プロローグ

  

吹き荒ぶ嵐の中、立ち尽す影があった。
時にうつむき、時に天を仰ぎ、祈り、
しかし、決して振り向く事は無かった

やがて、意を決したように、真っ直ぐ前を見据える。
  荒れ狂う波、
    吠える空、
      拒む雷光、
        突き刺さる雨、
            そびえたつもの・・・
それらの向こうに、何を見るというのか

友が雄叫びをあげる。
それを合図にするかのように、影は 動く。
握りしめた手には、何があるのか。
もう、迷う事は無かった

行く手に広がるのは、希望か 絶望か、
   光か 闇か、
       秩序か 混沌か。
            未来は あるのか・・・・・・
  ・・・・・・何の為に戦うというのか

               物語は 始まる

  

もくじへ   前へ   次へ   Go Back