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管理人の日記
やっぱWiiUって神だわ
そりゃルイージもこんな顔になるわ |
昨日夜、おぞましい発表が為された。先んじて公開されていた、「ニンテンドースイッチオンラインの、ニンテンドー64ソフト追加パック」(以下、「N64追加パック」)の料金が、年額でプラス2500円と示されたのだ。元々のスイッチオンラインの代金(オンラインプレイ+セーブデーター預かり+FC&SFCソフトのプレイ権)が、年間契約前提で2400円であったため、N64追加パックを加えると4900円となり、価格が丸々2倍となる。しかも、1ヶ月や3ヶ月と言った短期プランが無いため、1年契約しか行うことができないのだ。
…しかし。これだけだとレトロゲームに年間2500円を要求するガイジであるが、さすがにプラットフォーマーということか、一応はお得感のあるルートが用意されている。同じく、先日夜に公開された「あつまれ
どうぶつの森:ハッピーホームパラダイス」という新規DLCが、単品購入でも2500円となっているのだが、スイッチオンラインの追加パックには、このDLCが丸々含まれている。よって、この「どうぶつの森」のDLCを最初から購入するつもりなら、N64追加パックに契約をすると、おまけでN64ソフト+メガドライブソフトも付いてくるため、お得になるということである。
――そして、ここから予想するに、恐らくであるが、N64ソフトだけで料金2倍という高額負担を強いるわけではなく、今後とも新作相当のゲームソフトを付けることで、相対的に年間契約を安く感じさせるという作戦であると思われる。というわけで、1年目は「どうぶつの森」の追加DLCであるが、2年目は別のソフトかそのDLCを付けて、これまた「単品購入」より「追加パックの年間契約」のほうが割安になるようにする…という感じに設定するであろう。それならば確かに、N64ソフトの部分は、実質無料のように見えてくるものだ。
ところで。私は、先日の、N64追加パックの情報公開時に、その値段について、「月額換算30円とかの、相当に攻めた価格となるのではないだろうか(キリッ)」などと書いており(【日記:2021/9/24】)、まさか代金2倍というキチガイムーブに打って出るとは予想できなかった。
…もちろん、上にも書いたように、その代わりとして、大人気ソフトである「どうぶつの森」のDLC利用権が付いてきている。しかし、私はこの手のゲームをやらないので、私個人にとっては、前述の通り、レトロゲームに年間2500円を要求するガイジでしかない。
――さて、私自身はN64本体を所有したことは無いが、小学生時代の友人宅で何度かプレイをさせてもらったことがあり、ソフトには面白いものが多数あると感じている。そのため、先の初報時には、多少は心が揺れ動いたものであったが、この料金体系を聞いて、全く契約する気が無くなってしまったのである。私は、「どうぶつの森」を遊ばないため、年間+2500円という値段には安さを微塵も感じない。しかも、1ヶ月や3ヶ月といった短期契約が無いため、強制的に元プランを含めた年間加入を要求され、4900円を払わなければならない。正直、N64には良いソフトがあるとは思うが、値段を聞いて冷静になり、そこまでして遊びたいものではないと結論づけてしまったのだ。
やれ。サブスク…つまり定額サービスの中でも、特にオンライン系のサブスクは、原価(材料費)がほぼタダであるため、できる限りのお得感を持たせ、より多くの契約者を得るのがカギである。そういう意味では、このN64追加パックは、初手から大失敗をしていると思わざるを得ない。これは、後に値引きすることが前提…いやいや!
ここに来て、黒歴史のアンバサダープログラムを繰り返すことは無いでしょ!
ということで。個人的な感想としては、この”N64追加パック”は、「人気ソフトの最新DLC」と「レトロゲームのプレイ権」という噛み合わせの悪いものをセットにした、高額な”抱き合わせ販売”であると感じる。そして、確かに「どうぶつの森」は大ヒットソフトであるが、全ての人がそれを遊びたいわけではない。それを、年間契約で買わせようというのだから、ソフトの配給制であるとも思う。
…やれ、任天堂界隈を外から見ていると、実に景気の良い数字が並んでいる。しかしながら、配給制と言うと、戦災または自然災害といった非常時に行われるものである。そんなわけで、あの界隈の内情も、実は悲惨なことになっているのかもしれない。
――そして、ひょっとすると、今回の「『人気ソフトのDLC+レトロゲームのプレイ権』の年間契約」という販売方式は、これから本格的な配給制を始めるためのテスト配信なのかもしれない。今回のプランに真っ先に飛びつくような層は、「今月はマリオです!
来月はゼルダです! 再来月はスプラトゥーンです!
……」といった類のサブスクサービスがあれば、泣いて喜ぶものであろう。任天堂タイトルの販売実績を見ると、むしろそれのほうが合っているようにも感じてしまう。だが、これに付き合っていくかどうかは、よく考える必要がある…。
WiiUって神じゃね?
理想のレトロゲーハードって感じ…(※コントローラーの形を除く) |
ちなみに。ライバルハードとして、よく比較されるプレイステーションの「PSplus」であるが、こちらの料金は1ヶ月850円・3ヶ月2150円・1年5143円と高めであるものの、フリープレイ枠にて、PS4/5と言った現世代機のソフトが毎月配信される。また、PS5を持っていれば、「PSplusコレクション」という常時配信枠にて、PS4世代の名作ソフトが遊べるようになっており、「アンチャーテッド:海賊王と最後の秘宝」「デトロイト:ビカムヒューマン」といったハイクオリティのソニー作品に、「ペルソナ5(オリジナル版)」「モンスターハンター:ワールド(アイスボーンは無し)」「クラッシュ・バンディクー
ブッとび3段もり!(現在ではソニー作品という扱いではないらしい…)」などといったサードメーカータイトルなど、合計19作品がプレイ可能である。
…また、料金面の契約として、通常の年間プランは5143円であるものの、定期的に年間プランの25%または30%セールが行われており、それを用いれば3600円または3850円での1年契約が可能である。この場合、月額換算で300円〜321円程度となる。また、前述のN64プランと異なり、月額850円と割高になるものの、短期契約も可能であるため、「狙ったソフトが出てきた時だけ契約し、短期集中で遊ぶ」という利用方法も可能である。
――やれ。前の日記(【2021/9/24】)にも書いた通り、私は正直PSplusにも値段分の価値を感じておらず、次に期間が切れたら、もう延長はしないと決めていた。しかし、N64追加パックの驚異的な高価格を見て、逆にPSplusが凄くお得に感じてしまったのだ。値段と内容がまあまあ釣り合っているのはもちろんとし、1ヶ月ないし3ヶ月といった短期契約枠があるのも、利用の幅を広げてくれ、嬉しいものだ。
そして。PSplusだけでなく、もう一つ、相対的な評価が高まったものがある。それは、神ハードWiiUだ。
…ご存じの通り、WiiUは、バーチャルコンソール機能にて、ファミコン・スーファミ・N64・GBA・DSに加え、PCエンジン・MSXのDL版作品を楽しむことができる。値段は、GBAソフトが715円、スーファミソフトが838円、N64ソフトが1047円などとなっており、高めと感じる価格設定なものの、買い切りであるため、定額制で搾り取られることは無い。また、コントローラーの持ち心地は最悪であるものの、スイッチのように据え置き機としても携帯機としても利用ができるうえ、スイッチでは不可能な「携帯モードで遊びながら、映像をHDMIでパソコンに出力する」という使い方も可能なため、私にとって都合が良いものだ。そして、FF関連で言ってみても、FF5・FF6の旧スマホ版は、ピのせいで配信停止になってしまったため、追加要素のあるFF5&6を新規に遊べるのは、WiiUバーチャルコンソールで購入できるGBA版だけ…というメリットが存在する。
――更に言うと、WiiU本体のディスクでは、WiiU専用ソフトに加えて、前世代機であるWiiのソフトを遊べる(リモコンコントローラーの用意が必要)が、それらの中古パッケージまで安く入手できる。具体的に、ゲオのオンライン中古ストアで検索をしてみると、スイッチ版の「スーパーマリオ
3Dワールド+フューリーワールド」は5110円だが、WiiU版の「スーパーマリオ
3Dワールド」は938円で買える。また、新旧ハードで同時発売となった「ゼルダの伝説:ブレス・オブ・ザ・ワイルド」でも、スイッチ版5980円に対し、WiiU版は3317円となっている。これ神だよ、神。ありがとう任天堂…。
そんなわけで。今回は、スイッチオンラインの「N64追加パック」のおぞましい発表により、それとは無関係なPSplusとWiiUの評価が上がるという、変な事態となってしまった。
…まあ、私のゲームプレイ方針だと、PSplusですら値段分の元を取れない。そして、当分の間はお金を貯めていきたいため、余程のことがない限り、今回のN64追加プランに加入することは無いだろう。その「余程のこと」として、どうしてもスイッチのN64配信でしかプレイできないゲームが登場するという場合が考えられるが、主要タイトルはWiiUバーチャルコンソールでも販売しているため、基本的にはそちらで満足できると思われる。
――やれ。任天堂ファン勢の中でも、今回のN64追加プランに喜んで加入する人は、どれくらい居るのだろうか。もちろん、元々「どうぶつの森」のDLC購入が確定していた人は、それにN64ソフトのおまけが付いてきて、お得だと捉えられるはずだ。しかし、そうでない人にとっては、抱き合わせ販売ということで、割高感ばかりが目立ってしまうのではないだろうか。そしてこれは、任天堂が本格的なソフト配給制に入るための、ステージ1-1かもしれない。私にとってのPSplusもそうだが、サブスクに無闇やたらと長期加入するのは、ちょっと考えたほうが良いと思う…。
(2021年10月16日) 2508 PV
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