ドラゴンクエスト8 プレイ日誌
【第7話 川端康成】
前回の続き、カジノでの稼ぎを終わらせ、無事に「はやぶさの剣」「はぐれメタルよろい」「グリンガムのムチ」という強力な装備品を入手することができた。ということで、ストーリー本編を進めることにする。
・・・現段階での物語上の目的は、杖の呪いによって魔物と化したレオパルド(※犬)を追い、北の大地へと進むことである。そこで、前回の舞台となったリブルアーチから北に行き、トンネルを抜けるとそこは雪国であった。その直後、スコールたち一行は雪崩に巻き込まれてしまうが、間一髪というところで「メディばあさん」という人に助けてもらう。この人のお願いを叶えるのが、この雪原地方での目的となるのだ。
――というわけで、まずは近くの街:「オークニス」へと向かう。ちなみに「ドラクエ×トンネル×雪原」と言っても、ブリザードのザラキ・デビルロードのメガンテ・ギガンテスの痛恨・アークデーモンのイオナズンと言った鬼畜攻撃の数々は存在しない。もっとも、それをイメージしたようなモンスターはドラクエ8にも出てくるのだが。「ドラクエ+雪原=即死攻撃」と覚えておこう。
というわけで、オークニスへと到着する。ここでの目的は、メディばあさんから託された薬草の袋を「グラッド」という人物に渡すことである。ということで街をくまなく探してみるが、どうやらここにグラッドはおらず、北西の「薬草園の洞窟」という場所に向かったらしいということが分かった。ということで、一行もその後を追い、薬草園の洞窟へと向かうことした。
・・・さて、ダンジョン:「薬草園の洞窟」には、本作初公開の滑る床があるが、ポ○モン金銀のような「まっすぐしか進めないタイプ」ではなく、単に「地面の摩擦が少なくなって止まりづらくなるだけ」の滑る床であるため、落ち着いて操作をすれば簡単に進むことができる。洞窟は特に迷うような構成にはなっておらず、また敵が強いということもない。今作のキラーマシンは「キラーマシン」という名の付いた別の物質である。そんなこんな、奥に倒れているグラッドを助け、洞窟出口でダースウルフェン*8との強制戦闘を行う。ここで全滅すれば経験値を回避できるそうだが、今回は通常プレイなので・・・。
――その後、街から更にメディばあさんの家まで戻り、「さいごのカギ」を入手したうえで、魔物と化したレオパルドと相対するイベントを見る。そんなこんなで、この雪国編も終了である。やれ、特にボス戦や盛り上がるイベントが有るというわけではなく、ともすればサブイベントにも間違えてしまいそうだが・・・まあ雪原の風景は綺麗だったし、こんなもんで良いっしょ。ちゃんちゃん。
続いての目的は、伝説の海賊の航路が記されているという「光の海図」を手に入れるため、橋の下に隠された「海賊の洞窟」へと向かうことである。
・・・その洞窟に入ると、盗賊街パルミドの前後で登場した女盗賊:ゲルダが久しぶりに登場し、「競争」と称して、スコールたちを横目に颯爽と洞窟の奥に向かってしまう。更に、この女、スコールたちが洞窟の仕掛けを作用させるごとに、「なるほど!○○は○○だったのね」などとコメントを吐いたうえでさっさと先に行ってしまう。うーむ、したたかというか、何とも言えず可哀想というか・・・。
――というわけで、「海賊の洞窟」での宝探し競争は必ずプレイヤー側の敗北となってしまうのだが、こういった「必ず負ける競争」のお約束として、先行したキャラクターは絶対に敵に倒されてしまうのである。ちなみに、主人公たちが求めている宝物を指して「こんな物には興味無い」と言うところまで、もはや何もかもがFF9とそっくりである。まだまだ「RPG界のお約束」も現役のようだ・・・。
そして一行は、ゲルダを倒したボス:「キャプテン・クロウ」の亡霊と戦闘を行うことになる。クロウと言えば最新作のタッグフォース6ではついに最強デッキがLv.9に降格してしまったあの人を思い浮かべてしまうが、特にそれとは関係が無く、今回は純然たる海賊である。奇抜な帽子にドクロマークに剣を持った、100人に聞けば100人が「海賊」と答えるであろう海賊なのだ。
・・・さて、バトル的には、キャプテン・クロウはひたすらテンションを溜め、そして威力の高い「真空波」などを使って攻撃を行ってくる。最大でテンションを100まで溜め、約5倍ダメージの攻撃を使ってくるため、下手をすると全滅の危険性さえ出てくるが・・・そこはバッチリと対策を練っていくことにした。具体的には、相手がテンションを100まで溜めたら、次のターンに防御することにする。うむ、相手の攻撃に耐えられないから「プロテス」を使うくらいの基本的な戦法である。なお、相手は「いてつく波動」によってこちらの補助魔法やテンションを解除してくるため、例によってサポート魔法は「ピオリム」のみを使っていくことにした。
――そんなこんなで、まあカジノで強力な「はぐれメタルよろい」を手に入れていたこともあり、特に苦戦することも無くキャプテン・クロウの撃破に成功した。ちなみに、テンション100での「真空波」も、HPを回復していれば一発全滅ほどの威力でもなく、むしろ防御しなくても十分なほどであった。まあテンション100での攻撃は、FF13ならデストルドーとかそこらへんに相当するのだろうが、さすがにドラクエではそこまで思い切ったことはできなかったようだ。あと、キャプテン・クロウはゼシカのお色気系攻撃に弱いという特性もあるらしいが、俺のゼシカは色気が0であるため、残念ながらその要素は全く役に立たなかった・・・。
続いて、海賊の洞窟で手に入れた「光の海図」が指し示す場所へ向かい、新たなる大陸:「レティシア」へと到着する。ここでの目的は、神鳥「レティス」を従え、そして空を飛ぶ手段を手に入れることである。まず、この大陸ではキラーパンサーを呼ぶことができないため、地道に歩いて街へと向かうことにする。出現するモンスターは、「ドラゴンソルジャー」「ドラゴンバゲージ」など竜骨の洞窟に出てきたセットと良く似ているが、まあ今の戦力では大した敵ではない。そしてレティシアの街に着くと、伝説上の存在である神鳥レティスに関する話を聞くことができ、「その影を追って進めば何かが分かるかもしれない」ということであった。
・・・そんなこんなで街を出て外に行くと、お約束というか何というか早速レティスの影が出てきてくれるので、それを追いかけていくことにした。すると、何やら不思議なゲートを発見することができた。それに触れると、一行は闇の世界へとワープしてしまったのである。そこは、白と黒の背景に主人公たちだけが着色されているという実にシュールな世界であり、出現する敵やキャラクターもご丁寧にその全てが白黒となっている。ちなみに、「闇の世界」とあるが、表の世界との転移ゲートは常に開いているため、外に出られなくなって詰むようなことは無い。正直、この辺のゲームバランスはしっかりしすぎてるだろJH・・・。
――というわけで、裏の世界でも表と同じ場所にある「レティシア」の街へと行くと、そこでは何やら神鳥レティスによってたびたび街の人々が被害を受けているという話を聞くことができた。というわけで、街の人々からスコールたち一行はレティスを倒すように頼まれる。そして街から出ると、またもやお約束ということでレティスが目の前で待っていてくれるため、話しかけて戦闘に入ることにする。
さて、ゲーム中での大きな難関と言われる、ボス:「レティス」戦である。コイツはHPが低いが、とんでもなく防御力が高いため、なかなかにダメージを与えづらい。さらに攻撃面でも、「ライデイン」などの全体攻撃に、単体に大ダメージの「鷲づかみ攻撃」、その他には「いてつく波動」や「まぶしい光」など、全くと言って良いほど隙がない。とにかく弱点の少ない強敵なのである。
ただし、最初に挙げた「HPが低い」というのは唯一と言っても良いほどの弱点であるため、そこを主として攻めていくことにする。使うのは、メタル斬りでも活躍するヤンガスの「大まじん斬り」である。というのも、この攻撃は1/2の確率でしか命中しないが、当たれば必ず「会心の一撃」となる効果を持っている。そして、会心の一撃には「相手の防御力を無視する」「通常攻撃の約2倍のダメージを与えられる」という特性があるため、結果として防御力の高いレティスには打って付けの技となっているのだ。というか、そもそも期待値だけを考えれば通常攻撃より「大まじん斬り」の方が効率が良くなっていたりもする。まあこの辺りは、安定性や消費MPの問題、そして会心攻撃にはテンションの効果が乗らないことにより、十分に差別化されていると言えるだろう。
・・・というわけで、ヤンガスがひたすら「大まじん斬り」で攻撃し、その他のメンバーはサポートを行いながら隙を見て攻撃を仕掛けていくことにする。まあ、回復はククールの「ベホマラー」で基本的に間に合うため、そんな感じで特に苦労することもなく撃破ができた。うーむ、やはり2回目プレイには何らかの制限を加えた方が良かったか・・・?
そんなこんなでレティスを倒すと、レティスは「あなたたちの力を試すために戦っていたのです」などとお馴染みのセリフを吐き、そしてレティシアの街を襲ったのも自らの意志ではなく、「妖魔ゲモン」という魔物に子供を人質に取られていて仕方無くやったのだと告げた。というわけでスコールたち一行は、諸悪の根源である「妖魔ゲモン」を倒すため、レティスに連れられて「神鳥の巣」というダンジョンに向かうことになる。
その「神鳥の巣」は、まあダンジョンとしては普通の構成なのであるが、引き続き白黒のマップとなっているため、いい加減そろそろ目が疲れてくる。その痛みに耐えながらひたすら巣をグルグル登っていくと、最上層でボス:「妖魔ゲモン」と戦うことになる。今回はレティスと違って普通にダメージが通るため、「ベホマラー」で回復しながら味方の強化&相手の弱化を行い、テンションを溜めたゼシカの「双竜打ち」で撃破してしまった。この辺、あまりにも念を入れて味方を強化しすぎると、逆に相手のHPが低く感じられて来ちゃうから困る。FF13と同じ現象だな・・・。
――その後の展開としては、死に際の妖魔ゲモンは、スコールたち一行をレティスがけしかけたのだと気付き、最後の足掻きとしてレティスの子供の卵を割ってしまった。そしてその後に、タイミング良くレティスが現れる。スコールたちがゲモンと戦っている時に卵をかっさらっていけば良かったのではないか?とか言ってはいけない。自分の赤ちゃんが死んでしまったレティスは悲しみに暮れるのであったが、その時にレティスの子供の魂が現れ、そして最後まで自分を救おうと戦ってくれた勇者に敬意を表し、自分は魂となって力を貸すのだと告げた。それにより、ついにスコールたちは空を飛ぶことができるようになったのである。
というわけで、何か中盤のダレるポイントだけを詰め込んだような今回のプレイ日誌であるが、空を飛ぶ手段を手に入れたことにより、いよいよ「ドラクエ8」の物語も大詰めを迎える。
・・・さあ、ここから先は、バトル的にも物語的にも、ずっとクライマックスという感じである。いよいよ終盤戦、初めての「FF」以外のプレイ日誌連載は、果たしてどうなるのか・・・!?
(2011年11月13日)