.                                                                                                                                                                                                                .
結局DLCって害悪でしかなかったね / やり込みinFF

トップページ > 管理人の日記 > 2012年5月15日の記事

管理人の日記
本日、13-2ラストのDLCとなる「ライトニング編(600円)」が配信されましたが、その内容は…。

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

 


 最近、ゲーム機をインターネットに繋ぐことが一般的となり、「ダウンロードコンテンツ」、通称「DLC」と呼ばれるものが採用されることが多くなった。これは、インターネット経由でゲームに追加要素をダウンロードして遊ぶことができるシステムであり、「無料」「有料」の両面で、様々な取り入れ方が為されている。ユーザー側としては、気に入ったゲームを更に楽しむためのコンテンツを入手することができ、またメーカー側としても、ユーザーの意見をフィードバックしやすくなったり、中間搾取が存在せずに利益率が良いというメリットが存在する。そのため、この「DLC」のシステムは、あっという間にゲーム業界に普及していったのだ。
 ・・・が、である。ここまで語ったのはDLCの「光」の部分であり、実際には「影」の部分もかなり多く存在する。というか、最近のDLCはユーザーに不利益を与えるものばかりという酷い状況になっているのだ。その良い例が、今回の「ファイナルファンタジー13-2」である。ちなみに、これでもまだ業界では「良心的」と言われるレベルなんだとか・・・。
 ――まあ、メーカー側としては、最近はゲームソフトが少しずつ売れなくなってきているため、「有料DLC」を使って少しでも利益を増やさなければならないということがあるのであろう。しかし、最近の搾取体制はあまりにも酷く、しかもゲーム自体の質も年々下がってきているため、そういった状況に嫌気が差した人たちが次々とゲームを引退するという悪循環が発生してしまっている。その受け皿となるものは、「携帯電話向けゲーム」「インターネット」など、どれだけでも存在するというものであろう。悲しいことだが、もはや「ゲーム」は娯楽の王様から没落してしまったのだ。しかも、制作側がそれを助長してしまっているという始末である。

 まず、「DLC」の何が駄目かと言うと、問題は大きく分けて3つある。「@DLCを前提としてゲームがスカスカになること」「A内容と値段が見合っていないこと」「B発売日に全ての内容が遊べなくなること」だ。
 ・・・まず、@の「DLC前提でスカスカになる」とはどういうことかと言うと、例えば元々のゲームを「100」として、それに「+10」ないし「+20」をするDLCなら良いのであるが、しかし「100」であったものをわざわざ「80」に差し引いたうえでその「+20」を販売するようなゲームが存在するのである。例として、本編に入っていて当然のようなモンスターを、わざわざ「おまけ要素」として本編から切り離して有料で配信する場合がある。その際も、ゲーム自体の値段はほとんど変わらない場合が多い。そういう、「パッケージを買ったのに未完成」ということは、金銭的負担はもちろん、強い不信感をユーザーに与えてしまうのだ。
 続いて、Aの「質が値段と釣り合っていない」であるが、そもそも「DLC」というのはメーカー側が利益を上げるために行っていることなので、自然と内容は価格に見合わないぼったくり品が多くなる。コスチューム1着300円*キャラクター数などと全部集めれば途方も無い量のお金を取られたり、ゲームの核心に関わるシナリオを本編から抜いて有料で切り売りしたり、酷い時には強力武器や経験値を売ったりする場合まで出てきてしまう。そういうものを全て集めると、ゲーム1本分の値段を超えてしまうようなことも少なくない。いったい、「ゲーム本編」とは何になるのだろうか。
 最後に、Bの「発売日に全ての内容が遊べなくなること」である。これは、仮にお金の問題を乗り越えたとしても非常に大きな問題としてのしかかってくるのだ。あるゲーム作品をプレイしている人が最も多いのは、当然そのソフトが発売された直後である。ところが、とっくに飽きてしまったときに何らかのコンテンツを配信されたとしても、熱意を持ってプレイすることは難しく、そもそもプレイする人自体も少ないであろう。特に最近では、最初から作ってあったものをチマチマと後から配信して「ユーザー目線」「ボリューム感」を気取っているふざけた糞が非常に多いため、Bの問題は非常に大きいと言える。

 で、今回の「FF13-2」がどの問題に該当するのかというと、それはもちろん@ABの全てである。平たく言うと、「DLC前提でゲーム本編がスッカスカであり」「DLC自体の質も酷いもので」「半年掛けてやっとディスクに入っていて当然のような内容が有料販売された」のだ。さらに、なんと「DLCで真エンドと見せかけて次回作を宣伝する」という斬新すぎる手法も行っていたりする。
 まあ、13-2はそもそも本編が前作『13』を殺害するクラスのゲームであったのだが【2011/12/20】【クリスタリウムなしクリアー2の最終話】など参照)、比例してDLCも「値段」「質」「時期」の全てが酷いものになっている。DLCなしでは前作の強敵クラスに匹敵するモンスターが登場せず、MAPには行けない場所があり、新コスチュームも1着たりとも入手できない。内容も、敵は倒して終わりという単純なものであり、ダンジョンなどは何一つとして追加されることは無かった。俺は最初の無料DLCだけで見限ったのであるが、「DLCで世界が広がる」というスタッフの妄言を真に受けて期待していた人は、いったいどれほどガッカリさせられたことだろうか。
 ――とりわけ、本日配信された「ライトニング編(600円)」は、13-2で最後のDLCとされており、そのことから「壮大なヴァルハラを探索して本当の敵を倒し、本編を覆す真のエンディングを見ることができる」などと、大きな期待が寄せられていた。ところがその内容は、本編のエンディングを補足するだけのものであり、「前作のハッピーエンドをむりやりブチ壊し、バッドエンドにしたうえで『つづく』と表示する」という展開は何一つとして変わらなかった。しかも、である。この半年間、納得が行く形での「完結」を期待しつづてきたファンを嘲笑うように、DLCのラストでは明らかに続編を匂わせるシーンを映して、それで今作を終わりにしてしまった。・・・つまるところ、「完結を餌にまずはDLCを購入させ、実際には完結させずに次回作に続けてしまう」というあまりにも酷すぎる商法だったのである。これを「裏切り」と感じない人が果たして居るのだろうか。

 というわけでまとめると、「FF13-2」はまず本編が明らかに前作「13」の劣化であり、しかもDLCも値段・内容・配信時期の全てが酷く、僅かに期待していたユーザーを完全に裏切ってしまった。そして、このような酷い所行でさえも、業界内では「良心的」と言われるほどに、今のゲーム業界は腐りきっているのである。もう俺ですら、嫌気が差してゲームを買いたくなくなってきてしまった。
 ・・・もちろん、DLCと言っても全てが悪というわけではない。例えば、従来ならディスク1枚分の値段で販売していた「完全版」のコンテンツをそれより安い値段で提供するのは良いことだし、定期的に無料コンテンツを配信して話題性を保つというパターンもあるだろう。そして、メーカー側で大きな問題となっている「中古対策」としても、新品だけにコード番号を付属して、新品なら無料(=ソフト代に込み)でDLCを利用でき、中古ならコードを購入してDLCを利用できるようになるなどの手が考えられる。つまるところ、DLCも「やり方」次第なのだ。そして、今回述べたような例は、その「やり方」が最悪だからこそ忌み嫌われているのである。
 ――そんなわけで、今のゲーム業界は、もはや13-2で言うところの「死にゆく世界」になってしまっている。しかし、生き残ったユーザーに「DLC」で更なる搾取を行うという方針は、もう二度と変わりそうもない。では最後に、このような「DLC」をどう解釈すれば良いのかということについて、13-2のゲーム内に業界からのメッセージと思われるものが残されていたため、それを掲載して、本日の日記を締めることにしよう・・・。



Q:結局、「ダウンロードコンテンツ」とは何だったのですか?




A:







(2012年5月15日) 4975 PV

登録タグ/ FF13-2 なんとかシリーズ ゲーム一般 クソゲー
この記事のURL 日記ログへ移動する / 編集

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

2012年5月15日の記事を表示しています。

日記のメインページへ
トップへ


System: Trishula Ver.1.28