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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
最近はバグ映えスポットとしてネットで大人気 |
魔導研究所のクリアー後、飛空艇を自由に動かせるようになったところからスタートである。
…さて、ここでのストーリー上の順路は、まずナルシェに行き、バナンと会話して「封魔壁を開き、幻獣とリターナーで帝国を挟み撃ちにする」という超武闘派な作戦を聞いたのちに、封魔壁への洞窟へ向かうことである。ただ、このタイミングで飛空艇が手に入ったということで、少ないながらもそれによって行えるサブイベントが存在する。よって、それらを達成し、いつも通りの獣ヶ原を中心とした稼ぎもこなして、戦力を充実させていくことにしよう。
それでは、まず行うのは、ナルシェでのこそドロ一匹オオカミのイベントである。このキャラクターは、ナルシェ周辺のイベントで何度か出会うほか、バグ勢に宿敵として憎まれていたり、何故かFF5にも出演していたりと、いい味を出している登場人物である。
…さて、ここでのイベント内容は、ナルシェの宝を奪っていき、崖の上に追い詰めると「いまモグを仲間にする」か「『金の髪飾り』を手に入れる」のどちらかを選べるというものである。モグは、戦力としてはさほど役に立たたないうえ、崩壊前は本体と言われる「モルルのお守り」も手に入らないが、崩壊前に水の関係するマップで戦うと、「水のハーモニー」の踊りを覚えられるというコンプ要素がある。一方の「金の髪飾り」は、消費MPを半減するアクセサリであり、ご存じの通り消費MPを1にする「スリースターズ」の下位互換なうえ、別に個数限定というわけでもない。
――それでは、低レベル的にはどうなのかと言うと、モグを味方にした際のレベルは最低でも11と非常に高いため、下手にパーティに入れると、その後に加入する仲間のレベルまで引き上げられてしまう。また、「水のハーモニー」も、戦力として重要ではないうえに、GBA版なら崩壊後にも修得の機会がある。対する「金の髪飾り」は、低レベルクリアーではキャラクターの最大MPが50程度と低く、そのままだとあっという間にMP切れになってしまって効率が悪い(消費MPの参考:ファイラ/20、スロウ/5、リフレク/22など)ため、この時点からMP半減効果を使える意義は大きい。そして、ここでモグを見捨てたところで、崩壊後には普通に仲間にすることができる。そんなわけで、ここではあっさりとモグを見捨て、「金の髪飾り」のほうを入手しておいた。しかし、これが経験値入手上の大きな誤りであったことに、後に気付くことになる…。
それ以外のイベントに関しては、以下のような感じである。
◆ジドールのオークションで、「ゴーレム」と「ゾーナ―・シーカー」の魔石を購入する。
◆ツェンの町で、魔石「セラフィム」を購入する。
◆大三角島に先回りし、透明状態になってブリアレオスから「大地の衣」を盗み続け、装備すると同時に売却してギル稼ぎをする。なお、この時点ではダンジョンの西の山は開かれておらず、サマサで買い物をすることもできない。
◆獣ヶ原を中心に、いつものように戦力増強を行う。魔法修得値に関しては、小三角島に出現する「眠れる獅子」を狙う。GBA版ではバニシュ・デスの裏技が使えなくなったものの、それでも魔法修得値10はおいしいので、混乱けむりだまで撃破を行う価値はある。
その後、ある程度の準備が整ったら、ストーリーラインに戻り、封魔壁への洞窟を攻略していく。
…と言っても、ここは珍しくボス戦の無いダンジョンであるため、雑魚から逃げながら「アルテマウェポン」などの入った宝箱を回収して進んでいけば良い。敵がそこそこの殺意をもって殴ってくるが、ポーションは獣ヶ原で戦っていると簡単に99個でカンストしてしまうため、それをガンガン使っていけば良い。途中、きたない忍者が出現するスイッチは押さないように気を付けて、最深部まで進む。
――その後、イベントでGBA版の凄く情けない危機BGMを聞いて、飛空艇が故障し、一行は北海道で言うと函館のあたりからベクタへ向かうことになる。なお、実はすぐ近くの森に隠れチョコボ屋があり、移動がとても楽ということは、あまり知られていない(または、知られすぎていて、省略されている?)。
Q:なんで犬が真ん中に座ってるの? |
そうしてイベントが進むと、にっくき帝国城に突入したがヘタれているリターナーとナルシェのガードたちを尻目に、帝国との会食イベントが始まる。その内容は、「前半部の4分間で、帝国兵たちと会話をする」「後半部で、帝国首脳部と会談を行う」の2パートに分けられる。
…これは、ミニゲーム的な位置付けが強いものの、経験値を持った雑魚敵が出てきたり、最高ランクの成績を残すと、攻略で役立つ「退魔の腕輪」(雑魚とのエンカウント率が低下)が手に入ったりと、低レベルプレイ的にも重要なイベントとなる。そのため、最高成績を狙っていく必要があるのだ。
それではまず、前半部の4分間の会話イベントのほうから進めていこう。ここでは、会食準備の4分間を使い、帝国城の内部に登場する合計24人の帝国兵たちと会話を行う。帝国兵の中にも、生き残ったことに安堵する者、幻獣の力に怯えきっている者、はたまた帝国最強ッスよとでも言いそうな者など、様々な人物がおり、世界観的にも重要である。4分という準備時間であるが、恐らく1分でお湯を沸かして、残り3分でカップラーメンを作っているのであろう。
…そして、低レベルクリアー的なポイントとして、ここでは話しかけると戦闘になる敵が合計で4人出現する。こいつらは経験値を持っているが、逃げると会食の評価に悪影響を与えてしまう。そのため、4ヶ所中3ヶ所で戦う「サージェント×1」は、混乱けむりだまの裏技で勝利したことにする。一方、魔導アーマーシンボルで戦う「メガーアーマー」は、こちらが逃げられないということで、混乱けむりだまも通用しないのだが、ここまで経験値を入手していないキャラクター4人で等分すれば、経験値を87ポイントに抑えてレベルアップを避けることができる。敵としての戦い方は、適当にティナが「サンダラ」でも撃っておけば良い。なお、このイベント終了後、謎な理由により、全員の「レベルが上がらなかった分の獲得経験値」は一度リセットされるようだ。
――とまあ。こんな感じで、攻略としてまとめると単純そうなのだが、実際には「混乱けむりだまの際のコンフュがリフレクトリングで反射されてリセット」「同じくコンフュが魔法回避でミスになってリセット」「何も考えず攻略サイトを真似してエドガーを連れて行ったらトロッコ連戦で経験値を獲得しておりレベルが上がってリセット」などなど、情けなさすぎる失敗によって、何度もやり直しをさせられてしまった。なお、時間制限イベント自体は、PS版以降のダッシューズを組み合わせた4倍速移動、およびGBA版のそれほど遅くないロードを組み合わせたことにより、全ての宝を回収したうえで、さらにケフカのトイレイベントを2回見れるくらいまで時間を余らせることができた。あれはねえ…ああいうことされると、2回見ることになっちゃうよねえ…。
その後、引き続いて、「幻獣の襲撃に対応するための、リターナーと帝国の協力」を議題とし、ミニゲーム形式の会談が始まる。どれを選んだところで、その後の物語の展開は変わらないのであるが、それぞれの回答に点数が定められており、前半部の会話イベントと合算して、終了後の報酬に影響してくる。帝国側は犬が真ん中に座っているというふざけた態度であるが、こっちも筋肉兄貴(弟)とかクレーンに引っかかれた死体が参加しているので、文句は言えない。これらの会談での選択肢は、最初から正解が決まっているので、攻略サイトを参考にし、サクサクと選んでいく。
…そして、途中で休憩を挟んだ際に、ガストラの左右に座っている魔法生物みたいな奴らに話しかけると、余興として「親衛隊×3」と戦うことができる。これもまた、最終的な評価に影響するのだが、敵は経験値を持っている。幸い、そのまま「これまでのシナリオで取得経験値がゼロだったキャラクターたち」を使って倒せば、レベルアップは避けられる。なお、敵としての強さと、用意される2分という制限時間は、どちらも全く問題にならなかった。
そんなわけで、これにて会食イベントが終了する。今回は、無事に満点を取れた(たぶん)ということで、「サウスフィガロの解放」「ドマ城の解放」「封魔壁監視所の武器庫開放」「タマの鈴」「退魔の腕輪」の全ての特典を手に入れることができた。また、イベントの進行でパーティが再編成され、メンバーはティナ・ロックの2名となり、それと同時に、全員の「入手をしたがレベルアップに関与しなかった経験値」が全てリセットされた。
…最後に、帝国城をもう一度周り、宝箱の取り逃しが無いか確認していく。ここで手に入るアイテムで重要なものは、「はやてのかんざし(先制攻撃率UP)」「アラームピアス(バックアタック&挟み撃ち防止)」である。上記の「退魔の腕輪」も合わせると、フィールドでのランダムエンカウント対策として役立つ物が、同時に3つも手に入ったということになる。
――最後に。会食前半の4分間で話しかけられる兵士とは、このタイミングでもその大半が残っており、ケフカのアルテマバスターごっこもこのタイミングなら自由に見ることができる。ただし、24人の兵士のうち、戦闘が発生する4人の姿は綺麗さっぱり消滅したりもする。個人的には、左側中腹の部屋の、トイレに立てこもって和平に反対していた兵士のその後が気になるところである。干されたのか、それとも水に流れていったのか…。
このレオ将軍(30)の強烈な顔グラフィックが一部の層に話題となっている |
そして、会食イベントが終わると、リターナーと帝国の一行は、船を使って幻獣たちが消えていった大三角島へと向かう。メンバーは、ティナ・ロック・シャドウの3人であるが、シャドウはまともな戦闘イベントが無くサマサの村で離脱するため、演出的な意味合いが大きい。そして、帝国側が連れてきた人材として、セリスとも偶然に再会を果たすことになるのだが、こちらはメンバーに入ることが無く、復帰はサマサ関連のイベントを終えてからとなる。
…そんなわけで。アルブルクでレオ将軍が手配した宿屋に泊まると、物語が進んでいく。ここでは、夜にロックとセリスが宿の外で会話をするイベントがあるが、実はここが「セリスのテーマ」が初めて流れる場面だったりする(私も勘違いしていたのだが、序盤の三分割シナリオで仲間になる際には、占領下の町のテーマのまま)。なお、ここ以外だと、崩壊後の毒魚殺人の際にしか流れないので、物語の進行次第では、1回しか聴けないということになる。この曲は、まさしくヒロインという感じの名曲であるが、実はそこまで流れる回数は多くなかったりするのだ。そして、GBA版だと、例によって音質がへっぽこになっている。
そうして次の朝になり、船に乗ると、今度の夜はティナが眠れずに甲板に出てきて、そこで様々なキャラクターが語り合う。議題は「愛について」という哲学指数の高い内容であるが、特にティナがレオ将軍に対して、「私と人間とは…愛し合えるのかしら?」と訊くシーンは、字面とタイミング的に愛の告白にしか見えないのだが、その辺りはサラッと流される。もっとも、ここでいう「愛」は、私たちの考えるような“いわゆる恋愛”ではなく、「自分は人間的な感情を持てるのか?」という意味であるのだから、むしろここで「(こいつ…私のことが好きなのでは!?)」とかレオ将軍が思っていたら爆笑シーンになってしまう。ちなみに、ここでの会話内容により、少なくともレオ将軍側は以前からティナのことを知っていたようだ。
…そして、続けてシャドウが出てきて、オタクにありがちな唐突な自分語りをしたのちに、最後はロックが船酔いで「げろげろ〜。」と時代を感じる吐瀉音を流してくれて、この船のシーンは終了である。やれ、最後のロックは、重苦しい内容が続きすぎないようにとのコメディリリーフ的な位置付けなのだろうが、割とマジで雰囲気ぶち壊しと怒っている人が居るらしくて、なんだかよく分からない。
――その後は、船を降りる直前に、レオ将軍の「ティナ、昨日の話の続きは、また再会の時に…」という、後の展開から考えてみると猛烈にフラグな発言と、なんだかロックとティナが凄くセリスを軽蔑しているように見えるシーンを経て、大三角島へと到着である。
さて。ここでは、少しワールドマップを歩いてサマサの村に入ればシナリオが進行するのだが、このタイミングで稼ぎを行うという流派が存在する。
…というのも、このワールドマップに出現する「ブリアレオス」からは、3000ギルで売れる「大地の衣」が盗め、バニシュ状態なら一切のダメージを受けないため、低レベルクリアーでの崩壊前のギル稼ぎに利用可能である。そして、このタイミングでのみ、ロックに加えて、「盗賊のナイフ」を二刀流したシャドウにより、2人態勢での盗みが行えるため、時間的な意味での稼ぎ効率を最も高くすることができるのだ。
――が、私はその稼ぎを、最初から行うつもりが無かった。その理由として、盗賊のナイフで盗みを行うためには「たたかう」を行う必要があり、敵のHPを気にしなければならない。一方、ロックのみならば、Aボタンを押しっぱなしにしているだけで自動盗みを行うことができる。「大地の衣」はレア枠であり、ブリアレオスは通常枠のアイテムを持っていないため、盗みが成功さえすれば確実に「大地の衣」を入手できるのだが、その確率はなかなか低い(計算上8.6%ほど。体感ではもう少し渋い?)。ということで、まとまった額のギルを稼ぐのはかなり根気の要る作業となるため、単純な時間効率を落としてでも、ボタンを押しっぱなしで盗めるロック1人での「盗む」を行おうと考えたのだ。あとはもちろん、ロックのみでの稼ぎのほうが、シナリオ的な意味でのタイミングを選ばず、お金が足りなくなった時に追加で行えるという理由もあるな。
このロリコンどもめ! |
そんなわけで、サマサへと到達する。ゲーム的な変化として、以前は行えなかったメインシナリオの進行ができるようになるほか、各種ショップが利用可能となる。また宿屋は、最初は1500ギルだが、ストラゴスと会話したのちには1ギルとなり、泊まると物語が進んでいく。なお、上記のシャドウを用いたギル稼ぎを行う場合、この1ギルの宿屋に泊まってしまうとシャドウが離脱してしまう(その後もワールドマップには出られる)ので、そこは気を付けていこう。
…そうしてイベントが進むと、ストラゴス(Lv8)を加え、ダンジョンの「火事の家」を攻略する。ちなみに、一度入るとクリアするまで外に出ることはできない。もっとも、中にセーブポイントが無いため、詰むことも心配しなくて良い。あと、GBA版のメニューでは、「もえているみんか」表記である。
――さて、この火事の家では、ボム系モンスターである「バルーン」とのシンボル式エンカウントがあるが、接触しても逃げることができ、しかも逃げるとシンボルは消滅するため、低レベル的にも大きな問題にはならないだろう。また、後半部のSFC時代のゲームらしい分かれ道は、どちらも先に右を選ぶと、「炎のロッド」と「氷のロッド」を1本ずつ入手できる。
そうして最深部まで進むと、ボスの「フレイムイーター」戦である。こいつは、使い魔として経験値を持っている「バルーン」か「グレネード」を召喚するが、本体のみを倒せば経験値入手を回避することができる。さて、低レベルクリアーでのこの戦闘の定石は、「全員で氷のロッドを投げまくる」というものである。ちょうど良い機会なので、ここではFF6の低レベルクリアーで重要になる「ロッド投げ」というシステムについて説明をしておこう。
さて、この「ロッド投げ」は、昔のRPGでよくある「アイテムとして使える装備品」のことであり、FF6では「炎/氷/雷のロッド」(それぞれ「ファイラ」などのラ系魔法)と「ポイズンロッド」(ポイズン)、「グラビティロッド」(グラビガ)、「ホーリーロッド」(ホーリー)、あとは「フレイムシールド」「アイスシールド」「雷神の盾」(「ファイガ」などガ系魔法)が該当する。全て使い捨てであり、炎/氷/雷のロッドとポイズンロッドは崩壊前のみで店売り、グラビティロッドとホーリーロッドは崩壊後のみで店売り、フレイムシールド系統は店売りこそされていないが、量産自体は可能といった感じである。
…そして、これらのロッド魔法の特徴として、「敵の魔法防御力を貫通する」という特性がある。FF6では、敵の物理防御力/魔法防御力が100前後に設定されていることが多く、各種攻撃のダメージはだいたい半分程度にまで軽減されてしまう。よって、その防御力を無視できるとなると、同じ魔法を普通に唱える場合に比べて、2倍近いダメージを与えられるということになるのだ。よって、「炎のロッド」のファイラは、魔法コマンドで使用するファイガと同じくらいのダメージが飛び出す。しかも、FF6の基本システムによって、リフレクで反射されず、魔封剣でも吸収されず、防御力無視技なのでシェルの影響も受けない。また、防御力無視技としては珍しくティナのトランス補正が乗るため、弱点×トランスによって莫大なダメージを与えることができる。もちろん、低レベルクリアーでは大きなネックとなるMPも消費することは無い。そして、フレイムシールド系となるとさすがに入手は面倒なのだが、それより少し弱い程度のホーリーロッドならば普通に店で買える(実は、FF6はホーリーよりもファイガ等のほうが基本威力が高い)。さらに、エドガーの「ウィークメーカー」には、耐性を持つ敵が全くと言って良いほど居ない(ラスボス第3段階の「まりあ」のみ)ため、敵の属性耐性も苦にならない。
――以上の理由により、このサマサで炎のロッドなどの通称「三色ロッド」が手に入った瞬間から、FF6の低レベルクリアーはひたすらロッドを投げ続けるゲームとなるのだ。ちなみに、炎/氷/雷の三属性が対等な場合、実はブリザラ・ブリザガが最も威力が高いため、それを優先させていくと良いだろう。
◆訂正(2019/8/12):ロッド投げの性質部分について、「魔封剣で吸収されない」と書きましたが、誤りであり、実際には魔封剣でロッド魔法は吸収されます。また、新たに「ティナのトランス補正が乗る」という説明を追加しました。
そんなわけで。このフレイムイーター戦でも、敵が弱点とする「氷のロッド」を使用し続ければ、簡単に勝つことができる。最も高いダメージを見られる状況は、「ティナが魔力特化&両耳イヤリングの装備をしてトランスし、氷のロッドを投げつける」というものであり、約4000という凄まじい数値を叩き出すことができる(ロッドはデフォルトでは全体使用となっているが、ボタンを押して単体使用に切り替える)。これまで、4桁ダメージすら難しかった低レベルプレイで、いきなりこんなものが出てくるのだ。主力になるわけだね。
…が、そんなことをすれば勝てるのは分かっているため、今回は動画を投稿するということも考慮し、少し違う勝ち方を狙ってみた。やり方は、MPの枯渇である。FF6には、「魔法生物」というシステムがあり、それらの敵はMPがゼロになると死亡するという共通の特性がある。その具体的な敵として、アルテマウェポンやマジックマスターが有名であるが、このフレイムイーターも魔法生物であるため、MPダメージによって撃破することができるのだ。
――そんなわけで。作戦としては、全員がリフレクトリングで身を守りつつ、トランスしたティナを主力とし、「ラスピル」でMPを削っていく。この場合、削れるMPは100強となり、フレイムイーターの最大MPは480ほどであるため、同条件でティナが魔法の「ブリザラ」を放つ(1400ダメージ程度。なおフレイムイーターの最大HPは8400)よりも、効率は良いということになる。そしてもちろん、MPなので、敵が「ファイラ」などを使う場合でも減っていく。そして、その攻撃面の敵の魔法は、リフレクで反射できるため、ほとんど問題にならない。
という感じで。実戦では、ティナの他にも、ロックが「スロウ」を掛けた後は「ラスピル」でMP削りに参加していったが、その削り量は30ほどとトランスティナの1/3程度である。まあこれは仕方ない。さらに、ストラゴスはこの時点では設定に反して魔法を使えず、青魔法(作中では「おぼえたわざ」表記)ではどうすることもできない。初期修得は「アクアブレス」と「石つぶて」であるが、アクアブレスは全体攻撃なうえにHPダメージで、しかも実はフレイムイーターは水弱点ではなく、バルーンとグレネードの弱点を突けたところで、本プレイではデメリットにしかならない。「石つぶて」など、町の子供とイシツブテ合戦でもしろと言うのだろうか。よって、残念ながらストラゴスはアイテム係である。幸い(?)、
敵はそこそこの頻度で物理攻撃を行ってきてくれるので、ストラゴスが手余りとなることは少ない。
――そんなわけで、実戦では、ティナとロックがそれぞれ3発ずつ「ラスピル」を放ったタイミングで、敵を撃破することができた。というわけで、いつも通り、動画を掲載してみることにしたい。なお、本戦闘では、私は最初に全員バニシュ状態で挑んでいたのだが、これはあまり良くない作戦である(透明状態だとリフレクの効果が適用されない)。しかしながら、フレイムイーターの「ボムベアラー」によるボム召喚で何故か全員の透明状態が剥がされるという怪奇現象が発生し、私の失敗を帳消しにしてくれた。たまにはロリコンもいいよね!
◆動画◆
リルムの、唯一かもしれない活躍シーン? |
そうして火事の家から脱出した後は、ティナ・ロック・ストラゴスの3名で、幻獣たちが逃げ込んだ「西の山」を攻略することになる。なお、このダンジョンも表記が安定せず、「幻獣の洞窟」とか「幻獣の聖地」などと呼ばれることもある。ちなみに、これより前のタイミングでこの地を訪れても、そもそもダンジョンの入り口が存在せず、中に入ることができない。
…さて、ここでは少し進むと、ボスの「オルトロス(西の山)」と戦うことになる。こいつは、これまでの1回目のレテ川・2回目のオペラ劇場の際とは異なり、22000という桁外れのHPを持つ。HP半減でリルムが現れ、「スケッチ」を使うと戦闘終了になるとはいえ、それでもこれまでのボスキャラクターの中で最大である。まあ、崩壊前中盤までの3000くらいという値が少なすぎるのだが。
というわけで。ここでも低レベルプレイの定石としては、敵の弱点である炎のロッドと雷のロッドを投げまくることなのであるが、またしてもせっかくだからということで、別の戦法を試してみた。やり方は、いつも通りスロウを掛けて、あとは普通に魔法の「ファイラ」と「サンダラ」で攻撃するのである。だいたいダメージは500程度であるが、ティナは前回バトルに引き続きトランスを利用し、ダメージを2倍にできる。
…なお、ティナのトランスは、「与ダメージ2倍&被ダメージ半分」という効果で、持続時間に関しては、魔法修得値によって増えていく内部的なゲージがあるようだ。もっと具体的に言うと、ティナには魔法修得値の蓄積で増加する最大128の内部トランスゲージがあり、トランス状態になるとそれを減らしながら戦っていく。また、この数値が7以下だと、新たにトランス状態になることはできず、文字が灰色で表示されるらしい。
――ちなみに、私も勘違いしていたのだが、トランス状態で戦闘が終了してもそれで内部トランスゲージがゼロになることは無く、残った分は次の戦闘にも引き継がれるようだ。それが、フレイムイーター戦でトランスをしたのに、またこのオルトロス戦でもトランス状態になれる理由である。その他、崩壊後には、どういう理由か知らないが、この内部トランスゲージの減少速度が半分となるようだ。
やれ、このトランス状態は極めて強力であり、デメリットはATBバーが「内部トランスゲージの減少を示すもの」に置き換わり、いつ行動できるか分からなくなることくらいである(SFC版では、ATBゲージが瞬時に満タンになる特性があるらしい?)。低レベルプレイではガンガン利用していくべきものであろう。これまで、あまり使っている人を見たことが無いが、だからこそ私がこの能力を活かしていきたいのだ。
そんなこんなで。ティナ・ロックで、弱点属性の魔法を使ってオルトロスを叩いていく。消費MPに関して、「金の髪飾り」で半減するティナはともかくとして、ロックはあっという間にMP不足となってしまうが、そのたびに「アスピル」で吸い取っていく。
…そうして、少し攻撃すると、敵が赤く光り、「3属性の攻撃に注意!!」という神の声が聞こえて、以降は炎/氷/雷属性の攻撃に対し、それぞれのガ系魔法で反撃をしてくるようになる。しかし、このガ系魔法はリフレクによって跳ね返すことができるため、例えば「ファイラ」でこちらから攻撃を加えた場合、反撃で「ファイガ」を反射し、ダメージを更に積み重ねることが可能となる。頭が軟体動物になっている。というわけで、ここからは、MP不足を起こしやすいロックは、「サンダー」に切り替えていく。余談だが、全員リフレクということで、味方側に魔法を掛けて3人で反射させれば、「0.5(全体化)×3(人数)=1.5倍」のダメージを与えられるのではないかと思ったが、実際にやってみたところ、何故か更にその半分の火力しか出なかった。FF6では、いわゆるデルタアタックは、あまり有用ではないようである。
――そんなわけで、更にHPを減らすと、リルムが登場し、会話シーンを挟んだのちに、パーティへと加入する。以降は、固有コマンドの「スケッチ」を成功させるとバトル終了となるのだが、低レベルプレイではなかなか命中率が低いらしい。というわけで、一応は「バニシュ」を掛けてからスケッチをしていったところ、3回目で成功をさせることができた。ふう…。ちなみに、猛烈にどうでもいい雑談だが、下に掲載している動画のタイトルが、最後の推敲ギリギリまで『FF6/低レベルクリアー:「西の山」戦』となっていた。山と戦ってどうする。
◆動画◆
というわけで。バトル終了後に、リルム(Lv6)が正式に仲間へと加入する。リルムの特殊コマンドは「スケッチ」か「あやつる(「団長のヒゲ」装備時)」であるが、どちらもガウの「あばれる」から「覚えた技を自由に選んで使える能力」が失われたような内容であり、激烈に使いづらい。この内容で、崩壊前でも崩壊後でも後半にしか仲間にならないのだから、もはや利用させる気があるとは思えない。一方で、装備品の補正が優秀であり、地味に魔力がパーティの中で最も高いという特徴があるため、それらを活かして、魔法使いキャラとして戦わせるのが有効な活用法であったりする。
――ちなみに、その他の使い方として、「スケッチ」には、特定の順序でコマンド入力を行うことによってバグが発生し、それによって崩壊後にワープするなど様々な現象を起こせるため、バグ勢には人気の技になっているらしい。なんかもう、FF6というゲームがよく分からない…。
さて。ゲームの段階は、西の山を攻略している途中である。この後、宝箱を集めつつ奥へ進み、幻獣たちを見つけると、自動的に物語が進み、一行はサマサへと移動をする。ここでは、レオ将軍(一応、Lv11)を操作し、ケフカの幻影と戦うことになる。イベント戦的な意味合いが強いものの、負けると西の山からやり直しであるため(まあ今回は、WiiUのまるごと保存を使えるのであるが…)、頑張って戦わなければならない。幸い、敵の攻撃で一撃死することは無いため、アイテムで回復をしながら戦っていけば負けることはないようだ。1回だけの機会を存分に惜しむように、固有コマンドの「ショック」や「皆伝の証」装備での4連続攻撃を楽しみ、ケフカの幻影を撃破していった。
この魔大陸浮上も、バグ勢の中では人気のシーンになっているとか |
そうしてイベントが進み、ついに崩壊前で最後のダンジョンである魔大陸が浮上をした。と同時に、セリスを含むパーティメンバーが復帰し、ここまで仲間にしたキャラクターのうち、全てが再編成可能となった(ただし、髪飾りの代わりに落下していきダメージが回復するまで身を隠しているモグと、恐らく魔大陸でかくれんぼをしているシャドウを除く)。なお、レベルは、ガウとストラゴスが8、カイエンが7で、残りは6である。
――そんなわけで。あとは、魔大陸さえクリアーすれば崩壊前は終了なのであるが、低レベルクリアーにおいては、この魔大陸が経験値分配でも戦闘面でも屈指の難関となる。また、クリアするとそのまま崩壊後へと移動をするため、それに対する準備しておかなければならない。さて、やり込み的には大きな山場となるから、しっかりと備えつつも、またできるだけ早めに更新できるように頑張りたいな…。
(2019年5月4日) 5382 PV
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