低レベルクリアー.プレイ日誌


♪独りじゃない 提供:BLUE OCEAN

【第十四話 絆-キズナ-】

 いよいよ低レベルクリアーの名物、パンデモニウム三連戦だ。
 DISC3の最後のパンデモニウムでは雑魚敵の「アムドゥシアス」「アバドン」「シェルタドラゴン」、ボス敵の「銀竜」「ガーランド」「クジャ」と2つの三連戦があるが、パンデモニウム三連戦と言えば多くの場合は前者を指す。それほどの難関であり、多くの制限プレイで厳しい戦いが繰り広げられる。
 無制限の低レベルではそれほどでも無いが、対策を知れば難易度は更に下げられる。ということで、順に解説していくとしよう。

 まずこの戦闘に共通しているのが、経験値を持つ雑魚敵との戦闘であるということだ。よってストップ・石化・猛毒で倒したいところであるが・・・なんと、ここの敵は全てのステータス異常を無効化する。つまり、経験値入手を回避することはできない。FF9を全員レベル1でクリアすることが不可能なのは、この戦闘があるからなのだ。
 よって、低レベルクリアーの際は次のどちらかの手段を取ることになる。「ジタンのみをLv31にする」(平均レベル低下型)か「3人をLv22にして、Lv1キャラを5人残す」(最高レベル低下/ジタン1型)。前者の方法では平均レベルは4.75となり、ジタンのHPが大幅に上昇するので今後の戦いが若干楽になるだろう。
 このプレイ日誌では、後者のジタン1型を扱っていくことにする。そしてレベルを上げた3人は、以降のバトルでは一切使用しない。Lv22にする3人は、結論から言えば「フライヤ」「クイナ」「ダガー」である。

 さて、この三連戦では戦闘メンバーが固定され、途中メニュー画面を開くことは許されない。
 全体的な視点が求められるように思えるが、まずは一個一個の戦いを片付けることが重要。というわけで、初戦から順番に行ってみよう。


 ◆アムドゥシアス戦 HP10296 メンバー:ジタン・フライヤ・サラマンダー
 実は世界に二匹しか存在しないアムドゥシアス。最初はジタン一人で戦い、アムドゥシアスが二回行動するとフライヤが登場する。
 まずアムドゥシアスの1ターン目の行動は「バイオ」で確定。普通に喰らうと確実に一撃死するため、以下の3つの手段のうちどれかを取らなければならない。

 ・「おまじない」によるリレイズ効果を利用する
 ・「いつでもリフレク」で反射する
 ・魔法防御力を極限まで高めた上で「HP20%アップ」を使用し、ギリギリで耐える

 基本的には一つ目か二つ目の手段を使うことが多い。「おまじない」によるオートリレイズは連戦の後二つの戦いでも役立つので、特にオススメである。「いつでもリフレク」を使った方法は、ジタンLv31型なら便利だろう。このプレイでは、最も使いやすい「おまじない」を使用していくことにする。

 実際の戦い方であるが、アムドゥシアスに攻撃を仕掛けると2/3という高い確率でカウンターが来るため、若干のコツが必要である。
 まずは開幕「バイオ」が来るので、さっさと喰らって死ぬ。この時点では敵にダメージは与えられないため、攻撃しても意味がない。むしろカウンターを喰らっていきなり失敗の危険性があるので、攻撃してはならない。その後アムドゥシアスは飛翔し、フライヤが登場する。ここから戦っていくことになる。
 アムドゥシアスは地上に居るときは「バイオ」「サンダラ」で攻撃し、空を飛んでいる時は打撃攻撃の「ツノ」を使ってくる。カウンター攻撃も地上では「バイオ」、空中では「ツノ」とはっきり分かれている。「ツノ」を喰らうと即死するが「バイオ」「サンダラ」はリフレクで反射できるため、それをリフレクで跳ね返しながら戦っていけば良い。相手の行動がカウンターかどうかを正確に把握していくことが必要になるが、ATBをウェイトにした状態で味方の攻撃中からメニューを開いて時間を止め、攻撃が飛んでくればそれがカウンターである。
 HPを5462以下にするとサラマンダーが登場し(この際、敵のHPは5463まで回復する)、敵のHPを0にできるようになる。戦い方は変わらず、着地時のみに攻撃を仕掛け、カウンターの「バイオ」を反射させていけば良い。最後にLvを上げる一人だけを残してトドメを刺す。

 さて、フライヤとサラマンダーは共に打撃系キャラであり、両者とも面白い技を持っていため使えなくするのは惜しいが、今回はフライヤをLv22にすることにした。
 「空中のカウンター『ツノ』を喰らい一人死亡→返しのターン『ツノ』でもう一人が死亡」というプレイングミスさえ犯さなければ、100%勝てる相手である。


 ◆アバドン戦 HP10926 メンバー:スタイナー・クイナ・ジタン
 高威力の全体物理攻撃「カマイタチ」が非常に厄介なアバドン。スタイナー・クイナの二人で始まり、2ターン後にジタンが加勢する。ジタンが登場するまでダメージは与えられない。
 「カマイタチ」は対策を取らなければ一発全滅するため、これへの対応を中心に考えていくことになる。

 前作の「低レベル+入店禁止クリアーIII」では装備が制限されていたため使えなかった方法なのだが、防御力を上げて「カマイタチ」に耐えられるようにすれば非常に楽になる。
 具体的に言えばクイナに「アダマン帽」「ンカイの腕輪」「ローブオブロード」「まもりの指輪」等を装備させて防御力を53まで高めれば、カマイタチのダメージは63〜117。後列に下がれば30〜57となり、「オートポーション」も組み合わせればカマイタチは脅威ではなくなる。
 スタイナーの場合は「アダマン帽」でサンダガを無効化できないことも考え、「源氏の兜」「まもりの小手」「源氏の鎧」「さんごの指輪」で防御力を48まで高め、「HP10%アップ」「HP20%アップ」を装備すれば良い。または防御力を50にして「いつでもリフレク」を使う手もある。
 ・・・これで後列に下がりさえすれば「カマイタチ」を100%耐えられるようになり、最も危険な攻撃を乗り切ることができるようになったわけである。
 他の攻撃は「サンダガ」「カマ」。「カマ」は防御力最大のクイナが後列防御状態であってもほとんど耐えられないため、喰らったら死ぬと考えよう。「サンダガ」は、何らかの手段で二人とも無効化したいところだ。

 戦い方はこうだ。まず、1ターン目には何があっても後列に下がる。開幕「カマイタチ」は一発全滅の危険性すらある。それを乗り越えれば、とりあえず最大の危険は去る。
 後はジタンが登場するまで待ち、その後はスタイナー・クイナの二人で「カマイタチ」に耐えながら戦っていく。こっちの攻撃手段は「ラグナロク」装備スタイナーの「暗黒剣」が後列でもダメージが半分にならないためオススメ。自分も19ダメージを受けるが、クイナが即座に回復させよう。
 基本的に、瀕死の二人が突っ立っている状態さえ作らなければ全滅は無い。「カマ」が二連続で来た場合は、戦闘不能の解除よりHPの回復を優先させよう。
 暗黒剣4回で大体敵は倒せるが、ダメージがギリギリ足りない場合も考えらえるので、打撃1回+暗黒剣4回と覚えておこう。この戦闘ではクイナのレベルを上げることになるので、最後の暗黒剣はあえて瀕死状態で放ち、コストのダメージで上手く戦闘不能状態になるとGOODである。

 連戦の中で最も運とプレイングが要求される戦いであり、難易度は高い。
 だが全滅しても、諦めずに向かっていこう。やり込みプレイとは、そういうもの。


 ◆シェルタドラゴン戦 HP10921 メンバー:ジタン・ダガー
 連戦最後の戦い。全体攻撃の「突進」で即全滅の危険性があり、その風貌も相まって極めてプレッシャーのかかる戦いである。攻撃に耐え長期戦に持ち込む戦法も無くはないが・・・今回は勝率の高い速攻戦法を仕掛ける。
 こいつの攻撃は全体物理攻撃「突進」、土属性全体攻撃「アースシェイク」、単体のHPを1にする「押しつぶす」の3種類。後者二つは簡単に防げるため特に問題はないが、「突進」は喰らえばほぼ即死。防ぐ手段がほぼ無いため、ひたすら「突進」が来ないことを祈って戦うことになる。
 途中参加のダガーの登場条件は「ジタンが瀕死になること」。「押しつぶす」は最初の3ターンの間は使ってこないので、「突進」で殺され「おまじない」で復活、ジタン瀕死でダガー登場、という形が最も一般的であろう。ということで、それを前提に戦略を組み上げることにする。

 最初はジタン一人で戦闘開始。まあ、ほっといたら勝手に「突進」で殺されるだろう。そしてHP1で復活し、ダガーの登場条件を満たすことになる。その後からシェルタドラゴンにダメージを与えられるようになり本格的な戦闘が始まるが、長く戦っているといつかは必ず「突進」で殺される。そのため、できる限りシェルタドラゴンに行動を許さずに倒したい。
 最良の手順は、ダガーが「いつでもヘイスト」を装備し召喚2回でシェルタドラゴンを倒すパターン。「『突進』で死亡&復活→ダガー登場」の場合は敵のバーは0なので、確実にヘイスト状態のダガーが先手を取れ、相手の攻撃回数は1回となる。
 さて使うべき召喚魔法であるが、シェルタドラゴンは氷を弱点としているので、「三角帽子」で氷属性を強化した召喚魔法シヴァが最良である。シヴァの召喚魔法の威力は「オパール」の所持数によって変わり、2回の攻撃でシェルタドラゴンを確実に倒すために必要な個数は94個。ほぼ99個だなこりゃ。ちなみに魔力は30(最大値)。魔力29の場合はオパールを99個集めると、最低ダメージが10922となり、ギリギリ二発で倒せたりもする。
 この戦闘は二人で行うため、ジタンをLv1に保つのならば強制的にダガーのみを残すことになる。首尾良くジタンが戦闘不能状態になる方法であるが、二回の召喚魔法の間にジタンが「ライフデジョン」を使うのが良い。自爆しつつシヴァの召喚に必要なMPまで回復できるため、まさに一石二鳥である。

 連戦の中で最もパターン化されており、必要なものは運のみ。勝率はダガー到着後に「突進」が来ない確率だから・・・ちょうど2/3かな。最初に「突進」でジタンが殺されなかった場合は若干ズレてくるが、まあそこまでは計算に入れなくても良いだろう。
 連戦の最後であるここで全滅すると非常に悔しいが、やり込みプレイには良くあること。是非、乗り切ったときの爽快感を味わって欲しい。



 さて、この戦法ではクイナは防御力が高い「ローブオブロード」を装備することになるが、何と俺のデーターでは1個も持っていなかった。そりゃあ、取ってないからなあ・・・。
 入手法は色々あるが、一番楽なのはカエルを99匹捕まえて「クエール」と戦い、その戦闘中に盗むことであろう。
 ということでカエルを狩猟して(「ペイントボール」は使いませんでした)クエールと戦い・・・そのままだと盗める確率は1/256以下なので「目利きの手触り」「盗賊の極意」を装備し・・・水属性を吸収してステータス攻撃は混乱と毒を防いでいき・・・ミニマム状態でもダメージが減らない暗黒剣を使って攻撃し・・・ちゃんと「ローブオブロード」も盗み・・・クエール撃破。レベルアップ!UGYAAAAAAAAAAAAA!!!!!!そういやこいつ、経験値持ってたんだ・・・。
 二回目はちゃんとヤーンにウイルス状態にしてもらい、経験値0で突破。ふう・・・。意外なところでミスるんだよな、久しぶりにやると・・・。
 ・・・とにかく、遠回りはしたが「ローブオブロード」「ガストロフォーク」入手。
 ついでにダゲレオに行き、原石とポーションを調合して「オパール」を99個入手。これで芝の召喚(一発変換)によりシェルタドラゴンを2発で倒せるようになるはず。

 さあて、これで準備は整った。今までの戦術を読み返し、全員の装備を以下のようにする。

 

ジタン

フライヤ

サラマンダー

スタイナー

クイナ

ダガー

武器

オリハルコン

竜の髭

カイザーナックル

ラグナロク

ガストロフォーク

魔法のラケット

サークレット

クロスヘルム

 

源氏の兜

アダマン帽

三角帽子

ンカイの腕輪

ベネチアシールド

 

まもりのこて

ンカイの腕輪

魔法の腕輪

忍びの衣

ダイヤアーマー

 

源氏の鎧

ローブオブロード

大地の衣

アクセサリ

バトルブーツ

パワーベルト

ラピスラズリ

さんごの指輪

まもりの指輪

アンクレット

アビリティ

おまじない
まどろみの術
ギャンブル防御

いつでもリフレク
バードキラー

与一の心

HP10%アップ
HP20%アップ
与一の心
オートポーション

いつでもリジェネ
オートポーション

いつでもヘイスト

(クイナの「アダマン帽」のみ、ブラン・バルにて入手)

 まずは上の考察での戦術を実行するための装備を整え、後は能力値で選んだ。約一名全く愛が感じられない人がいるような気がするが、きっと気のせいだ。クイナに「おまじない」を装備させていないのは・・・単に覚えていなかったからという理由に他ならない。それなりに勝率を上げることができるので、余裕があれば是非付けさせるべし。
 こんなもんでいいだろう。さあ行くぜ、異世界テラ!


 ということで、輝く島からテラへDIVE。いつも通りアルティマニアを見ながらアイテムを回収して進め・・・ブラン・バルへ。倒れたダガーを全力でスルーして町中を回り、一通りアイテムを回収。ついでに「アダマン帽」も購入する。物理防御が+3される上に雷属性を無効化できるとあって、非常に有用性の高い装備。特にこの後のアバドン戦では大活躍だ。
 その後は普通にイベントを進め、エーコを操作する段階でクイナを仲間にし、忘れずに「アダマン帽」を装備させる。そしてセーブを行い、FF9屈指の名場面と呼ばれるイベントを見て・・・いよいよパンデモニウム三連戦が幕を開ける。さあ、行くぜ!

 まずはアムドゥシアス戦。初っぱなから空中と地上の攻撃パターンを逆に覚えているという最低のプレイングミスを犯したものの、運良く全滅せずに済み、そのままフライヤのみを残して突破。打撃で3000くらい与えられるから、反射ダメージを主体にしていく必要は無いな。サラマンダー?登場直後に自分を殴って死にました。
 次はアバドン戦。先手を取られて「カマイタチ」。一発でスタイナーとクイナが死亡。
 完。


 ・・・最悪のパターンが到来してしまったようだが、諦めずに再プレイ。ボタン連打でイベントを飛ばして懐かしい気持ちになり、アムドゥシアスを叩き落とし、アバドン戦。
 今度はまず即座にスタイナーが後列に下がる。その後「カマイタチ」が来たが、何とか二人とも耐えた。クイナも後列に下がって当面の安心を確保し・・・ジタン登場後にもっちりと戦い始める。相手の攻撃を受けて五体満足の時のみ「スタイナー暗黒剣&クイナ回復」を入力してダメージを与えていき、4発目を加える前に「たたかう」で敵のHPを調整。
 その後は自殺&蘇生を繰り返してチャンスを伺いながら、スタイナーが瀕死状態で行動できる隙をみて暗黒剣を放つ。アバドン撃破&スタイナー死亡、クイナのみ生存。よし、最大の難関も突破だぜ!ジタン?勝手に2死しました。

 最後のシェルタドラゴン戦。ジタンが先手を取ったが、行うことが無かったので突っ立っていた。すると予想通り「突進」で死亡。ダガーが登場し、ヘイスト効果で先手を取って「ダイヤモンドダスト」。6000以上の大ダメージ。いいぞいいぞ!
 次の相手の攻撃は・・・「突進」が来れば即全滅だが・・・「アースシェイク」!よし!ジタンがサークレットで、ダガーが大地の衣でそれぞれ無効化。そのままジタンは「ライフデジョン」で自殺し、ダガーが再度「ダイヤモンドダスト」を放つ。シェルタドラゴン撃破!おっしゃあ・・・パンデモニウム三連戦突破!

 ・・・ということで、挑戦回数は僅か2回。この連戦がこれほどまでに上手く行ったのは初めてだ。計画が思い通りに進むってのは、こんなに気持ち良いことなんだな。
 でも今回の場合は、人様の攻略やら自分の過去のプレイやらを、色々参考にしてるからなあ・・・。完全新作の戦術だったら、きっと喜びはひとしおだろう。


 さて、低レベルクリアーの山場をついに突破した。
 自分の中であまりにも自然だったので忘れていたが、この連戦でついに全員Lv1という牙城が崩れてしまった。残念ながら今回の戦闘でLv22となってしまったフライヤ・クイナ・ダガーは、感謝の念と共に装備品を剥がして二軍追放。また、どこかで会おうね。
 いよいよプレイも大詰めか・・・。

 

第十五話へ

 

ひとつ前のページへ トップへ