◇トップページ > FFプレイ日誌 > 低レベルクリアー(GBA) > No.24
低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
今回はこのジジイたちとひたすら戦っていく |
本編ラスダン:「次元の狭間」の第2パートである。今回は、計6体登場する「アルテ
ロイテ」を、6種類の別々な方法で倒してみるという、恐らく今後とも私しかやらないであろう遊び方をやってみることにしよう。6人のジジイ、略してG6である(これが言いたかっただけ)。
…まず、アルテ
ロイテは、アポカリョープスやカタ様と同じく、次元城の牢獄エリアに出現する。マップ上のシンボルは、緑色のローブをかぶった老人であるが、何故か1つの牢獄内に3人もひしめいており、しかも元気に走り回っている。明らかに怪しく、思った通り、接触すると戦闘になるのだ。
――なお、アルテ
ロイテが囚われている牢獄は2つあるが、それぞれ宝箱が1つずつ置かれていて、「赤い靴」と「レインボードレス」を入手できる。これらは、踊り子の“リボン系装備”であり、フェニックスの塔で盗んでおかなかった場合には(【第16話】)、ここが初の入手となる。しかし、どちらも特に有用な装備品というわけではないため、周回プレイなどでアルテ
ロイテ戦がめんどくさいならば、スルーするという手も有りうる。その他、通常ボス戦曲である「バトル2」を聞くために、あえて戦わずに残しておく、という手もあるだろう。
そして。「アルテ
ロイテ」戦の、簡単な構成についても述べていこう。まず、敵HPは6000であり、最初はランダムで、打撃と「サークル(蘇生不能の即死)」を使ってくる。複数人が消されてしまうと危険というくらいであり、まあ雑魚敵レベルと言っても良いであろう。
…しかし、HPを0にすると、アルテ
ロイテは、ファイナルアタック扱いで、「アルテ
ロイテが 正体を表す!」というメッセージとともに、「ジュラエイビス」という竜の姿に変身する。ジュラエイビスは、奇数ターンに「炎」などの最大HP割合ダメージや「ミールストーム(全体にHP1桁)」といった全体攻撃を使う特徴があり、HPも15000もあるため、正面から戦うと消耗が大きい。もし、前段階のアルテ
ロイテ戦で、ケアルガ要員が消されていたりすると、足をすくわれる危険性もあるだろう。
――ちなみに、ジュラエイビスからは、レア盗みで「飛竜の槍」を入手できる。しかし、通常枠にもアイテムが存在するうえ、「リターン」で戻ると、アルテ
ロイテ戦からやり直しとなってしまうため、盗むのには苦労する。この後、ラストフロアまで進めば、雑魚敵の「水晶竜」からも盗めるようになり、その間にドラゴン族モンスターが出現するというわけでもないため、余程こだわる場合を除き、ジュラエイビスからの飛竜の槍はスルーして良いだろう。
ちなみに。“ピ”こと、ピクセルリマスターでは、例によって細部が異なっている。まず、着ているローブの色が茶色っぽくなっている…のは、戦闘中のグラフィックと合わせたから良いとして、なんと牢獄内を走っておらず、普通に歩いている(最近発売したCS版でも同じ。【YouTube】)。“歩き回っている”というわけでもなく、数秒ごとに1歩移動するというのを繰り返しているため、何も考えず、その辺の町に居る住人の処理を流用しているのだろう。個人的には、アルテ
ロイテのキャラクター性として、「牢獄内を元気に走り回っている」という点は重要だと思っており、違和感がバリバリである。
――とはいえ、この少し後の場面で起こっていた例のバグを考えると、アルテ
ロイテが歩いてるということくらいは、些細な問題である。もっとさあ、3体同時に倒さなければ何回でも3体に戻り増殖する爺になるとか、最初からジュラエイビスになっているとか、7体居るとか、ハリカルナッソスがアルテ
ロイテになっているとか、それくらい突き抜けてくれないと、印象に残らないんだよなあ。
い つ も
の |
では、ここからは、6体居るアルテ ロイテを、6つの方法で倒していくことにしよう。まずは、いつもの「レベル5デスで瞬殺」編である。
…さて、まず、アルテ ロイテは、レベル値が「58」である。敵は老化に耐性を持っているが、「レベル2オールド」なら耐性を無視できるので関係ない。その後、30〜39カウントが経過したところで「レベル5デス」を発動させれば、レベル55でのレベル5デスが成立する。
――だが、アルテ ロイテをレベル5デスで倒しても、その後のジュラエイビスは出現する。ジュラエイビスのレベル値は「61」であるが、今度は老化自体に耐性を持っていない。よって、「ごうせい:オールドキャノン」などで老化させ、そこから10〜19カウントで「レベル5デス」を使えば、こちらも一撃で相手を倒す個ことができるのだ。
というわけで。これでRPG部分は終わりであり、ここからは数学が始まる。今回、必要な行動は、「@レベル2オールド」→「Aレベル5デス」→「Bオールドキャノン」→「Cレベル5デス」の4つであり、レベル5デスによる即死という条件下では、この4手詰めが最短手順だ。美しさを考えると、途中で「防御」や「エーテル」など、無駄な行動を挟まないことが望ましい。また、アルテ
ロイテは、素早さが「45」と高い。さすが走り回っているだけのことはある。よって、相手に行動させないためには、味方側の素早さも確保していかなければならない。
…さて、必要な行動が4つということで、それを味方側の4人で分担すれば楽勝ではないか…と思うかもしれないが、実はそれは困難である。何故なら、Lvが1のレナとクルルは、「レベル5デス」はもちろん、「レベル2オールド」の詠唱役にすらなれないからだ。「レベル2オールド」の消費MPは、半減させても「6」であり、Lv1のレナとクルルのMPは「5」であるため、ギリギリ唱えられない。
――もっとも、絶対に唱えられないというわけではなく、一応、追加ジョブの予言士(または、それを引き継いだすっぴん&ものまね師)なら、レナLv1のMPが「6」になる。しかしながら、今回のバトルの特性上、まずジョブで素早さを調整したいため、ジョブ選びが縛られてしまうというのは辛い。そして、「MP30%アップ」などのサポートアビリティでMPを上げる手も考えられる。ただ、そのためには、黒魔道士のマスターなど、多くのABPが必要となる。やれ、私は、これまでHP/MPを上昇させるアビリティに全く必要性を感じておらず、ここまでで1つも覚えていない。よって、新規にそれを習得するとなると、かなり骨が折れるだろう。更に、MPアップで1枠を埋めてしまうと、「青魔法」のほうがセットできなくなり、本末転倒となる危険性もある。
そういうわけで。実際には、MPの高いファリスが2回の行動をし、バッツとクルルがそれに合わせるという作戦になった。
…さて、私がこのプレイを行ったのは、既に1ヶ月ほど前になってしまっており、当時の私が詳細に何を考えたかまでは覚えていない。ただ、30分ほど試行錯誤をして、「バッツ:すっぴん/素早さ47」「ファリス:赤魔道士/素早さ34/エルメスの靴」「クルル/すっぴん:素早さ45」という組み合わせにしたようだ。これだと、以下のような流れで、2連続の即死を成功させられる。
○t=43 ファリス 1ターン目:「レベル2オールド」[アルテ
ロイテ 老化]
○t=73 バッツ 1ターン目:「レベル5デス」[アルテ
ロイテ Lv58→55で即死]
(t=74〜76 アルテ
ロイテの1ターン目の行動)
○t=75 クルル 1ターン目:「オールドキャノン」[ジュラエイビス
75%で老化]
○t=86 ファリス 2ターン目:「レベル5デス」[ジュラエイビス
Lv61→60で即死]
ということで。結果だけ見ると、まあそうなるよねという感じだが、実際に組み立てるのにはなかなか苦労をした記憶がある。
…まず、アルテ ロイテが素早さ45となかなか早いため、それに確実に先行するためには、素早さ47が必要である。そこでの「レベル5デス」に合わせて、ファリスが「エルメスの靴」で加速したうえで、30〜39カウントだけ先に「レベル2オールド」を掛けておけば良い。この、“アルテ
ロイテを即死させる”というだけならば、もうこれまで何度も行ってきた手順であり、特に難しいということはない。
――しかし、今回は、その後にジュラエイビスも連続で即死させなければならない。もし、ファリスの素早さを無闇に上昇させると、ファリス2ターン目が早く来すぎてしまい、即死コンボは不発となる。かといって遅すぎると、今度はアルテ
ロイテの行動を許してしまい、敵味方で4手という最短手順での撃破ができない。そしてクルルは、「バッツよりは遅く」「そしてファリス2ターン目よりは10〜19カウントだけ早く」という2つの条件を満たしつつ、ターンが回ってこなければならないのだ。
そういうわけで。戦いは、ゲーム内でバトルを行って試行錯誤をするのではなく、装備画面で素早さをどう調整できるか試しつつ、紙と鉛筆と電卓で、狙い通りのパターンが成立するか確かめていく…という、まさに数学になった。そして、完成後は、実際のバトルで試してみたところ、思った通りにアルテ
ロイテとジュラエイビスを連続で即死させられたため、この問題はQ.E.D.ということになる。
――ただまあ、これは、できる/できないがハッキリし、すぐ実験もできるという、割と簡単な数学である。世の中はもちろん、FF5というゲーム内だけでも、これより難しい問題は山ほどあるというものだ。「FF5学会」は、まだまだこんなもんじゃない、だろう?
FF5さん「耐性を持たない敵への魔法バーサクの成功率は100%」
← ?!?!?! |
2戦目は、アルテ ロイテをバーサク状態にすることで、ジュラエイビスへの変形を封じつつ倒してみた。
…さて、FF5のバーサク状態は、ただ攻撃力の上がった「たたかう」を自動入力しているだけというわけではなく、様々な性質があるようだ。どうも、発生手段だけでなく、バージョンによっても細かく違うようで、私もあまり詳しいわけではないので、深く知りたいという方は、FF辞典の記事(【状態変化バーサク】、【バーサーカーのサポートアビリティ】、【魔法バーサク】、【祝福のキッス】)などを読んでいただけると良いだろう。
――そして、少なくとも、私が用いているGBA版FF5では、相手をバーサク状態にすることにより、敵の通常時のカウンターと、死に際のカウンター(ファイナルアタック)の両方を封じられる。そして、「アルテ
ロイテがジュラエイビスに変身する」という行動は、アルテ
ロイテのファイナルアタックとして処理されている。よって、バーサクによってカウンターを封じると、ジュラエイビスが出現せず、アルテ
ロイテを倒した時点で勝利となるのだ。
というわけで。戦法としては、まず、その辺の雑魚敵を使って、自分たちにデスクローを放ち、レナ以外の3人を瀕死状態にしておく。そしてレナは、ナイトとなったうえで、いつもの「まもり+かばう」で、味方を守っていく。ただ、この行動が敵に先行できなければ意味がないので、さらに「刀装備」のサポートアビリティを使い、「まさむね」で指名先発をさせる。エルメスの靴で素早さを上げるよりも確実であるし、ターンが回ってくる回数自体を減らせれば、コマンド入力の手間が減るのと、あとは敵味方同時に行動できるようになった際の僅かな隙を突かれることも少なくなる。
…続いて、白魔道士のクルルが、敵側対象に「バーサク」を使う。バーサクは、強化ステータスとして扱われているようであり、耐性を持たない敵への命中率は100%である。ランク6まである白魔法のうち、ランク5となかなか上位に位置付けられているが、この性能なら納得というものだ。
さて。ここまでの行動で、アルテ
ロイテをバーサク状態にでき、更に「まもり+かばう」の態勢も作れているので、あとは適当にダメージを与えてアルテ
ロイテを倒せば勝てる。そこで今回は、剣闘士の「ひっさつ」を使ってみることにした。「ひっさつ」は、以前にも触れた通り(【第22話】)、「攻撃失敗」「クリティカル」「エレメントアタック」のうちどれか1つが発動するというものであり、最後の「エレメントアタック」は、9999の固定ダメージという強烈すぎる性能である。発動が不確定であり、属性持ちというデメリットもある(弱点を突けば即死させられるが、ボス耐性を持つ相手には通用せず、9999ダメージのほうになる。逆に、属性無効・属性吸収のほうは適用され、ダメージが通らなくなる。以上の理由により、属性持ちという性質は、デメリットと言って良いだろう)。しかしながら、発動率は最大で50%であり、こんなものを使ってしまっては低レベルでも何でも無いということで、余程のことがない限り、封印していくことになるだろう。そうか、RPGでよくある「封印された技・装備」は、こういう理由で増えていくのか。
…しかし、今回は、アルテ
ロイテをバーサク状態にした時点で、もう勝負が決まってしまっている。そして、「ひっさつ」も、GBA版で追加されたコマンドの1つであり、1回くらいは檜舞台に立たせてやりたい。というわけで、今回バトルでの終わらせ方として、採用をしてみるのである。
――ちなみに。「ひっさつ」を選んだ後、3種類のうちどの行動が発動するかは、剣闘士のジョブランクによって確率が変化する。今回は、バッツとファリスの2名が剣闘士になって「ひっさつ」を使っていくのだが、バッツが剣闘士ランク1、ファリスはランク0という状況であった。よって、攻略本のデーターによると、バッツは31.25%(5/16)、ファリスは18.75%(3/16)ということのようだ。頼りない数値に思えるが、この時点でダメージの期待値は、バッツで3125、ファリスで1875という超性能に達している。いや、これ、やっぱ封印しとかなきゃ駄目だよ。
そういうわけで。実戦では、せっかくの「ひっさつ」の顔見世なので、いい感じに攻撃失敗・クリティカル・エレメントアタックが出てくれるまで、何度かやり直していった。ただ、試行錯誤はそれくらいであり、前述の通り、今回はバーサクを使った時点で勝っており、「ひっさつ」は完全なお遊びである。
…ちなみに、勝利時のパターンだと、「エレメントアタック!」を出したのはバッツであり、イメージ通り、風属性の9999ダメージをアルテ ロイテに与えた。そして、バーサク状態により、ファイナルアタックも発動せず、ジュラエイビスが出現しないまま、無事に戦闘終了となった。
――ちなみに、バッツもファリスも、武器は素手であり、装備品の制約なく9999を与えられることが分かる。それどころか、もはや、小人だったり、はたまたエクスカリパーを装備していたりしても、一切関係が無く、カンスト数値が出る。本当に何なんだこいつの性能は。
「合成」って、名前も似てるし、もしかすると「調合」並みの厨コマンドなのかも… |
続いては、同じくジュラエイビスへの変形を封じる手段として、砲撃士の「ごうせい」を使ってみた。
…さて、「ごうせい」は、これまで何度も名前が出てきていることから分かるように、小回りの効く性能を持っており、非常に使いやすい。その中で今回は、「ステータス異常の追加効果を持つ合成技で、追加効果が発生しなかった場合、敵カウンターが発動しない」という性質を使って、ジュラエイビスへの変形を防ぎつつ、相手を倒すことにしてみた。あの、ものまね師ゴゴを普通に攻撃して倒した戦法(【第22話】)と、理屈は同じである。
というわけで。これもまあ、戦法を決めた時点で勝負が終わっているのだが、せっかくだから、倒し方にもこだわってみることにした。方法は、「ドラゴンパワー」を使って高速ドーピングを行い、最高火力の合成技を使っての一撃必殺である。
…さて、「ごうせい」のダメージ倍率は、魔法攻撃の「魔力」の部分を「レベル」に置き換えた計算式によって決まる。よって、レベル値を最大にするだけで、火力を最大にまで持っていくことが可能である。しかも、魔力は「魔力の歌」で時間を掛けて強化しなければならないが、レベル値は「調合:ドラゴンパワー(竜の牙+ポーション)」で+20と即座に上げられるということで、たった5回のコマンド入力で最大にまで高められるのだ。レベル99における「ごうせい」の威力は、使う技や敵の魔法防御力にもよるが、大体6000〜9000という程度である。これが全体攻撃で、しかも「便利すぎる追加効果」か、または「カウンター封じ性能」を、自由に選んで発動できるのだ。こいつの性能も大概おかしいな…。
そんなわけで。バトルでは、素早く「調合:ドラゴンパワー」を5回使ったあとに、「ごうせい」で適当に無効化される技を発動させて、カウンター封じをしつつアルテ
ロイテを撃破すれば良い。やれ、素早さ「45」のハイスピードジジイに、開幕から6コマンドもの先行ができるかと言いたいところだが、これについては、シーフをマスターしたすっぴん&ものまね師に、素早さを上げる装備品を大量に付け、さらに「エルメスの靴」で加速することにより、それほど苦もなく達成できる。
…さらに今回は、「ちょうごう」の唯一の弱点と言えるコマンド入力のめんどくささも減らすため、2回目以降は「ものまね」を使ってみることにした。具体的には、まず、「まさむね」で先行したレナが、通常の「ちょうごう:ドラゴンパワー」を、攻撃役のファリスに発動させる。次に、“ファリスよりも素早さを高く設定したバッツとクルル”に、それぞれ「エルメスの靴」を装備させると、バトルシステムの都合上、各キャラ2回、つまり合計4回の「ものまね」を入力でき、それぞれAボタン1回でドラゴンパワーをファリスに掛けられる。そして、ちょうど5回の「ドラゴンパワー」でレベル値が99になったところで、ファリスのターンが回ってくるので、そこですかさず合成技を使えば、HP6000のアルテ
ロイテを、一撃必殺できるのだ。
――実戦では、「スモールキャノン」(75%で小人)で7686ダメージを与え、一発でHPを0にできた。そして、アルテ
ロイテは小人状態を無効化するということで、カウンター封じ性能のほうが発揮され、そのままジュラエイビスが出現せず、バトル終了となった。
ちなみに。編成の都合上、今回のファリスの素早さは「46」となっている。しかし、FF5では、敵モンスターに確実に先行するには、素早さで2ポイント上回る必要があるため、この場合、素早さ「45」のアルテ
ロイテに先回りされてしまう可能性があり、戦法としては美しくない。対策としては、ファリスの素早さを「47」としたうえで、それに先行して「ものまね」を使うバッツとクルルについても、素早さを上げなければならない。
…しかしながら。ここで私は、ものまね師はそのままだとリボン系装備が装備できないというデメリットにぶち当たってしまった。リボン系装備の「マンイーター(+2)」や「リボン(+5)」を使えれば、他の装備品を使う場合と比べ、大幅に素早さを高めることができる。ただ、ものまね師は、これらの武具をデフォルトでは装備できず、装備するためには、踊り子のマスターアビリティである「リボン装備」が必要となるのだ。
――ただ、私はこれまで、主要なバトルでは、基本的にすっぴんを採用してきた。よって、装備品は自由に付けられるのが当たり前という認識であり、サポートアビリティ:「リボン装備」の重要性を全く理解しておらず、踊り子のマスターも後回しとしていた。では、装備品が自由となるすっぴんのほうに「ものまね」を付ければ良いではないか…と考えたが、「ものまね師は装備品が自由ではない」というデメリットも理解していなかったため、999ABPを獲得して、すっぴんで「ものまね」を使うメリットのほうも、まるで認識していなかった。
そういうわけで、私は、ものまね師にサポートアビリティの「リボン装備」を付けることもできず、かと言って、すっぴんでコマンドアビリティの「ものまね」を使うこともできないということで、現時点の戦力で何とかせざるを得なくなった。
…さて、ものまね師の素早さを高める方法としては、1個しかない「チキンナイフ(+5)」を使ったあとは、「ダンシングダガー(+1)」や「黒頭巾(+2)」など、リボン系装備と比べて性能が劣るものを使わざるを得ない。これらの装備で妥協に妥協を重ねた結果が、ファリスの「46」という不完全な素早さである。うん、この後、ラストフロアに進んだら、真っ先に踊り子をマスターして、「リボン装備」を覚えることにしよう…。
「弱点:ざんてつけん」は草 |
次の戦法は、「ジュラエイビスに斬鉄剣を使う」である。今回の敵2体のうち、ジュラエイビスのほうは、ボス系耐性を持っていない(アルテ
ロイテは持っている)。そのため、ジュラエイビスには、「死の宣告」に「デスクロー」や割合ダメージなど、様々なものが効いてしまう。そして今回は、そういった物の中から、召喚獣の「オーディン」を使って、相手を三枚おろしにしていくことに決めたのだ。
…さて、使うのは、お馴染み、「魔法のランプ」版のオーディンである。これまでも紹介してきている通り、FF5のオーディンは、「『斬鉄剣』か『グングニル』か」という部分で確率判定を行っており、斬鉄剣が選ばれた場合の即死率は「必中」である。そして、「魔法のランプ」で3番目に登場するオーディンは、必ず「斬鉄剣」を使用する。そのため、ボス耐性を持たない敵に対して、「必中で」「即座に発動し」「ノーコストの」「アンデッドにも有効な」即死という、これ以上ないほどに優れた攻撃手段となるのだ。ひょっとすると、オーディンの活躍という観点では、FF13以上かも…。
というわけで。あらかじめ「魔法のランプ」を、次が3回目の使用となるように調整しておき、普通にアルテ
ロイテを倒してジュラエイビスが出現したら、すぐ「魔法のランプ」を使う。すると必ずオーディンが登場し、敵を即死させてくれる。これで終わりである。
…なのだが、せっかくだからということで、アルテ
ロイテのほうの小ネタを、ここで拾ってみることにした。というのも、アルテ
ロイテに対して「金の針」を使うと、「ういー
ツボに きくわい!」というセリフが表示され、HPが全回復する。FF5では、石系統のモンスターに「金の針」を使うと一撃で倒せるという特性があるが、アルテ
ロイテに石っぽさは全く無い。もちろん、アルテ
ロイテが自分に対して金の針を使ったりすることはなく、他の敵・味方の高齢キャラクターに鍼灸治療を施せるということもないし、作中で何らかのヒントが与えられるということも存在しない。
――やれ、同じような小ネタとして、「フォークタワーのミノタウロスにアサシンダガーを投げると一撃死する」(【第19話】)というものもあったが、あちらは、相手を倒せるということで、まだ利用価値が無いこともなかった。が、アルテ
ロイテは回復するので、もはや何の戦術的意味も存在しない。まさに謎の小ネタである。ひょっとすると、制作スタッフの心の叫びかもしれない…。
ちなみに。今回は、せっかくだから針にこだわってみようということで、「金の針」を使った後に、「針千本」で攻撃をしてみた。もちろん、こちらで回復をされるということはなく、普段通りに1000ダメージを与えられる。また、「25」という大きな消費MPも、「ものまね」で反復していくことにより、解決可能だ。なお、アルテ
ロイテのHPは6000であり、1本の無駄もなく、針を有効活用できる。SD爺sである。
そうして、6001本の針をぶっ刺すと、ジュラエイビスが出現するので、あとは手筈通り、「魔法のランプ」で斬鉄剣を放てば良い。
――ということで、これにて完勝…と思いきや、実は今回も微妙に速さが足りず、6回目の「針千本」が発動する直前に、アルテ
ロイテの打撃を喰らってしまっている。原因は、例によって、サポートアビリティの「リボン装備」が無いことによる素早さ不足だ。今回は、装備拡張系のアビリティのうち、習得済みだった「鞭装備」や「弓装備」を使い、ファイアビュート(+2)や与一の弓(両手枠で+3)などを持ち出して頑張ってみたが、微妙にどうにもならなかったのだ。まあ、戦略としては、別に針千本より強い技を使えば良いというだけなのだが、これはやり込みプレイであるので、自分のこだわりのもとで勝ちきれなかったというのは悲しい。やはり、ものまね師をフル活用するために、「リボン装備」を覚えていかなければ…。
またそうやってすぐ完封する |
次なる戦い方は、麻痺耐性を持たないジュラエイビスに対して、「マインドブラスト」を連発し、完封をするやり方である。
…まず、「マインドブラスト」は、「脳みそを吸い取られた!」で有名な青魔法であり、本プレイでは第3世界中盤に、ストーカーから習得をしている(【第18話】)。その効果は、単体への小ダメージに加えて、必中で麻痺+スリップの効果を与えるというものである。
さて。FF5の麻痺は、ストップと同じく、相手の行動を封印する効果を持つ。ただ、上書きで持続時間をリセットできるストップとは異なり、麻痺は上書き不能である。その代わり、解除後は、ストップは「そのままのゲージ量から行動が再開される」のに対し、麻痺は「最初からゲージが数え直し」となる。
…よって、敵が1体の時は、相手より素早いキャラが「マインドブラスト」を使い続ければ、それだけで完封が可能となるのだ。やれ、麻痺の持続時間は、「発生させる手段」「敵と味方のレベル値」「ボス耐性の有無」によって変化するが、そんなものはどうでも良い。1カウントでも麻痺してくれれば、それATBバーを初期値に戻せるため、そこで相手より早くゲージを溜めて、「マインドブラスト」を再使用すれば良いのだ。なお、レビテト&リフレクトリングのハメ技が有名なカタ様も、地味に麻痺耐性を持っていないため、このマインドブラストにて完封が可能である。
――ちなみに、スリップのほうについては、耐性を持つ相手がおらず、ボスにも有効である。まあ、時間経過で切れてしまううえ、効果が可視化されず、敵味方のHPスケールの差を考えると威力が微弱すぎるため、普通のプレイだと全く役に立たない。ただし、このスリップダメージを活用する特殊なパターンも存在するので、それはまた、おいおい用いていくことにしたい。
では、バトルを始めていくことにしよう。まず、マインドブラスト要員を、あえてMP最低のクルルとする。そして、アルテ
ロイテの倒し方は何でも良いので、4戦目と同じく、針にこだわっていくということにして、バッツとファリスが「波動弾+金の針」のニードルキャノンで、3000ダメージを2回与えて撃破する。なお、素材に金の針を使っているが、敵にHPを回復されるということは無い(当たり前)。
…続いて、ジュラエイビスが登場した直後に、レナのターンが回ってくるので、今度は「炸裂弾+ダークマター」のカオスバーストで、相手に毒を掛ける。炸裂弾は、「通常弾→炸裂弾→波動弾」とランクが上がっていく中の2番手である。通常、後の物のほうが上位互換となっており、全ての弾丸が同時に買えるようになる都合、2番手というのは中途半端で使い道がない…と思いきや、ダークマターとの調合で発動するカオスショット系統のみ、「混乱→毒→即死」と、追加効果が変化していく。よって今回は、あえて中央ランクの弾丸を使っているのだ。ちなみに、相手に毒を掛ける理由は、純粋にダメージ手段として使いたかったのと、あとは、“カオスショット系統は弾丸によって追加効果が変化する”という性質を、どこかで活かしてみたかったからである。
――そして、最後に、クルルのターンが回ってくるので、「マインドブラスト」で、敵に麻痺を掛ける。前述の通り、マインドブラストによる麻痺は「必中」であり、上書き不能なものの、解除時にATBゲージが最初から数え直しとなるため、相手より早いペースで行動できるキャラが使い続ければ、それだけで完封が可能となるのだ。もっとも、クルルLv1はMPが5しかなく、金の髪飾りを装備してもマインドブラストを1回しか放てないが、そこを「ものまね」で補っていけば、それこそ盤石の態勢となるのだ。
ところで。この戦法を使う場合に困るのが、役割を終えたバッツ・ファリス・レナたちの処理である。そのまま生かしておくと、コマンド入力の手間が増えてしまうし、何より「ものまね」ループの邪魔になる。よって、彼らを、いい感じにバトルから退場させなければならない。
…そこで私が用いたのが、「いばらの冠」のデメリット効果である。いばらの冠は、物理防御力+20など、高い性能を持つが、デメリットとして、解除不能の常時スリップ状態を受ける(戦闘不能から回復させてもスリップのまま)。とりわけ、HPが50〜100程度となる低レベルプレイでは、スリップの相対的なHP減少量が大きく、有効活用法は無いと思っていた。
――ただ、今回のように、特定タイミングで味方を戦闘不能にしたい場合には、この効果が最適となる。FF5のスリップは、「誰かにターンが回ってきて、時間の進行が一時停止している状態」でもHP減少が進むため、それを使って、「バッツ・レナ・ファリスが1回ずつ行動したあと、いい感じのタイミングで勝手に戦闘不能になる」という理想的な状況を、容易に作り上げることができるのだ。
その他の用途として、「まもり+かばう」のために味方を瀕死にする場合、これまでは「デスクロー」を用いていたが、これにも「いばらの冠」が使用できるだろう。方法は、HPを減らしたいキャラが「いばらの冠」を装備して、雑魚敵と戦って「とんずら」をしながら、スリップダメージでHPを調整していくのだ。調整が終わったキャラからは、「いばらの冠」を外しておけば、以降はHPが減少することはない。やれ、瀕死キャラを作る方法については、デスクローの他、ダメージ床を踏みに行くなどという方法を考えていたが、それらよりも、いばらの冠でとんずらしながら調整したほうが遥かに手軽である。いや〜、例によって、入手時には利用価値なんて全く無いと思っていたけど、人数分を集めておいて良かった。
そういうわけで。「いばらの冠」のデメリット効果により、“ジュラエイビスが登場し、クルルがマインドブラストを使う前後”という狙い通りの時間で、役目を終えたバッツ・ファリス・レナが天に召されてくれる。あとは、孤高のクルルが「ものまね」を連打し、相手を麻痺ループに追い込めば良い。
…さて、今回はマインドブラストによる300程度のダメージに加え、毒による937ダメージ+スリップによる微弱なダメージと、HPを削る手段が3つもある。そのため、意外と決着は早く、ジュラエイビス登場から3分ちょっとで、無事に勝利を掴むことができた。
さて。今回はさすがに必勝だろう…と思いきや、撃破後に戦術ミスをしていたことに気が付いたのだ。
…やれ、私は、クルルの素早さを「42」に調整していった(ヘイストなし)。これは、ジュラエイビスの素早さが「40」であることから、それより僅かだけ早い値を、あえて狙っていったのだ。どれくらい“あえて狙っていった”のかと言うと、「ゴルナゴの壺」で体を重たくしてまで、実質的な素早さを下げていったくらいである。
――しかしながら、実は、ものまねには5カウントの待機時間が存在する。よって、クルルの「ものまね」は83カウントごとの発動となるため、麻痺が解除されてから79〜81カウントで行動するジュラエイビスに割り込まれてしまう危険性があるのだ。まあ、実際には、思ったより遥かに早くバトルを終えられたため、このパターンがこなかった(または、何らかの繰り返しに入っていた?)のだが、運が良かっただけであり、戦術に穴があったと言わざるを得ない。
そういうわけで。素早さをギリギリに調整してやったぜ!
ウヘヘヘヘ、と妙なこだわりを見せず、エルメスの靴で十分な速さを確保していったほうが、楽なうえに確実で、遥かに良かったと言える。まあ、後から振り返って失敗が分かるというのも、やり込みプレイだと日常茶飯事だ…。
うーん、確かに悪くない、悪くないダメージなんだけど… |
ラストである。アルテ
ロイテたち一族の最後の生き残りとは、あえて、正攻法の殴り合いを演じてみたい。
…さて、これまで徹底的に、あの手この手で完封をしてきた身となると、もはや何が正攻法か分からなくなってしまうのだが、とりあえず、使うのは、「エイビスキラー」である。孤島の神殿のトートエイビスから盗める攻撃力91の弓であり、“エイビス”の名を持つ「ジュラエイビス」に対し、確定クリティカルを取れる。これを「みだれうち」で使うことにより、ダメージを与えていこうと思ったのだ。おお、これは普通だ!
というわけで。まず、バトルが始まったら、クルルが「ごうせい:スロウキャノン」を使い、アルテ
ロイテにスロウ状態を掛ける。続いて、レナは、いつもの「英雄の歌」で味方を強化し始め、バッツとファリスが「みだれうち」で攻撃を始める。その後のクルルは、今度は「ほうげき」のほうを使い、レベル依存の中ダメージと、毒・暗闇の追加ステータスを狙っていく(アルテ
ロイテ、ジュラエイビスともに、毒・暗闇が有効で、混乱・即死は無効)。
…そうして、ジュラエイビスが登場したら、また「スロウキャノン」でスロウを掛けたのちに、「みだれうち」「ほうげき」で攻めていく。今度は、バッツとファリスは確定クリティカルが取れるので、比較的大きなダメージを与えることができる。
――なお、途中、敵が攻撃してきた場合は、その被害を回復するという、実に普通のコマンドを入力する。今回、ジュラエイビスからの「ミールストーム」を受けたため、その後に最大HP割合ダメージで倒されないよう、MPの高いファリスが「ケアル」を使い、全員のHPを回復していった。こういう普通の行動が斬新となってしまうのも、やり込みプレイならではと言える。
そういうわけで。今回は、普通感あふれる戦い方となった…のだが、敵にスロウ&味方にヘイストを発生させている都合、敵の行動ペースは味方の1/4である。しかも、演出の長い「みだれうち」を攻撃に使っている都合、バトルは実に間延びした感じになる。
――その結果、“正攻法の殴り合い”というよりは、どちらかと言うと、出来の悪いゴリ押しと表現したほうが近い感じになってしまった。まあ、こういうバトルも、たまには良いのだが、やっぱりFF5は、いろいろ戦略を練ったうえでの完封のほうが面白いかな…。
◆動画◆
今はこんな事をしている場合ではない |
というわけで。今回は、計6体が登場する「アルテ
ロイテ」と、異なる6種類の方法で戦ってみた。内容は、「@レベル5デス×2で瞬殺」「AバーサクでFA封じ」「BごうせいでFA封じ」「C斬鉄剣」「Dマインドブラスト」「E正攻法」であり、どれもこれも、様々にFF5のバトルシステムを深掘りできる戦い方であったように思う。
…さて。「次元の狭間」の攻略は、これが2話目である。今回は、「アルテ
ロイテ」という、割としょうもないボスに丸々1話を使ってしまったが、まあ前回が長かったし、次回もどうせキツいので、こういう箸休め回があっても良いというものだろう。次は、「ハリカルナッソス」「ツインタニア」「ネクロフォビア」との戦いだ!
(2023年5月7日) 5189 PV
. . |