イカロスは、太陽に向かって飛び、
翼を焼かれて落ちて死んだ。
同じ落ちて死んでゆくなら、
私は 闇に向かって飛び立ち、
奈落に翼を飲み込まれ、
混沌に体を溶かされながら、
底知れぬ深みへと落ちてゆきたい。
「太陽に向かって飛んでゆけ。
せめて、最期くらいは、
闇では無く 明るみにその身を置き、
そのボロボロになった翼と一緒に、
太陽に焼かれて死ぬがよい。」
それは・・・・・出来ない。
眩しすぎる。
目を暗まされ、
方向を失い、
そうして又、闇へと落ちる。
近づく事が出来ないのなら、
そこへの道が見えないのなら、
ならば私は混沌へ。 底知れぬ闇の深みへ。
ただ、落ちてゆけばよいのだから。
私の翼は、イカロスの 真っ白な翼では無いのだから・・・・・・・