PS3/Vita向けのストアが夏に終了…@全般的なこと (※) / やり込みinFF
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管理人の日記
本当に、何の救済も無く、これで全てを終えてしまうのか?
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終了は仕方ないが、専用ソフトに何の救済も無いのは悲しすぎる。本当にそれで良かったのか? |
◆追記(2021/4/20)
PS3/Vitaの2021年夏でのストア閉店は撤回されました。以下の内容は、終了が発表された時に書いたものです。
悲しい情報である。本日早朝、プレイステーション公式から、
「PS3とPSvita向けに開かれていたストアが、今年夏で閉鎖する」ということが発表された。これはつまり、該当ハードにおいて、ダウンロード版のソフトを新規購入することが永久に不可能となるということを意味している。期日は、PS3が2021年7月2日、Vitaが8月27日だ。
…さて、ダウンロード版のストアが終了したところで、もちろんPS3/Vita/PSPのそれぞれのハードが即座に遊べなくなるというわけではなく、引き続き物理メディア版を使用することは可能である。しかし、配信限定であった「ゲームアーカイブス」は、購入手段が消滅する。また、Vitaにおいては、PSPソフトをダウンロード版限定で動かすことができたが、今後は新規購入ができなくなるため、何か気になるPSPソフトが出てきてもVitaでは遊べないということになる。また、PS3やVitaにおいて、無料/有料のDLCを購入/入手することも不可能となる。そして、言うまでもないことだが、ダウンロード版限定であったソフトは、完全に跡形も無くなる。ただし、これまでに購入した分については、引き続きダウンロードが可能ということらしい。
――まとめると、PS3/Vita/PSPが、ネットに繋げなくなるという感覚に近い。ただし、前述の通り、購入履歴に入れておいたソフトは、引き続きプレイと再ダウンロードが可能である。恐らく、本体のアップデートパッチも、配信され続けるだろう(ゲームのパッチはどうか不明)。ということで、現状維持は可能となっている。今後、“閉店セール”的な処置が為されるかは不明であるが、DL版が必要なソフトはまとめて買っておく必要も出てくるかもしれない。
さて。個人的な感想としては、PS3は発売から15年・Vitaは10年が経ち、ストアの終了自体は仕方がないことだと思う。しかしながら、専用ソフトに一切の救済が無いのは、本当にそれで良かったのかと強く思うのだ。
…やれ、PS3・Vita・PSPのうち、PSPは日本における携帯ゲーム全盛期の一角を作り出し、数多くのヒットタイトルを生み出した。また、Vitaについても、携帯機としてのバランスが良く、品質面で今なお大きくは見劣りしないタイトルが存在する。そして、それらの携帯ハードでプレイできるゲームアーカイブスは、PS1時代の名作を手元に蘇らせる手段として、価値が大きかった。PS3については、据え置き機としてPS4に移行を果たしたため、Vita/PSPほどの問題は存在しないが、当サイト的にはFF13シリーズという超ビッグタイトルが存在するため、それが遊びづらくなる点は無視できない。
――もし、これらの処置と同時に、「PSP/Vitaソフト&ゲームアーカイブスの、PS5への対応」などが発表されていれば、「携帯機」と「据え置き機」という違いは存在するものの、“過去作のプレイ環境”という意味では救済措置になっており、私もある程度の納得ができていた。しかしながら、実際には、ただ切り捨てただけである。これにより、何千本というソフトが、極端に遊びづらくなるか、または全く遊べなくなるだろう。私は、この1月に、「ゲームアーカイブスを救済してほしい」という記事を書いたものだったが(【日記:2021/1/5】)、そこで危惧した内容が現実となってしまった…。
何にせよ、私としては、今回のような切り捨ては、理解できないものである。例えば、漫画や映画であれば、過去の積み重ねの上に現在のヒット作があるのであって、その名作をいつでも取っておくことは重要である。そして最近では、電子書籍や映像配信といったオンラインでの処置が可能となり、「定額サービス(サブスクリプション)」や「ダウンロード版の大幅な値下げ」「無料配信」などによって、新たな可能性を生み出している。
…だが、今回のプレイステーションがやっていることはこの真逆であり、ストア閉鎖によって、山ほどある過去作を捨ててしまうことになった。もちろん、商売としてはそれが正しいのかもしれないが、ゲームは嗜好品であるため、感情という要素は無視できないと思うし、文化的な連続性も重要であろう。過去の名作だって、今も楽しめるし、携帯機で遊ぶのなら、クオリティの問題もそこまで気にならないのだ。
――具体的に、例えば「バイオハザード」シリーズなら、最新作の『8』がこの5月にPS5と4で発売するが、それでシリーズを知り、過去作にも触れてみたいと思ったところで、『1〜3』の初期3作は、PSゲームアーカイブスを除くと、プレイ手段がかなり限られるため、そこで面倒になってやめてしまう人が多く発生するだろう。確かに、『1』については“ゲームキューブでのリメイク”のリマスター版がPS4やスイッチなどで、『2』『3』は完全リメイクがPS4などで発売されているが、それで原作が不要になったとは言えないと思う。FF7だって、完全リメイクが発売したから、原作がいらないということにはならず、むしろ比較することで楽しめるように思えた。
ゲームアーカイブスは、DL版ということで劣化せず、価格も手頃で、いつでも名作に手を出せるという意味で、大変に優れたサービスであった。だからこそ、それを捨ててしまうのは、非常にもったいないし、失望するし、悲しくなるものなのである。消すどころか、むしろPS2ソフトの本格配信など、数や質の面で、もっとサービスを広げてほしかった。そうすれば、少し例えが異なるものの、スイッチでの「マリオサンシャイン」のような心に来る作品(【日記:2021/2/11】)に巡り会える機会が増えていたかもしれない。
やれ。かつては、「ソニーは過去作を大事にしてくれる!」というような時代も存在し、私も積極的にDL版を買っていた。しかしながら、こういう切り捨てが1回でも発生してしまうと、今後はダウンロード版の扱いを慎重に考えなければならない。確かに、どんな物も永久ではない。しかし、今回の件を考えると、ダウンロード版よりもパッケージ版のほうが長持ちするのかもしれないのだ。
――さて、ここ最近のプレイステーションは、ちょっと変であり、「日本へのPS5供給台数」や「×ボタン決定」などから分かるように、明らかに日本を軽視している。“プレステ”は、日本で産まれたゲーム機であるが、今のソニーゲーム部門は、拠点が海外で、社長も外国人である。そのため、合理的でないものは捨てるという方針なのだろう。よって、日本に対するビジネスは「高性能CS機」という枠でライバルのはずのXboxが機能していないため後回しであり、日本で人気の高かった初期PSハードのソフトは切り捨てるし、日本で需要のある携帯ハードも終わりにしてソフトも救済しない。“プレステ”は、日本人から離れていったのだろうか。いや、日本人が“プレステ”を見放したのかな…。
長くなったので、「@全般的なこと」として、ここで区切ります。
明日のAでは、「FFシリーズへの影響」という面に着目し、紹介してみたいと思います。
●次回:【AFFシリーズに関わることについて】
(2021年3月30日) 1217 PV
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