◇トップページ > FFプレイ日誌 > ノーバグ低レベルクリアー(GBA) > No.19
ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
中盤以降の複雑さが桁外れなうえ、逃げられない雑魚敵まで出現する |
前回まででラスボス戦を終えたということで、今回からは、裏ダンジョンである「竜の巣」を攻略していくことにしよう。
…さて、この「竜の巣」は、GBA版以降(GBA版とアプリ版)で追加されたダンジョンであり、崩壊後の世界で“伝説の八竜”を全て倒すと、コロシアムの北の島に入り口が現れる。なお、マップ上での演出などは無く、何もないただの小島に着陸しようとすると、いきなりダンジョンに入る旨のメッセージが表示されるという構成である。確かに、八竜撃破時に、「『竜の首』の北の島」とハッキリ示されているが、動画で再確認した私でさえ迷うくらいだから、登場時の台詞を流したり忘れてしまったりという人は困るのではないだろうか。一応、FF4や5の追加要素は、マップ上でも分かるようになっていたのだが…。
そして、そのダンジョンの内容として、まず構成は、3つのパーティを使って攻略する壮大な内容となっている。その長さも仕掛けの難易度も、瓦礫の塔などとは比べ物にならない。3個のパーティを同じ通路に集合させつつ、その後のルートを考えて進む順番を決めるなどと、頭の痛くなってくる難しさである。しかしながら、工夫をすれば1個のパーティで全てのボス敵と戦うことが可能であるため、戦力を分断する必要は無い。なお、BGMは通常ダンジョンの「迷いの森」が終始流れており(裏ボスと戦う最終エリアのみ魔大陸BGM)、だんだん変な気分になってくる。
…そして、敵としては、復活した「強化版/伝説の八竜」が道を塞いでいる。これらは、HPがそれぞれ60000前後と高いうえに、全て通常の八竜から性質が変更されており、強化はもちろんとして、バトル内容もかなり特徴的なものとなっている。また、その他にも、ボスBGMが流れる強力なモンスターと、雑魚敵の中にもちょくちょく追加モンスターが出現する。そして最深部では、裏ボスである「カイザードラゴン」と「オメガウェポン」が待ち受けている。今回は、これらの敵のうち、強化版/伝説の八竜と、ボス曲が流れるモンスターたちと、裏ボス2体を攻略の対象としていくことにしよう。
――その他、宝箱や戦利品として、追加アイテムが手に入ることもあるが、こちらの影は薄いと言わざるを得ない。というのも、例えば、強化レッドドラゴンを倒して入手できるティナ用武器の「アポカリプス」の内容は、「攻撃力250 /
力+7・魔力+7 / 物理回避率+20・魔法回避率+20
/ MP消費クリティカル」という十分すぎるくらいのものだが、これはライトブリンガーに劣る性能であり、しかもご存じの通り、GBA版以降ではラスボス戦を使ってライトブリンガーをいくらでも量産することが可能である。その他のキャラクターにおいても、バリアントナイフやイカサマのダイスといった特徴的な性能の武器を使った戦い方や、機械・必殺技・必殺剣といった便利すぎる特技、逆にスケッチなど使い勝手の悪いオリジナルコマンドについて、それらの環境を大きく変化させるほどではない。どちらかと言えば、FF6だったら、武器よりも防具やアクセサリを増やしてほしかったなあ…。
そんなわけで。この「竜の巣」は、少し残念な部分も多いものの、やはり不朽の名作であるFF6の大きな追加要素という点は変わらず、SFC/PS版しかプレイをしたことが無い人が、それ以降の移植版を遊ぶ際には、大きな目玉となってくれることだろう。
…そしてもちろん、その点は私にとっても同じである。私は、GBA版のFF6をプレイするのは今回が初なので、低レベルプレイということはもちろんとして、そもそも「竜の巣」の攻略自体が初めてである。というわけで、ある程度は事前情報を仕入れてあるものの、どんなダンジョンでどんな戦いが待ち受けているかということは、正確には分からない。久し振りのFF6のクライマックスを、壮大に盛り上げてくれるといいな。
汚いなさすが忍者きたない |
それでは、3個のパーティを作り、「竜の巣」の攻略を始めていこう。なお、本ダンジョンは、極めて広大かつ難解な設計であるが、最初は八竜の結界によってあちこちが塞がれており、それを順番に解いていくことで、自然に前へと進めるようになっている。これにより、序盤は進むルートが制限されており、少なくとも中盤以降ほどは複雑ではない。この指針が無ければ、マジで広くなったアルティミシア城になっていた。
…なお、ここのダンジョンにランダムエンカウントで登場する雑魚敵は、「完全な新モンスター」と「瓦礫の塔に登場する既存モンスター」が、だいたい1:1という感じであるが、厄介なことにグランベヒーモス・ランドウォームという逃げられない奴らまで登場する。そして、ダンジョン内にはセーブポイントがあるため、それによるセーブ&リセット法を使うこともできるが、3パーティを同時に動かさなければ解けない仕掛けなどもあるため、完全なる対策は不可能である。よって、それらの敵は、運と気合で何とかするしかない。
そんなわけで、いきなりグランベヒーモスが単体出現するエリアを進みながら、少し先で、最初のボスである「強化フリーズドラゴン」戦である。こいつは、バトル開始と同時に3体の分身を作り出し、合計4体で攻撃を行ってくる。そのHPは、1体につき32000だが、削らなければならないHPは4倍の126000である。なお、原種は混乱が効くなど情けないボスであったが、今回の強化版は完全耐性を得ており、ステータス異常でラクラクとは行かない。その他、一応は「分身」という扱いであることを反映してか、一番奥の本体を倒すと、その他の敵が残っていてもバトルは終了するということらしい。
…さて。確かに敵は、シナリオ中の登場時と比べて、大幅に強化されている。しかしながら、エンディング後ともなると、味方側のパーティの強化具合が凄まじく、もはや並のボスでは全く相手にならない。特に、ラスボス戦を経由して稼げる「ライトブリンガー」の補正具合はとんでもなく、「勲章」を使ってそれを装備していくことにより、完全回避となる回避率128を達成可能なキャラクターが多数存在するのだ。
――なお、私が本プレイを始めるよりも遥か昔に読んだ文献にて、この裏ダンジョンの低レベル攻略にて「必勝法」という言葉が使われており、私はとても感銘を受けたことを覚えている。そのため、その言葉に倣って、私もこの基本戦略を「必勝法」と呼ぶことにしたい。根底となる戦法は似ているものの、別々の方向性から突き詰めていった結果であり、使っているキャラクターなども異なってくる。それでは、実際の私の編成に行ってみよう!
◆シャドウ Lv6
ライトブリンガー / 英雄の盾 /
グリーンベレー / フォースアーマー
勲章 / ナイトの心得
物理回避率128 / 魔法回避率129
シャドウは、敵の攻撃に対する主要な防御要員である。これまで、敵の打撃対策としては、モグがスノーマフラーなどを装備して物理防御力を255にしたうえでかばうを実行していたが、その役が今回からはシャドウとなるのだ。物理回避率128は、「回避が可能な攻撃は全て回避する」と同じである。
シャドウを使った場合のメリットとして、物理攻撃を0ダメージでなく回避するので、「物理攻撃扱いのステータス異常技」も回避することができる。また、ナイトの心得を装備することで、他の瀕死キャラクターを守れるという点は変わらない。
さらに、英雄の盾で全属性を吸収・無効化できるうえ、シャドウは魔法回避率も128以上にすることができるため、魔法攻撃もほとんど苦とならない。このシャドウを戦闘不能にできる技は、「アルテマ」など、ごく僅かである。
◆セリス Lv6
ライトブリンガー / フォースシールド /
神秘のヴェール / ミネルバビスチェ
スリースターズ / ソウルオブサマサ
物理回避率57 / 魔法回避率129
2番手はセリスである。上記の装備で、魔法回避率を129にできるため、魔法攻撃の完全回避を成立させることができる。そして物理攻撃に関しても、シャドウのかばうと組み合わせることができるので、なかなか死なないキャラを作り出せる。なお、「魔法回避率が128以上だと、物理攻撃も含めた回避可能な技を全て回避できる」という回避率バグに纏わるテクニックは、SFC/PS版の頃は「Vコーディー」と呼ばれていたが、GBA版以降では物理回避率が普通に機能するように修正が為されており、竜の巣が収録されているバージョンでは使用することができない。
さて、セリスを使う場合のメリットとして、セリスは「勲章」なしでもライトブリンガーを装備できるため、アクセサリ欄を2つ開けて魔法回避率128以上を実現できる4人(ティナ・セリス・ロック・エドガー)のうちの1人である。また、体のミネルバビスチェは、能力値補正が大きいうえに、炎・氷・雷・風への耐性を持ち、補助的な防御手段として使用できる。さらに、セリスとティナとの違いとしても、ティナは同じ装備で魔法回避率が127にしかならないため、その点でセリス採用には大きなメリットがある。最後に、「魔封剣」も「アルテマ」などへの対策として使っていくことができるだろう。
◆ストラゴス Lv8
ライトブリンガー / イージスの盾 /
司祭の帽子 / フォースアーマー
スリースターズ / 勲章
物理回避率76 / 魔法回避率137
続いてのキャラはストラゴスである。「勲章」でライトブリンガーを装備することにより、魔法回避率128以上を達成できる。
青魔法では、属性攻撃を無効化する「フォースフィルド」と、約4000ダメージになった「歩数ダメージ」で戦っていく。
◆ゴゴ Lv8
ウィザードロッド / フォースシールド /
司祭の帽子 / ミラージュベスト
スリースターズ / ホワイトケープ
物理回避率10 / 魔法回避率116
4人目のキャラはゴゴである。戦闘では、ストラゴスと同じく青魔法を使い、必要に応じてその他のコマンドをセットしていく。
大きな欠点として、ゴゴは「勲章」を装備できない(GBA版以降)ため、魔法回避率を128以上にすることが不可能である。計算上では、これでも90%以上の回避確率を達成できるのだが、前回のケフカ戦でも問題になったように、100を超える「命中率」を持つ敵の攻撃には、割と頻繁に当たってしまう。ということで、防御上の大きな穴となってしまうのだが、1人なら極端な弱点にはならないだろうということで、攻撃面を評価して参戦させていった。
そんなわけで。この「必勝法」により、物理攻撃に関しては物理回避率128のシャドウが“かばう”で受け止め、魔法攻撃はゴゴ以外は完全回避が可能で、ゴゴも高確率で避けるという編成を作ることができる。しかも、シャドウは英雄の盾で全属性を吸収or無効化でき、セリスもミネルバビスチェで炎・氷・雷・風を0ダメージに抑えられる。これらの対策だけでも、全滅どころか死ぬことすらほとんどなくなるのだ。
しかしながら、実際のプレイでは、更に念を入れていった。強化版/伝説の八竜たちは、それぞれが8属性のうちどれかを担当しているため、その属性を「フォースフィルド」によって無効化してしまうのである。これにより、「回避率無視技のうち、属性を持っているもの」は、このパーティの守りを突破できなくなった。この戦法は、八竜に有効なことはもちろんとして、カイザードラゴンなど大量の技を使ってくる敵に関しても、フォースフィルドを8回使うことで、全属性を無効化できる。そのため、実質的な脅威をかなりのところまで絞っていくことができるのだ。
…さらに。これでもまだまだ状況を崩せる攻撃は存在するのであるが、「リレイズ」はほとんど全ての技から身を守ることができ、復活後は瀕死状態であるため、自動的にシャドウがかばうを行う状況が作り出されている。そのため、2連続で全滅技を使われないという限り、ゲームオーバーは有り得ない。また、セリスを投入しているため、「アルテマ」など、魔封剣によって防げる攻撃も存在する。その他、バトルによって様々な対策を練っていけば、ほとんどの攻撃から安定して身を守ることができるのだ。もう恐ろしいくらいの防御能力であり、こんな耐性を相手にしなければならない敵には同情心すら感じる。
――なお、ここまでずっと守りの方法を説明してきたが、攻めに関しては、「歩数ダメージ」や「アルテマ」を使っていけば、特殊な倒し方を持つ敵以外には全て一定のダメージを与えられるため、問題ないであろう。これでもまだ、「グラビダ」という切り札が隠されているんだよな…。
カイザー・ドラゴンを奪われHPを0にされてしまったセリスは、
ティナと同じく魔導の力を奪われ、ミストとなって消えてしまった。 一方、シャドウを待つゴゴとストラゴスの前に 新生フリーズドラゴンが現れ4体に分裂し、遊星に襲いかかってきた。 |
さて。話は強化フリーズドラゴン戦に入ったところであった。敵は、開幕で4体に分裂し、打撃と氷属性攻撃を使用するが、この強化フリーズドラゴンに関しても、上記の「必勝法」でほぼ全ての攻撃を守り切ることができる。専用技として、単体にストップ状態(凍結ではないらしい)を与える「とうけつ」というものがあるが、これは物理攻撃扱いであるため、シャドウが100%受け止めることができる。これは、モグの物理防御力255では不可能だった芸当である。一方で、モグに関しても「やすらぎ」対策のように、ゴーレムを使うことで同じことができなくもない。
…ちなみに、この必勝法で防げないのは、単体に凍結を与える「フリジングダスト」のみである(必中かつ耐性を付けることも不可能)。一応、これでシャドウが凍らされてしまうと、かばうも回避も機能しなくなり、そこから瓦解していく危険性もある…のだが、実戦ではセリスとゴゴが凍らされただけで済んだ。なお、フリジングダストは、敵の総数が2〜3体の時のみ使われるようなので、均等に削って4体から一気に倒せば安定するようだ。
ちなみに。この強化版“伝説の八竜”も、原種と同じく、それぞれが装備品を落としてくれる。その全てが、GBA版での新しい追加アイテムあり、既存のものを上回る攻撃力が設定されている。ただし、前述の通り、その内容には極めて微妙なものが多い。
…さて、この強化フリーズドラゴンの撃破報酬は、セッツァーのカードである「ラストリゾート」だ。どうも“最後の切り札”という意味であるらしく、発売時期的にはFF13シリーズよりこちらのほうが早い。その能力は、「攻撃力215
/ 力+3・素早さ+3・体力+4 / MP消費クリティカル・後列半減なし」というものであり、まあまあの性能であるが、セッツァー用の武器としては、既にイカサマのダイスが存在し、能力でも印象でもそれを上回ることはない。強いて言うなら、「あえてセッツァーで遊戯王みたいな戦いがしたい!」という場合には、使えないこともないというくらいだろうか。
――なお、意外な用途として、バグ技により、ロックの最強武器であるバリアントナイフの素材として使えるという点がある。やり方は、まず「けむりだま」を使い、それでバトルが終了する前に、シャドウの「なげる」でラストリゾートを選択する(あらかじめアイテム欄の一番上に置いておくと良い)。そうすると、恐らくは「ラストリゾートの数をいったん減らしてから、投げるに成功しなかったので増やす」という処理が行われるのであろうが、GBA版の追加アイテムはプログラム上の管理が特殊なため、ラストリゾートではなくバリアントナイフが戻ってくるのだ。これにより、バグ利用ではあるものの、SFC時代の「バリアントナイフ・二刀流」が再び可能となった(アプリ版でも可能)。そして、ラストリゾートも、魂の祠を使えば再入手が可能である。なお、その他の追加アイテムも、同じ方式で他のアイテムに変化させられるが、残念ながら実用的な組み合わせは無いようだ。
というわけで。今回も、例によって動画を掲載してみる。なお、今回はダンジョンの都合上、なんと合計で10個もの動画を載せることになる…予定だったのだが、さすがにそれはあんまりなので、2話に分け、今回は8体の強化版/伝説の八竜のうち、前半となる4体との戦いを掲載してみる。例によって、基本的にはノーカットなので、必要な部分をかいつまんで視聴していただけると良いだろう。
◆動画◆
3回やり直しました(敵が弱すぎてすぐ死んでしまうので) |
続いては、3パーティを前進させ、頭がかゆくなってくるような仕掛けを解いて、溶岩エリアでボスの「強化ストームドラゴン」戦である。こいつは、ある程度ダメージを与えると、「風を身にまとった!」と表示され、回避率と素早さをアップさせる。ただし内部的には、行動パターンを変化させつつ、ただヘイスト状態を得るだけというもののようだ。
――さて、こいつは、無属性・回避不能の全体魔法攻撃である「木の葉乱舞」を使ってくる。必勝法とか言いつつ、いきなり必勝できない奴が出てきてしまった。ただし、その使用条件は「風を身にまとっていない状況で、かつ3の倍数のターンに1/3の確率で」というものであるため、さっさと大ダメージを与えて倒してしまえば、そもそも使われないことが多い。また、2回連続で「木の葉乱舞」が来ることは無いため、リレイズでの復活も有用である。結局のところ、少しひねった「必勝法」が通用するということになった。世の中そんなもんだよね…。
しかしながら。今回は、せっかくだからということで、前回ケフカ戦で思いついた、魔法防御力255作戦を使用してみたいと思う。
…その内容は、ティナかモグの装備を「(武器は何でも良い) /
フォースシールド / 皿 /
アーマーガッパ ホワイトケープ /
ホワイトケープ」とすることで、正規に魔法防御力255を達成できるというものである。これで、回避不能の魔法攻撃に関しても、防御力無視でなければ、ダメージを1にまで抑えることが可能となるのだ。そして、今回の強化ストームドラゴンが「木の葉乱舞」を使う際は、必ず「打撃→木の葉乱舞」という連続攻撃として使用するため、ティナ1人が耐えきれば、そこから味方の蘇生によって状況を立て直すことができるのだ。
――そういうわけで。フリーズドラゴンの撃破後、いったんテレポで外に出る。これに関しては、逃げられないグランベヒーモスの出現を避けるという理由もある。その後、パーティをティナ・モグ・ストラゴス・ゴゴに組み直す。ティナは、上記の魔法防御力255要員である。モグに関しては物理攻撃への防御役であり、シャドウでも良かったのだが、今回はティナの攻撃能力が無く(攻撃アイテムはここまで来たら完全封印したい)、シャドウを入れると、4人中2名が攻撃できないキャラとなってしまう。いっぽうモグならば、物理防御力255を達成しつつ「スリースターズ」を装備して魔法攻撃を行うことができ、今回は回避しなければならない物理扱いのステータス攻撃も存在しないため、このバトルにはモグのほうが防御要員として相応しいだろう。そして残った2枠には、いつもながらのストラゴスとゴゴを投入し、フォースフィルド&歩数ダメージで戦闘を行わせていく。
そんなわけで、準備を整えて強化ストームドラゴンと戦っていくのだが、問題として、敵が弱すぎてすぐに死んでしまい、「木の葉乱舞」を見ることができないのである。
…やれ、前回ラスボス戦で「『ミッシング』の全員耐久」に異様なまでにこだわったことからも分かるように、私は、やり込みプレイなのだから、せっかく用意した対策は使いたいと思っている。だから、せっかく木の葉乱舞を耐えるための態勢を作ったのだから、その攻撃が来て欲しい、いや来なければ意味がない! そんなわけで、私は勝てていたのにやり直すということを繰り返し、結局3回目で「木の葉乱舞」を目撃することができた。もちろん、予定通りにティナが1ダメージで耐え、その後はモグ蘇生から状況を立て直し、あとは特に苦戦を強いられることなく撃破に成功した。なんか、敵を倒すという目的を考えると本末転倒のような気がするが、勝てばよかろうではないのだァァァァッ!!
――ちなみに、戦利品は、エドガー用の槍である「ロンギヌス」である。「攻撃力235 / 力+7・素早さ+3・体力+3」という性能だが、SFC/PS版からあった槍に共通する「『ジャンプ』のダメージが1.5倍でなく2倍になる」という特性が無くなってしまっている。しかも、エドガーは素でライトブリンガーを装備できるうえに、機械で戦うことの多いキャラクターであるため、ハッキリ言って使い道は無い。やれ、私がロンギヌスという名前を初めて知ったのはFF10のキマリの最強武器でであるが、やはりFF6のスタッフもキマリを通さないのだろうか。
◆動画◆
失う理性があったのか? |
強化ストームドラゴンを倒して前に進むと、3個のパーティを一度同じ場所に集結させることができる。ここからは、再び進行順序を自由に決められるようになるほか、3パーティはどういう集まりなんだっけ?
と同時にセーブポイントのあるマップに集めることで、メンバーチェンジも行えるようになる。何故か飛空艇で留守番しているキャラも呼び寄せられる。
…そして、この先の脇道にて、ボスの「強化アースドラゴン」戦を行う。こいつに関しては、「クエイク」を開幕で使ってくる確率が高く、「フォースフィルド」が間に合わない。そのため、「大地の衣」で地属性から身を守るのであるが、無効化ではなく吸収であるため、ナイトの心得によるかばう作戦が乱れてしまう。一方、レビテト状態で回避をしようにも、魔法レビテトには対策を持っており、「天使の羽」も装備する枠が無いキャラが居るほか、そもそもシャドウが居る時に天使の羽という時点でバグが起こりそうで怖い…と、細かいところで完全な対策は不可能となっている。しかしながら、結局のところ、敵は物理回避率128&全属性耐性のシャドウを倒せないため、自分から負けにいかない限り、本バトルで敗北することは無い。
――ちなみに、敵はHPを削っていくと、「アースドラゴンは、理性を失った!」と表示され、まず4回連続の打撃を仕掛けてきたのちに、その後も激しい連続攻撃を仕掛けてくるようになる。しかしながら、当たらなければどうということはない。結局、打撃で2000〜3000、「会心の一撃」だと9999にすら達することもあるという尋常ではない火力も、完全に宝の持ち腐れとなっている。バニシュ対策も度外視されているという意味では、まさしく“理性を失った”と表現すべきなのか。「通常攻撃CT0」は得るが「回避無視」は得ない、そんな感じである。
ちなみに、戦利品はマッシュ用武器の「ゴッドハンド」である。初登場はFF10のリュック用…と思いきや、FF7のほうが先のようだ。その後は、リメイク版などで格闘家の装備品として登場するようになり、前述の通りFF6ではマッシュの武器となっている。
…さて、その能力は、「攻撃力220 /
聖属性 / 力+7・素早さ+3・体力+7」というものである。一応、攻撃力の数値では最強であり、補正値も多いものの、実はマッシュの必殺技はその多くが魔法攻撃であるため、魔力の補正が無いのは極めて苦しい。一方で、既製品の「タイガーファング」は、攻撃力215で魔力+3であり、この強さで獣ヶ原の洞窟という崩壊後の序盤で手に入ってしまう。やれ、マッシュの追加装備は、もっとキャラクター特性にあった物を用意してほしかった。例えば…そうだな、必殺技の性質が変化するとか、コマンド入力でなく一覧から選べるようになるとか、そんな感じで。
◆動画◆
レッドドラゴン「どうしろと…」 |
その後、セーブポイントから3つのパーティを出発させ、神殿エリアでスイッチを作動させて、ボスの「強化レッドドラゴン」と戦っていく。
…さて、こいつは、「完全無敵だが、一定時間後に自滅する」という特性を持ち、ひたすら耐えることが目的のバトルとなる。その攻撃は、「メルトン」を含む3回連続攻撃だとか、8回連続の物理攻撃だとか、なかなか悪くないものが揃っているのだが、例によってシャドウの防御を貫通できる部類のものではない。また、フォースフィルドで炎(と風)を無効化すれば、敵の全体攻撃のほとんどを防御することができる。ちなみに、「メルトン」は炎・風の2属性を持っているが、これをフォースフィルドで0ダメージに抑えたい場合、その両属性を無効化しないといけないようだ。そのことにより、ストラゴス・ゴゴの2名が、敵のメルトンで戦闘不能になってしまった。ただし、セリスとシャドウはそれぞれの防具の耐性で受け止めたため、バトル続行に問題は無い。
――そして、敵は死に際に、最後っ屁として「アルテマ」「フレア」の連続攻撃を仕掛けてくる。そしてアルテマに関しては、魔法回避が不可能な防御力無視全体攻撃という低レベルプレイの天敵中の天敵であるものの、リレイズで蘇れば良く、その後にフレアが飛んできたところで、最悪でも1人が殺されるだけである。更に、アルテマに関しては魔封剣で封じられ、フレアも魔法回避で避けることができる。よって、実戦では、それら2つの手段で、生命力を出し尽くしたファイナルアタックですら完全無力化することに成功した。そりゃ、こんな避け方をされたら、私だって生きてることが辛くなるわ…。
そして。恒例のコレクション装備は、ティナ用の「アポカリプス」である。「攻撃力250 / 力+7・魔力+7
/ 物理回避率+20・魔法回避率+20 / MP消費クリティカル」と、とても強力なラインナップが揃っているが、例によってティナはライトブリンガーがそのまま装備できるキャラクターであり、その補正を上回ることができないこの武器にも出番は無い。せいぜい、使うとすれば、追加効果の魔法が発生しないという僅かな点を活かしていくしかないだろう。ライトブリンガーが一点物なら、この武器にも十分に出番があったのだろうが…。
◆動画◆
次回はこいつらとも戦います(弱いけど…) |
そんなわけで、ここまで強化版/伝説の八竜のうち、半分の4体を倒すことができた。
…さて、このダンジョンの探索面での難関はこの後であり、頭が沸騰しそうなくらいに複雑な仕掛けが次々と現れる。一方で、バトル面に関しても、更に個性的な敵が現れてくる…のだが、「必勝法」を貫通できる敵は少なく、相変わらずバトル難易度は低めで推移していく。どちらかと言えば、逃げられない雑魚敵&セーブポイントが利用できない区域の仕掛けの組み合わせに苦戦した記憶のほうが強い。
――というわけで。最近の文章としては少し短いのだが、全8体のボスのうち半分を倒せたということで、ここでいったん区切ることにする。次回は、残った4体の強化版八竜と、あとはボス曲が流れる雑魚敵に関しても取り扱っていくことにしよう!
(2019年8月30日) 769 PV
. . |