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管理人の日記
毎週月曜日に、新たな楽しみが増えました
エピソードの中では、学園編が一番好きです… |
この5月の中旬辺りから、dアニメストアにて、アニメ「SPY×FAMILY」(スパイファミリー)を見始め、そして本日、全25話を視聴し終えてしまった。久しぶりに、新規の作品の中で、大きくハマることができた。
…さて、「SPY×FAMILY」は、東西冷戦時代のヨーロッパを舞台に、スパイの父親
/ 殺し屋の母親 / 超能力者の娘が活躍する、ギャグ漫画である。いきなり珍妙な説明となったが、この解説に偽りは無い。
――体系として、原作は、WEBコミックアプリの「ジャンプ+」にて、2019年からの連載で、隔週更新で現在81話までが掲載されている。また、アニメについては、2022年の春と秋に分割しての計25話が放映され、この2023年には、映画版と、新シリーズの放映が予定されているようだ。
そして。私については、「SPY×FAMILY」という作品名と、「面白いらしい…」という評判くらいは聞いたことがあったが、これまでは、視聴してみようという決定的な動機には出会えておらず、漫画orアニメ版に、それぞれ触れることは無かった。
――ただ、ここ最近になって、母の日タイアップキャンペーンや、職場の客関連など、ネット以外で「SPY×FAMILY」のことを目にする機会が何度かあった。また、私は、せっかく有料の「dアニメストア」と契約しているのだから、2回目以降の視聴となっている遊戯王シリーズだけでなく、他の作品にも見識を広げてみたいと思った。そういうわけで、この5月の真ん中あたりから、アニメ版の「SPY×FAMILY」を見始めてみたのだ。大成功であった…。
最近は、節約のために、「お菓子を食べる」という習慣も、すっかり無くなってしまったなあ |
さて。「SPY×FAMILY」の舞台は、前述した通り、東西冷戦時代のヨーロッパを舞台とした架空の国家であり、題名に「スパイ」と付いている以上、殺人・誘拐・テロ・裏切りなどが横行する世界である。主人公家族の夫妻などは、それぞれ確実に、1人や2人ではない人間を殺しているのだが、そんなことはどうでもいい。根底に流れるのは、ギャグの世界観であり、それが東西冷戦というシリアスな空気と、絶妙なハーモニーを奏でている。具体的には、「ツンデレ」「人がゴミのようだ」「ストーカー」などという、現代日本にしか存在しない言葉が、普通に使われている。また、作中言語では、「YOIKO」「OISHII」などと、普通に日本語のローマ字表記が用いられている。リアルな世界観演出というのは、最初からぶん投げられているのだ。
――そして、主人公家族は、3人ともがそれぞれに超人的な能力を持っているのだが、どこか致命的に抜けているところがあり、そのミスマッチが、シュールな笑いをもたらしてくれる。家族は、それぞれ本当の自分を隠しており、その本性に気づかれそうになっても、強引な発言により、無理やり納得されてしまう。とりわけ、夫妻などは、まるっきり敵対する関係だ。もし、「SPY×FAMILY」がシリアスなバトル漫画であれば、「夫妻の葛藤と、そこからの直接対決」が、まず間違いなく、物語の山場として用意されるであろう。しかし、これは高度なコント会場であるため、そのような展開になる心配は無く、おかしな家族たちを、安心して見ていける。
さらに、この作品は、アニメ化の出来にも恵まれているようだ。まず、原作は、さすがジャンプ系統の作品ということで、登場人物の動きや感情を分かりやすくしつつ、隔週更新という掲載間隔が求められるがゆえの、適度に省略が為された絵柄となっている。
…そこからアニメは、オリジナルの良さを完全に引き出しつつ、背景の一部にはCGを使うなどして簡略化したうえで、現代アニメとして納得のクオリティで完成させられている。また、原作は、時に「テニスの王子様」がごとく、エクストリーム格闘漫画の世界観になるのだが、アニメ版では、そこを更に拡張した作画が為されており、もはや動画という形式を使った壮大なギャグと成り果てている。だが、そういった演出は、原作漫画の作風と矛盾するどころか、むしろ一致している。やはり、この漫画・アニメのジャンルは、スパイコメディ=ギャグなのだ。
ちなみに、私が、アニメの中で最も好きなシーンは、例の、「アーニャンチ、犬イッル…」である。ニコニコには、そのシーンの切り抜き動画が存在し、未だに削除されていないので、コメント付きで、何度も繰り返し視聴をしているものだ(【ニコニコ】)。
…もちろん、ここ単体を見ても、“ヒロインの幼女が変顔をしている”という印象にしかならないだろうが、通しで見ていくと、累積3話を使った壮大な物語の結果がこの展開という感じであり、ギャグアニメならではの脱力感がある。
――やれ、この“アニメ3コ話”という数値をどう評価するかだが、例えば漫画本ならほぼ1冊分であろうし、遊戯王であれば、3話デュエルと言ったら、シリーズボスとの対決クラスである。それだけの展開を、一発ギャグに使ってしまうというのが、またまた最高の無駄遣いという感じだ。世界観だけリアルになったボーボボかな?
さすが、ジャンプ漫画の系譜であり、世間で愛されるに値するだけの作品であると感じた。
やっぱり神様なんて居たね |
というわけで。私は、この2週間ちょっとで、dアニメストアを使って、「SPY×FAMILY」のアニメ版:25話を、全て視聴した。また、原作漫画の配信元である「ジャンプ+」は、“初回のみ全話無料で読ませて好きになってもらい、その後にコミックを買わせる”という戦術を採っているためか、初回のみ全話を無料で読むことができる。そういうわけで、私は、未アニメ化ぶんも含めて、最新話までの全てを読ませていただき、どっぷりハマリ込むにいたった。
やれ、これは、今回の記事とは無関係な話であるため、あまり仔細に述べることはしないのだが、最近の私の実生活は限界に近づきつつある。職場における肉体的・時間的・精神的拘束は、既に一線を超えており、もはや、前職のように、いつ発狂して辞めてもおかしくない。また、サイトのほうで更新しているFF5日誌は、極限の戦いと、全力で執筆を進めたところで、とても1週間では更新が間に合わない状況である。まあ、FF5日誌のほうは完全な自業自得なのであるが、何はともあれ、ここ最近の私の生活には、凄まじいまでの閉塞感が漂っていたのだ。
――そんな中で、「SPY×FAMILY」は、私の毎日に、新しいギャグ旋風を加えてくれた。やはり、私にとって、生きる喜びを与えてくれるのは、人と人の出会いなどではなく、神作との巡り合わせなのだと感じる。この先の生きる希望は、6月22日発売の「ファイナルファンタジー16」と、年末年始とされている「FF7リバース(リメイク第2弾)」だけであると思っていた。だがそこに、「SPY×FAMILYのアニメ第2期」という新星が加わったのだ。
ちなみに。漫画版「SPY×FAMILY」の更新日は、隔週月曜日とされている。この月曜更新というのは、私にとって2020年からの推し作品となっている「キン肉マン(新シリーズ)」と同じである。だが、二者が競合するということは全くなく、これからは、両方が月曜日の楽しみとなった。
…やれ、2015年にVitaで発売した、名作「ネットハイ」では、「嫁は、変わるのでなく、増えていく」という発言があったが、まさしくその通りである。共に月曜更新のWEBコミック:「キン肉マン」「SPY×FAMILY」は、何ら争いあう関係には無い。どちらも、週刊連載として考えると、更新を休みがちな作品であるため、それらを2つ組み合わせることで、相互に休載を救済できる。また、2作が同時に更新される月曜日は、ゴッドブレスリベンジャー級の決定打を、月曜の陰鬱な気分へと与えてくれるだろう。
――そういうわけで。今回、「SPY×FAMILY」を知ったことで、私の生活に、新たな楽しみが生まれた。アニメ第1期については、最終話までを見終えたあとに、即座に第1話からの再視聴を開始した。また、隔週月曜更新の漫画版については、キン肉マンと同じく、日付変更線まで耐えて、即座に読もうと思う。今年10月開始のアニメ第2期にも、最大級の期待を寄せている。そして、このような優れた作品を、完結後からではなく、連載中に追うことができるというのも、私にとって、至上の喜びである。というわけで、推しの作品が増えれば増えるほど、生きていく楽しさが生まれるのだ。うわあ、頑張ろう。
(2023年5月31日) 4686 PV
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