新潟の浜
茜さす 夕やけ雲を波たたみ
佐渡のかなたに 落ちる陽の惜し
雲たれて 波立ちさわぐ荒海は
テトラポットに白波の散る
まろびつつ 駈けし子犬と少年は
今は逞ましき 主従とはなる
ゆく夏を 惜しみつ波とたわむれて
印す足跡波はまた消す