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◇トップページ > 管理人の日記 > 2012年6月6日の記事
管理人の日記
確かに頭を洗うにはちょうど良さそうなスペースだけどさあ・・・。
最近、AKBだか何だかの女の子が大量に出てくるスマートフォンのCMで、「ト・イ・レ シャンプー♪」などという邪悪な歌詞が使われているものがある。調べてみると、それは「乃木坂46」というAKBの姉妹グループの「おいでシャンプー」という曲らしいが、「おいで」と「シャンプー」という言葉は互いに全く関連性が無いため、人類の優秀な誤り訂正機能の影響を受け、すぐさま「トイレシャンプー」という単語に変換されてしまうのだ。
・・・まったく、昔から「便所飯」という文化のことは聞いていたが、まさか今度はトイレでシャンプーと来たものか。まあ確かに、便器は頭を入れるのには丁度いいサイズであるし、体の他の部分を濡らさなくても良く、しかもスイッチをひねると適量の水が流れてくるというのは大変エコであるが・・・いやしかし、いくら何でもトイレで頭を洗うというのは駄目であろう。それはさすがに、人間としての誇りを失っている気がする。
しかし、この「トイレシャンプー」という用語は、ひょっとすると「ユニットバス」という文化を皮肉ったものであるかもしれないのだ。
・・・というのも、実家暮らしの皆さまは、「ユニットバス」というものをホテル(※性的な意味で)くらいでしか見たことが無いであろう。そもそも、「ユニットバス」とは効率的な建築のためにあらかじめ作っておいたパーツを組み合わせるだけのストラクチャーお風呂を指す言葉だったのであるが、現在では主に風呂・洗面所・トイレが一体化された簡略化のための部屋のことを指す。こういうものは、特に住宅事情が苦しい都会ではよく見られる形態であり、二畳ほどの小さな部屋に入ると、右にトイレ・真ん中に洗面所・左にお風呂と、狭いスペースに機能が密集させられている。もちろん風呂桶は、体育座りしなければ入れないほどの小さなサイズである。・・・やれ、「都会に住む」ということは、よく若者たちの理想論だけで語られることが多いが、つまるところは育った土地や大切な家族をわざわざ自発的に捨てて、そういう狭苦しい住環境に自分から幽閉されるということである。そのリスクを最初から知っていたとしたら、一体どれだけの人が都会暮らしを選んだことだろうか・・・。
――そんなわけで、「ト・イ・レ
シャンプー♪」という言葉は、別にあながち便器の中で頭を洗っているという哲学的な状況だけを指しているというわけではない。それは、ひょっとしたら「都市に出てきて、仕方なくトイレの隣で体を洗っている貧しい人々」という状況を風刺しているのかもしれないのだ。そう言えば、歌詞の中にはどう考えても「ションベン♪」としか聞こえない空耳が有ったりするが、そのことも、俺の説の信憑性を更に高めるものであるかもしれない。それは、「スローモーションで」という歌詞の一部でしか無いのであるが・・・。
さて、この日記を見てくださっている方々は、家族と共に暮らしている方、はたまた単身赴任や一人暮らしをしている方、その他にも様々な環境で暮らしている人が居ると思う。やれ、そういう俺よりも遙かに苦境に立たされている人から見れば、生き甲斐が見つけられずに友人たちも皆が去ってしまった俺でさえ、「まだ恵まれている」「甘えている」と思う場合もあるかもしれない。その指摘は、まったくもって正しいというものである。
・・・だから、もし皆さまの間で、身近に信頼できる人がいるのであれば、是非ともその関係を大切にしてほしいと思うのだ。それは家族であっても構わないし、気軽に飲みに誘える友人であればもちろんだ。そういうものは、どこにでも有り触れたものだと思うだろうが、いざそれを失ってみると、初めてそういうものの大切さに気付くというものなのである。だからこそ、俺は自嘲的な意味を込めて、そういうものを皆さまの中では大切にしてほしいと思うのである。それが、そういうものを全て気付かずに捨ててしまった俺からの、せめてものお願いというものなのだ・・・。
――というわけで、現実としてはトイレ・洗面所・お風呂が一体となった部屋でトイレシャンプーを行っている人々は今日も多いと思うのであるが、もし身の回りに大切にできる存在があるのであれば、そういう人に積極的にアピールして、それを失う前にその大切さを確かめて欲しいと思うのである。やれ、皆さま大学生という身分での実質ニートは、それはそれは幸せなものであると羨んでいるかもしれないが、俺にとっては、大きな目標があって、趣味のサイトも進めてられていた高校生時代のほうが遙かに充実した毎日を送ることができていた。だからこそ、皆さまにも、そんな大切な日々を失って欲しくないものなのである。なんだこの結論・・・。
(2012年6月6日) 4257 PV
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