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管理人の日記
期待通り、大統領決定で、一気に株価が上がってくれました。それでも私は、極貧生活を続けるよ…
ええやんこの椅子 |
キムチと言えば、もちろん、韓国を代表する漬物である。私も、10代前半といった子供時代から大好きな食べ物であったが、様々な理由により、どんどん辺境へと追いやられていった。しかしながら、最近になって、「酒のつまみ」という形で、復権を果たしたのである。
…まず、私とキムチの、第1の環境変化は、「キムチがキムチ臭くなくなったこと」である(【日記:2012/12/20】など)。キムチは、発酵食品ということで、辛いだけでなく、酸っぱくて臭い、非常に癖のある味である。決して一般層には受け入れられるものではないが、だからこそ、私のように熱烈な好事家に愛される…という意味で、深夜番組のような食べ物だったのだ。
――しかしながら。キムチが、平成の世で、日本の一般大衆に普及していく中で、キムチのキムチらしさは、失われていった。辛くないのはもちろんだが、酸っぱくも臭くもない。ただの、日本の浅漬に、赤い色が付いただけである。かつては、「韓国直輸入」というブランドで、“本場のキムチ”と、“キムチ風浅漬”が、区別できていた。だが、やがて日本で販売するために、なんと韓国本家が、日本の一般層に媚び始めた。結果、「直輸入」を始めとし、「本場」「辛口」などといったフレーズが、一つの容赦も無く、陳腐化をしてしまったのだ。
そういうわけで。今、店に並んでいるキムチの大半は、私にとっては、かつての戦友が、見る影もなく変わり果てた姿である。僅かな期待を持って買ったところで、悲しい気持ちになるだけだ。やれ、数年前に、仕事で韓国旅行に行った時(?)に、現地の焼肉屋で食べたキムチは、私の求めた100点満点の答えであったため、キムチ自体を嫌いになったというわけではないのだが…。
それでも。今の仕事のために一人暮らしを始めてからは、近所のスーパーで、400gで300円強と割高ではあるものの、酸っぱくて、ちゃんと美味しいキムチを見つけることができた(【日記:2022/11/8】)。が、そこに、第2の環境変化である「節約」が襲来したのである。私はもともと、お金を大量消費する趣味が無く、資金を余らせやすかった。だが、とりわけ、2023年秋から「投資」を始めた後は、お金を貯めること自体が目的と化し、何をするにも「お金」という尺度が出てくるようになった。かくして、高価な純韓国キムチは、真っ先に不買運動の対象となってしまったのである。
…しかしながら、その後もキムチの魅力は忘れられず、最終的には、「重さ[g]
÷ 3 = 値段[円]」 (例:1kgで300円ちょっと、など)という程度の、安価な商品を買うようになった。甘ったるくて美味しいとは言えないが、まあ食べられる程度の味は持っている。特に、コンボ先として有用なのがカレーライスであり、カレー自体が味の濃い食品なので、色と味と食感を変えられるキムチは、抜群の相性であった。
――ところがどっこい、せっかく見つかった大口顧客も、今年夏の米の超幅値上げにより、壊滅的な損害を受けた。それにより、私にとって、米は主食の座から脱落し、カレーライスも、大量消費が可能な料理ではなくなった。かくして、私はもはや、安いキムチですら、買わなくなっていったのである。
ギリギリ“韓国”があった時期の物語だからヨシ! |
しかしながら。そんなキムチが、最近では、「酒のつまみ」として、復権しつつある。まず、私には、日常的な飲酒の習慣が存在する(もちろん、お客さま感謝デーで買ったリットル単位の焼酎を、同じく感謝デーの激安炭酸ジュースで割るという、“酒のような何か”)。その際のつまみとして、少し前までの私は、スナック菓子を多く使っていた。味や食感は好みだが、最近ではとにかく量が少なく、1袋では足りず、2袋開けてしまうようなこともある。
…まあ、私は、太る心配よりも痩せる心配をしたほうが良いということで、そちらの不安は無いのだが、やはり気になるのはお金である。1袋100円、2袋で200円…そういったものも、積み重なると、馬鹿にできない。そして、意外と侮れないのが、運搬の手間である。最近のスナック菓子は、袋だけは小生意気にパンパンなため、自転車で買い物を行っている私にとっては、大きく輸送の労力を要求する。それは、決して無視できない問題なのだ。
――ところが。「酒のつまみ」としてのキムチを考えると、あの塩辛さと、そしてシャキシャキとした食感は、飲酒時の雰囲気を買えるのに、ピッタリである。さらに、キムチは即座に食べられる。飲酒時には、野菜を切るとか、電子レンジで温めるとか、そういった僅かな手間すら億劫になる。よって、“冷蔵庫から出し、適量を皿に盛るだけで、おつまみとして成立するキムチ”は、完璧と言える食品だ。そして、飲酒時ならば、安いキムチの風味の悪さも、そこまで気にはならない。輸送の労力や値段といった問題も、解決できている。
かくして。私の中で、キムチは、「酒のつまみ」枠で、新たな活躍の場を得ることになった。
――しかしながら。ここに更なる殴り込みを掛けてきたのが、日本の漬物である。前述の通り、安いキムチは、「重さ[g]
÷ 3 = 値段[円]」という程度で購入が可能だが、日本の漬物の中には、更に安価で買えるような物も少なくない。というわけで、ここから先の私は、少しキムチから離れて、順番に、日本の漬物を、酒のつまみとして試していくパートに入る。謎の日韓戦が、ここに開幕をしてしまった…!
(2024年11月6日) 537 PV
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