私は耳が聞こえない。
私は片腕が無い。
私は一人では歩けない。
私は、何も出来ない。
口も利けない。
でも、ここでは普通におしゃべりが出来る。
だから、何をするのも、遅い。
でも、ここではみんな待っていてくれる。
「いいよ、私も打ち込み遅いんだ(^ ^;ゞ」
そう言って、待っていてくれる。
だから、遠出は出来ない。
でも、ここから何処へでも行かれる。
海外旅行も出来る。
世界中に繋がっているから。
ただ、白いベッドに横たわり、呼吸をするだけ。
でも、母が色々な物を見せてくれる。
母が私の代わりにキーを叩いてくれる。
たくさんの友達もいる。
細くて太い線を通じて。