ドラゴンクエスト8 プレイ日誌

【第1話 ブ〜メラン ブ〜メラン】

 2011年9月5日は、俺の23歳の誕生日であった。ところが、この日「ドラクエ10」の最新情報が発表され、そして世間は深いお通夜ムードに包まれてしまったのである。
 ・・・というのも、「ドラゴンクエスト」と言えば主にライトユーザーを中心に人気を集めているRPGシリーズであるが、最新作:「ドラクエ10」は、何故かそのユーザー層から最も離れたオンライン専用タイトルとなってしまったからである。詳しい説明は省くが、とにかく、シリーズの正統続編を望んでいたファンにとっては、まったく肩すかしというものであったのだ。やれ、「ドラクエ9」が携帯機で販売されるうえにアクションRPGになる(発表当初)と聞いた時には、( ^o^)「DQ NINEだからDQNだな」などと思ったものであるが・・・今度の「DQX」は、それすら凌駕するドラクエ罰になってしまったのである。となると、次回作は「ドラクエ罪」か・・・。

 そのような苦しい状況に立たされた中で、ふと俺は昔プレイした「ドラゴンクエスト8」のことを思い出してしまったのである。「ドラクエ8」は、発表当初こそグラフィックがフル3Dになったことで、歴代シリーズのファンからは不安の声が聞かれたが・・・その蓋を開けてみると、ドラクエシリーズの「らしさ」は残しつつ演出面を大幅に強化した、まさに「シリーズ正統続編」と評するに相応しい作品であった。「ドラクエ8」は、PS2を代表するゲームの一つであり、今なおプレイする価値がある作品だと言えるだろう。
 ・・・やれ、俺は「やり込みinFF」などというFFシリーズの攻略サイトを運営しているが、それでも「ドラクエ8」は非常に魅力的に感じられるタイトルであった。もともと俺は、「ドラクエ」シリーズにあまり良い印象を持っていなかったのであるが、それでも「8」は裏ボスを倒して完全クリアーをするまでにガッツリと遊んでしまったのである。特に魅力的だと感じた点はグラフィックであり、完全3Dで描かれた躍動感に溢れるキャラクターの数々は、FFファンであった俺にさえも強く訴える要素であった。
 ――そして、今。数々の従来路線とは異なったゲームが世へと放たれ、「ゲームとは何か」という根本的な要素が問われている今こそ、"昔ながらのゲーム"の最高峰である「ドラゴンクエスト8」を再度プレイしてみる価値があると思ったのである。もちろん、このサイトは「ファイナルファンタジーシリーズの攻略サイト」であり、ドラクエシリーズの記事を書くことには批判の声もあるだろうが・・・それでも、わけの分からない携帯電話のゲームが流行っている今こそ、「ゲーム」の価値を問い直すための手段として、「ドラゴンクエスト」シリーズを遊び直してみようと思ったのである。それにより、きっと「ゲーム業界が目指すべき未来」というものも見えてくるはずだ。

 ・・・・・・。
 まあ、ごちゃごちゃと書いたが、要はドラクエ8を再プレイしたくなったから、せっかくだし日誌も書いておこうっとということである。
 ――そんなこんなで連載する「ドラクエ8プレイ日誌」、攻略要素に特化していた今までのFFプレイ日誌とは違って、気ままな感じで書いていこうと思うので、どうぞドラクエシリーズのファンの皆さまは生暖かい感じに見守ってやってください。さあ、久しぶりに大好きなドラクエ8をプレイしてやるぞ〜!(*^o^)

 
21世紀にもなって、この画面は・・・逆にスゴい


 ということで、さっそくPS2版のドラクエ8を購入し、自宅のPS3へとセットする俺である。というのも、俺のPS3は初期型なので、PS2のソフトも動かすことができるのだ。まあ、俺はPS3が5万5000円もした時期に買ったんだから、これくらいの特典があってもいいよね。いいよね!!
 ・・・そして、いよいよゲームを開始する。まず決めなければならないのは、「主人公の名前」である。最近では名前が付けられるゲームというのも珍しいもので、こういう時は主人公の名前を自分にして、ヒロインに好きな女の子の名前を付けるのが伝統とされているが、残念ながらドラクエ8では主人公にしか名前を付けることができない。う〜ん、もし自由に名前が付けられるのなら、主人公を俺の名前にして、ヒロインにマ○さんとか付けようかと思っていたものだったが・・・。
 ――そんなこんなで、主人公の名前は「スコール」というものにした。これは、FF8の主人公が「スコール」ということで、それから"8繋がり"で取ったものである。実は、俺が数年前に初めてドラクエ8をプレイした際にも、今回と同じ「スコール」という名前を付けていたため、今回のネーミングはそれに由来するものである。この名前だと、ストーリーの重要な場面である某ボス戦にて(;^o^)「?」という事態になってしまうのであるが・・・まあ、それもご愛敬ということで良いだろう。

 さて、そんなわけでオープニングを見た後に、いきなり「スライム*3」との戦闘が始まる。ここは、低レベルクリアーでは相手が逃げるまで待つというのが定石らしいが、今回は通常プレイの日誌であるため、普通に殴って倒すことにする。レベルを上げて物理で殴るのがドラゴンクエストの基本だからな!
 ・・・その後、イベントを挟み、最初の街であるトラペッタに移動する。そして、最初の目的として提示されるのが、占い師を手伝うために滝の洞窟まで行って水晶を拾ってくるというものである。とはいえ、それで急に洞窟の奥深くにまで行くのは無謀であるため、まずはトラペッタの街を拠点にして、探索&レベル上げを兼ねて敵と戦っていくことにする。とりわけ、スコール(主人公)がレベル3になると「ホイミ」(回復魔法)を覚えてくれるため、それを使うとMPが切れるまで戦うことができて効率が良い。
 ――そして、MPが切れたら、街に戻って宿屋で回復である。やれ、このゲーム、ボタンを押すといつでも地図が見られるという親切設計になっているのだが、しかし街の地図が吐き気を催すほどに見づらいという欠点が存在する。その証拠に、最初のトラペッタの街では、宿屋に行こうとして中央階段を上ってしまうというミスを何度も何度も犯してしまった。まったく、ダンジョンの地図は見やすく出来ているというのに、なんで街や城はイラスト形式にしてしまったんだ・・・。

 そんなこんなで戦闘を繰り返し、レベルを5程度まで上げたのちに、最初のダンジョンである「滝の洞窟」へと向かう。
 ここでは、敵が大して強くない割には多くのお金を落としてくれるため、明らかに外で戦うよりも効率良く稼ぎを行うことができるのである。雑魚敵の中、「メラゴースト」はテンションを上げなければ倒しづらいうえに、「メラ」によって大きめのダメージを与えてくるが、その「メラ」もたった1発でMP切れとなってしまうため、HPをしっかり回復していけば怖い相手では無い。その他の雑魚は、途中の会話イベントバトルでビビらせてくる「おおきづち」を含めて、恐ろしい敵は存在しない。
 ・・・というわけで、奥の行き止まりにて「どうのつるぎ」を手に入れたところで「リレミト」→「キメラのつばさ」を使ってトラペッタの街へと引き返し、回復&補充を行う。

 さて、ここで今回プレイの真のヒロインであるブーメランが登場である。このドラクエ8では、主人公が装備できる武器のカテゴリの一つとして「ブーメラン」というものがあり、1回の攻撃で敵全体にダメージを与えることができる特性を持っている。特に、ドラクエ8では複数体の敵が登場することが多いため、全体攻撃が可能なブーメランは非常に使いやすい武器となっている。しかも、終盤での攻撃力こそ劣るものの、序盤〜中盤にかけては、他の武器の威力と比べても全く引けを取らない。
 ――ところで、ドラクエ8ではレベル以外にも「スキル」という強化システムが用意されており、レベルを上げることによって「スキルポイント」を手に入れ、それで「剣」「槍」「ブーメラン」などのジャンル別に分かれた能力を強化していくことができる。そして、この「スキル」はキャラクターごとに5種類の分別が用意されており、それぞれ100ポイントでMAXとなるのであるが、スキルポイントはLv.99になっても合計で350しか貰えないため、結果として上げるスキルは厳選していかなければならないのである。
 ・・・そして、前述のブーメランは、このスキルが弱いという致命的な弱点が存在するのである。ブーメランのスキルを100まで振っても、ロクな技を覚えはしない。だが俺は、このブーメランという武器が好きなのである。あの、敵全体に大きなダメージを与える爽快感が、たまらなく好きなのだ。そして、好きなら性能など関係ないのである。というわけで、今回プレイではひたすらブーメランにこだわってプレイを進めていこうと思う。まあ、さすがに2回目プレイでは66までしか上げないけどな・・・。

 そんなこんなで、トラペッタの街にて、ブーメラン系統の最初の武器である「ブーメラン」を購入する。この時点で420Gというのは他の武器や防具の数倍にも相当する非常に高い金額であるが、その時点で攻撃力が最大であり、また全体攻撃の能力によって雑魚敵のグループを一撃で殲滅できるため、非常にサクサクと冒険を進めていくことができるようになっている。まったく、この時点だけで、果たして何人のブーメラン愛好家が生まれたのだろうか・・・。
 ――そして、今度はダンジョンである「滝の洞窟」を、最初から最深部まで攻略するつもりで挑んでいく。前回の攻略時よりもレベルが上がっており、そして敵全体を攻撃できるブーメランまで手に入っているため、今回は極めて快適に探索を進めていくことができる。やっぱブーメランさんは最強だわ・・・(*^o^)
 さて、滝の洞窟でボスとして出現する「ザバン」は、大きなダメージを受ける攻撃こそ使ってくるが、所詮は最初のボスであるため、「やくそう」を使ってしっかりと回復していけば怖い相手では無い。まったく、ブーメランの解説に1段落を使った割にボスは1行で終わりとか、このプレイ日誌の存在意義って一体・・・。


俺もナベのふたをかぶったらピッタリ。地震の時はコレで逃げよう!


 続いて関所を超え、ゼシカの故郷である「リーザス村」へと向かう。ここでは街の入り口で2人の少年と戦うことになるが、これはイベントバトルであり、最初の行動を選んだ時点で自動的に終了することになる。うーむ、懐かしのFF4の「倒せない敵を倒してみる」シリーズは、ここでは実行できないのか・・・。
 その後、街の中で様々なイベントをこなし、一行は「リーザス像の塔」へと向かう。ここではボスこそ登場しないものの、今回プレイ日誌のテーマとも言えるブーメランのライバルキャラクターが登場する。というのも、ここで登場する「じんめんガエル」は、平常時は前を向いているが、攻撃を受けるたびに前と後ろを変化させ、そして後ろを向いている時には通常時よりも強力な攻撃を仕掛けてくるという特性を持っている。それはつまり、ブーメランで全体を攻撃すると一気に全員が後ろを向いて強力な攻撃を仕掛けてきてしまうというトラップになっているのである。
 ――だがしかし、俺のようなブーメラン愛好家がこんなところでめげることは無い。全体を攻撃することによってカエルモンスターに後ろを向かれるのであれば、いっそその一撃で相手を全滅させてしまえば良いのである。そのためには、ドラクエ8の「テンション」システムを利用する。というのも、ドラクエ8では戦闘中に「ためる」コマンドを選ぶことで「テンション」という数値を増やすことができ、それによって一度だけ攻撃の威力を高めることができるのである。
 ・・・よって今回の場合は、テンションを溜めたうえでブーメランを使ってカエルモンスターへと全体攻撃を仕掛け、それによって一撃で相手を全滅させることができれば、後ろを向かれて強力な攻撃を受けることも無いということになるのである。おおっ、さすが最強武器のブーメラン、応用性が高いわ・・・!!!

 その後、塔の頂上でゼシカとゼシカ兄に関するイベントを見て、今度は港町ポルトリンクへと向かう。ちなみに、まだゼシカは仲間にならない。
 その道中、攻略wikiに「海には近づきすぎるなよ!絶対だぞ!死ぬぞ!!」と書いてあったため、これは海に近づけという意味だと解釈して海岸に行ってみたところ、「エビラ」とかいうふざけた名前のモンスターに集団で2回攻撃をされて全滅したりもしながら、順調に進めていって目的地のポルトリンクへと到着する。ここでは特にすることが無いため、さっさと装備をまとめて船へと乗ってしまうことにする。
 ・・・すると、海の底からボス:「オセアーノン」が現われて戦闘をすることになる。またまた〜。最初のボスの「ザバン」も弱かったし、今回のオセアーノンとかいう物質も所詮は序盤のボスだから、実質イベントバトルみたいな感じで楽に勝てるっしょ〜??w
 ――などと思っていたところ、最初の火炎攻撃で全体のHPの半分以上を削られてしまい、戦況は一気に防戦一方になる。その後、「ホイミ」や「やくそう」を使って必死に回復をしたものの、やがてMPも物資も尽き、相手の攻撃によってスコールもヤンガスも倒れてしまった。全滅した・・・。


イベントは飛ばせないが2回目以降は短縮される親切設計


 そんなこんなで、オセアーノン戦には敗れてしまったわけであるが、その後ゼシカが「さっきは不覚を取ったわね!」などと言って何事も無かったかのように復活し、再びポルトリンクからスタートする。今回、確かに敵の攻撃は強烈であったが、直接の敗因は「物資が切れた」というそのことだけであるため、2回目はとにかく大量の「やくそう」を買い込んでいくことにする。まあ、Lvは特に低いわけでは無いため、上げる必要は無いであろう。
 ――というわけで、2回目のオセアーノン戦は、まずはヤンガスが「かぶとわり」を使って敵の防御力を下げ、その後はひたすら2人で「ためる」を使ってテンションを上げていく。そしてテンションが50まで上がったら、スコールは「クロスカッター」を、ヤンガスは通常攻撃を入力する。途中、スコールが「ホイミ」を唱えてしまい、テンションの効果が適用されて俺のテンションだら下がりという悲劇もあったが、テンション50の攻撃*2+αを使い、無事にオセアーノンの撃破に成功する。ふぅ・・・。

 そんなこんなで、無事に南の大陸へと到着し、そしてゼシカが仲間へと加入する。ゼシカは、「ピオリム」というFF13の「ヘイスト」にも匹敵する重要魔法を覚えられるキャラクターであるため、戦闘では大いに役だってくれる。ついでに、昨今のRPGでは貴重な○っぱい要員としても活躍してくれるが、顔や性格が好みに左右されるため、キャラクター全体としては評価の分かれるところであろう。・・・って、そんなことはどうでも良いわ!!
 ――そんなこんなで、唐突に始まった「ドラゴンクエスト8 プレイ日誌」、どうか暖かい目でよろしくお願いします!!\(^o^)/

(2011年9月14日)

 

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