アビリティのみクリアープレイ日誌
【第18話 畢竟】
畢竟〔ひっきょう〕
「とどのつまり、結局、最後には」などの意味。
〜あとがき〜
多くの数え切れない戦いがありました。決して楽でない戦いも多多ありました。
運の要素が強かった戦いもありました。判断ミスが致命傷となる戦いもありました。
最終的にはジェクトが倒せなかったという、皆さんをがっかりさせるような、ふがいない結果に終わってしまいました。
それでも、アビリティとアイテムのみで戦う、というこのやりこみは、とても有意義で、そして楽しいものでした。
自分は、このアビリティのみクリアーというやりこみを通して、FFXというゲームの新たなる楽しさというものを発見できました。
正直、これは手前味噌なのですが、「こういう攻略法もあるんだ!」と読者の方方にはっと気づいてもらえるような戦い方もあったはずです。
自分自身が、このやりこみをするまで、気づかなかった、あるいは通常プレイでは気にしていなかったことがいくつかありましたので。
このやりこみで行なわれた行為に関して、通常プレイ、あるいは他のやりこみプレイで利用できることがあったのなら、どうぞ利用していただいてかまいません。
文章というものを書いて、衆目に呈す以上、こんなものにも著作権というものは発生します。
ただ、常識の範囲内であるのなら、この文章はご自由に利用していただいてかまいません。
自分のやりこみが、後に続くやりこみの礎になるのであれば、これほどうれしいことはありません。
ところで、この日誌には、題をはじめとして、漢字検定1級レベルの非常に難しい表現がいくつかちりばめられています。
これは、この日誌を書いているのと同時期に、漢字検定の勉強も並行して行なっていたためです。
受験日は2010年6月20日ですね。漢字検定1級レベルの言葉を使っておきながら、受験するのは2級と準1級(ちなみにどちらもすでに合格しております)。
一回受かればそれでおしまいというものではないのですよ。何度も受かってこそ意味があるものなのです。
文章を書くと、なにかしらのお遊びをしたくなる性分があるのが自分という人間のようで、今回はこういった趣向を凝らせていただきました。
題に使われている熟語はなかなか使う機会は無いとは思いますが、覚えておいて損ということは無いでしょう。
日誌内にも慣用句や、世間では間違って読まれていることの多い言葉がいくつか使われています。
「極彩色」「間髪を要れず」「綺羅星の如く」は読み方を間違えている人がとても多い言葉です。
この日誌を通して、そぞろでも漢字に興味を持ってくれればいいですね。
〜このプレイにおいて特に大役を果たした要素〜
・ソニックブレイド(ティーダ武器:さきがけ/さきがけ・物理攻撃+3%)
この武器がなかったら、このやりこみは成立していなかったでしょう。
ティーダがさきがけて行動できたからこそ、敵の行動をさきがけて封じ、さきがけて攻め、さきがけて退く。
後半ではほとんどが敵に先に行動されてしまうので、このプレイの全編において欠かすことのできないものでした。
・アーロン
キャラクターの中で唯一HPの初期値が1000を超え、道中でも有用な装備品が揃えられているキャラクターでした。
彼の高いHPと防具のオートアビリティは数数のボス戦を切り抜ける立役者でした。
聖地のガーディアン戦、魔天のガーディアン戦、ユウナレスカ戦などは彼がいなかったらクリアできていませんから。
・スモークボム、サイレントマイン、スリープパウダー、ドリームパウダー
敵の行動を封じる手段として非常に有益なアイテムでした。
アビリティなどでも敵を封じることはできるのですが、これらのもっともすばらしいことは発生確率と持続時間にあります。
耐性がGUARDでない限り、確実にステータス異常にできる上、持続時間も5〜8ターンと長いというのはもはや反則。
・『プロテス』、『シェル』、『ヘイスト』、『ヘイスガ』、『はげます』、『集中』
このプレイで重要なアビリティは数多くありましたが、基本戦術として重要なのはこのアビリティたちです。
というか、このプレイでなくても、これらのアビリティは欠かすことのできないものですね。
特にアーロンに対しての使用が多く、彼のポテンシャルをさらに高くする要素となりました。
なお、特に記してませんが、同様のステータスをもたらすアイテムも同じです。
・『リフレク』
エフレイエ、シーモア=終異体、聖地のガーディアン、ユウナレスカなどとの戦いでとても重要なアビリティでした。
これらの敵に対して、敵の特定の行動を完全に無効化することができるのはとても大きいです。
ただ、使いどころとかを間違えると逆に不利になることもあるので、充分に戦略を練ったうえで使わなくてはなりませんが。
・バハムート
このプレイでどうしてもクリアできないところがあったときに、保険として育ててきた召喚獣です。
最終的には、最後のジェクト戦でようやくその実力を遺憾なく発揮しました。
反則ですが。
〜このやりこみに携わってくれた方方〜
・蓮(友人)
自分にとってかけがえの無い友人であり、FFXのゲームディスクを貸してくれた人です。
最初、間違えてFFX-2のディスクを渡してくれるというお茶目な行動がありましたが、非常にありがたい存在です。
また、このやりこみを行なう前に、彼が「キマリ無双プレイ」を行なったのも、自分がやりこみを行なおうと思ったきっかけの一つです。
ゲームに関して、自分と心から楽しみ合える、本当にありがたい存在です。
私事ですが、日誌内で自分はベースをたしなんでいるといいましたが、蓮はギターを担当しております。彼と一緒に音楽も楽しんでおります。
そういう方面でも、限りなくかけがえの無い存在です。
・アルティマニア編集者の方方
「FINAL FANTASY X SCENARIO ULTIMANIA」「FINAL FANTASY X
BATTLE ULTIMANIA」「FINAL FANTASY X ULTIMANIA OMEGA」、この三冊の編集者の方方です。
やりこみをするにあたって、敵にどのようなステータス変化が有効なのか、敵がどのような行動を起こすのか、などなどの情報がきわめて重要でした。
その厖大な情報を提供してくれたのが、この三冊の攻略本という存在です。
やりこみ以前に、読み物としても非常に楽しませていただいたものです。ただ、いくつかミスもあったのですがね…。
・つるさん(やり込み
in FF 管理人)
このやりこみ日誌を採用、掲載してくださった管理人さんです。
やりこみというもの自体に触れたのは、つるさんのやりこみが最初でした。
まだネットをはじめて右も左も分からないときに、適当に「FF」と検索して、さまようままに入ったのが「やり込み
in FF」でした。
当時はやりこみなんて全く知らなかったので、面白いやりこみに感化されました。つるさんの文章の面白さがさらにそれを後押ししました。
それから幾星霜、自分がやりこみを行なって、それを掲載させてもらえるとは欣喜の極みです。
・ロウさん
つるさんのやりこみ日誌が並ぶ中、たった一つだけあったのがロウさんのFFXのやりこみ日誌でした。
ロウさんが日誌を掲載させていただいていたから、よし、自分も投稿するぞ、という気持ちになったのです。
掲載させていただこうと踏み切るきっかけとして、とても自身にとって後押ししてくださった方でした。
以上の方方の協力があってこのアビリティのみクリアーは成り立っております。
そして、この日誌を読んでくださったあなたも。
まこと感謝に堪えません。ありがとうございました。
〜このプレイの情報〜
・制限:
―スフィア盤での能力値の上昇を禁止
―武器防具の改造は禁止(一部例外あり)
―オーバードライブ技の使用は禁止(一部例外あり)
―よほど窮まった場合でない限り召喚獣の利用は禁止(一部例外あり)
―サブイベントの一部を禁止
―できるだけ全滅しない
―できるだけキャラクター全員が行動し、APを得る
・クリア時間(ジェクト戦の直前でのセーブによる時間):142時間31分
・総プレイ時間:174時間22分
・全滅回数:21回
・プレイ期間 2009/12/08〜2010/06/21
・日誌製作期間 2010/02/28〜2010/06/30
・PLAYER:あまと
さて、このFFXのやりこみが終わって…実は、新たなるやりこみを考えているのです。
そのやりこみを行なうタイトルは…「FINAL FANTASY VIII」!!!
FFVIIIは自分がFFシリーズで初めてプレイした作品なので思い入れがあるのです。
ただ、FFVIIIと言ったら「ジャンクションなし」というやりこみしかないじゃないか…そんなことはありません。
このFFXのやりこみだって、スフィア盤を完全禁止ではなく、代わりにオーバードライブ技を封印しました。
それと同じようにFFVIIIも進めていきたいなと思っています。
まだここでは伏せておきますが、ジャンクションを完全禁止ではない代わりに…う〜ん。
あらかた煮詰まっているのですが、実はある方法でそのやりこみが非常に簡単になってしまって、やりこみの意味が無くなる可能性がある、という穴があったんですよ。
これは禁止としても、全体として何をどのように禁止にするのか…まだ考える時間が必要なようですね。
というか、そのやりこみをやる前に、DS版でリメイクした「Dragon
Quest VI」をやります。
このFFX関連で本当にほったらかしにしていたのですよ。発売からもう数ヶ月以上たちます。
いい加減やってあげないと。FFも大好きですが、DQも大好きなんです。懐かしさに浸ることにしましょう。
最後に。
自分のこのやりこみが、多くのやりこみプレイの中の一つとして数えられることを願って。
では、またいつか。
2010/06/30 あまと