低レベルクリアー.プレイ日誌


♪フライヤのテーマ 提供:BLUE OCEAN

【第三話 煩悩薬】

 ギザマルークの洞窟。ここでは黒魔道士タイプA*2との強制戦闘が発生することになる。普通に倒すと経験値が手に入り低レベルを維持できなくなってしまうので、ここでは敵を石化させて切り抜けることにする。FF9では敵を石化・ストップ・猛毒状態にして倒すと経験値が手に入らないのだ(APは手に入る)。そういうわけで、敵をステータス異常で倒し強制戦闘を切り抜けていくのは、FF9の低レベルにおいて必須のテクニックである。
 ・・・ということで今まで散々強調してきた通り、クイナが「ニードルフォーク」「羽根付き帽子」(か「ガラスのバックル」)を身に着け、サポートアビリティ「追加効果発動」を装備したうえで打撃を加え、石化を狙っていくことになる。

 さて、その石化の追加効果の発動確率は10%。高くはないが、気長に行けば確実に石化させられる確率であるので問題はない・・・と言いたいところであるが、実は二つ問題点がある。
 まず一つは、相手の攻撃から身を守る方法である。敵が二体でそれぞれ単体攻撃しか使ってこない以上、仮に毎ターン二人づづ殺されてもその場で蘇生させていけば全滅はない。しかしまだ序盤でありフェニックスの尾を大量に用意するのは厳しく、アイテム消費はできるだけ抑えていきたい。
 そこでここでは「テント」を使って攻撃を封じることにする。実はFF9の「テント」は戦闘中に使用でき、対象の最大HP・MPの半分を回復することができる。そしてさらに1/2の確率で単体を暗闇+沈黙+毒状態にする隠し効果を持つ。確かにMPを回復するエーテルは非売品であるが普通にたくさん手に入るし、わざわざステータス異常を受けるリスクを負ってまで味方に「テント」を使う理由など全く無いではないか・・・と思うかもしれない。というか、俺もそう思う。
 この「テント」の真価は、敵に対して使うことにある。発想をすべて逆転させよう。敵に向かって使うことにより、HP・MPを回復させるという"リスク"を負う変わりに、三つ悪性ステータスをかけることができるのだ。確かに確実性の面では若干頼りないが、それさえ除けば「テント」は強力なステータス攻撃アイテムとなっている。アイテムだから誰でも使えるし、ステータス魔法の命中率がレベル差によりとても低くなるこのFF9の低レベルにおいて、固定確率で相手をステータス異常にできることは非常に大きい。
 FF9の雑魚敵はステータス異常にほとんど耐性を持たないため、「テント」を使用することにより戦闘能力を大幅に奪うことができる。そしてボス敵に対して使う場合も少なくない。HP・MPを回復させてしまうデメリットは、戦闘開始直後に使うことによって問題ではなくなる。
 ということで、この強制戦闘でも黒魔道士タイプAに対して「テント」を使い、暗闇+沈黙+毒状態にして攻撃を封じてしまおう。

 二つ目の問題点は、黒魔道士タイプAの最大HPである。その値、わずか398。そしてクイナのフォーク攻撃はばらつきが大きいものの、大体100前後のダメージを与える。つまり、漫然と殴っていては確率10%の石化の追加効果が発動するよりも先に黒魔同士タイプAが倒れてしまう可能性の方が高いのだ。そうすれば当然経験値を回避することはできず、レベルが上がってしまい失敗となってしまう。
 この問題を解決するための方法はシンプル。相手を「ポーション」などで回復させれば良い。アイテムを使ってわざわざ敵を回復させる行為はイライラってイライラって言葉に出来ないが、これも低レベルクリアーではよくある話。忍耐だ。
 ちなみに石化追加効果が発動すると同時にHPが0になった場合は、HP0による戦闘不能が優先されるので、やはり経験値を回避することはできない。よって、回復を最優先する形で行こう。「テント」による毒状態も、黒魔道士タイプAのために解除してあげよう。FF9の低レベルはプレイヤーのによって成り立っているのだから。

 ・・・というわけで、実戦では一回間違えて相手をやっつけてしまいリセットしたものの、二回目で突破。そういや前回やり込みではアイテム消費を抑えるためテントもポーションも一個も使わずに行ったんだよな・・・。凄いぞ、昔の俺。しょぼいぞ、今の俺。

 その戦闘が終わったら、いったん戻って兵士の亡骸からベルを回収し、黒魔道士タイプAとの戦闘を避けて先に進む(後ろから近付いても緑画面で先制攻撃は発生しない)。そこでセーブしてボス「ギザマルーク」戦。
 HPが減ると一発全滅のおそれがある全体「ウォータ」を仕掛けてくるので、前述のテント作戦で暗闇+沈黙状態にして魔法を封じながら倒すのが安全。「メイジマッシャー」+「追加効果発動」での沈黙狙いも無くはないが、発動確率が20%と低いのであまりお勧めしない。
 そう、ギザマルークと言えば、FF12で何気に復活しているモンスターである。強敵ばかりのヘネ魔石鉱奥では特別強いわけでもなく、普段はアビスについばまれているだけのやられ役モンスターであるが・・・あいつがアビスと戦ってサンダガを放って画面が暗くなる演出が格別なのだ。通路を挟んでいてその戦いにまったく気付いていなかった俺は「うわあ!ヘネ裏には停電するっていう演出があるんだなあ!裏ダンジョンのためだけにこんな要素を入れるなんてスタッフ分かってるよ〜!」などと思っていたものであった。

 ギザマルークを倒すといったん操作がスタイナーに移る。消費アイテムを店で補充して(異次元トンネル的な意味で)適当に進め、ジタンサイドへ。
 ストーリー通りならブルメシアに直行するところであるが・・・低レベルプレイではいったんワールドマップでクレイラ方面に進み、チョコボを呼び出して「やすらぎの浜」を掘り出し、浅瀬チョコボに進化させておく。そしてギザマルークの洞窟を逆行し、再びチョコボの森で掘りまくる。「もうチョコグラフを発見できない」と言われたら今度は外で掘る。チョコグラフ「小さな浜辺」を掘り出し杖「オークスタッフ」を入手。これでビビが「ストップ」を詠唱できるようになり、強制戦闘での経験値を回避する方法が一つ増えることになる。DISC2中盤のアレクサンドリア連戦ではこの「ストップ」が無ければ経験値入手は避けられないため、絶対に「オークスタッフ」は手に入れておこう。これを取らずにクレイラの幹に上ってしまうと詰まってしまうことになる。
 それゆえ、このタイミングで浅瀬チョコボに進化させ、あえてギザマルークの洞窟を引き返してまでチョコグラフを掘り出すのだ。

 雑魚敵を止めてのAP稼ぎはDISC2になってから行うということで、次はいよいよDISC1最後のブルメシアへ向かう。起こる戦闘イベントは意外にも黒魔道士タイプA*2戦とベアトリクス戦のみ。初回プレイではめちゃ広く感じたが、攻略本を見て最短ルートを知っている今では全くそうは思わない。FFって長そうに見えて、やらなければならないことを的確にやっていれば凄い短いんだよな・・・。
 入口の次のマップで画面左中央の箱の後ろから「星宮キャンサー」を入手し、その次のマップで黒魔道士タイプA*2戦。ギザマルークの洞窟のときと同じく経験値を持っているが、今度はビビが「ストップ」が使えるため確率的には前回より楽になっている。「テント」をわざわざ使わなくても行けるくらい。いや、俺は4回もリセットしたけど。
 その後はひたすら市街を走り・・・ミミック入りの宝箱を故意に開けて逃げられることを確認してみたり、橋の上をちゃんと歩いて宝を入手したり(中身は「ゲルミナスブーツ」。特に貴重なアクセサリではないので見逃しても無問題)、とんずらしたりしながら進む。

 そしてセーブしてDISC1最後のイベント戦闘、「ベアトリクス」戦。3630以上のダメージを与えることで戦闘を終わらせることもできるが、攻撃手段に乏しい今のメンバーでは厳しいため10ターン耐えるのが得策であろう。一応「イベント戦闘」であり負けても話が進むが、全員が戦闘不能になったらそこでゲームオーバーとなってしまうので、それだけは注意してほしい。
 ちなみにこいつから盗める「ミスリルソード」の確率はなんと最低の1/256。このアイテム、別にオズマmk.IXが1%の確率で落としますとかそういうのじゃなくて、普通にすぐ後のトレノで買えるため、無理してここで盗んでおく必要は微塵もない。盗もうとすると死ねる。死ぬが良い的確率だから。

 ということでベアトリクス戦を乗り切り、DISC2へ。
 ここまでお疲れ様です、これからも頑張りましょう!

 ・・・DISC1だけで3話も使ったプレイ日誌って、初めてじゃね?

 

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