最強武器決定戦
【棒 -上手い棒-】
・棒に振る
「棒」と言えば、修行僧や格闘家などが使う物というイメージがある。武器の所有を禁じられた農民層が、単純な構造の「棒」による武術を生み出す・・・。まったく、有りそうな話ではあるが、我々がそう思うのは「ドラゴンボール」など創作物によるところが大きいであろう。
そしてFF12における「棒」は、ダメージ計算を相手の魔法防御力の値で行うという特徴を持っている。そのため、物理攻撃ではダメージが与えづらく、魔法を使うことが推奨される敵に対しても、「棒」を使えば大きなダメージを与えることができるのだ。該当する主な敵は・・・。
・・・・・・・・・アレ? 思い付かない。FFシリーズには毎回、極端に物理防御が高く、反して魔法に脆い敵が存在する。FF10のプリン系・エレメント系などは、その顕著な例である。だがFF12では、基本的に物理攻撃だけで敵が倒せてしまうのだ。魔法の使用を強要される場面も有るが、その大抵は「魔法障壁」による物理絶対防御の場合。それだと当たり前だが棒では跳ね返されてしまうため、「魔法防御力を突いてダメージを与える」という棒の特性を全く活かすことができないのだ。
しかし、それでは余りに「棒」に対して申し訳無い。
――そういうわけで、アルティマニアを隅から隅まで見渡して、魔法防御力だけが低い敵をピックアップしてみた。
これらの敵に対しては、普通に物理攻撃を加えていくよりも、「棒」で魔法防御を狙っていったほうが、効率良くダメージを与えられるはずであるッ!
モンスター名 |
出現場所 |
物理防御力 |
魔法防御力 |
キャンドル |
レイスウォール王墓 |
24〜26 |
5〜6 |
サンダーバグ |
ヘネ魔石鉱 |
30〜34 |
12 |
ゼリー |
ヘネ魔石鉱 |
28〜31 |
10〜12 |
マッドオニオン |
パラミナ大峡谷 |
14〜18 |
4〜6 |
オイルタワー |
ミリアム遺跡 |
31〜34 |
17〜19 |
リーチフロッグ |
ゼルテニアン洞窟(エンサ大砂海方面のみ) |
24〜25 |
5〜7 |
スライム |
ゼルテニアン洞窟(ダルマスカ砂漠方面のみ) |
24〜32 |
5〜11 |
ホワイトムース |
ガラムサイズ水路(ランクAモブ) |
35 |
18 |
イセリアル |
セロビ台地(レアモンスター) |
36〜40 |
19〜22 |
カブス |
ソーヘン地下宮殿(レアモンスター) |
34〜38 |
18〜21 |
(;^o^)「・・・声にならない叫びとなって込み上げる、この気持ちはなんだろう・・・」
いやはや。名前も聞かないようなマイナーモンスターたちの同窓会となってしまった。全体的な傾向としては、プリン系のモンスターは物理に強く魔法に弱いため、「棒」による打撃が効果的である。だが、奴らはその大抵が弱点属性を持っているため、その魔法で焼き払ってしまったほうが早いのだ(´・ω・`)
――そして。これら以外の敵は、「物理防御」と「魔法防御」がほとんど一緒と言えるような数値であった。それらに対しては、「棒」を使っても、他の武器の場合とほとんどダメージは変わらないということになる。それを逆から考えれば、「魔法防御」だけが極端に高いという敵も少ないため、全ての敵に対して安定したダメージを与えられるというメリットもあるが・・・うん。普通そういうのは利点と言わないよなァ。
ということで、棒の「相手の魔法防御力によってダメージが左右される」という特性は、文字通り棒に振られる結果となってしまった。
そのため、「棒」を用いる際には、両手武器ならではの攻撃力の高さと、「25」という高めの回避率を活かしていくことになるだろう。その点から考えてみれば、「棒」は優秀な装備品である。「低レベル+入店禁止クリアー」でも、トレジャーから「樫の棒」を入手し、ミミッククイーン戦で攻防一体の武器として使用していった。また、港町バーフォンハイムで買える「エアリアル」は、69という攻撃力と風属性を併せ持つため、ラフレシア戦やハシュマリム戦でその威力を存分に発揮できるのだ。
この「最強武器決定戦」で用いるのは、「鯨の髭」と「八角棒」。
まず「鯨の髭」は、攻撃力108と、棒共通の回避25/連撃値12を持っている。「で?」と言われればそこまでだが、全ての性能がバランス良く整っているのだ。
そして「八角棒」。この名前だと何かを吸収して欲しいところであるが・・・残念ながら、攻撃力88の普通の武器である。「で?」と言われれば(ry
――はァ。こういう「普通に強いです^^」とでも形容すべき武器は、大して使えないことが多い。「最強武器決定戦」のような極端すぎるプレイでは尚更であろう。
ということで、それほど期待せずにヤズマット・オメガmk.XIIへと挑んでいくことにしたのだ。
・ヤズから棒
さあ、ヤズマット戦だッ!
共に攻撃力の高い両手武器ということで、棒での戦い方は「両手剣」のときと同じ。ただし棒のほうが攻撃力が低いため、カンストを出すためには「ブレイブ」の詠唱が必要とされてしまう。その分だけ、両手剣の場合よりもタイムロスが発生してしまうのだ('A`)
・・・ということで、両手剣の完全下位互換になると思われた棒であったが、意外にも功を奏したのは「連撃値」。というのも、両手剣の場合は「トウルヌソル」の12&「アルテマブレイド」の7という構成であったが、棒は3人分全ての連撃値が12。よって、両手剣よりも連撃が出やすく、ダメージ効率も良くなるのである。
そんな連撃で、驚くほどのハイペースでダメージを与えていく。これは2時間切り&両手剣越えも行けるかッ!? と思ったが、最後の発狂モードで大失速。残り5粒で「殺される」→「蘇生」というループを何度も起こされてしまい、最後1割を削るのに30分も掛かってしまった(´・ω・`)
結局、タイムは2時間5分2秒。両手剣を超えることこそできなかったが、「槍」(2時間5分31秒)とほぼ同じという好タイムを出すことができた。重要なんだね、連撃率。
棒 -
ヤズマット戦 |
・オメガmk.XIIも歩けば棒に当たる
お馴染みの「デボン・ザイレム・サ」にて、オメガmk.XII戦。
今回の「棒」での戦い方は、またしても両手剣と同じ。相手の攻撃をデコイ&リバースで受け流し、死なないことを祈りながら連撃を活かして殴る。一回攻撃役が死ぬと、それだけで30秒〜1分くらいのロスになってしまうため、速いタイムを出すためには安定性を重視していきたいところである。
そんな感じで、「どうみても槍です本当に(ry」という形状をした2種類の棒を振り回し、敵にダメージを与えていく。途中までのペースは悪くなかったが、最後の超耐性モードに入ると予想通り失速してしまった。敵の防御力が高くなるため、槍や両手剣と比べた際の若干の攻撃力の低さがアダとなってしまうのだ。
――ということで、撃破タイムは32分10秒。こちらは、特記することのない普通のタイムになってしまった。近いのは「片手剣」(32分47秒)か。まあ、あっちも「ブレイクブレイド」を装備した場合の連撃率には相当なものがあるから、そのタイムを上回ったというだけで、一定以上の評価は下せるのだけれどもね。
棒 - オメガmk.XII戦 |
そんなわけで、始める前は順当に遅くなると思っていた「棒」であったが、実際にはそこそこ良いタイムを出すことができた。このプレイでこそ役に立たなかったものの、前述の通り回避率も高いため、ストーリー攻略においては、攻守の両面に渡って安定して活躍できる武器となるであろう。
また、オメガmk.XIIはともかくとして、ヤズマット戦のタイムは注目すべきである。最後こそ武運拙く失速してしまったが、それでも全体のペースは「両手剣」に勝るとも劣らなかった。大きな攻撃力の差を埋めたのは、棒の持つ連撃値。それほど、FF12では「連撃」が重要となるのだ。
そうやってテンションが上がったところで・・・次の武器は「刀」! 連撃値40という凄まじい性能の「マサムネ」が光る、最強筆頭候補の武器である。
――これは俺も期待せざるを得ない。さあ、どれくらいのタイムが出るのか・・・?