. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2016年12月19日の記事
管理人の日記
『8』以来のドラクエが、やっと帰ってきてくれました。
優しい目をしてる |
いよいよである。先日、PS4(+3DS)で発売するとされていた完全新作:「ドラゴンクエスト11」の新規ムービーが公開されたのだ(【Youtube】)。本日は、これについて書いてみたいと思う。
…まず、「ドラゴンクエスト」と言えば、もはやゲーマー層で知らない人はいないであろう、「ファイナルファンタジー」と並ぶ国民的RPGの一つであるが、ここしばらくは不遇を味わってきた。2004年発売のPS2/「ドラゴンクエスト8」は、その後のシリーズの方針を形作るほどの決定的な作品となったが、そこからの『9』は携帯機でのマルチプレイ前提RPG、そして『10』が完全なるオンラインRPGなどと、従来路線とは大きく違う作品がナンバリングで出続けていた。似たようにゲームハード戦争に巻き込まれたFFシリーズと比べても、「13シリーズ』などの新作を出し続けてきたFFに対して、ドラクエに関しては新ハードでの正統続編が10年以上なしという凄まじすぎる状況となってしまっていたのである。結局あの時代は、一過性のブームに過ぎず、それこそ「過ぎ去りし時」とでも称するべきなのではないのかな…?
――何はともあれ。そのような状況下において、2015年夏のPS4での正統続編発売決定は、ファンを狂喜させたのである。それまで、『ドラゴンクエストヒーローズ』など、ドラクエシリーズのスピンオフ作品の多くがPS4・VitaなどのPSハードで発売or発売予定とされていたため、最新作の『11』もPS4で登場することは確実視されていたが、そのことを考慮にいれてもシリーズ愛好者の喜びは想定外というものであり、「『8』の続編が10年ぶりにやってきた」などと絶賛する意見も多い。更に、今回のPVでは、その発売日が「2017年」とされておりそう遠くない未来に遊ぶことができるということも嬉しい。なお、今回はPS4に比べて、N社の携帯ハードである3DSでも発売予定とされているが、Vitaですら性能不足が嘆かれる時代に3DSでは……というものであり、実際にPS4で発売されるドラクエ11と3DSのそれは完全な別物として作られているそうだ。まあ、インターネットが普及した現代となっては、両機種の違いを調べることは容易であるため、皆さまには自分で調べて好みに合ったほうを買うことをお勧めしたいと思う。俺はPS4版を買います。
続いて、上記のムービーの具体的な内容について触れていくことにしよう。
…まず、本作については、これまで公開されていたのは「対応ハード」「主人公」などという基本的な状況のみであり、「冒険の舞台」や「仲間」「ライバルキャラクター」などの情報が届いたのは今回が初めてとなる。主人公は、16歳の誕生日に旅立つ「勇者」である。個人的には、今回の勇者は20歳程度の気持ち上の年齢を想像していたのだが、日本の漫画的表現ではこれくらいが普通なのかもしれない。その他、完全新規キャラクターとして、青髪の盗賊:「カミュ」、赤ずきんの少女とその姉(母?)、サーカス団のようなものに所属する道化師、格闘家の師匠と娘など、合計6人の仲間が今回初公開をされた。そのどれもが、完全新規のキャラクターである。やれ、新作でまったく新しいキャラクターが登場することは当たり前なのであるが、それすら叶わなかったのがこの『ドラクエ』シリーズなのである。その他、ライバルキャラクターと思われる紫髪の騎士(カ○アスかな?)と、キーとなる大樹などのビジュアルが公開されている。
――また、それらのPVの冒頭では、赤い衣装を着た女性の姿が確認されるが、これが「赤ずきんの少女の成長後ではないか?」と言われており、本作の「過ぎ去りし時を求めて」というキャッチフレーズから、今作は時間旅行がテーマとなる物語ではないかと噂されている。とりわけ、テーマBGMや主人公の衣装・装具、その他にも舞台となる大陸などにシリーズ原点の『1』〜『3』の面識が見られること、そして制作サイドの「ドラゴンクエスト30周年」をことさらに押す態度などから、過去作の物語が密接に関係してくることは確実であると言われている。まったく新しい世界でどのような物語が展開されるのか、今後の展開からも目が離せないというものだ。
さて。ご存知の通り、当サイトがメインとしている作品はFFであり、ドラクエこと「ドラゴンクエスト」はかつて仇敵と言える存在であった。しかしながら、現在となっては両者は共に世界に誇る日本のRPG作品として、対立ではなく共闘する関係になっていると言って良い。もう、両作品のファンがいがみ合う必要など、一切存在しないのである。恨むとしたら、「ドラクエ」の進化をこれまで10年も押し留めてきた勢力、それのみなのだ。
…そして、上にも書いた通り、このドラクエ11は2017年発売予定とされており、近いうちに遊べるようになりそうということも嬉しい。やれ、現在では大作タイトルというと、公開から発売まで2年程度の期間が掛かることが常識的になってきており、実はこの『ドラクエ11』も例外ではない(初公開が2015年夏)のであるが、PS4ではこれまで数多くのタイトルが発売されてきており、まったくソフトリリースの谷間というものを感じさせない。来年も、まずは年明けの「NewダンガンロンパV3:みんなのコロシアイ新学期」を始めとし、その後はPSVRに対応した「エースコンバット7」など、期待のタイトルが絶えない。何度も言っている。これは、あのPS2時代の再来なのであると。
――というわけで。これまで長らく携帯機が中心となってきた日本のゲーム市場も、やっと据え置き機に先祖帰りをしてくれそうな感じである。そして、発売ソフトに対してプレイ時間が足りないという嬉しい悲鳴は、来年も各地で轟くことであろう。俺の、ゲームのために注いできた人生は、決して間違いではなかったのだ。
(2016年12月19日) 4413 PV
2016年12月19日の記事を表示しています。