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管理人の日記
またPSPgoが勝ちハードになってしまったか…。
なんだまたゼロさんの仕業か |
嬉しいニュースである。あの「ロックマンX4」「X5」など、幾つかの「ロックマン」シリーズ作品が、ゲームアーカイブスで配信されることが決定されたのだ。配信開始日は今月17日。さあ、さっそくPSNカードを買いに、コンビニへ向けて空中ダッシュである。持ってて良かったPSPgo!!!
…さて、「ロックマン(ROCKMAN)」とは、カプコンから発売されている2Dアクションゲームのシリーズであり、ジャンプ・ショットなどを使い分けながら多彩なステージを攻略していく。その大きな特徴として、「ステージの最後に居るボスを倒すと、そのボスの武器を奪い取ることができる」「ボスには必ず弱点があり、それを突けば楽に勝つことができる」「メインステージでは8体のボスが登場し、好きな順番で攻略することができる」などの要素が挙げられる。それらの大半が、なんとシリーズ第1作の「ロックマン(ファミコン/1987年)」から完成されていたというのだから驚きだ。
――そしてその後も、「チャージショット」や「ダッシュ」「パーツよる強化」、新たな主人公である「ゼロ」「アクセル」の参戦、「DASH」「エグゼ」など派生作品の展開など、様々な要素を取り込みながら、シリーズとして多数の作品が発売されている。そのスピード感のあるアクション性はもちろんのこと、BGMやシナリオ演出・グラフィックなども評価が高く、今なお根強いファンが数多く存在する。「ロックマン」シリーズは、まさに「カプコンらしい」と言えるアクションゲームなのだ。
さて。今回配信が決定された『X4』と『X5』は、“本編”である『X』シリーズのうち、初代プレイステーションで発売された作品である。どちらも、内容としては「ロックマン」の系譜を継いでおり、スタンダードな2Dアクションであると言える。順に、軽くその特徴を説明していこう。
…まず『X4』は、シリーズで初めて第2主人公である「ゼロ」が使用可能となり、その他にもPSの性能を生かして「キャラクターボイス」「アニメムービー」などが取り入れられ、演出面が大幅強化された。言うなれば、スーファミ時代の爽快感はそのままに、正当パワーアップを遂げたロックマンであり、シリーズでも特に人気の高い作品である。なお、ゼロ編に登場する「アイリス」は、ファンの間では伝説的なキャラクターとなっており、以降もゼロに好意を寄せる女性キャラは多数登場するが、未だにこの「アイリス」が最高のヒロインだったとする声が多い。それくらい、印象的な演出であったのだ。
――また『X5』は、シリーズ最大の山場となる事件が舞台となっており、終盤の盛り上がりには凄まじいものがある。この作品のシナリオは、『X』シリーズのみならず、他のシリーズ作とも密接な関係を持っており、ロックマンの物語における大きなターニングポイントであると言える。またBGMに関しても、「シリーズ最高の出来」という呼び声が高く、シリーズでも特に珍しい“明るいラストステージの曲”は多くの反響を呼んだ。俺が、『X』シリーズの中で最も印象に残っているのも、この『X5』なのである。
ただ、今回の配信が手放しで喜べるかというとそんなことは無く、実は幾つか気になることも存在するのである。順に解説していこう。
…まず、今回配信が決定された中で、実は『X5』は出来がイマイチと呼ばれることが多い作品なのである。「ストーリーの好みが分かれる」とか「システムが合わない」とかではなく、純粋にクオリティが微妙なのだ。ただ、上にも書いたように、シナリオや音楽の評価は極めて高いため、「リメイクして欲しい」という声は当時から多く寄せられていた。が、今回このような形で『X5』が配信されるということは、つまるところ現行機でのリメイク作品が発売される可能性がほぼゼロになったということである。まあ、シリーズ自体が打ち切り同然だったので、今さら期待するのも酷ではあったのだが…。
――また、『X』シリーズの中で、実は『X6』も初代プレイステーションで発売されていたのだが、それが何故か今回の配信対象からは外されてしまったのである。確かに、『X6』もシリーズの中では練り込みが浅い作品ではあったが、「取り立てて崩壊している要素」や「理不尽なバグ」があるというわけではなく、ゲームとして立派に遊べる作品である。それが配信されないことには、どういう思惑があったのかには想像も付かないが…やはり、初代PSの3作品のうち1作だけ仲間外れにするというのは、公式に「黒歴史」扱いをされているようで、何とも言えない嫌な気持ちが存在するのである。
そんなこんなで。疑問点が全く無いとは言えないのだが、やはり今回の『X』シリーズの配信決定は嬉しいものである。なんと言っても、PS3はもちろんとして、PSP・Vitaなどの携帯機で、あの名作である「ロックマンX」が遊べるのだ。これを買わないで、何が“昭和生まれのゲーマー”だと言うのか。
…やれ、これらの作品の中には、中古屋などでも入手困難になっている場合も多かったため、DL版の配信というのは実に朗報である。これまで遊びたくても遊べなかった人、はたまたかつて『X』シリーズを遊んでいた人、その他にも良質な2Dアクションを探している人など、多くの人にお勧めでソフトであると言えるだろう。ましてや、アーカイブス価格ならたったの617円である。これは文字通り「破格」であり、“買わない手は無い”とまで言い切っても問題はあるまい。今、ゲームアーカイブスに、新たな定番ソフトが生まれたのである。
――ところで。「このタイミングでシリーズ作品を配信する」ということに、何か感じるものは無いだろうか。もちろん、「ただ単に歴史的名作を復刻しただけ」というのも考えられるだろうが、ひょっとしたら過去作を安く配信して盛り上げたところで、まさかの新作を発表するというパターンかもしれないのである。うん。俺は今でも、“ロックマンX9”を待ってますよ。
(2014年12月10日) 4301 PV
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