オプティマ変更なしクリアープレイ日誌

【第4話 哀れな迷い子】

 9章:「聖府軍旗艦パラメキア」。ここに来て、やっとFF13も中盤という感じである。
 今回戦闘を進めていくのは、「ライトニング・ホープ・ファング」「サッズ・ヴァニラ」の二組であるが、終盤では6人が一堂に会し、いよいよリーダー・ライトニング以外の戦闘キャラクターを自由に選べるようになる。バトルの戦術が花開くと同時に、雑魚敵ですらHPが1万を超えてくるようになるため、各種戦闘システムをフル活用して戦っていく必要が存在する。そして章の最後には、全編を通してでも屈指の強敵と言える大ボスの「バルトアンデルス」が待ち構えているのだ。
 ――とまあ、いよいよFF13が楽しくなってくると言える第9章であるが、あいにくと今回はオプティマ変更が禁止であるため、行えることは引き続きつまらない○ボタンの連打である。そして、それで勝てるのならばまだしも、勝てない敵が出てきてしまったらどうするのか。・・・うーむ、萌えてきたぞッ!!

 9章に入って最初に行うべきは、クリスタリウムでキャラクターを成長させることである。この局面を俺は見越して7章で50000ものCPを稼いできたため、手の届く全てのクリスタルを習得し、ロールレベルを3まで上げて戦術を一気に強化する。そして更に、9章からは力を50上げる「ファイターリスト」と魔力を50上げる「シャーマンサイン」が購入可能となるため、それらを装備して更にパラメーターを上昇させていく。これで多い日も安心だぜッ!
 ということで、聖府軍旗艦パラメキアへと殴り込みを掛ける。ここでは非常に多くの敵が登場するが、こちらの戦闘メンバーは3人居るため、「BLA+BLA+ATK」「BLA+HLR+ATK」を使い分けることで、ほとんど全ての敵を倒すことができる。道中、飛行甲板で遭遇した「機甲兵マトローゼ*7」だけは激しい集中攻撃で全滅させられてしまったため、そこだけは「ATK+BLA+DEF」を使い、「ライズガード」で相手の攻撃を凌ぎながら各個撃破を行っていった。
 そして、その途中で挟まれるサッズ・ヴァニラのパート。こちらもクリスタリウムとアクセサリでパラメーターを上げ、「ルイン」で相手を沈めていけば良いだけである。ただし、道中最後の「ヴェスペ陣風+シルトパット陽炎」戦は、「ATK+HLR」で戦いたいところだが敵をブレイクしなければダメージを極めて与えづらいため、「ATK+BLA」で速攻を仕掛けていった。「エアロガ」を使われる前にヴェスペ陣風を撃墜し、更にシルトパット陽炎の「スケイルフォトン」が片方のキャラクターに連続して命中しないことを祈る運ゲーである。これでも中々キツかったのだから、お伴のヴェスペ陣風が3体登場する同マップ中央の戦闘は・・・!
 ――そしてライトニングパートで、ボスの「襲撃騎カラヴィンカ」戦。こいつ、物理攻撃を半減して魔法攻撃は通常通りに通すという隠れファルシ=ダハーカタイプなのであるが、正直それを忘れていても何の問題も無いくらいの雑魚であった。ごくごく普通に「BLA+HLR+ATK」で戦い、ごくごく普通にブレイクし、ごくごく普通にHPを削って撃破に成功。大技の「ヘルブラスト」こそまずまずの威力を持つが、HPさえ回復していれば殺されることも無いしなあ・・・(;^o^)

 その後、いよいよ戦闘メンバーの6人が合流する。ここからは、リーダーこそライトニングで固定であるが、他の2人は自由に選択できるようになるのだ。
 ・・・そして今回俺が選んだのは、「ライトニング・スノウ・ヴァニラ」のメンバー。この時点で使いたいオプティマは「ATK+BLA+HLR」であり、そこではリーダーのライトニングはBLAを務めるのが妥当であろう。となるとATKはファングかスノウだが、ここは召喚獣を取得しておりATBバーが4つあるスノウを選んでいった。そして残りは、最大HPが高く「キュアスタッフ」で回復量を高められるヴァニラHLRとして適任であろう。そういうわけで、戦闘メンバーは上記の通りとなったのだ。
 そして、艦橋への道を進めていく。このエリアの敵は非常に強力という印象があったが、限界までキャラクターを成長させてある今回のプレイでは、それほどの苦もなく進めることができる。「PSICOM特火強襲兵*2+シルトパット陽炎」の打ち上げ祭りと「PSICOM飛空竜騎兵*4+PSICOM戦術導士」の集中攻撃には少々手を焼いたが、それすらもATKBLAHLRだけで殴り倒すことができたのである。FF13・・・意外とゴリ押しの戦術も通用するんだなあ。


第九章 登場!恐怖の顔面合唱団

俺の父「横に回り込めば良くね?」

捕えられたサッズとヴァニラを救出して一堂に会したルシたちは、そのまま艦橋へと殴り込みを掛ける。
軍が防戦をしようとしたその時、聖府代表のダイスリーが魔法を放ち、兵士を皆殺しにしてしまった。
困惑する一行の目の前で、ダイスリーは異形の化け物へと姿を変え、重々しい口調で告げる。
自分はバルトアンデルスという名のファルシであり、聖府を陰から操る王なのだと。


 さあ、聖府軍旗艦パラメキアの最深部にて、9章最後の大ボス「バルトアンデルス」戦であるッ!
 ――FF13における"ライバルキャラクター"的存在であるコイツ。ここを読んでいるような方々ならばとっくにご存じの通り、一撃必殺の「デストルドー」を始めとした極めて強力な攻撃を仕掛けてくる強敵である。苦戦報告も多く、俺も初回プレイではネットの攻略法を参考にしなければならなかったほどだった。
 前半の4つのパーツが存在する場面では、時間が経つごとに「ファイア」→「ファイラ」→「ファイガ」→「ファイガの連射」とパーツの使用する魔法がパワーアップしてしまう。そしてガ系魔法には「打ち上げ」の追加効果が存在するため、複数のパーツからガ系魔法を受けるような状況になってしまうと敗北は必至。更に戦闘開始から20分が経つとバルトアンデルスは「死の宣告」を使用するため、実質的には2つの制限時間が存在するバトルだと言うことができるのだ。
 ・・・そして、制限時間が存在するということは。今までなら使えた「『DEF+HLR+ATK』でひたすら攻撃する」などという戦術がついに通用しなくなってしまうのである! やれ、「オプティマ変更なしだと戦闘に時間が掛かってしまう」ということの問題点は、単にバトルがめんどくさくなるだけではない。「死の宣告」による制限時間こそ、真の関門なのである。それがいよいよ、召喚獣戦以外で登場することになるのだ。さて、どうなる9章バルトアンデルス戦ッ・・・!?

 戦闘メンバーは、とりあえずは先ほどまで使ってきた「ライトニング・スノウ・ヴァニラ」。オプティマはBLA+ATK+HLRである。
 奴のパーツにはそれぞれ弱点属性が有るため「エン○○○」で大ダメージを与えられるようになるし、本体・パーツともに「デプロテ」「スロウ」「デスペル」などの弱体化魔法が効果的である。よってENHJAMを使いたいのは山々なのだが・・・特にENHの能力を活かすためには敵のライブラ情報が解禁されている必要がある。そして今回アイテムやTPアビリティを解禁した覚えは無いため、相手の情報は戦いながら明らかにしていくしかない。だが、パーツの攻撃は時間経過と共に激化していくため、チンタラ戦っているとあっちでもこっちでも♪きーみーがーみたなーつーはーが始まってしまい死亡遊戯王である。戦闘を素早く進めていくしかないのだ。
 ・・・というわけで、結果的には「BLA+ATK+HLR」という、良く言えばシンプル、悪く言えば単調な戦術に収まってしまった。まあこの時点では、これがベストとは言えなくともベターな戦法であろう。やり込みプレイというものは、とりあえず完璧だと決めつけて掛かり、無理だったら「ごめんなさい><」で良いのである。

 さあ、そんなこんなで戦闘を始めることにするぜッ!
 ――だが俺は、開始2秒で困ったことに気付いてしまう。というのも、この戦闘ではバルトアンデルス本体+4つのパーツが登場するのだが、最初にターゲットが合っているのは本体。つまり○ボタン連打ではパーツを攻撃することができないのである! パーツが存在する状態のバルトアンデルス本体は全属性耐久・物理&魔法耐久・全ステータス異常無効・チェーン耐性100・ブレイク値999.0%という鉄壁の耐性を持つため、そのままダメージを与えるというのは明らかに現実的ではない。一応、「ATK+ATK+HLR」にすれば2人目のATKであるスノウはパーツを攻撃してくれるのだが、ライトニングのATKが完全に棒立ちとなってしまうため、さすがにそれでは勝つことができないだろう。なに、本体のHPを60%にまで削れば耐性は消滅する? そもそもこの条件、作った意味あるのかよっていう・・・(;^o^)
 ということで、意外とアッサリという感じで妥協が決まってしまった。戦闘開始後に敵をターゲットすると同時に、十字キーの↓ボタンを1回だけ押して攻撃対象をパーツに合わせる。そうすることで、そのパーツを倒した後も順番に他のパーツを潰し、最後に本体を攻撃していくことができるのである。少なくとも今の俺は、こうやって妥協を行わなければクリアは不可能だと判断してしまった。ゴメンね今までの俺、せめて十字キーがこの1回だけで済むように頑張っていくから許してね・・・。

 そんなこんなで、十字キーの入力を1度だけ使用し、バルトアンデルスのパーツを順番に潰していく態勢に入る。
 もし、敵のライブラ情報が解禁されているとしたら、BLAは最も効果的な魔法を連打してくれるし、サッズが居ればENHで弱点属性の「エン○○○」を使ってくれる。だが、今回プレイではTPアビリティの「ライブラ」もアイテムの「ライブラスコープ」も使えないため、敵の情報が完全に伏せられている状況からの戦いとなる。そのため、BLAの攻撃効率はお世辞にも良いとは言えない。まあ、弱点以外の属性でもチェーンボーナスは溜っていくため、そこをATKで狙って1つずつパーツを潰していくのだ。
 ・・・心配なのは、やはり時間経過の「魔力昂揚」によるパワーアップであったが、実戦では4個のうち1個を潰して2個めを削り出した時点でラ系、そして3個目を倒せるような段階でガ系へのパワーアップが行われたため、複数のパーツから打ち上げられるような状況は避けることができた。やれ、光速で届く異名を持ち打ち上げを自在に操る全体攻撃なるサンダガを単体のパーツから受けるだけでも十分に厳しくはあるが、1体ならば攻撃も回復も維持できるため、安定して「BLA+ATK+HLR」で削っていくことができる。そんなこんなで、何とか4つのパーツを無事に潰すことに成功した。

 続いては、いよいよバルトアンデルスの本体と戦って行くパートである。
 この先のバルトアンデルス本体が使う攻撃は、「滅びの洗礼」「ルインガ」「タナトスの嘲笑」「デストルドー」の4つ。「滅びの洗礼」は要はルイン*3であり、「ルインガ」はもう文字通り、また「タナトスの嘲笑」は約500ダメージの範囲攻撃である。だが、今回プレイでは全員のHPが優に1000を超えているため、それらの通常攻撃は問題ではない。やはり関門は、最大で1200ものダメージを叩き出す「デストルドー」。だが今回プレイでは、「BLA+ATK+HLR」で攻撃しているだけで"相手にダメージを与えて攻撃を弱体化させる"という条件を自動的に満たすことができ、最高威力のそれを喰らうことは最後まで無かった。
 ――ということで。苦戦が予想された9章の「バルトアンデルス」戦であったが、意外にもたった1回で突破することができたのである。戦闘時間は11分55秒。「死の宣告」による制限時間23分からもほど遠い。そんなわけで、この戦闘は事実だけを述べれば楽勝だったのだ。嘘だろ? オプティマ変更を一切行うことも無く、難関である9章ラストのバルトアンデルス戦を"簡単"に突破できてしまった、だと・・・?
 

第九章 あqwせdrftgyせらlp;@

なんですかこの谷間を強調した服わ!!!!

バルトアンデルスを倒したと思ったルシたちであったが、それは単に力を試されていただけだった。
人の姿に戻ったダイスリーは言う。ルシたちの使命は、魔獣ラグナロクとなってコクーンを滅ぼすことだと。
なぜコクーンのファルシが下界のルシに使命を教えるのか?困惑する一行の中で、スノウが先陣を切る。
セラはコクーンを守れと言った。だから本当の使命が何であろうと、自分たちは人間の意志を貫くと。

 

爺ファンタジー

だが、そんなスノウの言葉をダイスリーは嘲笑し、そして「セラの真実の使命」を語り出すのであった。
一行が集まり、セラがクリスタルになった。つまり使命はルシの候補者を集めることに過ぎなかったのだと。
絶望に打ちひしがれるスノウ。一行は、ダイスリーの用意した小型艇に乗り、沈み行く艦から脱出を行う。
だがその飛行機は、不思議な力によって守られ、自動的に操作される魔法の船だった。


 拍子抜けな感じで9章が終わってしまい、続いては10章:「フィフス・アーク」。とにかく派手だった9章とは一変し、ひたすら地下遺跡を進めていく地味さ極まりない章である。まったく、物語がクライマックスへと盛り上がっていく12章を与えられたロッシュと比べて、10章担当のレインズとはいったい何だったのだろうか・・・。
 この10章からは、ついにリーダーを含めてパーティメンバーを自由に選ぶことができるようになる。と言っても、この段階では前の9章からそれほど戦術が進歩していないため、リーダーをHPの高いスノウに変えて「スノウ・ライトニング・ヴァニラ」というチームに組み、引き続き「ATK+BLA+BLA」「ATK+BLA+HLR」という単純な戦法を用いていく。自分たちより弱い敵モンスターに対しては、これら2つのオプティマだけで十分に戦っていくことができるのである。
 ――と言っても10章となると、激しい攻撃を仕掛けてくる敵や、正面から戦うと時間が掛かってしまう敵パーティが登場する。そのため、ここでは可能な限り奇襲攻撃を仕掛けていけるように努力する。敵の登場モーションに合わせて接触を行ったり、警戒範囲ギリギリまで相手を引きつけてから距離を取り、戻っていく敵を後ろから攻撃したり、と・・・。そんなこんなで全ての敵を倒しつつ、フィフス・アークの奥地へと足を進めていく。


第十章 ラスボスはエストレインズ

俺よりイケメンの奴は全員氏ねよ

ダイスリーによって遺跡フィフス・アークへと飛ばされた一行は、その道中で騎兵隊のレインズと出会う。
困惑する一向にレインズは、自分がルシであり下界のルシを手助けするのが使命だったと言う。
そしてバルトアンデルスの真の目的は、コクーンを破壊して命を捧げ、神を降臨させることだと告げた。
だが彼は、使命に反して一行へと刃を向ける。人間として、ルシを倒してファルシの野望を阻止するために。


 さあ、恐らくはストーリー上の山場として設計されたと思われる、ボスの「シド・レインズ」戦であるッ! でも、直前の9章がとてつもなく派手だっただけに、暗くて狭くて動きも無い10章はすっげぇ地味に感じられてしまうんだよなぁ・・・。
 レインズはATK/HLR/DEFのロールを組み合わせた様々な攻撃を使ってくるが、残念ながらJAM「バイオ」を無効化できないという致命的な弱点が存在するため、それで攻撃しているだけで相手のHPを削りきることができる。もちろん相手はステータス異常を回復する手段を持っているが、それで解除されるたびにヴァニラが「バイオ」を掛け直せば良いだけの話。相手の攻撃は激しいが、それは完全にパターン化されており、容易に対策を練ることが可能なのだ。
 ・・・ということで、戦闘メンバーは「ヴァニラ・スノウ・ライトニング」、ロールはJAM+DEF+HLR。リーダーのヴァニラはボタン連打で「バイオ」を上書きしつつ、スノウはDEFでひたすら攻撃を守り、ライトニングがHLRでHPを回復。まさかラスボス戦のために用意したオプティマがこんなところで役立つとは思わなかったよ。
 ――そんなこんなで、一般には"難関"とされることの多い「シド・レインズ」戦も、無事に突破することができた。戦闘時間は8分3秒。一応、この戦闘にも「死の宣告」による23分の制限時間が存在するのだが、それよりも遙かに早く相手を倒すことができてしまった。敵はオプティマチェンジを繰り返して多用な攻撃を行ってくるが、それに対してオプティマ変更を行わずに余裕で勝利できてしまうとか、一体どういうことなの・・・?(;^o^)

 そして、フィフス・アークを更に進めていく。
 レインズを倒した時点で、11章ラストまでのクリスタリウム成長が解禁されており、それらを全て取得すれば約2.5倍にまでパラメータを高めることができる。しかしながら、そこまで成長させるにはさすがにCPが足りないため、戦いながらキャラクターを成長させていくことになるのである。
 ・・・まあ、CPには余裕を持たせているため、少なくともこの時点では安心して敵と戦うことができる。そのままフィフス・アークの最深部にまで進み、最後に召喚獣「バハムート」戦。ここをクリアできなかったらどうしようとちょっとだけ心配していたが、「DEF+BLA+HLR」で攻めていたら普通に終わった。ホント、何も書くことが無いくらい。


 というわけで、無事に9〜10章もクリアすることに成功した俺。
 ――そしていよいよ、次は11章:「グラン=パルス」。"ここからが本編"などと言われるように、自由度は飛躍的に増すが、それと同時にバトルの難易度も牙を剥いてくるようになる。常識的に考えればボタン連打では辛いだろうが、それをやり込みプレイの領域にまで磨き上げた今回プレイでは、果たしてどうなるだろうか・・・?


第十章 「パルス」は古代語で"亀"を意味します

男性陣ェ・・・

フィフス・アークの最深部に辿り着き、飛空艇と下界に通じる門を発見した一行。
この先に進めば、もう二度とコクーンに戻って来ることはできなくなるかもしれない。
だがルシたちは、先に進むことを決意する。今さら戻るべき場所など、彼らには存在しなかったのだから。
意を決して門を抜けた一行。その先には、異境大陸グラン=パルスが広がっていた。

 

第5話へ

 

ひとつ前のページへ トップへ