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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
あれ、この人は普通のことしか言わないのか… |
アルケオデーモンを撃破することで、ワープポイントの結界が解除され、いよいよ封印の神殿の最深部である「光と闇の果て」へ進めるようになる。
――そして、いよいよ戦いは、裏ボスである「エヌオー」戦へと進んでいく…前に、
まずは「光と闇の果て:運命の階段」で待ち受ける「ガーディアン」を倒さなければならない…よりもその前に、今回は「ハーデス」という雑魚敵と戦っていく。光と闇の果てにおいて、1/16の確率でのみ出現するレアモンスターであり、HP33333という凄まじい体力と、なんと、あの「アルマゲスト」を使うというとんでもない特性を持っている。そのため、ボス級の相手であると判断し、今回プレイでも攻略対象として取り扱っていくことにした。
と。その前に、忘れてはならない。探索エリアが広がるということで、「アルケオデーモン撃破後〜次のボスに挑むまで」というタイミングで手に入るアイテムたちについて、例によって、整理をしてみることにしよう。
というわけで。このタイミングで手に入る装備は、無事に3つともアイテム欄の肥やしと化してしまった。
――やれ、カオスオーブは、まあ、うん…という感じだが、後者2つについては、決して性能が低いというわけではない。が、所詮は平均的なところでまとまってしまっている。もう何回も述べている気がするが、縛りプレイでは、何かしら尖った性能が無いと、採用には至らないのだ。
アルケオデーモンに引き続き、またデスベホマ使いか… |
では、今回のターゲットである「ハーデス」について、説明をしていこう。
いつもながら、しっかりまとめて、まずは自分自身の攻略に役立てられるようにしていきたいと思う。
とまあ、ハーデスについては、こんな感じである。
…まず、最悪の攻撃は、言うまでもなく「アルマゲスト」だ。今回、敵の魔法倍率は「29」である。ネオエクスデスの右下パーツの魔法倍率は「9」であり、その3倍ということで、パーティ全体が5000ダメージという壊滅的な被害を受ける。言うまでもなく、裏ダンジョン攻略段階であっても驚異的な威力であり、この後に戦うエヌオーのそれすら凌駕している。シェル+巨人の薬などで専用の対策をしていくか、はたまた4ターンルーチン4ターン目の使用なので速攻を仕掛けるか、それらが出来ない場合は、戦闘自体を回避していくことも考えるべきであろう。
しかしながら、それ以外の攻撃を見てみると、実はそこまで凶悪ではない。暗黒魔法の「ディープフリーズ」と「メルトダウン」は、被ダメージこそ約5500と大きいものの、所詮は単体攻撃であるうえ、それぞれ氷・炎と、防ぎやすい属性である。また、冥界の王ということで、即死攻撃については、「死の宣告」「死のルーレット」「デス」「死神のつるぎ」と多彩であるが、どれも単体攻撃でしかなく、やはりそれぞれ防ぐ方法がある。そして敵は、カウンターとして「かま」や「フレア」「デス」を使ってくるが、やはりこれらも単体攻撃だ。
――というわけで。敵の狙いとしては、様々な技によって戦闘不能者を出し、「死のルーレットの自爆」や「デスを失敗してリフレク反射する」といった行為によるベホマも交えて、攻撃のテンポを乱しながら、最終的に、必殺技の「アルマゲスト」で一発全滅させるというテーマなのであろう。よって、勝つためには、行動ペースを乱されないよう工夫するか、はたまたアルマゲストに耐えられるようにするか、そのどちらかの対策が必要となる。
い つ も
の |
では、そんなハーデス戦の第1パートとして、まずは4人での撃破を狙ってみることにしよう。なんか低レベルひとり攻略が板に付いてきたというものであるが、4人であれば、遥かに有利な戦いを行うことができる。それを、ただ楽にするだけでなく、戦法の多彩さという点で活かしていきたい。
…そして、この「4人での撃破」については、色々なパターンが考えられたので、ここで分割をせず、「4人で撃破」という1パートとしてまとめてみることにした。具体的に言うと、3つの勝利パターンを構築できたので、順番にそれを紹介していきたい。
まず、「1-1」とでも通し番号を振るべき撃破パターンは、「賢者の杖で瞬殺」である。前回のアルケオデーモン(【第32話:その@】)と同じく、今回のハーデスも、アンデッド特性を持っているため、「賢者の杖」にて、8倍威力の打撃を行える。そして、賢者の杖は魔法攻撃武器であるため、「みだれうち」による半減補正を受けない。そしてハーデスは、「40」という魔法防御力を持っているが、威力360という火力の前では、微々たる差である。
…というわけで。前回と同じく、「クイック」による2連続行動も含め、4回の「ドラゴンパワー」でレベル値を+80してから、「賢者の杖」で「みだれうち」を使ったところ、1発の打撃で約9000のダメージを与えられることが分かった。これならば、もう片手の武器なども考える必要が無く、「賢者の杖」の4連撃のみで、敵のHPである33333を、確実に削りきれるのだ。
さて。ハーデスの素早さは、「60」であり、敵モンスターの中では早めと言える数値だが、「エルメスの靴」を装備していれば、安定して先手を取れる。そして、ハーデス戦は雑魚敵バトルということで、先制攻撃やバックアタックが発生しうるが、シーフのジョブ特性である「けいかい」が引き継がれているということで、すっぴん・ものまね師を1名以上入れていれば、バックアタックは発生しない。さらに、「みだれうち」の一撃で相手を沈められるということで、敵カウンターすら気にする必要がなくなるのだ。
――以上のような理由から、この戦法は、完封作戦と呼んで良いであろう。やはり、相手が行動を始める前に一撃で沈めてしまうのが大正義なのだ…。
せっかくなので、色々なジョブを使ってみました |
続いての“4人での撃破パターン”は、「なだめる」を用いた、オメガ様&愛の歌理論による完封作戦である。
…まず、魔獣使いがランク1で覚える「なだめる」は、GBA版ではバグがあり、魔獣「以外」のモンスターを、必中で「ストップ」にするという効果を持っている(エフェクトから勘違いしやすいが、麻痺ではない)。なお、GBA版以外では、有効な対象が「魔獣のみ」となっており、GBA版のゲーム内においても、「『まじゅう』にぞくするモンスターをおとなしくさせる」と書かれているため、単純な設定ミスであると思われる。
――さて、そんなGBA版「なだめる」は、ストップ耐性を貫通する能力は無いものの、ボス耐性には特に影響されない。つまり…ストップ耐性を持たない単体の敵に対して、全て、オメガ様&愛の歌理論を成り立たせられるということである。雑魚であろうがボスであろうが、関係ないのだ。
では、具体的な戦法を作り上げていこう。まず、原作と言える、オメガ様への愛の歌完封については、今となっては遥か昔に思える、オメガ戦その@にて収録をしている(【第28話の該当部分】)。オメガ様は、音波カテゴリに弱点を持ち、「愛の歌」が必中となるものの、その持続時間は、ボス耐性によって30カウントにまで短縮されてしまう。よって、「素早さを同じにした2人について、1人は『エルメスの靴』で初期から、もう1人は後から、それぞれヘイスト状態とすることで、一定間隔で『愛の歌』を上書きする」という手法によって、完封作戦を実現していった。
…というわけで、今回も、やることは同じである。素早さが同値のキャラ2名を用意し、1人は「エルメスの靴」を装備して初期からヘイスト状態になり、もう1人については、「まさむね」装備のキャラが初手を取って「まさむね」のアイテム使用でヘイストを掛ける。そして、それらのキャラたちが、今回は「愛の歌」ではなく、「なだめる」によって、ハーデスにストップ状態を掛け続けていく。これでOKであり、ストップ中はカウンターすら発動しないため、ハーデスは永久に行動することができなくなってしまうのだ。
――そんなわけで。これでもう、勝負は終わりなのであるが、せっかくだからということで、攻撃手段にもこだわってみた。今回、アタッカーとなるファリスが使うのは、伝説の12武器の1つ:「アポロンのハープ」である。アンデッドおよびドラゴン族モンスターに対し、8倍火力=威力600での打撃を行えるという凄まじい魔法攻撃武器であるが、「盾を装備できない」「みだれうちだと何も発動しない」という特性から、今回プレイでは活躍することができていない。そういう武器こそを、ここで活かしていかなければならない。
その方法としては、「なだめる」要員を、レナ&クルルとし、バッツは「まさむね」で素早さ関連の調整をしたあと、「うたう:英雄の歌」でファリスの火力を強化していく。そしてファリスが、アポロンのハープによって、ハーデスを攻撃していくのだ。レベルドーピングによって火力が上がっていくうえに、結局のところハーデスは行動不能であるため、そのまま必ず勝てる。最終的に、当初の2倍となる5000弱のダメージを与え、敵の撃破に成功した。
ちなみに。上の画像を見れば分かると思うが、今回は珍しく、すっぴん&ものまね師ではなく、他のジョブを使用している。
――やれ、これについては、少しでも見た目を変えていきたかったからである。FF5では、様々なジョブで多彩なドット絵を楽しめるが、最終的には、すっぴんか、ものまね師が最強となり、実際に今回プレイにおいても、そればかりを使う状況になっている。だから、余裕のあるバトルでは、ちょっとくらい、おしゃれを楽しみたかったのだ。今後も、これといった戦術的利点が無いとしても、積極的に他ジョブを使っていきたいものだな…。
ク ソ 戦 法 |
最後は、クソ戦法である。追加ジョブ:剣闘士の「ひっさつ」では、ランダムで攻撃技を出すが、そのうち「エレメントアタック」が発動すると、対象に9999ダメージを与えることができる(ボス耐性を持たない敵で、かつ発動キャラに対応する属性と敵弱点が一致すると、即死させる。逆に、吸収・無効の相手に対しては、それらに対応する効果となる。属性は、バッツ:風
レナ:水 ファリス:火 クルル:土)。これを4連発することで、HP33333のハーデスを一瞬で沈めようという作戦だ。
…さて。「エレメントアタック」の発動率は、剣闘士のジョブランクに依存するが、マスターまで育てても50%ということで、微妙に頼りない値である。これを4人連続で出すのだから、単純計算で、勝率は1/16ということになる。この確率を改善する方法は、(TASさん並みの乱数調整ができるのでなければ)存在せず、まさしく完全なる★運ゲー★である。
――しかも、だ。今回は、「エレメントアタック」で普通に攻撃するということで、敵方の「魔法以外へのカウンター」も受けてしまう。使われるのは、1/3の確率の「かま」だけであり、ミラージュベストで1回は確実に回避できるうえ、剣闘士は盾も付けられるため、このカウンターによって作戦が失敗する可能性は低い。ただ、カウンター対策を★運★に任せているという点は評価が低く、酷い戦い方という評価を更に進めざるを得ないであろう。
やれ、こんな最低の戦法を採用した理由だが、実はここには、「よげん:聖なる審判」による一撃必殺が入る予定だった。ハーデスは、聖属性を弱点としており、「天地崩壊」よりも「聖なる審判」のほうが、大ダメージを出せる。それを4連発することで、HP33333の相手を瞬殺してやろうと思ったのだ。
――しかしながら、諸般の事情により、その予言技による一撃必殺は、上手く行かなかった。そして、この一連の「4人で撃破」が、2パターンでは少ないであろうと思い、急遽、「エレメントアタック×4による1ターンキル」というクソ戦法を使わざるを得なくなったのである。でも、「よげん:聖なる審判」は、ハーデスの弱点属性を突けること自体は事実なのだから、きっといつか使ってやりたい…!
◆動画◆
1戦闘での最大レベルアップ回数に挑戦してみました |
というわけで、ハーデス戦の第1パートは、これにて終了である。
…ところで。ハーデスは、50000という経験値を持っており、低レベル攻略においては、撃破後リセットが必須となる。だがここで、私は、「1戦闘での最大レベルアップはいくつなのか?」という疑問をいだいてしまった。そして、思ったからには、試すしか無いというものである。
――さて、FF5で最も大きな経験値を持つパーティは、封印の神殿における「記憶の墓場」最深部で登場する、「サウルスゾンビー×2」である(はず)。敵は1体につき30000という、オリジナル版で最大であった「鉄巨人」の3倍の経験値を持っており、それが2体で登場するので、合計経験値は60000である。それを、さらに砲撃士のサポートアビリティである「EXPアップ」(2個以上を付けても効果は1個ぶん)と組み合わせることで、獲得経験値は90000となるはずだ。これを、Lv1キャラが単騎で獲得したときのレベルアップ回数が、FF5における、理論上最大のレベルアップ回数となるはずだ。
さて。サウルスゾンビーは、低確率で使ってくる「ゾンビブレス」が危ないというくらいであり、あとは低レベルキャラでも、それなりに無理なく倒せる程度の相手である。実戦では、「ドラゴンパワー」によるレベルドーピングからの「うたう:レクイエム」によって、7000ダメージを与え、HP20000の相手を、3発で撃破していった。
――そして。計90000の経験値を得て、戦闘終了後は「レナはレベルアップ」の文字が乱舞する。さて、気になる終了後のレベルは…Lv30というものであった。これは、だいたい、第3世界の序盤〜中盤という程度の強さではある。FF5世界においては、この「29回」というレベルアップ回数が、理論上最大であろうと思われる。うーん、他FFの低レベルプレイでも、この「レベルアップ回数の理論上最大値」は、計測をしていきたいものだな…。
【ネオエクスデス戦の時】と同じ方式 |
続いては、ハーデスの必殺技である「アルマゲスト」に、低レベルキャラで耐えてみることにしよう。
…まず、理屈としては、ネオエクスデス戦のそのEの時と同じく、「敵を老化で徹底的に弱体化させ」「聖半減のソーサリーマントを装備し」「巨人の薬でファリスLv4のHPを2倍にし」「シェルを掛ける」という手段を組み合わせることで、聖属性のアルマゲストを、約180ダメージにまで軽減する。ファリスLv4の最大HPは、モンクをマスターした場合で「105」であり、巨人の薬で倍加していれば、追加効果のスリップダメージを含めても、余裕を持って耐えられるようになるのだ。
となると、当然のごとく問題となるのは、老化をさせる手段である。まず、ハーデスは、老化耐性を持っているため、「オールドキャノン」は無効である。そして、レベル値は「97」と、FF5の強敵でお馴染み、2桁の自然数で最大の素数となっており、レベル系魔法は通用しない。よって、「レベル2オールド」も駄目だ。サムソンパワーやドラゴンパワーで+10や+20ずつ足していっても、下1桁はピクリともしない。
…ということで、レベル操作をするためには、青魔法枠の「黒の衝撃」を使う必要がある。その効果は、「対象のレベル値を半減させる(小数点以下は切り捨て)」というものであり、重要なこととして、この攻撃自体に耐性を持つ相手は居ないため、(魔法回避率が100以上とかいう一部のふざけた敵を除き、)あらゆる敵のレベル操作を行うことが可能である。
――しかしながら。黒の衝撃は、命中率を持つ魔法である。その基本命中率こそ「66」と、決して低くはないが、敵味方のレベル差によって、実際の命中確率は激減する。さらに、FF5の強敵は、だいたい高い魔法回避率を誇っており、そちらの影響も掛け算的に受ける。よって、終盤の相手に対し、低レベルキャラが「黒の衝撃」を当てるというのは、アルケオデーモン(Lv17、魔法回避率0)のようなごく僅かな例外を除き、ほぼ不可能と言って良い。
しかしながら。ハーデスは、自発的な行動として「黒の衝撃」を使う。そして、黒の衝撃はリフレクが有効なため、これを反射して相手側に当てれば、当然のごとく、「Lv97のキャラが、Lv97の対象に魔法を使っている」となり、敵味方のレベル差の問題を克服できる。
…よって、あとは魔法回避率だけの勝負となり、最終的な命中率は、ハーデスの魔法回避率が60%ということで、66×0.4=26.4%となる。まあ、4ターンルーチン2ターン目で「黒の衝撃」を選ぶ確率が1/3しか無いため、キツいっちゃあキツいのだが、低レベルキャラで真正面から黒の衝撃を当てていく(1/250?)よりは、遥かに現実的な確率と言えよう。
――さて。レベル値を半減させる「黒の衝撃」を当てると、小数点以下を切り捨てているので、敵レベルは97→48と下がる。ということで、2の倍数になったので、あとは「レベル2オールド」(レベル条件が合致すれば、耐性を貫通する)を使い、相手に老化を掛け、ヨボヨボにしてしまえば良い。ハーちゃんかわいすぎワロタは、バーちゃんかわいすぎワロタだった…?
そんな感じで。老化によって、敵を弱体化させれば、ネオエクスデス戦の時と同じ理論で、「アルマゲスト」に耐えることが可能となるのだ。
…ちなみに、「黒の衝撃」は4ターンルーチン2ターン目に1/3、「アルマゲスト」は4ターン目に同じく1/3である。同じルーチン内だと、さすがに弱体化が間に合わないようだが、次のルーチン以降であれば、耐えられることもある。「こともある」と書いたのは、1つ後のルーチンで「アルマゲスト」を使われた際、180程度で耐えられる場合と、270程度で死ぬ場合が存在するからである。弱体化は、かなりギリギリの勝負であるようだ。
【前に失敗した「黒の衝撃」の逆用】に、ついに成功! |
では、敵を弱体化させて「アルマゲスト」に耐える方法は分かったということで、その他の攻撃への対策について考えていこう。
…さて、ハーデスは、全体5000というアルマゲストの火力に驚いてしまうが、その他の攻撃は、実はそれほどでもない。まず、全て単体攻撃であるため、最悪でも1人が死ぬかST異常を負うだけで済む。さらに、低レベルキャラの単騎という条件下でも、対処が可能だったりするのだ。
というわけで。ハーデスは、アルマゲスト以外、大して怖くないのである。ただ、そのアルマゲストだけは、やはり一発全滅級の威力であり、33333という高い体力も相まって、「ハーデスは最強の雑魚敵」という印象を不動のものとしている。
――そんなわけで。今回の低レベル攻略で、ファリスが使う調合技は、以下の通りである。
まあ、いつメン(いつものメンツ)ということで、お馴染みのものは省略するとして、新登場の方々だけを紹介してみよう。
…まず、「エレメンタルパワー」は、対象キャラに全属性強化の能力を付与する。このあと、「ごうせい」で「セイントキャノン」という聖属性の技を使うため、そのダメージを高める目的である。ちなみに、FF5では、魔法攻撃しか属性強化の影響を受けないという妙な仕様が存在するのだが、合成技は、ちゃんと威力が1.5倍になってくれるようだ。
――また、「乙女のキッス(調合版)」については、「カーズ」で蛙状態になったときに出した技である。当初、私は「カエル化する」という事態自体を想定しておらず、かなり焦ってしまって、攻略本を参考に使用をしてみた。調合版の乙女のキッスには、HP回復の追加効果があり、ボーンメイルで逆転して死なないか心配だったのだ。だが、96ダメージで、何とか黄泉ガエルことができた。ふう、ヒヤっとした…。
セイントファリス |
とまあ、こんな感じで。「アルマゲストに耐える方法」「その他の攻撃を凌ぐ方法」について、明らかになった。ハーデスは、そこまできっかりした相手ではないので、こんな感じで、なんとなく勝てるのである。
…では、最後に、「こちらからの攻撃手段」について記しておこう。使ったのは、「ごうせい:セイントキャノン(波動弾+英雄の薬)」という聞き慣れない技である。今回プレイでは初登場となるアビリティであり、久々に「ニードルキャノン」以外で攻撃ができて、嬉しいものだ。
さて。ハーデスは、聖属性を弱点としている。そのため、「ホーリー」が効果抜群であり、「賢者の杖」で聖属性強化をすれば、Lv4ファリスであっても、約4000というとんでもないダメージを叩き出せる。しかも、「金の髪飾り」を装備する前提であれば、消費MPは10となり、2回目以降は「ものまね」でMP0にできることから、低レベルでも常用可能な攻撃と言える。
…では、ハーデスに対して、今回の条件でも「ホーリー」で攻撃すれば良いかというと、絶対駄目である。理由は、敵の魔法側へのカウンターである「フレア / デス
/ 何もしない」の存在だ。これについて、味方側がリフレクで受けるか否かの違いがあるが、まず非リフレクだった場合、デスはボーンメイルで安全だが、フレアで死ぬ。最大限まで老化が進んでいても死ぬ。では逆に、リフレクを貼っていると、フレアは敵側へ飛んでいって安全になるが、今度はデスもハーデス側へと跳ね返っていき、敵HPが全回復してしまう。
――というわけで、魔法側のカウンターは、発動させてしまうとマズいのだ。これを、敵側が自発的に引き起こす「死のルーレット自爆」は、本バトルにおける、大きな事故要素となるくらいであり、こちらからホーリーで攻撃するなど、もってのほかなのである。
では、「聖属性の物理攻撃」をすれば良いのかというと、それもイマイチであり、例えば「エクスカリバー」による打撃などでは、レベルドーピングをしなければ、火力は極小である。しかも、「みだれうち」を使った場合、打撃武器は半減補正を受けるため、既にその@で使用済みの「賢者の杖」に、遠く威力は及ばない。その他、「よげん:聖なる審判」という攻撃もあるが、そのまま使うと回復効果がボーンメイルで逆転して、自分がギルティされてしまう。何より、「聖なる審判」はこのあと使う予定なので、ネタを取っておきたいと思ったのだ。
ということで。聖弱点を突くのは無理か…と思っていたところに、目に入ったのが、「ごうせい:セイントキャノン」だったのである。これは、「波動弾+英雄の薬」を合成すると発動する技であり、合成技でお馴染みのST異常効果は持っていないものの、威力「225」という高い威力(参考:ホーリーは241)で、聖属性の全体攻撃を行える。
…そして、ここからが重要なのだが、どうも「ごうせい」で発動する技には、属性強化が乗るようだ。上で書いた通り、FF5では、物理攻撃には属性強化は無効で、魔法攻撃のみが1.5倍威力となる。一方で、ハーデスに「ごうせい」で攻撃を仕掛けた場合、「魔法以外」と判定され、厄介な魔法側のカウンターではなく、1/3の確率で「かま」が発動するのみとなる。まるでKONAMI語であり、こんなもの、実際に試してみないと分かるわけがない。
では、「セイントキャノン」で与えられるダメージについて考えていこう。「ごうせい」は、レベルのみによってダメージ倍率が決まるため、残念ながら魔力をいくら積んでも、低レベルでは「倍率4」で固定となる。それが、弱点突きで、「8」に倍加する(ついでに、弱点を突くと防御力無視になるが、「ごうせい」は最初から防御力の影響を受けない)。属性強化は、倍率ではなく威力のほうに乗るので、威力の基本値は337だ。よって、小数点周りの処理に自身が無いが、ダメージは2696〜3032となるはずである。
――やれ、これだけやっても、簡単に発動できる「ニードルキャノン」とほぼ変わらないというのはショックである。だが、あの針投げエフェクトには、いいかげん飽きていたため、少しでも戦闘バリエーションを増やせて、嬉しいというものだ。
巨人の薬を使った戦闘でLvUPすると、最大HPが上がらないとか(ジョブ変更で解決) |
そんなわけで。あの「アルマゲスト」に耐えつつ、低レベルキャラ×1人で、ハーデスを撃破することができた。
…しかしながら、今回の作戦は、実用性が極めて乏しく、遊び技に近い。何故なら、ネオエクスデス戦の際は、ルーチンで必ず「アルマゲスト」が飛んでくるため、それに耐えるという手順が、勝利のために必須であった。しかしながら、ハーデスは確率でしか使って来ないため、無理な態勢で耐久を狙うより、「アルマゲストを使われないことを祈る」という作戦のほうが、遥かに手っ取り早いのだ。
しかも、今回の私は、本気を出さず、舐めプをしていたのである。
…その証拠として、スロウ状態の扱いがある。ハーデスにはスロウが有効であるため、戦闘を有利にするのであれば、早い段階で「スロウキャノン」を使い、スロウ状態を付与しておくべきだ。しかしながら、私が実際にスロウを掛けたのは、アルマゲストに耐えてからである。
――つまり私は、「アルマゲストに耐える前に、ハーデスを倒してしまうのではないか」ということを危惧していたのだ。それはつまり、バトルの優先順位が「アルマゲストに耐える
>>> ハーデスを倒す」となっていたということであり、倒錯してしまっている。ネオエクスデス戦でのアルマゲスト耐久は、勝つために必須であったが、ハーデス戦はそうではなく、ただのお遊びだったのだ。
とはいえ、まあ、やり込みプレイなんて、そういうものである。当初の目的は、「アルマゲストに耐えつつ、ハーデスを倒すこと」であり、それについては達成できた。しかも、動画を見ていただければ分かるが、1ルーチン目で「黒の衝撃」→「レベル2オールド」による弱体化に成功し、2ルーチン目でアルマゲストに耐え、そのまま撃破という感じで、不自然な待機時間を作らずに勝利を飾れた。まあ、今回の戦いも、成功と考えて良いだろう…。
◆動画◆
この技で倒してやろう…という考えは、当初からあった |
最後は、「よげん:聖なる審判」で9999ダメージを与えて、敵を撃破する作戦である。
――さて、予言で最強の技と言えば、MPの下1桁が「0」のときに発動する「天地崩壊」である。しかし、ハーデスは聖属性を弱点としているため、2番手である「聖なる審判」のほうが、ダメージが高くなる。敵HPの下1桁を調整すれば、9999ダメージを出すことも可能だ。これを4連発することで、ハーデスを瞬殺してやろう…という作戦は、ハーデスを攻略対象として取り扱うと決めたとき、最初に思い付いていたものであった。
では、予言技の威力は、“敵HPの下1桁”によって決まるので、最初から適当に「聖なる審判」を4連打していくことで、運さえ良ければ、敵HPの33333を削り切ることができるのだろうか。答えは否、絶対に不可能である。
…というのも、予言の威力が“敵HPの下1桁”で決まるというのは、正確には、「『よげん』を入力した時の敵のHPの下1桁」によって威力が決まるという内容である。よって、最初に4人全員で「よげん」をした場合、聖なる審判でHPがどのように変化しようとも、ハーデスの初期HPである下1桁が「3」の時の威力しか発揮できない。まあこれでも、5000強と大きなダメージにはなるものの、ハーデスのHPは33333であるため、4発では決して倒せないのだ。
――だからと言って、では例えば、「ドラゴンブレス」(使用者の現在HPぶんのダメージ)や、エクスカリパーの「みだれうち」などで4ダメージを与え、敵HPの下1桁を「9」にしたとする。だが、この時点で行動1回を使ってしまっており、敵の現在HPは33329であるため、ここから9999を3連打したところで、やはりハーデスを撃破することはできない。いや、もう1回足しても良いのだが、それはちょっと、違う気がする。
タ イ ダ
ル ウ エ イ ブ 返 し |
というわけで。私は、「何らかの攻撃でHP調整をしつつ、そこから聖なる審判×3回で倒す」という方針に決めたのである。
…さて、ハーデスのHPは33333ということで、9999×3で倒すためには、初撃で3336以上のダメージを与えれば良い(敵HPが29997以下)。また、聖なる審判で9999ダメージを出すためには、初撃のダメージの下1桁が、4,5,6(敵HPの下1桁が9,8,7)となればOKだ。この条件を満たす攻撃だが、まずダメージ量については、「とらえる&はなつ」を中心に、多数の候補が存在するため、敵を倒せないという心配は無いだろう。
そんなわけで。何を使おうか少し悩んだのだが、どうせなら、普通のプレイでは絶対に使用しない技を選んでみようと思い、「スティングレイ」で「タイダルウエイブ」を放ってみることにした。ご存じ、神竜が開幕で使う最強必殺技であり、スティングレイ版は、神竜には及ばないものの、約5000のダメージを敵全体に与えられる。やれ、「はなつ」には、ほぼ9999を出せるような技も存在するため、実用性は無い…と思いきや、「全体攻撃である」「水属性を持つ」などの点を考慮すれば、ギリギリで活躍できる…かもしれない。スティングレイが異様なレアモンスターであることは、この際、忘れよう。
…さて、今回の、初撃での成功条件は、「@:3336以上を与えること」「A:ダメージの下1桁が4,5,6であること」の2つである。タイダルウエイブであれば、@のほうの条件は、確実に満たせる。欲を言うと、3500くらいのダメージで収まってくれたほうが、無駄なく聖なる審判のダメージを活用できたのだが、まあ、それは良いだろう。そしてAについてだが、計算をしてみたところ、32%(8/25)の確率で満たせるということが分かった。完全にダメージが均等であれば、下1桁が4,5,6となる確率は30%のはずだから、それより高ければ、合格点と言えるだろう。
ちなみに、他の候補としては、まずは倍率の下1桁が「5」となる技を使う考えがあった。この場合、与ダメージの下1桁は、5か0の2択となるため、成功率を50%とできるはずだ。ただ、探してみると、なかなか良い技が見つからない。魔力64以上のファリス(魔法倍率「5」)の「ホーリー」なんかは、厄介な魔法カウンターを考慮しても良いのではないかと思ったが、弱点突きで倍率が「10」となり、下1桁が0となって、100%失敗するので駄目だった。
…次に考えたのが、「アルマゲスト」を使う手である。ハーデス自身も使う聖属性攻撃だが、ハーデスは聖を弱点としているため、これでHPを調整するというのも、面白いように思えた。ただ、「シルビューヌ」でも「シールドドラゴン」でも、まるで火力が足りないため、ボツにせざるを得なかった。
――最後に、「ルブルムドラゴン」を放つ手も考えた。ルブルムドラゴンは、FF8の強ザコとして有名だが、FF5の追加モンスター枠でも登場する。近所で調達できる相手にして、与ダメージは3500程度とちょうど良く、しかも計算上、確率37.5%(3/8)でHP下1桁の条件を満たせる。というわけで、かなり良さげな感じではあったのだが、問題は、発動するのが「フレア」というである。フレアは、ハーデス自身も使う技ということで、見た目的な目新しさが無い。そういうわけで、実用性を捨て、私はスティングレイのタイダルウエイブを採用していったのだ。
ちなみに。「はなつ」は、結果的に発動した技が何であっても、「『はなつ』というコマンドを使用した」として判定される。よって、ハーデスがカウンターで使ってくるのは、「1/3の確率での『かま』」となる。ミラージュベストで分身していれば、これで倒されることは100%無く、安全である。
――とまあ、今回はこの仕様が有利に働いたのだが、実は、遥か昔に思えるフォークタワーでは、この「『はなつ』という技を使用した」と判定されるせいで、あわやフォークタワーから脱出失敗となるところであった(【第19話】)。やり込みプレイは、何が有利不利を左右するのか、分からん…。
予言が終わったら、あとは野となれ山となれ |
というわけで。開幕「タイダルウエイブ」で、ハーデスに3336以上のダメージを与え、かつ、与ダメージの下1桁が4,5,6となってくれれば、もう勝負は終わりである。あらかじめ、MPを「15」に調整しておいたファリスが「よげんLv3」を使い、同じくMPを「5」としたレナ&クルルが、「ものまね」を使う。これで、発動技は、3人とも「聖なる審判」となるのだ(ジョブ次第で、何故かファリスの発動技が「ハリケーン」となる場合もある?
詳細不明)。
…ところで、予言技については、いちど予言が為されれば、詠唱者が戦闘不能になったとしても、必ず実現されるという、ちょっと恐ろしい特性が存在する。そして、ハーデスの技は、4ターンルーチン4ターン目で発動しうる「アルマゲスト」以外は、全て単体攻撃である。
――さて、開幕エルメスの靴で発動した「よげんLv3」は、ハーデスの2ターン目と3ターン目の間で発動する。仮に、「はなつ:タイダルウエイブ」への反撃でバッツが倒され(※あえてミラージュベストを装備していない)、1ターン目の「デス」などで、そして2ターン目の「ディープフリーズ」で、それぞれ1人ずつが戦闘不能となっても、最終的に必ず1人が残る。よって、首尾よく「よげん」を発動できた時点で、もう勝利は予言されているのだ。
そんなわけで。今回は「タイダルウエイブ」→「聖なる審判×3」にて、ハーデスを撃破することができた。完封というには、タイダルウエイブのダメージ変動があって不確定だし、4手での瞬殺と呼ぶのにも、予言が発動するまでの待機時間でハーデス側の攻撃を喰らうため、中途半端な作戦ではある。
――ただまあ、「普段は使わない技(タイダルウエイブ)を使用する」「聖なる審判で9999ダメージを連発する」ということは、ちゃんと実現できた。そういう意味では、しっかりテーマ性を守れて、良かったように思う。
◆動画◆
は?
誰おまえ? |
というわけで。最強とされる雑魚敵の「ハーデス」についても、いつもながら、3つの異なる作戦で撃破をしていった。
――さて、私は、ハーデスは「ボス級の敵」であると聞いていたが、実際に戦ってみると、「強力な雑魚」という域を出ることは無かったように思う。ハーちゃんは、そんなに強くなかったのだ。もちろん、第3世界の物語上、および次元の狭間で出現したような、エクスデス軍の情けない方々に比べれば、圧倒的に強い相手ではある。だが、グランエイビスやアルケオデーモンといった精鋭たちに比べると、今ひとつ、パンチが足りなかった。事実上、「アルマゲスト」に懸けるだけの一発屋と呼ばざるを得ない。まあ、所詮ハーデスは、何度も登場する“雑魚敵”なのだ…。
そして。攻略は、「封印の神殿」の最深部に進んでいく。次に待ち受けるのは、エヌオー前の最後のボスである「ガーディアン」だ。
…さて、こいつについては、「波動砲」(「最大HPの1/2のダメージ+スリップ」の効果を持つ、回避不能の全体攻撃)を2連発してくるという、常識外れの凶悪技を使ってくる相手ではある。ただ、それ以外については、私も未だに要素を絞りきれていない。どう戦えば面白くなるのか…。
――だが。やり込みプレイはプロレスなのだから、こいつについても、しっかりと研究をして、良さを引き出してやらなければならない。そして、そのうえで、徹底的に叩き潰す。それもまた、プロレスの美学である。俺たちの裏ダンジョンはこれからだ!!
(2023年10月11日) 5084 PV
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