FF12プレイ日誌

EXTRA2 Desiring The Unknown (未知への挑戦)
Update 2006/2/19

 さて、今回は前作、FF10との比較という形でFF12を検証してみたいと思います。
 FF10に関しては・・・やったこと無い人はあまり居ないと思いますが、もし居るのならば、今すぐ買いに行くことをお勧めします。あれは傑作です。演出、戦闘、もう全てが名作と言って良いです。
 まあストーリー内容や演出方法に関しては賛否があるでしょうが、それを除けば、ゲームとしての出来は万人の納得いくところだったと思います。
 ま、とりあえず比較内容としては【画質】【音楽】【戦闘】【物語】の4点から行きましょうかね。


 【画質】
 FF10の時はPS2の性能を生かした美しいグラフィックで度肝を抜いてくれました。あれ以上の進化はPS2では不可能でしょう。
 ・・・といいたいところですが、FF10には処理を軽減するために変わったシステムを導入しています。
 FF10のイベントシーンであれ?ユウナはこんな顔じゃないぞ?などと思ったことは無いでしょうか。他に、アーロンの手の指がくっついていたり、離れていたり・・・。このような不可解な現象が起こるのは何故かというと、キャラの3Dモデルに高画質版と通常版があるからです(この高画質モデルは主力7キャラ+シーモアにあります。ストーリーの設定上、ティーダとユウナの使用ばかりが目立ちます)。
 この高画質版の3Dモデルは、それこそもう進化のしようがないほど綺麗なのですが、通常版はイマイチです。端的に言うと、高画質版は表情が動きますが、通常版はほとんど動きません。顔の彫り込みが浅かったり指がくっついていたりルールーの胸が埋まったりと、違和感を覚えてしまう出来です。
 当時はシステム上仕方なかったのでしょうが、あれから5年が経ちました。最近出たのでグラフィックが恐ろしく綺麗なゲームといえば、やはりコナミのメタルギアソリッド3でしょうか(といってもこれももう一年前のソフトですが)。PSの時は初期と最終期で画質が全く異なりましたが、やはりPS2でも同じ事が起こっている、ということです。
 FF12のインタビューなどで載っている「システム向上により、ポリゴンを減らしたがFF10と同じ画質を保つ」というのは、恐らくFF12では全キャラがFF10の高画質版キャラ並で登場する、という意味でしょう。
 ちなみに世の中には「FFは画質だけのクソゲー!俺はにゃでうがらばうろぼろべきたきたきたきたきたきた」とか無教養な批判を浴びせる人も居ますが、このさいそう言う人は放っておきましょうね。
 【どうでもいい神の領域】アーシェのスカートがバカみたいに短いのは、使えるポリゴン数を減らすためだそうです。


 【音楽】
 FF10の時は音楽に何か印象に残る曲と残らない曲が有るな・・・と思いました。
 調べてみると、どうやら今までずっとFFの音楽を作り続けてきた植松さんだけでは無く、FF10には他に二人の作曲家が参加していました。
 で、その印象に残った曲を調べてみると・・・ほとんどが植松さんの曲、という結果でした。
 そしてFF10-2では印象に残る曲がゲーム内容と同様にほとんど無く、やはり調べてみると植松さんは全く参加していませんでした。
 FF12は挿入歌「Kiss Me Good-Bye」以外は植松さんが参加しないので、非常に残念です。
 ・・・がしかし、植松さんの音楽が素晴らしいのは事実ですが、ゲーム音楽は彼だけのものではありません。
 きっとここでも新FFは度肝を抜いてくれる、と期待しています。
 ちなみにトレーラムービーを見た感では特に良い印象も悪い印象も持ちませんでした。何か映画のBGMっぽいなあ・・・。
 さあどうなる、FF12の音楽!


 【戦闘】
 毎回戦闘システムの概要を大きく変えているFFですが、今回も大きく戦闘システムが変わりました。
 今までのFFは「フィールドを歩いていると突然敵が出てくる」「敵とキャラが向かいあって硬直する」「行動可能なキャラから順に行動」という、まあ一般的なRPGの形を継承してきたのですが、今回はその全てが変化しました。
 敵キャラはフィールドマップ上をどすんどすんと歩いています。
 戦闘中も自由に自分の立ち位置を変更できます。
 そして、その立ち位置が戦術にも大きな意味を与えています。
 要するに、よくあるオンラインRPGの形になったわけです(もっとも、俺はオンラインRPGをやったことが無いので、この例えがどういう意味かは正直わかりません)。
 FF10では計算されつくしたキャラの成長、敵のHP、オーバーキルなどのシステムにより戦闘が非常に楽しいものとなっていましたが、FF12ではさらに戦闘に力を入れてくれているのでは無いでしょうか。


 【物語】
 ムービーを見て、なんつーか、スターウォーズみたいだな・・・との感想を多くの人が持たれたと思います。
 それもそのはず、なぜなら今回のFFの制作コンセプトは「ハリウッド歴史映画風」だからです。
 そのコンセプトには「日本人向けでは無い」等と批判もありそうですが・・・まあ、この際それは黙っておきましょう。面白ければいいんです。
 今回の登場国家は帝国に侵略された「ダルマスカ王国」、世界最強の軍事国家「アルケイディア帝国」と、FFとして、というより物語として非常に基本的な設定です。
 そして物語はこれまでのように主人公達が世界を変える!という訳では無く、あくまでも帝国を中心に進んでいくらしいです。そして登場する数々の都市は、中世の地中海付近(トルコ?)を思い起こさせるようなものとなっています。
 要するに、どれもこれも大物映画風になっている、ということです。
 ゲームと映画を倒錯しているとの批判もありそうですが、ゲームはなんと言っても自分も物語に参加している感があり、そこが映画と大きく異なっています。
 ゲームが映画を目指したこの作品を、未知への挑戦作として、まずは暖かく見守ってみようじゃありませんか。
 ちなみに、都市の数々の建造物は非常に映画的であり、そしてFF的でもあります。まあ100万字の日誌よりも、実際に図を見た方が早いので、FF12.orgで、「設定資料-国家勢力」あたりを見てみてください。今までFF12に興味が無かった人も、きっと発売が待ち遠しくなりますよ。
 しかし、こんないい総合情報サイトがあると、俺のみたいなサイトの存在価値がどんどん薄くなりますな・・・。


 次回更新は来週日曜日、2/26予定です。内容未定です。
 旅立ちは真っ白じゃなくちゃね、勇者様!

 

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