「ポーションは発ガン性」に反論する
3月7日に発売されたFF12の関連商品の飲料に使用されている添加物「青色一号」は発ガン性があると巷で話題になっています。
「HP回復どころか減少」「毒薬だ」「今年はガン患者が増えるな」とかいう言説も見られますが、今回はこれを否定したいと思います。
さて、確かに青色1号は、ヨーロッパでは使用が禁止されていますし、日本での使用にも制限がかけられています。しかし、これは青色1号が危険であるという証拠にはなりません。「危険でないなら制限されていない"はずだ"」という意見は結果論に過ぎませんし、危険であることの直接の証明になっていないではないですか。
そのことに関してちょっと検索を書けてみると「ラットによる実験で発ガン性」とありました。恐らくこれが根拠となっているのでしょう。そこで、その「ラットによる実験」とやらを検索してみました。
http://www6.airnet.ne.jp/waka/DMFD/food0059.txt
(残念ながら、このサイトの実験が事実であるという、裏付けは取れませんでした。
とは言え、具体的実験内容に言及している上、青色1号否定派の意見なので、こちらが持ち出す証拠としては問題ないでしょう)
青色1号、青色1号アルミニウムレーキ
危険度 4
含まれる主な食品: 菓子類、清涼飲料水 等 用途: 青く着色するのに使われる。
要注意ポイント:
青色1号は、タール色素の一つ。青色の微細な粉末。発癌性の疑いが持たれており、ヨーロッパ諸国では使用されていない。
赤色2号と同様な使用制限がある。簡略名は、青1、食用青色1号、ブリリアントブルーFCF。
人体への影響:
ラットに対して、その半数を死亡させる経口投与量は、体重1kg当たり2g以上である。
ヒト推定致死量は、200-300g。ADIは、12.5mg/(1)kg体重/日。体重60kgの成人に換算すると0.75gとなる。
青色1号を2%、又は3%含む液1mLを、ラットに週に1回、94-99週に渡って皮下注射したところ、76%以上に癌が発生した。又、別のラットを使った実験でも、注射によって癌が発生する事が確認されている。
注射による癌と、経口投与による癌とを同じと見る事はできないが、青色1号が動物の細胞に作用し、それを突然変異させ、癌を引き起こした事は間違いない。
消費者の健康を第一に考えるなら、こうした化学物質を食品に添加する事は、禁止すべきである。
※致死量に達していなくても細胞を癌化させてしまえばいいのである。
人間の体は、その他の恐ろしい猛毒化学物質を体の中に蓄積しているので充分だ。少量で人間の体を急速に蝕む事が可能なのである。
マウスの実験は、全く純粋な純粋培養されたマウスの体を実験に使用するわけである。
その他の恐ろしい化学物質が全く蓄積していないマウスを実験に使用してもこのような恐ろしい結果が発現するのであるから全くの驚異だよ。
えー。「全くの脅威だよ」とかあるせいで著しく論理性を欠いている様な気がしますが、最初に書いたように、否定派の意見ですから、青色1号肯定派が用いる証拠として問題はありません。具体的内容に行ってみましょう。
まず、ラットというのはご存じ実験用のねずみのことです。普通は、単純に人間の体重に換算することは出来ません(すいません。ラットの体重及びこの実験に使われたラットを示す資料が見つかりませんでした)。
ですので、量は否定派を有利にするため、多量としましょう。「ポーション」を一般的な量、2年摂取したとするとき、上の実験結果が成り立つとします。多分そんなに長く売ってませんが。
つまり、ポーションを長期間摂取するとガンになるということが成り立ちます。と行くのが普通です。成り立たないんですよこれが。理由は簡単です。ラットの寿命は2年強だからです。
2年強・・・丁度「94-99週」に近いですね。つまりラットが年を取ったから、ガンになったのではないか、という推測を立てることが出来ます。
この推測が正しい事は今すぐには証明できません。しかし、「ラットのガンは青色1号が原因」という証明は完全に失敗ではないですか。断定出来ていないのですから。76%、という微妙な数値もそう考えると何の疑問も無くなってきます。
以上の事より、「青色1号」、いえ、「ポーション」による発ガンはないであろう、と考えられます。そもそも、本当に一般量を摂取しただけでガンになるような物質なら、使用されていないはずですし。結果からの証明ですが、無害であることを断言するのは極めて難しいので、これでいいと思います。
どうも、我々は「保存料」とみるとげっ!となりその後に「(天然)」とか書いてあると安心するように、印象操作されているようですね。
今回の事は、そのことを露わにしていると思います。