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おさらい低レベルクリアープレイ日誌
これ名台詞でしょ |
いよいよ、旧DISC3である。FF7は、初代PS三部作であるFF8・9と同じく、最後のディスクはラストダンジョンのみの構成となっている。約10分に渡るエンディングムービーは、1997年当時のゲームとして、圧巻の一言だ。やれ、当時のFFは、この”エンディングに極端にこだわった作風”も、また特徴の一つであったように思う。ただ派手で綺麗なだけのムービーにCDを1枚使う?
だがそれがいい。
…なお、その弊害として、FF8では最後のディスクに入ると大半の街や施設に入れなくなり、FF9でも一部の地域が通行止めになってしまっていた。しかしながら、FF7では、期間限定ダンジョンを除いて、全ての場所にDISC3でも訪れることができる。もっとも、その“再訪できない地域”の一つであるミッドガル上層部にかなりの数のレアアイテムがあるというのはご愛嬌である。
――ちなみに、逆に最後のDISC3にならないとできないことであるが、これが意外にもほとんど無かったりする。裏ボスであるウェポン戦を含み、大半の寄り道要素は、DISC2の時点から遊べるようになっているのだ。この手の要素は、解禁が早ければ早いほど、早期攻略という面白さが生まれてくるものである。ほれ…レダスと共に、ヤズマットとかオメガmk.XIIに挑んでみたかったっしょ?
そんなわけで。今回はストーリー攻略の最後となる、ラストダンジョン&ラスボス戦に挑んでいくことにしよう。
…やれ。今回プレイでも、ラスボス撃破後には寄り道要素に挑んでいくつもりであるため、これが最終話ということは無い。それでも、FF7のラストバトルは、物語上の意味でも、そしてネタ的な意味でも、インパクトが絶大である。そして縛りプレイでの戦闘面では…今のところよく分からないが、それでもここまでのプレイはヌルすぎたため、少しは難易度が上がってほしいところである。それでは、FF7の低レベルプレイ、ラスボス攻略に行ってみよう!
このルートが一番雰囲気出てると思う。BGMも、汎用ダンジョンの曲に戻るところが逆に印象的 |
さて。FF7のラストダンジョン:「大空洞」は、ひたすら穴を下に降りていく構造であり、なんと道中にボスが1体も登場しないという極めて珍しい特徴がある。ラスボスまで一直線に進んだ場合にボスと戦わないだけでなく、寄り道部分にもボス敵が出ないのは、全てのFF作品の中でも7だけではないだろうか(一応、12もその条件に当てはまるが、あれはラスボス戦の舞台という位置付けが強いので…)。
…その代わりと言ってはなんだが、仕掛けとして「途中で道が3つに分かれており、パーティを分割する」というものがある。と言っても、操作するのはクラウドリーダーの1パーティぶんだけであり、他のキャラクターはラスボス直前で合流をすることになる。なお、この際に、クラウドと別れて進んだメンバーたちはアイテムを拾ってきてくれるのだが、この性質を使って通常1個しか手に入らない物品を2つ入手できるテクニックが知られている(後述)。
――そして、もう一つ印象的な要素として、3つの分岐路のそれぞれで、曲と風景が全く異なってくるというものである。まず序盤は、まさしく隕石で空いた穴というゴツゴツした地形なのだが、分岐ルートは「そのままゴツゴツした岩肌が続く道」「洞窟内とは思えないような広い空間」「緑色の水が溜まった怪しい湿地帯」といった感じで、雰囲気が大きく異なってくる。後者2つでは、BGMが落ち着いた曲に変わることも相まって、とても印象に残る演出である。こういう、ラスダンっぽくない雰囲気が、逆にいかにもラスダンという感じなのだ。
それでは、実際の攻略に入っていこう。
…まず、このダンジョンでは、おたまじゃくしのような「パラサイト」という敵が出現することがあるが、この「パラサイト×2」のパーティに遭遇すると、逃げることができない。そのため、低レベルプレイでは、出会った瞬間にリセット確定という非常に厄介な相手であった。しかしながら、それはオリジナル版のみの話であり、そもそもオリジナル版でもバックアタックされると逃げられるという変な仕様だった。バグであったためか、INT版とそれをベースにした移植作では、普通に逃げられるように変更されている。ちなみに、FF7では「逃げられない雑魚敵」という仕様は存在しないが、神羅ビルやツインヘッド戦の直後など、妙なタイミングで雑魚から逃げられなくなることがある。それらも、ひょっとしたらバグなのかもしれない。
――そんなわけで。例によって、敵の強さはそこまででも無いため、いつも通り「かなしい」状態を掛けつつ、「HPアップ」「守りの指輪」などで防御を固め、さらに戦闘ごとに回復を行っていけば、十分に安定して攻略を進めていける。
その後、真ん中あたりまで進むと、分岐点に到達し、6人のキャラクターを3つのパーティに分けることになる。この時、クラウドに同行していないメンバーは、それぞれの進行ルート上でアイテムを拾って、合流時に渡してくれる。最も重要なのは、ティファを右に進ませた時の「ミスティール」(回避能力を大きく上げてくれる防具、個数限定)で、それ以外は正直に言うとどうでも良いのであるが、一応は貴重なアイテムとして、レッドXIIIとシドを左→上と進ませて、「シールド」のマテリアと「インペリアルガード」を持ってきてもらう。
…そして、残ったクラウド/バレット/ケット・シーのパーティで、まずは左→下のルートを進んでいく。ここは、特にこれといった注意点は無く、見た目の雰囲気もBGMも前半部と同じまま、アイテムを回収しつつ進むだけである。途中、ふわふわ浮かんでいるマテリアのところでは、勝手に移動してしまうクラウドさんに怒りを感じながらも、◯ボタンを連打しつつ何度か往復して、「すべてぜんたいか」を入手しておいた。
――さて。この後がポイントである。左→下のルートを抜けると、3つの分かれ道が合流する最終エリアに到達するのであるが、ここで先に進まず、来た道をそのまま逆走し、他の2パーティが行ったルートを探索して、アイテムを回収していく。前述の、他ルートを進んだメンバーは、それらの道中のアイテムを拾ってきてくれるのであるが、それを受け取ると、宝箱は開封済み扱いとなる。しかしながら、このタイミングで逆走を行うと、クラウドで宝箱からアイテムを回収できるうえに、他キャラからも物品を受け取れる。そのため、結果としてそれらのアイテムを2個入手できるということになるのだ。特に、「ミスティール」は、この方法を使わなければ3人分を集めることができないので、重要なテクニックである。
ちなみに、分岐のうち、曲が変わるほうの2ルートでは、どちらも挟み撃ちを行う雑魚敵が出現する。この場合、片方を倒さなければLR逃走ができないうえに、隊列が無効となって物理ダメージが2倍で、つまるところ★瞬殺★される恐れがあるのだが、魔法の「エスケプ」なら、敵に挟まれていようとも即座に逃走することができる。こんなに便利なら、もっと早くから使っていれば良かった。
というわけで。クラウドで3ルートを進み終わったら、合流したキャラクターたちからも、何食わぬ顔で「ミスティール」を始めとする物品を受け取る。
…さて。その後は、奥に進むとラスボスに挑めるのだが、まだ大空洞でのアイテム拾いが完了しただけであり、ラスボス戦への準備が全て整ったわけではない。そして、しばらくセーブもしておらず長くなってきたので、状況を整理するために、一度脱出を行う。なお、FF7では、ラスダン最深部から戻る時に近道を行えるような仕掛けや魔法などは無く、残念ながらルートの一つを自力で登っていくしかない。
――そして最後に、飛空艇まで戻った時に、乗組員が「おつれさまです!」と喋るという豪快なミスがオリジナル版の頃からずっと修正されていないことも確認する。あれだ、“お疲れ様”の間違いと見せかけて、”お連れ様です”=他の仲間も既に帰ってきているよ、という意味なのかもしれない…。
FF7で唯一の、「経験値を持っていないが、マテリア成長のAPは手に入る」という敵 |
大空洞の収集品稼ぎは終わったということで、次は戦闘を使った稼ぎに入る。今回行えるのは、念願のAP稼ぎである。
…というのも。分岐ルートの1つである湿地帯では、「ムーバー」という敵が出現するのだが、こいつがFF7で唯一の、「経験値を持っていないが、APは持っている敵」なのである。FF7の成長要素として、キャラクターのレベルのほか、マテリアにもレベルが存在する。例えば、「ほのお」のマテリアでは、最初はファイアしか唱えられないが、レベルを上げていくことでファイラ・ファイガと使える魔法が増えていき、「HPアップ」なら、上昇値が+10%から最大で+50%までパワーアップしていくという感じだ。そして、レベルを最大にすると、マテリアは分裂し、そこから新たに同種のLv1のマテリアが発生する(「マスター◯◯」×3種と「てきのわざ」だけは例外)ため、最強育成にも欠かせない要素となっている。
――そして。そのマテリアのレベルを上げてくれるのが、APという値であるのだが、これまでのAPを持つ雑魚敵は全て経験値を同時に保有しており、低レベルプレイでは使用できないか、または「戦闘メンバー以外のレベルアップを許可する」という条件にしなければならなかった。また、ボス戦のAPかレベルアップまでの余った枠を使ってマテリアのレベル上げをさせようにも、かなり計画的なプレイが必要となる。というわけで、これまでの私の低レベルプレイでは、この「マテリアの成長」というシステムは、有名無実化していた。それが、このラスダンの段階で、ついに自由に行えるようになったのだ。
というわけで。急に新システムが出てきて困ってしまい、正直に言って何を成長させれば良いのか分からないのであるが、まず必要だと思ったのは「HPアップ」である。このマテリアの能力は、初期レベルではHP+10%であるため、最大値の+100%にするためには10個装備せねばならず、マテリア穴を大量に消費するうえに取り回しが最悪であった。ところが、これを最大レベルまで成長させれば、効果はHP+50%となり、他によるマイナスを考慮しなければ2個で良くなり、整理整頓もできて、付けすぎや不足を恐れる必要もなくなる。「HPアップ」が最大レベルに達するまでの必要APは50000であるが、ムーバー×1個パーティ(3体)から得られるAPは2400であるため、AP2倍・3倍の装備を使えばすぐレベルMAXに達するだろう。
…そんなこんなで、大空洞の湿地エリアで、稼ぎを行っていく。ここでは、電源を入れてからのエンカウントパターンを利用した稼ぎ手段が確率されており、初代PSの時は、「電源を入れてから、ムーバーのパーティが3回出現するまで戦い、その後にセーブしてリセットし、繰り返す」という方法が知られている(経験値も稼ぐ場合は、マジックポットも倒す)。そして、PS4リマスター版でも、この方法は健在であり、アプリケーションの起動直後は比較的ムーバー(とマジックポット)の出現率が高いうえに、アーリマンの挟み撃ちに遭うことも無い。そして「電源を切る」の部分は、アプリケーションの終了で対応できる。まさか、この稼ぎを想定して、エンカウント周りをPS実機の時と同じにしたのでは…?
さて。大空洞では、「セーブクリスタル」という名のアイテムを使って、セーブポイントを1個だけ自由に作れる(他のセーブポイントは存在しない)という特徴があるため、稼ぎとラスボス戦を意識して、この湿地帯エリアの出口付近にセーブポイントを作る。いよいよ、本プレイ初の、AP稼ぎの始まりである。
…そして、ムーバーとの戦い方であるが、敵は貧弱な打撃攻撃しかしてこないので、さっさと「海龍のウロコ」を2個投げて終わらせれば良い。他シリーズでは、3体セットで石化やウイルスといった特殊な攻撃を使ってくることもあるが、FF7ではそんなことはなく、純粋な稼ぎモンスターなのである。
――ちなみに、AP以外の戦利品として、まず経験値は0である。通常のプレイでは嬉しくない要素だが、低レベルプレイではこれが無ければ稼ぎ対象としての条件を満たせていなかった。また、ギルに関しては、3体セットで90000ギルという桁外れの額を落とす。ただし、ここまで来るとお金の使い道のほうも乏しく、消費アイテムを99個集めたのちは、せいぜい「ぜになげ」で使えるという程度だろうか。そして、「へんか」というコマンドでムーバーにトドメを刺すと、「守りの指輪」を入手できる。「へんか」は与ダメージが非常に少ないが、海龍のウロコ→ボムの右腕と攻撃すると、良い感じにムーバーを瀕死状態にできるため、そこから「へんか」で攻撃し、1個しか無かった守りの指輪を人数分に増やしておいた。
そんなこんなで。一通りの稼ぎを行い、マテリア:「HPアップ」の最大レベルのものを合計6つ、つまり3人の+100%ぶん手に入れておいた。
…ちなみに。今回の稼ぎはこれで終わりにしたが、今のところ最も需要が高いと思っているのが、「Wアイテム」である。これが人数分手に入れば、戦力アップ間違いなしと言いたいところであるが、レベル最大までのAPは250000とかなり遠く、最初が1個であるため、合計500000ものAPを稼がなければならない。まあ、これは行うとしてもクリア後レベルのことであろうと判断し、現段階では見送っていった。
初回プレイではユフィに話し掛けすらせずセーブしようとして逃走されました… |
これでラスボス戦に向けた準備は一段落ということで、セーブデーターを残しておき(本プレイでは女装失敗の反省から常にデーターを別箇所に保存してきているが)、最後のまとめとして、メインキャラクターの1人であるユフィを仲間にしに行く。
…さて。ユフィは、FF7の仲間キャラの1人であるが、その加入時期が任意であり、DISC1のミッドガル脱出後(正確にはミスリルマイン突破後)から、好きなタイミングで仲間に加えることができる。そのため、エンディングまでパーティに入れないということも可能だ。そういう理由からか、同じく加入が任意となっているヴィンセントと同様に、ムービーには一切登場しないという悲しい事態になっている。FF6でも、崩壊後は喋るキャラクターがかなり少なくなっていたりしたが、さすがにムービーに出ないレベルまで悲惨なことは無かった。
――もっとも、ユフィは低レベルクリアーでお声が掛かるという点では、ヴィンセントよりもかなり恵まれていると言える。その他、最近では、「ユフィLv1加入」とか「ユフィワープ」なる怪しげなバグ技で活躍することもあるそうだ。汚いなさすが忍者きたない。
そして、このタイミングでユフィを仲間にする理由は、最もレベルの低いキャラクターでゲームをクリアするためである。
…やれ、ユフィのレベルは、加入時のクラウドのレベルのみによって決まり、最低で17となる。これは、クラウドとティファ以外のサブメンバーたちの約30という値よりもかなり小さいため、戦闘メンバーのレベルおよび平均レベルを下げることができる。一方、このタイミングより早く仲間にしてしまうと、FF7での「経験値入手を完全に避けられるのは、『バトルに参加して、戦闘不能でバトルを終える』という2名のみ」というルールに引っかかり、クラウド・ティファ・ユフィの誰かのレベルを諦めなければならなくなってくる。以上の理由により、FF7の低レベルプレイでは、「ユフィをDISC3の最後で仲間にし、クラウド8・ティファ7・ユフィ17でラスボスを撃破する」という方針が一般的となっているのだ。「サブメンバーのレベル」や、「経験値背負い役を誰にするか」ということがあまり重要視されていないのは、最後に8,7,17の3人で片を付けるという形が確立されているからなのだ。
――ちなみに、ユフィを仲間にしていると、故郷であるウータイでイベントが起こるが、このうちタークスが関わるものは、DISC3になってしまうと発生しない。まあ、バトルも入るので、どちらにせよ低レベルプレイでは関係が無いか。一方で、五強の塔における戦闘イベントは、DISC3からでも行える。ユフィのレベルが上がってしまうものの、寄り道要素として、腕試し的にやってみるのも良いだろう。
そんなわけで。今回プレイでも、この最後のタイミングで、ユフィを仲間にしていく。
…そのやり方は、まずワールドマップの森の中で「謎のニンジャ」(ユフィ)と遭遇し、倒す。この際、敵は全く強くないが、経験値160を持っており、この数値ですらクラウドはレベルアップをしてしまう(してしまった)ため、ちゃんとこれまでの原則通り、シド1人でトドメを刺すようにする。その後は、例のセーブできないセーブポイントという汚い罠を回避しつつ、選択肢を進めていって、ユフィを仲間に加える。この際、失敗するとまた遭遇するところからやり直しとなり、そのメリットは、せいぜいユフィの好感度を変化させられるというくらいなので、わざと間違える必要は無い。
――そして、このユフィが加入すると、前述の通り経験値回避の原則が崩れてしまうため、その後は一直線でラスボスへと向かうことにする。なお、この後のクリア後要素でも、この「必要な稼ぎを終える→ユフィを仲間にする→実際の戦闘に挑む」という過程は、何度も繰り返すことになるだろう。
ジェノバ・TAKOYAKIDESU |
それでは、準備が整ったので、クラウドLv8・ティファLv7・ユフィLv17の3人で、ラスボス3連戦へと挑んでいくことにしよう。
…まずは、大空洞の合流地点から、いよいよ「星の体内」へと踏み込んでいく。ここは、「最後の洞窟(FF4のラスダン最深部で地面が水晶になっている場所をこう呼ぶことがある)」「ラストフロア(FF5の次元の狭間の最終フロア)」「クリスタルワールド(FF9)」のように、ラスダン最深部が別の名前を持っているパターンである。見た目は、ライフストリームが逆さの滝のように噴出しているエリアであり、ここに入ると後戻りすることができない。なお、ここに突入する際の、クラウドの「よし、行こうよ、みんな」と、それに関わる一連の流れは、個人的には静かな名シーンだと思っている。
――さて、ラストフロアの「星の体内」では、FFシリーズお馴染みの「鉄巨人」など、強敵が数多く出現する。また、ここでは、リマスター版のエンカウントなし機能でも遭遇を回避できないという特殊な仕様となっているようだ。しかしながら、逃げることは可能であるため、それを使って戦闘を避けていく。LR逃亡だとなかなか逃げづらいので、「エスケプ」も兼用していく。
そんなわけで。少し進むと、第1戦の「ジェノバ:SYNTHESIS」戦がスタートする。
…こいつは、”
が、こいつが一瞬だけ輝くところがある。それは、残りHPを僅かにすると「5」からカウントダウンを開始し、その後に使用する「アルテマ」である。その内容は、全体に4000ダメージという莫大な被害を与えるものであり、喰らってしまっては一発全滅は避けられない。というわけで、カウントダウンが始まったら全戦力を集中させてトドメを刺したいところであるが、残念ながら正面から倒すと60000という星の脅威に相応しい経験値を獲得してしまう。いっぽうで、HPをゼロにしなくても「アルテマ」を使うと敵は倒れるのだが、その際は自滅と見なされるためか、経験値を獲得することは無い。
――ではどうするのかと言うと、もっとも手っ取り早い方法が回避である。驚くべきことに、FF7のアルテマは魔法回避率で回避ができるため、全員が「ミスティール」を装備していれば、それなりの確率で回避することができるのだ。実際、この「アルテマ」を、ラスボス突破までに2回喰らったが、どちらも1人しか戦闘不能にならずに乗り越えることができた。なお、その他の方法として、相手のMPを枯渇させたり、意外なところとして、マテリアの「ファイナルアタック」で蘇生をするという手がある。まあ、後者はラスボス撃破なんかよりも遥かに面倒であるため、こいつに使う人は居ないと思うが…。
ちなみに、今回はせっかくだから、FF7で低レベルクリアを行った記念として、動画も投稿してみることにした。なお、本バトルだけでなく、今回はラスボス3連戦ということで、3戦全ての動画を掲載していく。
――やれ。内容としては、何と言うこともなく、ただ単に「203ミリ砲弾」と「Sマイン」で攻撃し、敵から受けたダメージを適当に回復しつつ、最後の「アルテマ」は回避するという、それだけのものである。攻略的な価値は極めて薄いので、本当に自分のための記念という感じだ。まあ、手軽に動画を掲載できる時代であるし、せっかく通しプレイで録画をしているのだから、最後くらいは投稿しても良いだろう…という判断である。
◆動画◆
こいつは何なのか本当によく分からない(弱すぎて) |
ジェノバ・SYNTHESISを倒すと、イベントが進み、いったんメニューを開けるようになってから、第2戦の「リバース・セフィロス」戦が始まる。
――こいつは、やっと出てきた本当のセフィロスである。実は、これまでに登場していたセフィロスは、全てジェノバが化けたものだったのだ。ひょっとしたら、セフィロス本人は、回想シーンで登場して以降は一言も喋っていないのかもしれない。案外、ただクラウドと友達になりたいだけなのかも…。そして、こいつの名前に付いている”リバース”は、恐らくRebirth(新生)のほうであろう。新生セフィロスが現れ5体に分裂し、遊星に襲いかかってきた。
さて、このリバース・セフィロスは、戦闘前のイベントでは、身動き一つ取らずに気迫だけで一行を圧倒するなど、凄まじい強さを発揮するが、実際にバトルになってみるととんでもなく弱い。まず、敵は5つのパーツを持っているが、全て「海龍のウロコ」が有効であり、それを適当に使っているだけで勝てる。そして、敵の攻撃に関しても、各種バリアーや「かなしい」状態などを使っていくことで、容易に耐えることができるのだ。
…ちなみに、バトル開始時に、「5つのターゲットのじゅんじょをよく考えてたおせ!」というもう少し何とかならなかったのかという感じのメッセージが表示され、実際にそれぞれのパーツは、回復を行ったり他の対象を防御したり、という特性を持っているようだ。しかしながら、正直なところ「海龍のウロコ」を連打しているだけで終わってしまったため、敵の詳しい性質については全く分からなかった。
――ちなみに、このバトルの内容はパーティの状況によって変化し、敵のHPが上がったり、最大3つにパーティを分けたりといった仕掛けが用意されている。が、こちらのキャラクターを育てていると焼け石に水であり、敵の弱さは全く変わらない。やれ、大作RPGの人気絶頂期ということで、誰でもクリアできるような親切設計にしたかったのは分かるが、もう少し多彩な成長システムを活かせるような難易度にならなかったのか。ちなみに、今回の低レベルプレイでは、最も敵が弱い条件で戦っている(最大HPが低く、パーティ分割も無い)。その他、制限付き低レベルプレイでは、一転して強敵になることが多いようだ。
さて。このリバース・セフィロスはラスボス第2戦であり、次が最後となるのだが、その移行の演出が、初代PS版とリマスター版では変更されている。
…まず、初代プレイステーション版(オリジナル&INT)では、バトル終了時に暗転し、@第2戦の専用BGMである「神の誕生」がフェードアウトしながら、A”星の悲鳴”とされる風切り音のような音が入り、B続いてゴゴゴゴゴゴ…という効果音が流れて、C最後に最終戦のBGMである「片翼の天使」と共に第3戦がスタートする、という構造になっている。暗転下での演出であり、それぞれの音に想像の余地があると共に、「片翼の天使」の一風変わった印象を更に強めてくれる、密かな名シーンである(参考:【YouTube】)。
――しかしながら、リマスター版では、@の「神の誕生」のフェードアウトが行われないままBのゴゴゴゴゴ…という音が流れ、そのままいきなりCの「片翼の天使」に移行してしまう(参考:【YouTube】)。あの、緊張感のある音の演出は、ごちゃまぜになってよく分からなくなってしまったし、「片翼の天使」の鮮烈なイメージも薄れてしまったのだ。なお、これはPS4リマスター版の話であり、機種によって演出は少しずつ変わってくるようだが、後発のスイッチ版も含め、原作通りの動きをするバージョンは無いようである。やれ、FF6の世界崩壊の時(【FF6:ノーバグ低レベルクリアー/第9話】)も思ったけど、こういうところの演出を変えてしまうのはダメじゃない?
◆動画◆
塩酸
シメジ ヒラメ 出目金 |
さあ、いよいよ最終形態である。第3戦の相手は、「セーファ・セフィロス」だ。ラスボスの最終形態であり、こいつを倒せばFF7のクリアである。
…なお、「セーファ」という名称であるが、これはちょっとよく分からない。まず、この手の敵だと「救世主」という意味が含まれている場合が有るが、その場合は“Savior”と綴り、“Saber”(剣)や“Saver”(節約する人?)と明確に区別するため、日本語でも「セイヴァー」と表記することが多い。
――しかしながら、そういった表記ゆれである「セイバー」ではなく、このセフィロスの名称は「セーファ」であるため、これはもう“Safer”=安全なものとしか捉えようが無い。まあ、敵は最も強い最終形態であるし、セフィロス的には、後はメテオが落ちるまで待っていれば目的は達成されていたため、「安全なセフィロス」であっても一応は意味は通るだろう。ちなみに、海外版でも、正真正銘の「Safer-Sephiroth」表記である。
そして、このバトルを忘れられないものにしている理由が2つある。まず1つ目は、戦闘曲の「片翼の天使」だ。
…やれ、この曲は、FFシリーズ初の歌声入りの戦闘曲である。前作『6』でも、ケフカに笑い声の効果音を用意したり、オペライベントで肉声っぽい演出を取り入れていたりしたが、ハードがPSに移った7では、正真正銘のコーラスが入ることになった。その曲調も、ゲームの戦闘BGMとは少し違った重厚な雰囲気が、逆にラスボスの特別さを際立たせる要素となっている。正直、全てのFFシリーズの中で最高のラスボス曲を挙げろと言われたら、ほとんどの人が『6』の妖星乱舞か『7』の片翼の天使を選ぶであろう。どちらも、その時々のハードの限界に挑戦した意欲的な曲であるということが評価点となっており、今後もそれらを塗り替えるような衝撃的な曲は出てこないものと思われる。PS7あたりで脳に直接繋ぐハードとかになればまた別だろうが。
――ちなみに、FFで録音した曲をそのままCD音質で流せるようになった(内蔵音源でなく、完全なストリーミング再生ができるようになった)のは、PS3になった『13』が初であり、『7』の時点ではやはり本体性能の制約を受けている。しかしながら、それを逆手に取って、同じフレーズを何度も繰り返すという印象的な曲になったのだとか。ちなみに、音質もあまり良いとは言えないのだが、逆にそこが空耳ネタとして親しまれていたりもする。
また、このFF7のラスボス戦が伝説的となっている理由のもう一つが、最大技の「スーパーノヴァ」である。スーパーノヴァとは、星が命を終えるときに起こす大爆発のことであり、FFシリーズ恒例の宇宙に関連する必殺技と言えるが、その演出の規模が半端ではないのだ。
…まず、この技の演出は、オリジナル版とINT版以降で異なっている。オリジナル版では、宇宙を背景に大爆発が起こるという、これといった印象に残るものではない(参考:【YouTube】)。ところが、INT版では魔改造が為されており、まず太陽系の外から巨大隕石が襲来し、冥王星・土星・木星を破壊しながら太陽に衝突をする。すると、太陽が膨張を始め、瞬く間に水星と金星が飲み込まれる。最後に地球にも火球が襲来し、クラウドたちに大ダメージを与える…というものである(参考:【YouTube】)。もはやメテオとかウェポンとかどうでもいいくらいの、宇宙をそのまま破壊できるクラスの大技であり、その規模はFFシリーズでも最大と言うしかない。
――そして、その演出も、初代PSの1作目ということでポリゴンは荒々しいが、そんなことを感じさせないくらいの勢いに溢れている。というか、ここまで来ると3D演出とラスボス戦という舞台を使ったギャグと言えるかもしれない。真面目にやっているのか、それとも笑いを取ろうとしているのか、もはや判断が付かないのだ。いくらなんでも、バトルの進行次第で繰り返し使われる技に対し2分はやりすぎであるし、毎回「Pluto」などとおしゃれなフォントで紹介されながら★瞬殺★されていく太陽系に、星を破壊するクラスの攻撃に生き残れる地球とクラウドたちと、ネタにできる要素が揃いすぎている。
おおシマリス 元気なリス |
それでは、低レベルプレイにおける、セーファ・セフィロス戦について書いていこう。
…まず、最大技の「スーパーノヴァ」についてであるが、これは演出だけでなく効果もオリジナル版とINT版以降で異なっており、後者では現在HP割合ダメージとなっているため、これで死ぬことは決して無い。また、多数の技を、8回行動を1ループとしてパターンで行動してくるが、ほとんどが単体攻撃であり、一発全滅の恐れのある全体攻撃は「デイン」のみである。脅威となる技が1個だけというのは、少し情けなさすぎるであろう。
――そして、その「デイン」のダメージも、「かなしい」を前提として1000程度であるため、レベル17ユフィにHPアップのマテリアを集中させることなどで耐えられる。そしてそこから、「Wアイテム」でのフェニックスの尾で立て直せるよう意識していけば、全滅の恐れはほとんど無いと言って良いのだ。そして、こちらの攻撃技としては、「海龍のウロコ」が普通に効くうえに、敵のHPは80000と、決して高いものではない。
そんなわけで。このセーファ・セフィロスも、無制限低レベルではやり込みと言えるような相手ではないのだが、一応はラスボスということで、他の敵よりも強めに設定されている点が多い。
…まず、攻撃の威力に関しては、ラスボス第1戦・第2戦の低レベルキャラでも楽々耐えられたような感じとは異なり、当たってしまえば即死するようなダメージとなっていることもある。また、敵の素早さが極めて高く、無策でやっていては1:1の行動ペースを維持することができない。また、確率でステータス異常を引き起こすような行動も多く、それらへの対策も必要となってくるだろう。
さて。実戦時では、1回目の挑戦時は敵の素早さに対応しきれず、「海龍のウロコ」のコマンドを決定後に「デイン」を使われてユフィ以外が死亡、そのまま「Wアイテム」での蘇生が間に合わずに通常攻撃で全滅をしてしまった。
…ただ、「デイン」の使われるタイミングは決まっており、敵の素早さについても分かっていれば対処は可能であるため、2回目はそれらに警戒をしていく。具体的には、敵の行動1回ごとに、仲間3人でなく2人しか行動しないように調整し、さらに敵の攻撃を見てから落ち着いてコマンドを入力していく。特に「デイン」の後には、必ずユフィが「Wアイテム」で行動できるように注意する。
――そうして戦っていけば、危ない場面は無くなる。そして、2回の「スーパーノヴァ」を乗り越えたのちに、撃破することに成功した。まあ、ラスボスということで、無策での1回目は失敗したが、2回目に倒すことができた。その程度の強さの敵だった…。
◆動画◆
下痢下痢下痢出す
出ねえよりマシだ(トイレ〜の〜中から〜) |
そんなわけで。これにて、FF7のシナリオ攻略は終了である。最後は、かなりあっけない終わり方であったが、振り返ってみると、全体としても特に苦戦した場面は無かった。もっとも、無制限の低レベルという極めて制限の甘いプレイであるうえに、古代種…もとい、先人の皆さま方の攻略を最初からフルに活用していったため、低難易度は当然と言えば当然である。このプレイを他のFFで例えるなら、召喚/使う/調合をフル活用するFF10のスフィア盤なし、銃OK&ストーリー攻略のみのFF12の低レベル、改造あり&エリクサー使用のFF13のクリスタリウム封印、といった感じである。
――しかしながら、それらの基本とされる他FFシリーズの縛りプレイと比べても、FF7の低レベルプレイでは、ストーリー中盤あたりから経験値背負い役のレベルが上がりすぎてしまい、もはや低レベルではなく中レベルクリアーのような雰囲気となってしまった。FF7は、ここまで難易度の低いゲームであったのか。「経験値分配の方式」や「ラスダンまで自由な稼ぎを行えない」などという低レベル維持の部分は、やたらと複雑怪奇なのに…。
ちなみに。物語的には、ラスボスを撃破したということで、初代PS時代のFFに恒例のクソ長エンディングムービーが挿入される。そこでは、まさに大団円と呼ぶに相応しい展開となるが、残念ながら録画禁止区間に指定されているため、当サイトではそれについて触れることは控えていきたい。作中でも特に気合の入ったムービーであり、スクリーンショット等に使いたい場面は多いが、公式が公開してほしくないと言っているのだから仕方ないのである。
…ということで。シナリオは終了したが、まだまだ寄り道要素は存在するため、次回からはそれらの要素を攻略していくことにしよう。これまで、シナリオ進行では不要な経験値を控えてきたが、本編をクリアーした今、そういった点にこだわる理由も薄くなり、肩の力を抜いて寄り道を楽しんでいけるのである。あと、残すところ1〜2話という感じだろうか。さあ、裏ボスと言えるウェポンたちも3種類全てが残っているし、もう少しだけ原作FF7で遊ぶことができそうだ。そして、FF7リメイクの第1弾発売まで、いよいよ残り2ヶ月!
●プレイ時間(ラスボス前の最終セーブ):33時間27分7秒
クラウドLv8 ティファLv7 ユフィLv17 バレットLv29 レッドXIII
Lv30 ケット・シーLv29 シドLv36(ラスボス撃破時)
(2019年12月29日) 5949 PV
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