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管理人の日記
土日も仕事でしたが、週明けからは休み多めの日程なので、序盤を乗り切れば楽…のはず!
まだまだ増やせるでしょ |
先日のソニーの決算で、「アストロボット(PS5)」の、発売2ヶ月での売上本数が、150万本であると発表された。
――さて、この本数についてだが、私は、ちょっと少ないかな…と思ってしまった。今や、ゲームは世界規模のビジネスであり、ソニータイトルというと、1000万本を超えるような大ヒットをすることも珍しくない。100万本なんて、超えて当然のラインなのだ。現在は、DL版のセールなどで、長くソフトが売れる時代であるものの、アストロボットのゲームとしての出来を考えると、150万本の、2〜3倍くらいは行っていてほしかった。
しかしながら。ソニーの解釈としては、「アストロボット」は成功ということらしい。その理由は、【こちらの資料】の9ページ目に書かれている。以下、「アストロボット」に関連する部分を、引用してみよう!
▽ 9月6日に発売した『Astro Bot』は、メタクリティックスコアで94点とゲーマーコミュニティから高い評価を獲得し、発売後9週間での販売本数が150万本を超えるヒットとなっています。
▽『Astro Bot』を購入したユーザーの37%は、過去2年間に、当社ファーストパーティー作品の購入履歴のないユーザーとなっています。
▽
若年層やファミリー層の購買比率も他のタイトルに比べ大変高くなっており、新規ユーザーの獲得とタイトルポートフォリオの拡充を通じて、より広いユーザー層への訴求に大きく貢献しています。
というわけで。成功と言える理由は、「新しいユーザー層に興味を持ってもらえたこと」であるとされている。
…やれ、ライバルとされる任天堂が、とかく「自社ソフトを売ること」を得意としているため、勘違いされやすいのだが、ソニーは、自社ソフトを無理にヒットさせる必要は無い。そのビジネススタイルは、まず、PSハードを手に取ってもらい、その後、カプコンやスクウェア・エニックスといった、他社の人気ソフトを買ってもらうことで、「ロイヤリティ収入=PSハードでソフトを発売する場合の手数料」によって利益を出すというものである。その他、インターネット時代の現在では、「『原神』などの基本無料タイトルに、プレイステーションから課金してもらう」「PSplusなどのサブスクリプションに、長く入ってもらう」といった商売も存在し、こちらも大きな収益源となっているようだ。
――そういうわけで。ソニーの目的は、「PSハードへの興味を、多くの人に持ってもらうこと」である。その観点で、「過去2年間、ソニータイトルを買わなかった人に、販売できた」「若年層・ファミリー層に訴求できた」という意味で、「アストロボット(PS5)」は、大成功とされているのだ。仮に、ソフト単体が赤字であっても…というか、あの狂気的な作り込みを考えれば、150万本程度では間違いなく赤字であろうが、勝負は“プレイステーション”というビジネス全体である。単一作品の利益ではなく、トータルで勝つことが重要なのだ。
唐突な日本画パロディは草ですよ |
ということなのだが。やはり私個人としては、「アストロボット(PS5)」を、もっと多くの人にプレイしてほしい。それこそ、特別にアクションゲームが苦手だとか、重厚なストーリーが無いと絶対に許せないという人を除けば、大半の人が楽しめるであろう、傑作ジャンピングアクションである。
…とはいえ、この作品は、ソニータイトルということで、少し時間が経てば、DL版セールの常連となるだろう。また、PSplusのフリープレイや、エクストラ以降での「ゲームカタログ」といったサブスクサービスでも、積極的に登場してくれるはずだ。
――というわけで。それらの機会に、是非とも皆さまには、「アストロボット」をプレイしてみてほしいものだ。ただでさえ出来の良いアクションだが、PS5のコントローラー機能をフル活用しているということで、実際に遊んでもらってこそ、その手触りの良さが分かる。せっかく、高価なPS5を買ったのに、モンハンやFF7リバースなど、ごく僅かな定番タイトルしかプレイしないなんて、勿体ない!
(2024年11月10日) 526 PV
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