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管理人の日記
批判には、リベンジモードではなく残像回避を使おう
FF13は人間じゃなくても、FF13を作ってる人と、FF13を好きな人は人間
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「批判は自分への悪口」という言葉は、通常、「人は無意識に、『自分が悔しいと思っている言葉』を、相手への非難に使ってしまう」ということであると思う。ハゲとかデブとかチビなどと、相手が見えないインターネット上ですら使う人が多いのは、それだけハゲやデブやチビで悩んでいる人が多いということであろう。私はハゲでもデブでもチビでもないし、相手がそのどれであっても関係ないと思うのだが…。
――しかし、私は、この「批判は自分への悪口」という言葉には、別の捉え方があると思う。それは、「間違えた批判行為によって、自分が本来は擁護したい陣営に、かえって有害な作用を与えてしまう」という意味だ。批判は「自分“たち”」への悪口、なのである。
例えば。FFシリーズは、昔からよく、批判の槍玉に挙がる。特に、私が愛好するFF13は、全方面から攻撃を受けている。確かに、万人が満足するような作品ではなかった。だが、初プレイから10年以上が経って、未だにクソゲーの代名詞として取り扱われるほどに酷い作品であるとは思わない。また、日本におけるPS3の普及に大きく貢献したタイトルにも関わらず、PSファンを自称している人たちからも罵倒されるのは解せないというものだ。
――やれ、私は、この現象を正しく形容する言葉は、「いじめ」であると考えている。何か失敗したもの…つまりここではFF13を、寄ってたかって叩くことで、一体感や高揚感を得たいのだ。叩くことそれ自体が目的であるため、状況を改善しようとか、相手に歩み寄ろうなどという姿勢は無い。よって、「あなたも叩くことが目的」という場合を除き、話を聞いても時間の無駄である。「FFいじめ」に限らず、この手のいじめ行為は、インターネットでは頻繁に見られるようだ。おそらく、人間の本質的な部分に根ざしているのであろう…。
相手に反論したい気持ちはグッと堪え、第三者にメリットを伝えよう
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さて。そういったFF13への批判に対して、「ちょっとあんた!」と声を荒げたくなる気持ちは、もちろん私も分かる。
…しかしながら、その際に、「この程度の物語を理解できないなんて頭が悪い」とか「○連打とかただの下手糞」などと言い出す人がいる。これは全く駄目であり、これこそ「批判は自分“たち”への悪口」である。つまり、「理解できない人は頭が悪い」などと反論をしている人は、FF13を擁護しようとしているのかもしれないが、そのやり方が悪く、FF13にダメージを与えてしまっているのである。
やれ。この理由については、考えてみれば分かるだろう、「頭が悪い」「下手糞」と言われて、言われた側が納得するであろうか。むしろ、ムキになって、もっと悪辣な言葉を使って、該当分野を叩きに行く。「ID真っ赤」「全レスガイジ」などの言葉があるように、インターネットで大量に書き込みを行っている人物は、頭から湯気が出ているようなヤバい奴であるため、勝負を挑みに行くのは無謀極まりない。
…そして。更に重要なのが、「その言い争いを見た第三者がどう感じるか」という点である。「FF13を楽しめないなんて頭が悪い」と書き込まれているのを見て、「そうか!
FF13は、知的階級の人たちが楽しめるゲームなんだな!」と好感をいだく人は、まあ居ないであろう。それどころか、「どっちもどっち」と幻滅し、FFシリーズ自体への興味も失ってしまうだろう。
――だから、批判が巻き起こったときに重要なのは、「その批判をした相手を言い負かせること」ではなく、「第三者の目を気にした言動をすること」である。具体的に言うと、「FF13にはこういう良いところがあったので、私は楽しめた」とか「こういう魅力があった」などと、良い部分を挙げることが考えられる。何も思い付かないなら、後方ルシヅラで黙っていれば、少なくとも自ら評判を落とすことは無いであろう。逆に、「FF13を理解できない奴は彼女いない歴=年齢」だとか「ブレイクシステムを使いこなせないやつはハゲニート」などと言ってしまうのは最悪であり、擁護したかったであろうFF13に、むしろダメージを与えてしまう。
というわけで。社会問題などにもよく言われることであるが、全員を納得させることは不可能である。よって、重要なのは、いま目の前で批判の言葉を投げ付けている人間1名に勝つことではなく、“それを見ているその他大勢にどう思われるか”を意識することである。ほとんどの場合、正解となるのは「無視」である。いや、あえて、“ほとんど”などといった曖昧な言葉遣いをせず、「無視」が100%正解と断言しよう。あなたがFF13を好きなら、FF13への批判は無視して、その他の方向性で楽しさを発信することが重要である。それは、批判をしている相手に届ける言葉でなく、第三者が見る言動なのだ。
――ところで、この「批判は自分“たち”への悪口」というのは、逆の陣営にも当てはまる。あまりにも悪辣にFF13が批判されている光景を、第三者が見た場合、必ず「そこまで言うほどか?」という思想が生まれてくる。つまり、FF13を批判して自分を立てるつもりが、逆に自分の立場を悪くしてしまっているのだ。だから、その批判にわざわざ付き合って、切磋堕落をしていく必要は無い。批判とは、必ず自分にダメージを与えながら行うものであるため、こっちが効いていなければ、勝手に相手が自爆していってくれる。何事も、批判には無理に反論せず、自分に自信を持って、長所を発信することが重要だ。
(2022年1月15日) 3941 PV
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