最強武器決定戦
【計算尺 -Kさん弱-】
・切り裂き尺
「計算尺」とは、その名の通り計算を行うための道具である。かけ算や割り算・三角関数・平方根・対数など数学でよく使う計算を、いくつかの組み合わされた尺を滑らせることにより行うことのできるものであり、いわゆる計算機の一種である。
昭和の中期程度までは測量や理工学系計算などで必須のアイテムだったようだが、電卓の登場により1980年代には生産が中止された。
・・・とまあ、昭和63年産まれ19歳にはまるで縁のない道具であり、その名前を知ったのもFF12が初めてだ。この「最強武器決定戦」では、計算尺はいかに戦うことになるのか?まずは早速、武器の考察から行ってみよう。
計算尺の最大の特性は、「相手の防御力を無視して固定ダメージを与える」こと。このことにより同じ特性を持つ銃と似たような活躍ができる・・・と思いきや「攻撃力が低い」「遠隔武器では無いので飛行タイプの敵に当たらない」などの欠点があり、汎用性では銃に遙かに及ばない。
更に「攻撃対象に有効ステータス効果を与える」という変わった能力も持っている。これ、普通に使うと相手にプロテスやシェルをかけてしまい、味方を攻撃すればガンビットで際限なく殴り続ける、と良いことがまるでない。しかも発生確率も50%と不確実で、味方にも普通にダメージは通ってしまう。
「ユークリッド定規」のみ対象をバブル状態にできればダメージが無視されるが・・・そこまでするくらいなら、素直に「味方一人 - バブル」で良いだろう(ちなみに、敵モンスターはバブル状態になることは無い)。
武器そのものの能力としては、銃とは違って片手武器であるため盾が同時に装備でき、計算尺自身に回避が25もあるという利点がある。強力な盾と「盾回避率UP」のオプションを組み合わせれば敵の打撃を高確率で回避できるが、ヤズマットとオメガmk.XIIは共に「回避無視」のオプションを持っており回避の数値は一切無意味。他の場面でも、普通は回避が34ある「マインゴーシュ」が優先される。
インターナショナル版では新種の登場や攻撃力上昇などにより多くのマイナー武器の強化が行われたが、計算尺は「属性が付く」「攻撃力が下がる」とどう考えても弱体化している。一応に回避率は35になりステータス効果の発生率も上がっているが・・・もはやスタッフからもネタ武器扱いされているように思える。
・・・とまあATBバーの進みが遅くないことを除けば、銃や他の武器の完全下位互換であり、特殊なプレイ以外では一切使用の余地がない。
そんなソス武器計算尺。俺も何とかして役立たせようとしたのだが・・・魔法を使えば杖やロッドの下位互換になり、殴ろうとすれば他の全ての武器の下位互換となる。防御力無視なため「防御破壊」をしなくていいことすら銃の下位互換・・・と、まるっきり取り付く島が無い。
もうこれは、ガチで殴って弱さをアピールするしかなかろう。行くぜ!
P.S・・・なんかそう思うと、計算尺の外見までネタにしか見えなくなってきました。
「計算尺」:普通のロッド
「バンガースケール」:ピザカッター
「マルチスケール」:ブーメラン
「クロススケール」:のこぎり
「千分のノギス」:ゲノム兵が相手を指さしているところ
「ユークリッド定規」:斧
・ジャック×ヤズマトー
さあヤズマット戦・・・の前に、この「最強武器決定戦」における「盾」の説明をしたいと思う。何気に盾か装備できる片手武器は、今回が初だからね。
前述の通り、ヤズマットとオメガmk.XIIは「回避無視」の能力を持っており、盾を装備して打撃を受け流すことはできない。よって回避率目的ではなく追加効果のために盾を装備することになる。が、意外と役に立つものは少ない。端的に言えば「アイスシールド」か「シェルシールド」の二択となる。前者は「ホワイトブレス」によるダメージを半減でき、後者は「必殺」の命中率を半減させることができる。
この二つならば、大変厄介な「必殺」を回避可能にする「シェルシールド」の方を選ぶのが得策であるが、シェル状態になってしまうと「リバース」「バーサク」などの悪性ステータスに分類されている魔法の命中率まで半減してしまうので、全員に装備させるわけにはいかない。
ということでこのヤズマット戦では、悪性ステータスを利用しないヴァンが「シェルシールド」、バーサクで殴るバルフレアとリバース状態で攻撃を受けるパンネロが「アイスシールド」を装備して行った。まったく、何のためにシェルシールド3つ集めたんだろう。
ちなみにオメガmk.XII戦では、盾を装備させるメリットは外見以外には何もない。まあ、容易に想像できる事実であるが。
ということで計算尺におけるヤズマット戦。正直言って新しい戦法が何も思いつかなかったので、素直に殴ることにする。まあその方が計算尺のザコさも分かっていいだろう。てなわけで地道に戦う・・・戦う・・・。
与えるダメージは大体ブレイブ+HP満タン状態で2000くらい。バーサク状態のバルフレアは更にその1.5倍だ。闇属性で弱点を突ける「銃」と比べて圧倒的に非力・・・低レベルクリアーのヤズマット戦でさえも、道理で出番が無いはずだよ。
一応Lv99バルフレアがバーサク+ブレイブ+瀕死状態でクリティカルを出せば9999ダメージが出るが、残念ながらLv99である必要性は全くない。
そんな感じでもっちりと戦っていくと・・・ヤズのHPを半分ちょっと削ったところでFF12がまさかのフリーズ。PSボタン(注:PS3です)とかは反応するのに・・・。1時間ほど待ったが動かなかったため、残念ながらリセット。ああ、4時間も戦ってたのにな・・・。
仕方無く最初からやり直すことにする。ただし計算尺ではめんどくさすぎるため、途中まで「マサムネ」「トウルヌソル」「最強の矛」の御三家を使った。すると40分ほどでフリーズ前までに削ったところまで到達。そのまま殴り殺してやりたい衝動に駆られながらも、計算尺に持ち替えてチマチマとした戦いを再開する。
その後は途中で街に戻って金の針・クロノスの涙を補充したり・・・最後の大発狂はHPゲージを1個削るのに30分かかったりしながら・・・撃破。
記録は・・・聞いて驚くな、まさかの10時間28分46秒。遅いっ!遅すぎるっ!
計算尺 - ヤズマット戦
10時間28分46秒
・尺とクリ(スタル)の木
めげずにオメガmk.XII戦。今度もバルフレアをデコイ・リバース・バーサク状態にして、相手の打撃を逆転させ「被ダメージ返し」によるダメージを受け流していく戦法を取る。クリスタル・グランデは全域がミストに包まれたフィールドであるため、オプションによるMPの回復量が3倍となり、ヤズマット戦と違ってMPを気にする必要がない。
そんな感じの【スタンダード】な戦術で戦い・・・撃破。記録は2時間12分26秒。ヤズマット戦より楽だったが、やっぱ遅さは変わらなかった。
計算尺 - オメガmk.XII戦
2時間12分26秒
というわけで、見事今までの最遅記録を二つとも更新してしまった計算尺。テクニカルな武器ということで、パワープレイには向いていないということだろうか。
「弱い!」と断言して、後で素晴らしい使い方が発見されて恥をかくことからは、とりあえず逃げておきます。
いや、でも正直弱いよ計算尺。