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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
機械と魔法が融合した、FF6らしいラストダンジョン(しかしGBA版では音質が超劣化) |
いよいよ、FF6も大詰めである。今回から合計3話を掛けて、FF6のラストダンジョンである「瓦礫の塔」を攻略していくことにしよう。
…さて、このダンジョンの物語的な位置付けは、世界崩壊によって旧ベクタ地域に瓦礫が集まり巨大な塔を作り上げたというものである。その性質上、崩壊前に訪れた帝国城を彷彿とさせるエリアも多い(トイレなど)。その他にも、3つのパーティを用いた総力戦となることや、「機械と魔法の融合」と言った映像&音の演出など、何かとプレイヤーに強い印象を与える。この塔に、三闘神を含む8体のボスと、全4形態の壮大なラスボスが待ち構えている。
――という感じなのだが。今回のプレイに使用しているGBA版では、BGMが超が付くほどに劣化している。SFC版では、磨き上げた金属を掻き鳴らしているかのような音が、このダンジョンの異質さを大きく盛り上げてくれていた。それが、GBA版では、イントロはよく分からない雑音になっており、その後のメロディも勇ましさが錆びついてしまっている。やれ、GBA版FF6は画質も音質も劣化版と言わざるを得ないが、このラスダンの曲はどうしようもないくらいの情けなさである。実際に、【YouTubeでのSFC版の曲】と【GBA版の曲】を紹介してみるので、両者を聴き比べていただけると良いだろう。ちなみに、PS版についても、GBA版ほどは酷くないが、音質が悪くなっており、多少なりとも受ける印象が変わってしまっている。やれ、「25年前の作品が一番好み」というのはよくある話だが、「25年前の作品が一番質が良い」ってどういうことなんだ。もう少し移植を頑張れなかった?
そんな「瓦礫の塔」の、今回プレイでの攻略方針は、基本的に「3つのパーティで、途中退却をせずに進めていく」というものである。
…やれ、瓦礫の塔の道中では、3つのパーティに8体のボス(うち5体が強制)が待ち受けており、合計12人の力でボスと戦っていくことになる。しかしながら、このダンジョンからは「テレポ」などでいつでも脱出できるため、最も強力な4人を1つのチームに集中させ、ボスを倒したら退却してパーティを再編成することにより、実質的に8体のボスを全て1つのパーティで倒すことができる。そもそも、低レベルという不利な状況であれば、そうやってこちらに有利な状況を作るのが当たり前であるし、だからこそ、再編成をしても1人にしかならないレベル6×3人クリアーが際立った難関とされてきたのだ。
――しかしながら。それでは、せっかく仲間を全員集めた特性が活かせない。また、ここまで極一部を除いて難関が無かったため、少し変わったことをやって難易度を上げたかった。その他、今回は物語的な攻略の流れを重視してきたので、それを瓦礫の塔にも適用したくなったという理由もある。以上のことを考え、今回は「途中退却をせず、最初に決めたチームで最深部まで進めていく」という形式にしたのである。もし、何らかの理由によって途中で外に出ざるを得なくなった場合も、同じチームで攻略を再開するということにしたい。
それでは、チーム編成…の前に、今回は12人のキャラクターを戦闘で使うということで、最低限の育成をしておく必要がある。具体的に何かというと、それは魔法の取得である。特に、カイエンなどは1個も魔法を覚えていないため、そのままではあたふたすることしかできない。
…では、「最低限の魔法」とはどれくらいを示すのかというと、私は「アルテマ」と「リレイズ」を覚えるまでということにしていった。まず、「スリースターズ」は全員が装備することができるので、これで消費MPを1にして「アルテマ」を連打すれば、どのキャラクターでもそれなりの火力を発揮することができる。ますますクソ大雑把なアルテマ祭りが加速するのであるが、さすがにラスダンということで、完全なる舐めプをやっている場合ではない。また、攻撃の要がアルテマなら、「リレイズ」は守りの要という感じであり、これが使えれば、そう簡単に全滅するようなことはなくなるだろう。
――そういうわけで。全員の「アルテマ」「リレイズ」の取得を目指して、ひたすらサボテンダーを狩りにいった。なお、アルテマは、魔石:「ラグナロック」と「英雄の盾」の2つで覚えられるが、リレイズは魔石:「フェニックス」のみであるため、どうしてもリレイズのほうで渋滞が発生してしまう。が、それはそれということで、せっかくだから他の魔法も覚えさせていくことにした。特に、ステータス魔法なんかは、その有無で大きく戦法が変わってきたりする。崩壊前の、アルテマウェポンを前にしてレビテト未取得に気付き魔大陸脱出(【第9話】)なんて悲劇は、もう繰り返したくないものである。
結局、多くの人が留守番させるであろう2名が、今回もファルコン号で待機をすることに… |
そんなわけで。瓦礫の塔で使う予定の全キャラクターが、「アルテマ」「リレイズ」を取得することができた。
…ということで、次は、瓦礫の塔に挑戦するパーティの編成である。今回は、ここでキャラクターを選んでしまうと、もう変えられない(という方針でプレイをしていく)ため、ここでの選定は極めて重要である。というわけで、各戦闘に必要となるキャラクターや、ここでしか取得できない要素、その他にもネタ要素なども重視して選定を進めていった。さあ、実際に戦っていくパーティは、以下の通りである!
さて。詳しい選定理由としては、それぞれのボスの攻略に譲りたいとして、まず重要なのが、第1パーティが戦う魔神からは「フォースフィルド」という限定品の青魔法を取得できるため、そこにストラゴスを送り込むことは確定である。そして、第1パーティは魔神以外のボスとは戦わず、その戦闘は「ウイークメーカー」があれば何とかなるはず(結局使わなかったが…)なので、エドガーを投入し、残り2名は適当に決めていった。
…そして次に、第3パーティは戦闘の難易度が高いため、モグとゴゴという、これまで活躍してきたキャラクターを優先して投入していった。モグはスノーマフラーで物理防御力を255にでき、ゴゴはオリジナルコマンドを3つまでセットできる。この2名がいれば、何とかなってくれるだろう。
――最後に、第2パーティに関しては、アルテマバスターはティナかセリスがいれば簡単に勝てるということが既に知られている(後述)ため、その両名を参加させることにした。ついでに、せっかくだからということで、ここはロック+女性3人のハーレムパーティにしてみた。大ボスの女神もまあ女と言えば女であるため、もうロックは大喜びであろう。
そして。FF6には全部で14人の仲間が居るため、3個のパーティだと2人が余ることになるのだが、その枠は例によってガウとウーマロになった。ガウは、経験値背負い役としてレベルが上がりすぎてしまったので戦闘に参加させず、ウーマロは単純に弱すぎる。恐らく、通常プレイでも、この両名が留守番になったという人は多いのではないだろうか。低レベルプレイと通常プレイでは、ガウに関しては事情が正反対なのに、奇妙な一致である。
そんなわけで! 今回は、この3パーティを使って、瓦礫の塔を進めていくことにしよう。
…やれ。特に、前回の15話では、狂信者の塔やジャボテンダーなど、少し厄介な敵たちと戦ってきたが、この瓦礫の塔では、思い出したかのように情けないボスたちが続々と登場する。ただ、そんな中にも、もちろん強敵は居るため、完全なる無策で勝ち抜いていけるというわけではない。また、3つのパーティで途中退却をせずに攻略していくという制限上、少しであるが難易度も上がっていると言える。さあて、どんな戦いになることやらだ…。
トイレにこもって考え事をすることを「アルテマバスターする」と言います(※言わない) |
それでは、実際の攻略を進めていこう。
…まず、この瓦礫の塔では、外壁部など多くのフロアで「グランベヒーモス」という雑魚敵が登場し、こいつからは逃げることができない。一応、他の敵との組み合わせで出現するため、グランベヒーモスだけを倒して逃走するという手も取れなくはないが、HPが11000もあるうえに、あの魔法レベル90のように魔法メテオを唱えてくることがあるため、そもそもこいつと出会わないという対策が重要である。また、例によって、FF6では基本的に“次にどの敵が出るのか決まっている”ため、WiiUの「まるごと保存」を使いながら移動をしたとしても、それだけではグランベヒーモスとの遭遇を避けることができない。さらに、出現する可能性があるエリアでは、なかなか高い確率でグランベヒーモスを含むパーティが登場するようになっている。
――そのため、対策としては、まず第3パーティのモグを使い、「モルルのお守り」でインフェルノ戦前のセーブポイントまで進む。そして、以降は短い間隔でパーティ切り替えからのセーブを行いつつ、少しずつマップを進んでいくのだ。こうすれば、時間は掛かるが、グランベヒーモスと遭遇をしても、すぐにリセットしてやり直すことができる。なお、グランベヒーモス以外の雑魚は、さっさと「けむりだま」で逃げれば良い。
そんな感じで、第3パーティの準備が出来たら、次はロックたちのいる第2パーティことハーレムパーティを進めていく。道中、忘れずに「ミネルバビスチェ」を拾い(まあ、今回は雪男の洞窟で既に1個入手しているのだが…)、少し進んでトイレにてボス:「アルテマバスター」戦である。
…さて、こいつは、瓦礫の塔の情けないボスを代表する存在である。敵の攻撃自体は、「フレアスター」「クエイク」「魔法メテオ」「アルテマ」など強力どころが揃っている。しかしながら、序盤は炎・氷・雷の属性攻撃と凍結効果の「ノーザンクロス」しか使って来ないため、炎・氷・雷・風を無効化できるミネルバビスチェがあれば死ぬことは無い。そして、敵は魔法生物であるため、MPが0になると消滅する。これだけでも、ラスダンの敵としては十分に残念感が漂っているのだが、極めつけが、ミネルバビスチェはこの直前の宝箱から拾うことができるという点である。
――以上の理由により、このアルテマバスターは、ミネルバビスチェが着れるキャラさえ居れば勝てるということが、それこそたい古の時代から知られてきた。特に、その1人であるセリスは、崩壊後に必ず仲間に入るため、装備まで縛らない限り、負けることは有り得ない。この戦法は、界隈では1990年代の同人誌時代から活躍してきた「HMX-2012」という方の功績として知られているらしいである。その原文は、同人誌でしか読めない…と思っていたのだが、jun氏の【Field
of Dreams】のFF6コーナーに、氏の文章が掲載されている。この場を借りて紹介させていただくとともに、感謝を申し上げますm(_
_)m
そんなわけで。恐らく、初めてこのトイレ放置作戦が提唱されてから、恐らく20年は経っているであろうが、純粋にこれを上回るものは今後も出ないであろうと思われるため、私も今回プレイでその作戦を踏襲させていただいた。
…さて。このアルテマバスターがMP切れを起こす時間は、完全放置で概ね1時間とされている。が、GBA版は全般的に処理が遅くなっているので、少し心配であった。が、実際にはちょうど1時間ほどで敵はMP切れを起こしていた。あとは、計画通り、最後に「ラスピル」でMPを0にして撃破する。さすが、既に確立された戦法というものは、全く無駄がなくて美しいものである。
ちなみに、このアルテマバスターは、ご存じの通りネタボスとして評価されることが多い。
…その大きな理由が、出現エリアは崩壊前の帝国城でケフカが捕らえられていた牢獄に相当する場所であるが、この部屋はトイレと呼ばれることがほとんどである。また、バトル前にセリフがあり、「我は創造されてまもなく放置され、何を為すべきなのか考え続けたが、その答えがようやく出た」という内容を喋ってから戦いが始まるのだが、結局のところ答えが何なのか分からない。“バスター”とあるので、恐らくはアルテマウェポンに対抗する存在なのであろうが、そのアルテマウェポンと比べるとキャラクター性が曖昧である。また、倒さずともスルーしてエンディングを迎えることができるので、その場合は上から降ってきた瓦礫に潰されるか、またはトイレに流れていくものであると思われる。
――ちなみに、これらの恨みから奮起したのか、一応は同名モンスターがFF10で登場し、そこでは確率で「アルテマ」を使うなど強化されており、スフィア盤封印プレイでは、特殊な一撃必殺技である「斬魔刀」を除いて絶対に勝てない相手として君臨している(【かんたんスフィア盤なしクリアー:第11話】)。ちなみに、FF10ではアルテマウェポンも同時に登場するが、ふと思い立ってダメージ計算をしてみたところ、INT版以降の作品ではHPが70000→99999と上がっているため、微妙なところでワンパンではバスターできない(86930〜98158ダメージ)という結果に終わってしまった。残念…。
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サwンwダwーwwww |
次は、トイレに完成したセーブポイントを新たな拠点として、さらに探索を続けていく。第2パーティは、途中で第1パーティのためにスイッチを動かしたうえで、道中の赤いマットが敷いてある部屋にて、ボスの「イエロードラゴン」戦を行う。
…さて、こいつに関しても、アルテマバスターに勝るとも劣らない貧弱ボスとしてその名を轟かせている。まず、敵の攻撃の中には「サンダー」が含まれている。まさか、ラストダンジョンのこの状況になって、サンダガでもサンダラでもなく「サンダー」である。しかも、敵はエネルギーを溜めて強力な攻撃を行うのだが、その技は「サンダガ」である。例えば、崩壊後の序盤に出現したフンババですら普通にサンダガを使ってくるのに、それを“伝説の八竜”が溜めなければ使用できないというのは実に情けない。しかも、追い打ちとして、敵には毒が効いてしまうので、それを使って放置しているだけで火力は十分となる。敵の攻撃は、雷神の盾やミネルバビスチェで雷属性から身を守ったり、バーサクを掛けて全員バニシュなどという感じで、防ぐ手段が多彩である。
――そんなわけで。今回プレイでは、冒頭の「サンダー(笑)」を属性吸収で防ぎ、その後は「敵にバーサク」→「召喚ファントムで透明」→「バイオで毒」という必勝法で勝利していった。実は、バトルスピードは最速の1であり、こちら側に著しく不利な状況だったわけだが、それすら気付かないくらいの楽勝っぷりであった。なお、バーサクでのハメが決まったあとは、こちらから「アルテマ」あたりで攻撃をしていっても問題は無かったのであるが、せっかくだからということで、こいつも放置してみることにした。結果、7分ほどで、敵は毒によって死んでいった。これが伝説…まあ、弱いという話が語り継がれているという意味では伝説なのかもしれないが…。
ちなみに、伝説の八竜で恒例の戦利品は、アクセサリの「クリスタルオーブ」となっている。その効果は、最大MPを1.5倍にできるという、普通のRPGなら便利なものである。しかしながら、FF6では「アスピル」によるMP吸収が極めて手軽であるうえに、ここまで来ると「スリースターズ」で消費MPを1にしてしまっているという人も多いだろう。というわけで、対となる「マッスルベルト」(最大HP1.5倍)と比べても、全く使えないアクセサリとして知られている。いや、使えないほど弱くはないので、強いて言うなら“全く使わない”が正しいかな…。
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「デルタアタック」は耐性以外では必中の石化効果。こんな凶悪なコンボ攻撃をしてくるとは… |
さて。イエロードラゴンの撃破後に更に進めると、第2パーティは合流地点であるスイッチのところまで進み、第1パーティは階段の途中の瓦礫で行き止まりとなっている状況である。いよいよ、第3パーティで、ボスの「インフェルノ」と戦っていくことにしよう。こいつは、これまでの頼りない方々とは打って変わって、低レベルクリアー屈指の強敵として知られている。
では、インフェルノの何が強いかというと、それはひとえに「技の多彩さ」である。
…まず敵は、魔導研究所脱出の際に戦ったナンバー128と同じく、「インフェルノ+ケトゥ+ラフ」という3体セットで登場する。この“3体で登場する”というだけで、敵側の攻撃ペースが3倍であり、特に人数を縛るタイプの低レベルプレイでは、苦しい戦いになる。なお、腕は倒しても一定時間で復活し、本体のみをHP0にすればバトルに勝利できるなどといった基本ルールは、ナンバー128の時と同じである。ちなみに、画面で右側(キャラクターから見て手前側)が「ケトゥ」であり、左側(奥側)が「ラフ」である。
――そして、インフェルノは、通常時には「サンダラ」や「アトミックレイ」を使って攻撃してくる。サンダラは雷属性・アトミックレイは炎属性であるが、その両属性を全キャラクターが防げるようにするのは不可能であるため、どちらを受けてもそれなりの被害が発生する。また、両腕のうち、手前のケトゥは「メタルカッター」という技を使い、単体ないし全体に大きな魔法ダメージを与えてくる。物理ではなく魔法であるため、被害が大きくなりやすいが、一応は魔法回避で避けることも可能である。また、その使用は常時・2/3の確率であるため、運が良ければ一度も飛んでこない。
そういうわけで。この通常時の行動だけでもそれなりに厄介なのであるが、敵の特殊な行動パターンはさらに大変である。
…まず、両腕が生存している状態では、敵は一定時間ごとに「デルタアタック」を使用してくる。これは、単体に石化効果を与えるという単純なものであるが、必中であり、アクセサリで耐性を付ける以外の方法では回避ができない。言うまでもなく、レベル6×3人クリアーでの単騎攻略では、当たってしまうと即全滅であるため、非常に大きな問題となってくる。
――しかしながら、そのデルタアタックを封じるために、腕を落としてしまうと、本体が確率で「魔法メテオ」を使うようになってしまう。これは、狂信者の塔で魔法レベル90が苦しめてくれたことから分かるように、回避不能の無属性全体魔法攻撃・防御力無視・魔封剣無効という低レベルクリアーの天敵中の天敵である。ただし、このメテオに関しても、「腕が落ちており、かつ『魔導バリアー』をバトル開始から1回使用したのちに、インフェルノ本体が毎ターン1/3の確率で使用する」という条件が付いているため、運が良ければ一度も使って来ない可能性もある。というわけで総合して、腕を倒すか否かは、なかなかもって難しい判断を迫られるのだ。
腕を残しておくとメタルカッターにデルタアタック、腕を倒すと魔法メテオ。なので倒さずストップする |
というわけで。このインフェルノは、特に低人数攻略では際立った難関となるのであるが、普通に4人を使える場合は、そこまでの難関とはならない。
…まず、敵の攻撃の中で、即一発全滅となるのが「メテオ」であり、次に危険なのは「メタルカッター」である。というわけで、この2つを使わせないという方針で戦法を組み上げていこう。「メテオ」を放たれてはいけないという都合上、腕を倒すことはできない。しかし、腕を残しておくと、手前のケトゥが「メタルカッター」を放ってくる。この相反する2つを同時に防ぐことができるのかというと、可能である。なぜなら、両腕には「ストップ」が効くからだ。というわけで、バトルが始まったら、まずは「スロウガ」で全体の速度を遅くし、次にソウルオブサマサで連続魔法が可能となったモグが、両腕にストップを掛ける。これで、バトルはかなり安全になってくれる。なお、例によって物理攻撃は、モグが“物理防御力255&ナイトの心得でのかばう”で守るため、モグは消費MP1のスリースターズを装備することができない。よって、今回モグはサポート専用役とし、何もすることが無いときは、ミス覚悟で両腕に「ストップ」を掛けていった(FF6のストップは、上書きしようとしても持続時間が数え直しにはならず、ただミスするだけ)。
――また、こちらの攻撃としても、今まで通り「アルテマ」を放っていると、腕のほうを先に倒してしまうので、ゴゴの「歩数ダメージ」を主力としつつ、他のキャラクターは、一応は弱点の「サンダガ」で攻撃を仕掛けていくことになった。そのダメージは1000程度と少ないが、背に腹は変えられない。そしてカイエンは、サンダガもフレアも使えないという悲惨な状況だったので、サポートを専門にしていくことにした。まあ、最悪でも、毎ターン「歩数ダメージ」さえ使えていれば火力は足りてくれるだろう。
そんなわけで。実際のバトルでは、割と頻繁に、敵の雷攻撃や炎攻撃で戦闘不能者が出たり、デルタアタックで石化されたりした。また、モグがミス覚悟でストップを連打していたにもかかわらず、結局は蘇生時の隙を突かれて両腕に行動されてしまったりもしたが、運良く「メタルカッター」が選ばれることはなく、そして腕を残していたため、「メテオ」も判定にすら挙がらなかった。そのまま攻撃し続け、思っていたよりは楽に突破することに成功した。
…やはり、こいつが超難関と言われているのは、レベル6×3人攻略での、タイマンならぬ1vs3の印象が強いからだろう。単純に考えて、こちらの行動回数が1/4になり、しかも戦闘不能者が1人出たらその時点で終わりなのだから、そりゃあ難しいに決まっている。
ちなみに。終了後に自分のバトルを点検してみると、何というか、もう少し上手く戦えたよなあみたいなところは出てくる。例えば、モグ以外の3人のアクセサリは、「スリースターズ」と「エルメスの靴」としているが、別にヘイスト状態にこだわらず「リフレクトリング」を付けていれば、少なくともサンダラで殺されることはなくなり、アイスシールドを装備していれば炎と雷の両方を防御できていたはずだ(フレイムシールドだと、吸収してしまって“かばう”の対象から外れるので良くない)。また、ストップは毎回掛け直すまで神経質になる必要はなく、切れる時間をあらかじめ計算しておくか、そこまでしなくとも「メタルカッター」は確率使用かつ単体にしか使われない場合もあるので、腕が行動した瞬間に即全滅というわけでもなかった。まあ、ここまで腕のストップ解除を恐れる理由は、この直前に「ストップが切れた瞬間にメタルカッターでモグ以外全員死亡」→「生き残ったモグにデルタアタック」という超凶悪コンボで全滅したからなのであるが。最後にもちろん、カイエンはこのバトルでの使用を見越して、「サンダガ」か「フレア」を取得させておくべきだった。カイエンが弱いのではなく、カイエンの使用者に弱い奴が居るだけという話であった…。
――やれ。これだけイマイチな戦法でも勝ててしまったのは、もちろん今回プレイの難易度が低いからである。こういう、せっかくの遊びがいのある相手を、ぶっちゃけノリで倒してしまうのは、やり込みプレイとして非常にもったいない。今後また、FF6が上位のハードにでも移植された時には、レベル6×3人クリアーのような難易度高めのプレイもやってみたいものだな。
ちなみに。余談であるが、このインフェルノは、パーティチェンジと先頭キャラの入れ替えを使ったバグ技により、まるごと回避ができるということが、2014年の時点で既に知られていたようだ(【ニコニコ】 / 【YouTube】)。同時期に、これと全く同じ要領により、ベルトコンベアを逆走して鬼神を避けられるということも判明した。手順が、更に別のテクニックであるテントバグとも似ているため、同系列の方法なのかもしれない。まあ、インフェルノ側としては、突然に先頭の人が変わったので、真下に来ても反応できなかったということなのだろう。ベルトコンベアも?
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こんな見た目だが 単 体 攻 撃(FF6的には「ディスアスター」が正しいらしい) |
続いて、インフェルノ撃破後の第3パーティを進めていく。「宝箱のスイッチを押すと階段の瓦礫が撤去される」というよく分からない仕掛けで第1パーティの道を確保したのちに、先に進んで最後の伝説の八竜である「スカルドラゴン」と戦う。
…こいつは、その見た目通り、ステータス異常を得意としている。一応、担当属性的には毒に相当するのであろうが、属性攻撃は「鬼火」の炎のみで、他はステータス攻撃と打撃である。なお、こんな見た目をしているが、アンデッドではないため、回復攻撃は通用しない。
――さて。敵は、様々なステータス変化を引き起こす攻撃を使用してくるが、死の宣告以外のステータス攻撃は、全て「リボン」によってブロックできる。そのリボンは、ナルシェ炭鉱で宝箱を崩壊後まで我慢するなどして、既に人数分を入手してある。また、物理攻撃は、例によってスノーマフラーで物理防御力を255にしたモグが「ナイトの心得」でかばうことにより、完全防御ができる。
ということで、負ける要素はまるで無いため、暇潰しとして、モグが「ホーリーランス」を装備して前列で「たたかう」をして追加ホーリーを狙ってみたり、カイエンはせっかく必殺剣をレベル1〜8まで使えるようになっているということで、それを順番に出して遊んでみたりした。上の図でカイエンのHPが回復しているのは、レベル5の「必殺剣:龍」によって吸収してしまったからである。
そんなわけで。予想通り、あっさりと撃破に成功した。そして、このスカルドラゴン自体のドロップアイテムは「マッスルベルト」である。最大HPを50%アップするという強力な効果を持つアクセサリであり、マジックマスターの「アルテマ」を正面から耐える時に使ったり、これを装備してあえてHPを回復しないことにより「バリアントナイフ」の与ダメージを上げるといった使用法ができる。
…そして。これにて、伝説の八竜(笑)を全て倒せたため、魔石:「ジハード」(メテオ×10・メルトン×1)も手に入った。「メルトン」は、敵味方全員を攻撃する代わりに炎・風属性を持ち、防御力無視であるため、弱点を持つ敵にはアルテマ以上の威力になる…はずなのだが、なんかこれまでの経験からして、あまり役に立たなそうな気がしている。恐らく、トランスの倍率も乗らないだろう。試してみましたが、やはりトランス倍率は乗りませんでした。また、敵が単体でも、敵味方全体技だからなのか、威力は複数体存在時の2倍にはなりませんでした。これでどうやって戦えばいいんだ。一応、こちら全員が属性防御を固め、かつ複数体の敵全員が炎か風を弱点としている場合はアルテマよりも与ダメージが高くなるほか、味方を巻き込んで回復や凍結状態の解除に使うという使用法も完全に無いわけではないが…。
――加えて。今回は追加要素のあるGBA版ということで、更なるメッセージが入り、「最強の竜達が集いし場所 世界の最北端、『竜の首』の北の島」という自由律俳句によって、裏ダンジョンである「竜の巣」が解禁された。この竜の巣は、本編シナリオのクリア後に挑戦していくことにしたい。
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とりあえずモグがかばっておけば何とかなるだろう…という風潮があるが、実際なんとかなる |
そういうわけで。いったん戻って、再び第3パーティのインフェルノ前のセーブポイントを拠点とし、各パーティを前に進ませていく。そして、3パーティが同じ画面に集結をしたあとは、第1パーティは左へと進むことが重要である。ここで、右に進むと、第2パーティと場所が入れ替わってしまい、ストラゴスを魔神と戦わせられなくなって「フォースフィルド」を取得できなくなるというミステイクが発生してしまうからだ。
…その後は、特に意味もなく、第3パーティのモグを使って第1パーティのルートを逆行してみたりもしながら、先に進んでボスの「ガーディアン」戦である。こいつは、崩壊前の帝国城やサマサ襲撃の際に通せんぼをしている敵であり、「ここは、とおさん!!」というビラン大兄のようなセリフは印象的である。その際は、無敵という特殊なステータス効果を得ており、絶対に倒すことはできない。一応、混乱けむりだまなどで勝利扱いにはできるようだが、その後の展開が変わることは無い。そんな因縁の「ガーディアン」と、この崩壊後の最後の最後で決着を付けられるというのは、物語的にも良い演出であると言えよう。最近では、FF14におけるFF6企画の1体にも選ばれたそうだ。
さて。こいつは、この決戦時には、複数モンスターのプログラムをインストールして使用するという性質を持っており、多彩な技を使ってくることになっている。ただ、悲しいかな、敵は「基本プログラム」をいちいち挟んでくるため、多彩なプログラムが最後まで活かされることはほとんど無いのだ。
…具体的な順番としては、「基本プログラムで2回行動」→「オルトロスのプログラムで4回行動」→「基本で2回行動」→「ダダルマーのプログラムで3回行動」→「基本で2回行動」→「エアホース(エアフォース)のプログラムで4回行動」→「基本で2回行動」→「アルテマ(アルテマウェポン)のプログラムで4回行動」という順番になっている。よって、よほど意図的にバトルを引き伸ばさない限り、このパターンを最後まで全て見れたという人は居ないであろう。一方で、攻撃の種類が多彩で、防ぎにくい技も存在すること自体は事実であるため、低火力系の縛りプレイでは難関とされることもあるようだ。
――しかしながら。今回プレイの制限は低レベルだけであるため、特に大きな問題とはなってこない。まず、敵に「スロウ」、味方に「ヘイスガ」を掛け、あとはいつも通りモグがかばうで味方を守りながら、「アルテマ」や「歩数ダメージ」など、最強の攻撃を連打する。すると、最初のオルトロスのプログラムすら読み込まれるまでもなく、バトルが終了してしまった。何というか、ここまで弱いと、特に書くべきことが無い…。
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こうして冷静に見てみると、戦闘時の姿と確かに似ている…かも |
そんなわけで。瓦礫の塔で倒すべきボスも、残りは「三闘神」である魔神・鬼神・女神のみとなった。流れ的には、このまま書いても良かったのであるが、区切りがとても良いため、残りは次回へと回すことにしよう。
…さて、次の敵たちは、この世界における魔力の根幹に関わっている神々であり、戦闘時に大ボス曲である「死闘」が流れるなど、特別感の強い相手である。一方で、低レベルプレイの戦闘相手としては、縛りの方向性に依るところが大きいものの、“それなりには強い”という程度に収まってくる。そんなわけで、ラスボス前につまずかないよう、次もテンポ良く倒していきたいものである。
(2019年8月10日) 802 PV
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