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ボス戦タイムアタック
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7章の最後である。今回の相手は、やり込み勢に大人気の「飛空戦車グライフ」と戦っていこう。
…まず、この場面がFF13プレイヤーたちで話題になる理由として、舞台のエストハイム邸が絶好のギル稼ぎ場だということがある。襲撃後のエストハイム邸では、2500ギルで売れる「プレミアムチップ」を落とすPSICOM兵たちのパーティが2つ登場し、通路を回ってくるだけで簡単に再出現させることができる。しかも、それら2パーティには、ひるみ攻撃を多用するPSICOM飛空狙撃兵が含まれないという至れり尽くせりだ。
――というわけで。稼ぎ場として、このエストハイム邸をぐるぐると周り、戦闘では「ATK+ATK+BLA」あたりで◯連打をしているだけで、ギルもCPも簡単に増やすことができる。ギルに関しては、概ね1時間に6〜7万ギルといったところであり、2章の倍の効率である(イージーモードは使用しない)。また、CPもそれなりに貰えるうえ、この後の9章ではバトル難易度が大きく上がるため、CP稼ぎを兼ねていくのも良い(ただし、9章ラストまでの成長が解禁されるのはグライフ撃破後)。以上の理由から、このエストハイム邸は、やりこみ勢だけでなく一般プレイヤーにも知られているくらいの名所となっているのだ。
また、その後のボスである「飛空戦車グライフ」は、クエイクで撃墜できるとして、一部のユーザーに絶大な人気を誇っている。
…やれ。この戦法を発見したのは、「FF13:回復禁止クリアー」という日誌を当サイトに投稿してくださった「くらた」氏である(【該当プレイ日誌:第5話】)。FF13のクエイクには、「空中に居る敵には命中しない」という性質は無く、そのことが飛んでいる敵のチェーン維持に使えたり、逆に亀攻略で空中回避が不可能だったりといった特徴に繋がっている。しかしながら、倍率はたかだか「2.2」であり、通常はダメージ目当てで使われることは無い。ところが、このグライフ戦では、序盤から速い展開となるうえ、「対象が5体存在し」「リーダーがATKになれるうえに」「敵に土属性耐性が無い」という、ダメージを大きくしやすい条件が揃っている。クエイク1回の使用で、全員にルインを2.2発ずつ放っているか、または「ルインガ」を当てているのに等しい。そのため、「クエイク」でパーツを一斉攻撃することにより、回復禁止では全く勝ち目のなかったグライフを、見事な早期撃破に繋げているのだ。
――ということで。くらた氏の攻略は、「クエイク」の持つ性質を利用した、極めて有用な戦術である。そしてそれ以上に、空を飛んでいる敵を地震攻撃で倒すという図式が絶大なインパクトを生み、今では一種のネタとして扱われるようになった。やれ、この飛空戦車グライフと同型の飛空艇は、『13-2』や『ライトニングリターンズ』にも登場するのであるが、そこでも大体クエイクがどうこうという話題になってしまう。その他、『FFレコードキーパー』という携帯電話のゲームでも飛空戦車グライフが登場するのだが、原作再現なのか空を飛んでいるのにクエイクが有効で、むしろかなり有用な攻撃手段となっているらしい。やれ、くらた氏がプレイ日誌を投稿された2012年3月から8年が過ぎ、今や「グライフ戦でのクエイクは非常に有効!
ぜひ使うべき」と胸を張って宣言できるようになっているのだ。
その他、上記の稼ぎ場&クエイクに比べると影が薄いのであるが、7章ラストのエストハイム邸では、ストーリーの盛り上がりも見逃せない。
…とりわけ、ここだけに登場するキャラクターとして、ホープの父親が存在する。その合計の出演時間こそ短いものの、数々の発言がプレイヤーに忘れられない印象を残す。その他、ホープとその父親の会話だけでなく、ライトニング&スノウにも渋いセリフが目白押しであり、イベントシーンにこだわったFF13の作風を存分に体感することができる。まさに、物語の山場である7章のラストに相応しいと言えよう。
――ちなみに、ホープ父については、7章の最後でどう考えても死亡としか思えないような演出が入るのであるが、その後の9章冒頭でホープと会話することにより、無事に保護されたという事実が作中でも確認できる。また、『13-2』でも、直接の登場こそ無いものの、新政府樹立に尽力した人物としてフラグメントに記録が為されており、『リターンズ』でもしれっと1カットだけ登場していたりする。
トムの勝ち…ではありマセーン! |
というわけで。今回は、特に稼ぐ要素も無いということで、早速「飛空戦車グライフ」へと挑んでいこう。
…さて。こいつに関しては、本体と4パーツからの攻撃が極めて激しいため、基本的にはENHでプロテスを貼った後に、「ATK+DEF+HLR」などで地道に攻めていく戦法が推奨される。というか、それ以外だと普通に死ぬので、ある意味、前の侵攻制圧騎ウシュムガル(2回目)戦と同じく、DEFのチュートリアルという位置付けなのかもしれない。
ということなのだが、今回はもう「クエイク」を使うという正解が分かりきっているため、他の攻略による撃破タイムはバッサリ省略していく。
…さて。前述の、くらた氏による「回復禁止クリアー」は、あくまで縛りプレイであってタイムアタックではないが、同氏は装備を限界まで強化したうえでのタイムアタック動画も投稿されている(【ニコニコ】)。それによると、撃破タイムは34秒とのことである。一方、前述の通り、この飛空戦車グライフは「ATK+DEF+HLR」などで守りつつ戦うことが多く、これだと撃破タイムは5〜10分程度になるため、これを「普通」と呼ぶべきかもしれない。ちなみにRTAでは、非常に残念ながら、ライトニングの成長との兼ね合いにより、クエイク作戦が使用されることは無いようだ。
その他の点として、このグライフ戦は、序盤〜中盤のボスとしては珍しく、私以外の人によるタイムアタック動画が投稿されている。記録は32秒(【YouTube】)で、投稿者はLewdDolphin氏であり、以前もRTAでシヴァ戦の参考タイムを引用させてもらった(【参考:本プレイ日誌の第4話】)。ちなみに、私はこのグライフ戦を終わらせた後に氏の32秒の記録を知ったので、今回のプレイ内容に直接は関係していない。
――そして。更に脱線するのだが、氏はエンリル&エンキ戦のタイムアタック動画も投稿されており、記録は48秒というものである(【YouTube】)。驚くべきことに、6年前の動画ながら私のプレイと戦法のほぼ全てが同じであり、時代が時代ならパクリと言われかねなかったが、だだ1点の「『エンウォタ』をサッズにしか掛け直さない」という違いにより、私のほうが1秒だけ速い記録を出せている(【参考:本プレイ日誌の第8話】)。とはいえ、こういう比較対象はあらかじめ知っておいたほうが、タイムアタックに張り合いが出ることは間違いない。やれ、海外プレイヤーにまでアンテナを伸ばすのはなかなか難しいが、少なくともYouTubeでの検索くらいはしっかりやっておいたほうが良いな…。
「召喚演出を飛ばさない」ことにより、主砲登場までの時間とそのモーションを省略する |
それでは、タイムアタック攻略を始めていこう。なお、以下のプレイは全て、LewdDolphin氏の32秒の記録でなく、くらた氏の34秒の記録を乗り越えようという前提で行ったものである。結果的に、両方のタイムを上回れたことは幸運であった。
…まず、今回の攻略では、くらた氏の回復禁止と同じく、「クエイク」を使うことは確定である。回復禁止でのグライフ撃破に役立つのはもちろん、ダメージを減らすために早く倒すという意味で、タイムアタックとも重なる部分があるからだ。そんなわけで、ランク2武器に加えて「シャーマンサインLv.★」を2つ装備して、主力であるライトニングの魔力を820まで高め、他のキャラクターもできる限り魔力が高くなるように編成をしていく。
――ちなみに、今回はバトルごとにオプティマを組み直す手間は無いが、リスタートをすると扉の前の雑魚敵が復活して再度倒さなければならないうえに、飛ばさないといけないイベントが2つあるので、少しだけやり直しが面倒である。
さて。今回の私の攻略でも、「クエイク」×3で砲台を破壊し、その後に本体が主砲を出したらブレイクして撃破…という戦法は同じなのだが、さすがに発案者のくらた氏が出したタイムということで、同じ戦法だと35秒だの36秒だのと、そんな簡単に34秒を上回るタイムは出せなかった。
…というわけで。私は悪巧みということで、ここに「召喚」を噛ませる戦法を考えてみたのである。というのも、敵は全ての砲台を破壊されたのちに、少し待機してから主砲を取り出し、ブレイク関連の値を「チェーン耐性95&ブレイク値999%」から「チェーン耐性0&ブレイク値200.0%」と大幅に低下させる。そこからブレイクして撃破を行うため、要するに主砲が登場するまで待たなければならないのである。
――さて。具体的な召喚の使用法であるが、まず火力源として使うことはできないため、召喚後すぐにドライビングモードに変形し、斬鉄剣を放ってオーディンには帰ってもらう。しかしながら、この利用法であっても何らかの敵の待機時間を短縮できるようであり、召喚終了後すぐに敵は主砲を取り出してくれた。そして、これにより実タイムも縮められ、撃破時間は32秒と、くらた氏の記録を上回るものが出せた。
そういうわけで。これでやめても良かったのだが、私は更に「これで召喚演出を飛ばさなかったらどうなるの?」と妙な疑問をいだいてしまったのだ。
…というのも。FF13の召喚演出には、「@召喚獣出現時」「Aドライビングモードに変形時」「Bドライブ必殺技発動時」と3つが存在し、@とAはSELECTボタンで飛ばすことができる。というわけで、1回見たら大半の人は飛ばしているだろうが、この@とAを飛ばさないことによる妙な現象が幾つか知られている。例えば、「クエイク」「アルテマ」などの長いモーションの攻撃を召喚開始時の無敵時間(前述の@)で回避しようとした場合、すぐに飛ばすとダメージを受けてしまうが、少し演出を見てからSELECTを押すと、ダメージを回避できることが知られている(※「ディエス・イレ」など、ダメージ発生のタイミングにぴったり合わせないと回避できない攻撃もあるため、全ての攻撃演出が召喚演出中も続くわけではない)。また、「バトル開始から死の宣告が使用されるまでのカウント」には、召喚演出の時間も含まれるということがRial氏によって発見されており(【該当ツイート】)、このテクニックは「死の宣告回避技」を適用する際に特に有用で、私も正念場であるバルトアンデルス(2回目)の改造禁止撃破で、時間調整のために使用させていただいた。
――その一方で、バトルリザルトにおける「戦闘時間」には、この召喚演出の時間は含まれないということが広く知られており、SELECTボタンで飛ばそうが飛ばすまいがタイムは同じで、キャンセル不能のドライブ必殺技の演出時間も最終的なバトルリザルトには無関係である。そのため、ミッションモードの★5攻略でも、召喚獣が使えるということが知られている。
全部見なくても、ライトニングさんがクリスタルを叩き割るくらいで飛ばして良いようだ |
そんなわけで。この「召喚演出を飛ばすか否か」という点には、未だによく分からない性質が含まれているのだが、分からないからこそタイム短縮に繋がるかもしれないということで、実際に試してみるのである。
…さて。今回バトルでの主砲出現の流れは、「@砲台を全て破壊すると」「A主砲の出現演出が入り」「Bその後に敵のブレイク耐性が下がる」というものである。そして、前述の32秒を出した戦法では、この@とAの間で召喚を使うことにより、その無駄な待機時間を削減できるというものであった。しかしながら、Aの演出は丸々挿入されていたため、Bの状態になるまで若干のタイムラグが生じてしまっていた。
――それでは。問題の「あえて召喚演出を飛ばさない」という策を試してみよう。召喚タイミングは「@とAの間」で同じだが、最初のオーディン出現時の演出をカットせず、あえて全て見てからバトルを再開してみる。すると、オーディンとの共闘時にAが入るようになり、即ドライブ必殺技を放って召喚が終了した後には既にBの状態になっていた。つまり、召喚演出を飛ばさないことにより、主砲の出現モーションぶんの時間を丸々短縮できたということである!
そしてもちろん、召喚演出を見ることはバトル時間に含まれないため、記録を短くすることができるのだ。
ということで、戦法は決まった。まず、「ATK+ATK+BLA」で始め、ライトニングが「クエイク」を3回入力する。これにより、全ての砲台を破壊できる。そして次は召喚を行いたいところだが、残念ながらTPが足りないため、「エリクサー」を使用する。その際、タイムロスを少なくするため、同時に「BLA+ATK+BLA」にオプティマチェンジを行うことを忘れてはいけない。
…そして、TPが回復したら、ライトニングは即座に「召喚」を入力する。この際、つい癖で召喚演出を飛ばしそうになるが、グッと堪えて、ライトニングさんがクリスタルを叩き割るくらいのところまで視聴してからSELECTを押す。すると、敵は主砲出現の演出を行うため、即座にドライビングモードに移行してドライブ必殺技を発動させる。ダメージは非常に少ないが、召喚を終わらせることが目的であるため、それで良い。
――そうしてオーディンの召喚が終わると、人間キャラクターたちが戻ってくるので、あとは「『BLA+ATK+BLA』で攻撃→『ATK+ATK+BLA』で攻撃」とすれば良い。ヒジョーーーーーに微妙なところであるが、運が良ければこれら1セットずつの攻撃で相手を撃破できるのだ。
そんなわけで。「あえて召喚演出を飛ばさない」という新たな戦法を活かした最高タイムは、30秒という記録になった。
…やれ、これにより、当初の目標としていたくらた氏の34秒を大きく更新することができた。また、結果的にLewdDolphin氏の32秒も上回ることとなった。もっとも、この作戦では、キャラクターたちを最強に育成していなければならないのはもちろんとし、個数限定の「エリクサー」を使わないといけないため、物語進行上の実用性は皆無である。だが、それがいい。タイムアタックとはそういうものだ。
――そして。この「召喚演出を飛ばすか否か」ということは、ひょっとしたら今後も悪巧みに使えるかもしれない。召喚演出中は、バトルの進行が止まり、戦闘タイムも一時停止するが、謎時間は進み続けるのだ。なんだろう、例えば、時間経過で発生するモードチェンジを事実上前倒しにするとか…?
◆動画◆
続いてのやり直し相手は、飛空戦車グライフである。ご存じ、くらた氏の「回復禁止クリアー」でのクエイク作戦をベースとしつつ、「召喚獣を召喚するが、あえて演出をすぐには飛ばさない」という新たな知見により、既存の記録を更に塗り替えることのできた戦いである。
…そして。この戦いでは、リーダーのライトニングが魔力820で主力となるため、「画面上で直接選択+△ボタン」によるタイム短縮効果は大きくなると予想された。そんな感じで、極限を目指して頑張った結果、記録は29秒と、以前出していた30秒を1秒だけ縮めることができたのである。
ところで。これより短縮するとなると、果たしてどうだろうか。今回の挑戦では、召喚獣帰還後のライトニングBLAでの行動回数を「4回+1回」にするという改善をしている。これだと、以前用いていた「4回+2回」の時に比べ、敵のHPが数百〜数千ほど残って倒せない場合が多いのだが、そこを何とかタイム短縮のために頑張ってもらい、それによりホープBLAをオプティマチェンジでの連続攻撃にも繋げている。
――さて、これより行動自体を削るのはさすがに無理だと思うので、あと縮められるとしたら、操作精度の問題であろう。このバトルでは、「クエイク」「エリクサー」「召喚」など、複数ボタンを使用してコマンドを選択する場面が何度もあるため、それらのロスをフレーム単位で掻き集めれば、10フレームくらいは軽く浮かんでくるはずだ。今回、動画で載せるバトルは29秒という記録だが、この数値自体は「4回+2回」の時にも出せていた。そして、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、僅かでも縮められれば、28秒も出せるかもしれない。これはもう、TASさんにでも頼もうではないか…。
◆動画◆
戦闘メンバー | オプティマ | ||
◇ライトニング HP885 /
物理322 / 魔法820 スラッシュカービンLv.★ / シャーマンサインLv.★ / シャーマンサインLv.★ 「魔法ダメージ10軽減」 |
1 | ATK+ATK+BLA | |
2 | ATK+ATK+BLA | ||
◇ファング HP940 /
物理222 / 魔法346 ゲイボルグLv.★ / シャーマンサインLv.★ / マジシャンサインLv.★ 「リベンジ系効果UP」「魔法ダメージ5軽減」 |
3 | BLA+ATK+BLA | |
4 | BLA+ATK+BLA | ||
◇ホープ HP735 / 物理118
/ 魔法423 ホークアイLv.★ / マジシャンサインLv.★ / マジシャンサインLv.★ 「魔法ダメージ10軽減」 |
5 | - | |
6 | - |
【オプティマ変更なしクリアーの時】と結構セリフが被ってるんだが、名シーンだから仕方ない! |
というわけで。今回は、「あえて召喚演出を飛ばさない」という行為によって発生する特殊な事象が、好タイムを生んでくれるという結果になった。そしてこれにより、「時間経過によって何か有益なことが起こる」というバトルにおいて、召喚演出を意図的に飛ばさないことにより、タイムを短縮できる可能性が出てきたのである。そんなわけで、今後は様々なバトルで試していくことになるだろう。
…そして、次の8章では、操作がサッズ&ヴァニラ組に映る。7章よりは遥かに短いものの、こちらの組も物語的な山場を迎える。バトル的には、サッズが「ヘイスト」を、ヴァニラが「ウィーク」を新たに覚えるという程度であり、難関である9章への繋ぎという意味合いが大きいのだが、ボスが2体登場するため、本プレイでも2話を掛けて攻略していくことになる。
――しかし。残念ながら、この8章のタイムアタックを行うために、新たに50万ギルを稼ぐ必要が出てきてしまった。そんなわけで、少しだけデーターを戻し、エストハイムマラソン2020を始めていく。まあ、やり込みには稼ぎプレイは避けては通れないし、くらた氏もこのマラソン中にクエイクの強力さを発見したということで、その歴史をなぞってみるのも良いだろう。時間的には、だいたい7〜8時間というところか。よし、頑張るぞ!
(2020年3月11日) 5218 PV
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