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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
恋は一夜で魔導少女を綺麗に変えるもの(これが言いたかっただけ) |
それでは、久しぶりのFF6を進めていこう。物語は、ゾゾをクリアーして魔石を手に入れ、オペラ劇場へと向かうパートである。
…さて、まずは前回ラストに記した通り、獣ヶ原で魔法修得値を稼ぐために、フィガロ城→サウスフィガロの洞窟→コルツ山→レテ川→ドマ周辺の平原→バレンの滝と大遠征をする。この時点でも、パーティ全体の継戦能力を上げる「ケアル」や、クリティカルな補助魔法である「スリプル」「スロウ」「サイレス」「レビテト」などが魔石のラインナップに並んでいるため、それらを一通り覚えておくのだ。と言っても、魔導研究所を完全クリアーすれば、飛空艇が手に入って再び自由な稼ぎを行えるようになるため、ここでは当座の戦闘に備えた準備だけをしておけば良い。
――そして、ついでにもちろん、「あばれる」のモンスターリストも、更に充実させておく。今回は、初回のマッシュ編で獣ヶ原を脱出して以来の訪問となるので、蛇の道以降の雑魚敵たちから技を覚えることができる。重要となるのは、アスピランス(蛇の道)の「100万ボルト」・ディオルベーダ(蛇の道)の「アクアブレス」・ヒルギガース(ゾゾ町)の「マグニチュード8」といった属性攻撃に、ガブルデガック(ゾゾ町)の「バニシュ」といった感じか。不要な技を覚えすぎると技名リストが膨大となり目当ての技を探すのが大変となるが、既に大変であるため今さら関係ないと感じ、あらかた修得させていった。
そうして稼ぎが終わった後は、蛇の道→ニケア→サウスフィガロの町と進み、帝国占領下のサウスフィガロでは荷物に紛れて脱出させてもらうというちょっとだけレアなイベントを見て、フィガロ城に戻り、そこからオペラ劇場まで進んでいく。
…なお、前述の通り、このタイミングで「ガウを飛び込ませたうえでシャドウを仲間にする」と、Lv6でなく5の状態で加入させることができ、1回だけ魔石ボーナスを多く獲得させることができるが、今回は低レベルクリアーのための低レベルクリアーであるため、そこまでこだわってはいかなかった。
――ちなみに、関連する点として、この時点でガウを飛び込ませたままオペラ劇場からゲームを進めると、ストーリーが進まなくなるという大ハマリが存在するようだ。世界崩壊の時は放置していても問題ない、というかむしろ低レベルクリアー的にはそうしないと困るというのに…。
この部分の詰め込み具合が歌劇っぽくて好き |
そうしてオペラ劇場に行くと、セッツァーから「歌手のマリアを誘拐する」という予告状が届いており、一行は「セリスをマリアに扮させ、わざと誘拐をさせることで、飛空艇を奪い取る」という作戦を立てる。もっとも、主目的は飛空艇の奪取ではなく、帝国がある南の大陸に行く足がほしいということであるため、エドガーの資金と人脈を使って船を一個くらい接収すれば良いのでは?
という気がしないでも無いが、ゲームなのでOK!!
…というわけで、ここでFF6でも屈指の名シーンとされる、オペライベントが幕を開けるのである。内容としては、ミュージカル形式(歌の要素を主とした演劇)の舞台を鑑賞しながら、幾つかのミニゲームと戦闘を進めていく…という、まあRPGにありがちなイベントとも言えるが、1994年当時としては驚異的な内容であり、人の歌声にも聞こえるような専用曲も相まって、凄まじいまでのインパクトをプレイヤーに与える。これでSFCなのだというから驚きだ。劇とゲーム内容の相乗効果もあいまって、音による演出にこだわったFF6を象徴するようなイベントであり、PS版のエンディングムービーも、オペラを主軸としたまとめ方が為されている。ある意味、FF6全体が、このようなミュージカル形式の歌劇と言えるのかもしれない。
――ちなみに、作中での演劇は、オルトロスとセッツァーの乱入によって中途半端なところで終わってしまったが、その後、現実世界の音楽イベントにて、結末部分が新たに作曲された完全版が演奏されている。YouTubeなどでも見ることが可能(【これ】が初演?)ため、是非とも一度お聞きいただきたい。オーケストラアレンジをされても色褪せないメロディに、ボコされる運命のドラクゥ、野太い声のセリスなど、見どころたっぷりである。
さて、恒例の余談である。このように、FF6を代表するオペライベントなのであるが、初回プレイ時の私は、例によってこのイベントに入る流れもミュージカルという形式も歌の内容もサッパリ理解していなかったため、(;^o^)「なんでこのイベントのセリフはボタンで飛ばせないんだろう…」と、かなり根本的な部分に疑問をいだいていた。このイベントにマッシュを連れて行くと、「お?
なんでみんな歌ってるんだ?」とボケるのだが、間違いなくそれ以下である。それどころか、ゾゾクリア後にオペラ劇場に直行し(※一度ジドールで話を聞かないとイベントが進まない)、「今は劇をやっていないよ」的なセリフで通行止めをされたため、「では劇場が開くまで待たせてもらう!!」と、Aボタンを連打しながら実際に待っていた記憶がある。たけしの挑戦状かな?
――その他、このオペライベントは、専用のBGMやグラフィックを多用した極めて豪華な作りであり、よくもまあSFC時代にこれを入れるという決断ができたなあと思う。やれ、私はこれまで、SFC版FF6の容量(ファイルサイズ)を24メガバイトだと思っていたのだが、実際にはバイト(B)でなくビット(b)表記であったため、サイズは3MBである。そんなわけで、とにもかくにも容量が厳しかった時代に、こんな一回見れば終わりのムービーのようなシーンをよく入れたものだ。もっとも、そういうこだわり抜いた作品だからこそ、25年が経った今なお、FF6は多くの人の心に残り続ける名作となっているのである。
ここのネズミを使った崩壊前に戻るバグ技は、今では「第1崩壊前ワープ」とか言われているらしい… |
そんなわけで。ここからは、オペラ劇場の、低レベル的な攻略について書いていくことにしよう。
…ここで問題となるのは、もちろん屋根裏でのネズミ回避である。ここでは、オルトロスと戦う前に、屋根裏の作業用通路(梁?)のようなところを通るのだが、そこにはシンボルエンカウント方式で、ゴエディアとスタナーという2種類の雑魚敵が出現する。そして、こいつらは逃げられないうえに経験値を持っているので、低レベルを目指すのならば気合でシンボルを避けきらなければならない。失敗をすると、オペライベントの完全に最初からやり直し…ではないのだが(戦闘で全滅をすると、外に追い出されてやり直しとなる。以降は、演劇部分は全てカットされる)、再挑戦に2〜3分くらいかかるため、なかなか面倒である。まあ、いろいろと抜け道が無いわけでないのだが、総合して、FF6の低レベルクリアーにおける屈指の難関として恐れられているのだ。
――ちなみに、他に難関と言われることが多い場面は、ナルシェの幻獣防衛戦・魔導研究所のトロッコ連戦・魔大陸突入戦である。ほとんど経験値回避と連戦が問題になるパートであり、戦闘面での難しさがあまりないというのは、昔のFFらしい特徴かもしれない。ただし、このオペラ劇場も含め、4ヶ所すべてが「経験値関連が難解な雑魚戦→最後にボス戦」という構成であり、ボスに負けるとやり直しであるため、そういう意味ではバトル的な難易度も存在すると言えるだろうか。そして、崩壊後には特に問題とされる場面は無いようである…。
そんなわけでのネズミ避けなのであるが、私の今回プレイでは二重の意味で楽をすることができる。それは「@WiiUのまるごと保存機能を使えること」「APS版以降での、ダッシューズでの4倍速移動を利用できること」の2点である。
…まず、@のまるごと保存について。今回は、ゲームプレイにWiiUバーチャルコンソール版のFF6アドバンスを使っており、「まるごと保存」によって、いかなる場面でもセーブを行い、何度でもそれを読み戻すことができる。よって、それを使って逐一セーブをし、1匹ずつネズミを避けていけば余裕…なのだが、それだとさすがにシンボル回避というゲーム性がゼロになってしまい、やり込みプレイとしてあんまりであるため、今回は「I:屋根裏に入る前」「II:ネズミを避け、オルトロス戦が始まる直前」の2ヶ所のみでまるごと保存を行っていった。これならば、今風に繰り返しプレイの苦痛を和らげつつも、シンボル回避という低レベルクリアーならではの遊び方もそこそこ活かしていけるというものだろう。
――また、Aの4倍速移動について、PS版以降では、SFC版の「ダッシューズ」を装備した際の2倍速を、×ボタン(Bボタン)で常に使用することができる。そのため、「ダッシューズ」の効果は、最大で4倍速移動が可能というものになった。まあ、前にも書いた通り、普通にやると速すぎて操作しづらいのであるが、今回のネズミ回避では、この4倍速の能力を活かせるのである。特に、1匹目と2匹目はタイミングが難しいため、瞬発力を上げればかなり回避が行いやすくなるのである。ちなみに、タクティカルバトルでは移動速度は等速で固定であり、他の時間制限イベントも2倍速で攻略しきれるくらいにバランスが調整されているため、この4倍速移動を低レベルクリアーの攻略で役立てられるのは、実質的にはここくらいであると言えるかもしれない。
さて、余談である。ご存じの方も多いと思うが、このネズミたちを使って、崩壊前にワープするというバグ技が古くから知られている。
…やり方は、崩壊後にオペラ劇場へと行き、この屋根裏に入って、ネズミたちと戦い、わざと全滅する。すると、演劇失敗時の処理が上手く消されていなかったのか、崩壊前オペライベントの時の同じく、ブーイング音と共に外に追い出される。その際、崩壊前のマップにワープできるということだ。なお、この技はかなり前から知られていたということもあり、PS版の時点で崩壊後にネズミが消えるように対策が為されたため、初代SFC版のみの技となっている。最近では、「第1崩壊前ワープ」という、分かりやすいんだか分かりにくいんだかよく分からない名前で呼ばれているんだとか。
――ちなみに、このバグ技は、昔から知られていたため安全…ということは全くなく、フラグがめちゃくちゃになって、崩壊後に登場するアースドラゴンと二度と戦えなくなる…どころか、オペラ劇場に入るとバグって外に出られなくなり、再度ネズミと会うこともできない。また、飛空艇も停める場所に気をつけなければ、水没して永久に消滅してしまうらしい。というわけで、PS版で修正されたのも妥当と言えるレベルの危険なバグなので、セーブなしでの遊び要素とするか、または研究用として本格的に取り組むならまだしも、それ以外では気軽に手を出すべきではないと言えるだろう。
ここの戦闘曲がGBA版では本当に情けない音質になっていて悲しい… |
そんなわけで、まずは気合を入れてネズミを避けていく。
…まず、1匹目は、入り口からすぐ正面の辺りをうろちょろしている。地味に開幕からいきなり難しいので、しばらく待機し、タイミングを見計らって一気に4倍速で駆け抜ける。そして、次の2匹目が最難関であり、複雑なスペースを動き回っており、例によって1マス隣まで判定があるため回避がとても難しい。ここまで来ると半分運なのだが、敵が上に行った隙に、一気に駆け抜けて回避を行う。
――さて、そこまで抜ければ、残った3匹は割と楽…と舐めすぎて、無駄にオルトロス隣の角まで行ったのに4倍速の操作ミスで接触をしてリセットをしたりもしたが、再び何度かやり直して、ネズミをすべて避けることに成功した。ふう…。焦らず、ここでまるごと保存を使い、データーを作成しておく。
ということで、オペライベントラストとなる、ボスの「オルトロス(オペラ劇場)」戦である。
…さて、こいつは、多彩な攻撃を用いてくるが、HPが2550しか無いので楽勝…と思いきや、どうも戦闘の状況に合わせて移動をし、それぞれの立ち位置で別々のHPを持つという特殊な性質が存在するようだ。そんなわけで、戦闘が長引くと非常に面倒であるため、ガウの「アスピランス:100万ボルト」を用いての瞬殺を狙っていく。そのダメージは、雷弱点によって1000以上にも達し、2発で敵を倒しきることができるのだ。どうやらFF6は、FF8などと同じく、パラメーターが低い時には魔法攻撃のほうが強力になるという傾向があるらしい。
――そんなわけで、初回はもたついてしまい、「レベル3コンフュ」でエドガーが混乱させられたり、ロックがカッパ状態になったりしてアワアワしながらも、一応は勝つことができた。ただ、操作ミス等があまりに多く、ちょっと動画化には見苦しかったため、せっかく直前でセーブをしているということで、やり直して戦うことにした。2回目は、さっさと「100万ボルト」が炸裂し、逆にあっさり勝てすぎてしまった。そんなわけで、上の画像は1回目の勝利で、このあと載せる動画は2回目の勝利のものである。まあ、こんなことができるのも、まだまだ余裕がある戦いということだろうか。ちなみに、バトルシーンだけだと短すぎるので、おまけとしてネズミ避けのシーンも入れている。GBA版のあんまりすぎる大団円BGMと共に、楽しんでやってください。
◆動画◆
久々にワクワク こういうセリフが沢山あったのが昔のFFなんだよな 今のFFは射幸心を煽りまくるから困る(AAry |
そんなわけで、オペライベントをクリアーし、セッツァーを仲間に加えて南の大陸に飛んでいく。
…なお、ここでセッツァーは、例のコイン勝負に負けて、一行の味方になってくれるのであるが、その際には「帝国相手に死のギャンブルなんて久々にワクワクするぜ!」という非常にイカした(イカれた?)セリフを放ってくれる。「命賭けのギャンブル」ではなく「死のギャンブル」というところが、刺すか刺されるかという吉野家コピペのような緊張感を醸し出している。ここだけインターネット老人会が発動している…?
その後、ガストラ帝国の存在する南の大陸に、一行は自動的に移動をする。なお、南の大陸には町が幾つかあるが、それら全てが前から帝国領というわけではなく、むしろ帝国によって占領された元独立国であったということらしい。モグタン将軍が滅ぼしたらしいマランダがその代表例だ。
…さて、ここでは、ストーリー通りに進めると、帝国首都ベクタに潜入し、魔導研究所を攻略していくことになるが、その前に帝国領の3つの町に寄り道をすることができる。基本的には、サブイベントは無く、宝箱等も少ないうえに、ショップのラインナップも似通っているため、探索をする意味合いは濃くは無いのだが、低レベルクリアーなどの縛りプレイでは、そういう細かい部分をこだわることが重要となってくるものであろう。そんなわけで、各地を回り、「エルメスの靴」や「リフレクトリング」など、実用性の高そうなアクセサリを、あらかた購入しておいた。ギルをほとんど全て使い切ってしまったが、まあ魔導研究所をクリアーすれば飛空艇も使えるようになるため、このタイミングで温存をする必要は無いものである。
――その他、ワールドマップに登場する雑魚敵にも、一通り遭遇をしておくことにする。なお、森に出現する、鶏の頭に蛇の体で足がたくさん付いたみたいなよく分からない敵(「リトワールビッヘ」)をブラストボイスで混乱させて逃げようとしたら、いきなり「クエイク」を放たれてビックリした。FF6のクエイクは敵味方全体技であり、逃げ切れていなかった2名が即死してしまった。こんな何でもなさそうな雑魚敵がいきなり上級魔法を使ってくるとは…。
例によって初回プレイ時の私は、「なんでこんなシーン流すの? 遊ばせて早く」とか思っていた |
ちなみに。私は、特に根拠も無く、この辺りでメンバーチェンジを行えると思っていたのだが、居残り組は相変わらずナルシェ警備員となっており、飛空艇が手に入ってもメンバーチェンジは行えない。というか、この時点での飛空艇は自由に動かすことができないため、オペラ劇場の有った北の大陸に戻ることはできず、再度パーティを変更するためには、物語を進めて魔導研究所をクリアーするしかない。
――しかしながら、私はこれらのことを全く理解しておらず、今回はロック・セリス・エドガー・ガウの4人で南の大陸にやってきてしまった。そのため、その後の展開で少しだけ頭を悩ませることになったのである。具体的には、エドガー(Lv6)ではなく、カイエン(Lv7)を連れてくるのが正解であったのだ。まあ、結局のところ、最終的な結果には影響しなかったので、それは良かったのだが…。
というわけで、次は魔導研究所への潜入を行っていくのであるが、とりあえず今回はここで切ることにする。文の量的には、いつもよりは少し短いという程度であるが、物語的な区切りが極めて良いのと、あとは実生活における体力・気力と更新頻度の問題である。
――まったく。当初の予定としては、少なくとも週1くらいのペースで書き続けていきたかった。それが無理としても、もう現時点で前回の更新から2週間3週間が経っているし、さすがにここで更に長引かせるのはマズいと感じたのだ。やれ、文章を書くというのは、実生活にかなりの時間的・精神的余裕が無いと苦しいのだと思い知らされたよ。それでも、次はもっと楽になると良いなあ…。
(2019年4月27日) 5546 PV
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