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◇トップページ > 管理人の日記 > 2013年3月8日の記事
管理人の日記
まあもう前みたいにヒットすることは無いでしょうね…。
2011年、PSPを中心に大ヒットした「モンスターハンター」シリーズが、ソニー系ハードから任天堂ハードに移籍することが発表された。しかも、Wiiで発売した『3』のアッパーバージョンである『3G』だけでなく、正当続編の『4』まで携帯機の3DSで発売するという、筋金入りの完全移籍である。この、PSPで500万本を売り上げた歴史的タイトルの移籍騒動は、当時多くのセンセーショナルな話題を生んだものだった。
・・・さて、それから1年半が経った今、皆さまはどれだけ「モンスターハンター」のことを覚えているだろうか。恐らく、多くの人にとって「モンハン」は記憶から消えたタイトルになってしまったであろう。だから、「モンスターハンターは携帯機の定番タイトル」などと書かれている文章を読んだとしたら、「そんな時代もあったね(´・ω・`)」という反応をせざるを得ない。それくらいにまで、俺の“モンハン”というものに対する関心は低下してしまった。だから、もし今の俺に時間とお金が大量に余っていたとしても、今さらこんなタイトルに手を出すことは無いであろう。他に遊ぶべきゲームなど、どれだけでも存在するというものだ。
そのように、俺が「モンスターハンター」に期待を持てなくなった理由として、「モンハン」はPSPで発展してきたタイトルであったのに、唐突に任天堂ハードに変わってしまい、今まで通りには遊ぶことができなくなってしまった・・・という点ももちろん存在する。しかし、それよりも呆れているのが、新作の『4』がとてつもなくヘボいということである。
・・・さて、ここで種明かしであるが、この記事の冒頭に掲載した画像は、驚くことに先日公開された『4』の最新スクリーンショットである。やれ、『4』はこの夏に発売予定とされているが、これが500万本を売り上げたシリーズの完全新作という事実は、あまりにも悲しいものである。テクスチャやモデリングが2013年水準でないのはもちろんとして、ガサガサした質感や下品な色使いなど、グラフィック表現全体として極めて質が低い。【公式サイト】を見れば分かると思うが、これならPSPの『ポータブル3rd』のほうが明らかにグラフィックが良い。もちろんこれはハード性能の問題ではないだろう。というか同ハードの『3G』より劣化してないか?
――まあ、例によって「ゲームの面白さにグラフィックはうんぬん」と言う人も居るだろうが、アクションゲームにおいて“画面の派手さ”というものはかなり重要であるし、モンハンの「ゲーム性」はずっと前からワンパターンであるため、せめて画質くらいは進歩してほしい。そもそも、グラフィックがこれだけ手抜きなのにゲーム性だけは洗練されているという話は都合が良すぎるわけで、恐らくゲーム本体も見た目相応の出来になっていることだろう。だから、PSPの『3rd』の時点で強いマンネリを感じてしまっていた俺が、今さらこんな作品に興味を持つわけが無いのである。申し訳無いけど、俺は「ゴッドイーター2」のほうが楽しみだよ。
というわけで、例によってまたカプコンの浮気癖が出てしまった「モンスターハンター」シリーズであるが、まさかここまで急激に品質が低下するとは誰も予想していなかったであろう。こんな作品でも、「モンスターハンター」というだけである程度は売れてしまうのだろうが、わざわざ新ハードにまで着いてきた熱心なファンにこんな物を買わせてふんぞり返っているようでは、もう先は長くあるまい。もちろん、「モンハン」が任天堂ハードに移籍して得た物というのも存在するのだろうが、それよりも失った物のほうが遙かに大きいだろう。そして『4』に関してはハードの問題ですらない。
・・・まったく。現在では、「モンスターハンター」のような作品は“狩りゲー”と呼ばれ、多くの類似タイトルが登場している。だからこそ、その元祖であるモンハンは、本来ならクオリティの面で他を圧倒しなければならないのだが、現実は非情な物であった。こんなゲームを作るために、わざわざ新しいハードに移籍したのか。もし、“任天堂がソニーを潰すためだけにモンハンを買収した”という噂が本当ならば、俺は今後とも永遠に任天堂に見向きすることは無いし、こんな作品を過剰に祭り上げて「神ゲー」だの「爆死」だのと吐き散らしている論評を見ると、あまりにも住む世界が違いすぎてめまいがしてくる。
――しかしまあ、この「モンスターハンター」をこれからどう捉えていけば良いかということは、恐らく皆さま自身が既に理解していることであろう。そう、「好き」の反対は「無関心」なのである・・・。
(2013年3月8日) 4339 PV
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