オプティマ変更なしクリアープレイ日誌
【第8話 孤児の揺り籠】
13章:「オーファンズ・クレイドル」。FF13のラストダンジョンにしてシリーズ恒例の異空間であり、戦闘の難易度は最高レベル。使い古された表現であるが、もはや全ての戦闘がボス戦レベルと言っても過言では無い。戦闘音楽が通常と違う「ルシの試練」なのも、最初は違和感を覚えたが、今思うとそれしかないという感じだ。
ほぼ全てのモンスターがこちらのパーティに壊滅的な被害を与える攻撃を持っているため、ENH・JAM・DEFをフル活用する必要がある。しかしながら今回のプレイでは、まさか「ENH+JAM+DEF」などという陣形を組んでいくわけにもいかない。オプティマ変更が行えないからこそ、最初に使う1個の組み合わせが重要となるのだ。
――さあ、いよいよ最終章である。果たしてFF13は、○ボタン連打(+十字キー1回)だけでクリアできるのかッ!?
◆第十三章 権利自由の揺籃の歴史は古く今もなほ強き光に輝けり独立自治の旗翳し高き理想の道を行 |
セントラルタワー議事堂の内部には、ファルシ=エデンの形成した巨大な異空間が広がっていた。 徘徊する大量のシ骸は、議事堂へと辿り着いていた騎兵隊の兵士たちの成れの果てであった。 ファルシによる人間の利用と殺戮を阻止するためには、破滅を望むバルトアンデルスを倒すしかない。 一行は固く決意し、どこまでも続く迷宮を歩み始めた。 |
そして、いよいよ実際の攻略に入る。
・・・そう言えば、かなり前から俺は「13章の雑魚敵は桁外れに強い」と書いてきたが、その具体的な内容を述べたことは無かった。ということで今回は、オプティマ変更なしクリアーもクライマックスということで、全ての雑魚敵に対して解説を入れてみることにしよう。
――今回のやり込みプレイで面白いのは、何と言ってもボス戦ではなく雑魚戦である。ボスに苦戦するのは当たり前であって、それ以外の通常では簡単に倒せてしまうような雑魚敵相手で苦戦するからこそ、プレイが面白くなるのである。そして13章の雑魚敵は、恐ろしいほどの強さを誇ると同時に、凄まじいまでの魅力を持っている。彼らに対して、俺もやり込みゲーマーとして最大限の敬意を払おうではないか。さあ、全てのモンスターを1体ずつ解説してみるんだぜッ!
◆雑魚その1 エデン「サクリファイスシールド!」 |
「サクリファイス」 |
さて、まずは13章のアイドル的存在「サクリファイス」からである。オーファンズ・クレイドルに出現するモンスターの中で最も数が多く、また他のモンスターと組み合わさって登場するパターンも多い。「コイツを楽に倒せるくらいにまでキャラクターを成長させるべき」とも言われる、13章の試金石的モンスターである。
まず、サクリファイスの行動で注目すべきは「アナテマ」である。「スロウ」「デシェル」「デフェイ」「ウィーク」「バイオ」をそれぞれ60%の確率で発生させる攻撃であり、大量のステータス魔法でこちらを妨害してくる。そしてダメージ攻撃は「通常攻撃」「エアロラ」「デス」の3つ。特に後者の2つは、ステータス異常によって最大で4000ダメージに達してしまうため、それが複数体から飛んでくるような状況になると非常に危険である。ちなみに「デス」の即死率は僅か1%であるため、それはそこまで気にしていく必要は無いだろう。行動ペース自体はさほど早くないが、ステータス異常からの大ダメージが非常に厄介であり、素早く数を減らしてしまいたい相手と言える。
そして敵の防御面であるが、HPがそれなりに高いうえに耐性として「物理:半減」を持ち、ブレイク耐性もまずまずであるため、召喚獣や範囲攻撃などの手段で一気に潰すことは難しい。しかしながらコイツ、「ダル」以外の全てのステータス魔法が有効となっているため、「ペイン」「フォーグ」を掛けてしまえば手頃なサンドバッグと化す。まさにストレス解消に持ってこいのモンスターなのである。
――というわけで通常プレイならば、ファングとヴァニラの2人のJAMで相手の行動を封じ、その後に1体ずつ潰していけばOKであろう。
さて、今回のオプティマ変更なしプレイにおいても、基本的にはJAMを中心とした戦術で挑んでいくことになる。
この「サクリファイス」にはバイオが効くため、毒を使えば5分間で相手のHPを枯渇させることができる。しかしながら敵パーティが弱い場合はそこまでしなくても良いため、ライトニング・ヴァニラ・ホープでの「BLA+JAM+HLR」を使って「ウィーク」で作った弱点属性を攻撃していく。ステータス魔法の能動的な上書きができないことは残念であるが、BLAで相手をブレイクできれば簡単にHPを削り切れてしまうのだ。
そして、他の厄介な敵とセットで登場する場合は、状況に合わせて「JAM+JAM+HLR」や「JAM+DEF+HLR」などの守備的な戦術を組んでいくことになる。「ペイン」「フォーグ」で行動を封じてしまえば相手はデクと化すため、守りながら「バイオ」でHPを減らしていくのである。
・・・逆に厳しいのが、相手の行動を封じきれずに「アナテマ」でステータス異常を掛けられてしまう場合だ。複数の異常が発生するため「エスナ」では解除が難しい。そして「スロウ」などで行動を妨害されてしまい、その後の魔法攻撃によって大ダメージを受けてしまうのだ。
――というわけで、様々なパターンで登場する「サクリファイス」。単体ならば撃破は簡単であるが、数が増えると相当に厄介な相手となってしまうことが分かった。特に、打ち上げによって執拗に行動を妨害してくる「ダゴン」あたりとの組み合わせが厳しいと推測されるが、果たして・・・?
◆雑魚その2 もはや重爆撃機 |
「快速機アドラー」 |
続いての登場は、これまた13章の象徴的なモンスターと言える「快速機アドラー」である。
こいつは、約10秒溜めた後に使用する「プラズマキャノン」で5000もの大ダメージを与えてくる敵である。また物理・魔法ともに「耐久」でダメージが1/10とされてしまい、チェーン耐性も100。そしてブレイクさせても「耐久」が解除されないというロングイ特性まで持っている。何が快速機だよ、不快速機の間違いだろッ!
・・・しかしながら、もちろん弱点というものは存在する。まず「プラズマキャノン」のモーション中はチェーン耐性が僅か20となるため、その時間内で相手を一気にブレイクできれば、以降はダメージの少ない通常攻撃しか使ってこなくなる。それでも敵の防御力は相変わらずなのであるが、相手は炎と水属性を弱点としているため、BLAでチェーンボーナスを999.9%にまで伸ばした後に「デプロテ」「デシェル」「エンファイ」でダメージを増やし、最後は敵の耐性を無視する「ルーラーフィスト」などの固有技で締めてしまえばOK。防御能力がロングイと同じだと思ったら、倒し方までロングイとそっくりだったでござる・・・(;^o^)
――また、快速機アドラーには「ペイン」が有効であるため、それが入ればまたしても固さだけが自慢のサンドバッグと化してしまう。その場合、一時的にチェーン耐性が下がる「プラズマキャノン」も使わないためブレイクは難しくなってしまうが、それでも各種弱体・強化と「バイオ」を使えば、苦もなく倒せることであろう。
というわけで、やはりENHとJAMを使うことが重要となる「快速機アドラー」戦。そして今回初めて気付いたのだが、1体で登場した時はヴァニラ・ライトニング・ホープでの「JAM+BLA+BLA」で攻めれば「プラズマキャノン」の直前にピッタリ相手をブレイクさせることができる。なんと○ボタン連打でノーダメージで勝てるのだ。
・・・となると問題は、他の敵と同時に登場した時か、または快速機アドラー*2という組み合わせで出現した場合になる。それらの対策として、それぞれ特殊な戦術を練っていったため、また個別案件として紹介することにしよう。まあ先に言っておくと、ストレスだけがマッハ快速機な戦闘となったのであるが・・・。
◆雑魚その3 らめぇ・・・そんなところから撃たないれぇ・・・//// |
「突撃砲ティーガー」 |
3枚目となるのは、聖府軍の兵器と思われる「突撃砲ティーガー」。こいつも13章で印象的なモンスターなんだけど、実際には4回しか戦わないんだなあ・・・。
突撃砲ティーガーは特殊なステータス攻撃を持っていないが、単純に与えてくるダメージが大きく、また体力も高いため戦闘に時間が掛かってしまう。更に「ペイン」「フォーグ」を無効化するため、一方的なサンドバッグにすることも不可能。着実にダメージを与えてくる強敵ということである。
・・・特に、「トライレーザー」で打ち上げて「ガトリングガン」を使用するコンボ攻撃のダメージは軽く5000を超えるため、必ずENHの「プロテス」を使ってダメージを軽減し、更にJAMの「スロウ」で使用ペース自体も落としてしまいたい。そして「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」で防御力を下げて堅実に撃破すべき相手であろう。
今回のやり込みプレイではキャラクターをしっかり成長させてあるが、それでも相手の激しい攻撃を正面から受け続けることは非常に危険である。そのためファング・ホープ・ヴァニラでの「JAM+BLA+HLR」を使い、「スロウ」「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」の効果を借りて相手をブレイクし、手早く倒してしまう。ウィークを掛ければ氷・水・風・土属性が弱点となるため、ダメージ効率は特に問題が無いであろう。そしてJAMでは「ダル」を最後に使ってくれるというオマケ付きである。
となると心配なのは、「突撃砲ティーガー+サクリファイス*2」と「突撃砲ティーガー+聖府親衛騎士」という、他のモンスターとの組み合わせで登場するパターンであるが・・・実を言うとそのどちらも相方がJAMの妨害魔法に極めて弱いという特性を持っていたため、実戦では特に苦労することなく倒せてしまった。
◆雑魚その4 ♪きーみーがーいた なーつーはー |
「ダゴン」 |
そして登場するのは、13章のペット的存在と言える「ダゴン」である。しっかしコイツ、23体も出てくるのか。そりゃ印象に残るわけだわ・・・(;^o^)
ダゴンはバトル開始と同時に自身を「ヘイスト」「ベール」「ガッツ」「エンウォタ」で強化し、そして「突進」でこちらを激しく打ち上げてくる。そのダメージは大きくないが、とにかくペースが早いため、あっちでもこっちでも打ち上げが起こってしまい、まったく思ったように攻撃を加えていくことができないのだ。そしてたまに使用してくる「ウォータ」にも、「ダル」「スロウ」「カーズ」という嫌らしさ極まりない追加効果が存在する。
何はともあれ、まずは真っ先に相手のステータス魔法を解除してしまいたい。「ヘイスト」は行動ペース1.5倍、「ベール」はステータス異常の発生率1/2、そして「ガッツ」状態の「突進」ではDEF以外の行動の大半がキャンセルさせられてしまう。よって、JAMには「デスペル」を使ってもらいたいところなのであるが、ダゴンのライブラ情報には「すばやい動きで何度も行動してきます」というものがあり、それに反応してファングは最初に「スロウ」を唱えてしまうため、「ベール」に阻まれてしまってステータス異常の解除効率は極めて悪いのである。ライブラ情報が無いほうが上手に戦える女の人って・・・(;^o^)
というわけで、AI任せだと難関になりやすい「ダゴン」戦であるが、もし手動操作を使って良いとすれば、TPアビリティの「デスペガ」で一気に相手のステータスを解除したうえで「スロウ」を中心にした弱体化を入れていったり、「サンダガ」で逆に相手を打ち上げてしまったりすれば、極めて簡単な戦いとなってしまう。また、フィールド上では奇襲攻撃も成功させやすいため、先制攻撃をして召喚獣で「聖なる審判Lv.3」などを使ってしまえば、ほぼ確実に相手を全滅させることができるであろう。
・・・だが言うまでもなく今回プレイでは手動操作は利用できないため、果たして悲惨な戦いとなってしまうのだ。数が少ないときは「BLA+JAM+HLR」で「サンダー」でも撃ち込んでいれば勝てるが、多数で登場されるとあっちでもこっちでも夏祭りが始まり、まったく相手を倒せなくなってしまうのである。
――ということで、中盤以降で発生する「快速機アドラー+ダゴン*3」や「サクリファイス*3+ダゴン*3」戦は、予想通りこれまでで最大の難関となってしまったわけであるが・・・それは微に入り細に入る感じの話なので、また後ほど具体的に触れることとしよう。
◆雑魚その5 中の人が聖府の信奉者で、ルシにされたうえでも主人公達に刃向かってくる、とか |
「聖府親衛騎士」 |
続いては、(;^o^)「なんで聖府軍の兵士がシ骸にならずに普通に歩いてるの?」という疑問が集中したと思われる「聖府親衛騎士」である。
通常時はゆっくりとしたペースで打撃と「デスペル=ギア」を使ってくるだけであるが、「魔導デバイス発動」でしばらく溜めた後には、「ウィーク」「デプロテ」「デシェル」「ダル」のステータス魔法を交えた「サンダガ」を使用する。そしてそのダメージは最大で1万を超すため、下手をすると一発全滅の危険性すら存在するのだ。
・・・しかしながらコイツ、13章の雑魚敵としては珍しくライブラ情報が実に的確であるという致命的な弱点を持つため、それに従って戦っていけば簡単に倒すことができる。まず、厄介なのは複数のステータス異常から連続して使用される「サンダガ」であるため、「1.雷属性の猛烈な攻撃をします」「2.危険な魔法攻撃をします」「3.行動を封じる虚脱(ダル)能力があります」という指示に従い、ENHで「バサンダ」「シェル」「ベール」を貼ってしまう。更に一連の行動を引き起こす「魔導デバイス発動」自体を封じるために、「4.フォーグにより魔法アビリティを封じる忘却が効果的です」に従ってJAMで「フォーグ」を使ってしまう。
――これが全てである。純粋にライブラ情報に従って行動すれば、非常に簡単に相手を倒すことができるのだ。特に、13章最後の雑魚となる「聖府親衛騎士*3」戦は何も知らずに戦うと相当な難関となってしまうが、ライブラ情報に合わせてENHとJAMを行動させれば、実に簡単に勝利を手にすることが可能なのである。
とまあ、普段は(;^o^)「ふざけんなよ、このライブラ情報は馬鹿すぎるだろ、さっさと『エン○○○』使えよ」などと言っている俺も、ここまでライブラ情報が正確だとさすがに微妙な気分となってしまうのだ。何も考えずにAI任せにしているだけで、最も効率的な行動を自動的に入力してくれる。本来ならば強敵となる相手が、それこそコンピューター任せで倒せてしまうのだ。うーむ、他の13章の敵でライブラ情報があえて不親切だったのは、ちゃんとした理由があったのかもしれない・・・(;^o^)
そして、L1ボタンを使用できない今回のやり込みプレイでも、この聖府親衛騎士はENH・JAMを活用することにより楽勝となってしまうのである。具体的に使ったのは、ライトニング・ヴァニラ・ホープでの「BLA+JAM+HLR」。ライブラ情報によりヴァニラは真っ先に「フォーグ」を使って凶悪な魔法攻撃を封じ、それから他の魔法も使ってくれる。ステータス異常からの「サンダガ」さえ来なければ相手の攻撃は緩いため、JAMが1人居るだけで楽勝の戦いとなってしまうのだ。そして他の敵と組み合わさって登場した時も、その相方もまたJAMに弱いという特性を持っているため、やはり楽な戦いとなってしまうのである。
――というわけで、ライブラ画面によって得られる情報があまりに正確すぎる「聖府親衛騎士」戦。仮に、もしサクリファイス戦で真っ先にJAMが「フォーグ」を唱え、快速機アドラー戦では「ペイン」→「バイオ」の順に弱体化し、ダゴンには「デスペル」を連発した後に各個「ダル」を入れる。そこまでコンピューターが的確な行動をしてくれたとしたら、そんなFF13は面白くも何ともなさそうではないか。だからこそ、AIの動きを自分で指示できたら・・・って、それだとFF12になっちゃうか。
◆雑魚その6 月ではない |
「インヴィンシブル」 |
そして最後は、「エリクサー」のトレジャーを守る形で登場する「インヴィンシブル」である。
本体は特に強力な攻撃を行ってこないが、使い魔として登場する「飛燕剣」がひるみ効果を持つ範囲攻撃を多用してくる。また、飛燕剣が登場してからしばらく経つとインヴィンシブルは「雷電」を使い、それによる範囲ダメージは10000を超えてしまうのだ。
・・・ただし、もう皆さん分かってる通り、終盤まで来てしまうと見た目のダメージは大きな問題では無い。通常プレイのレベルであれば、まずライブラ情報に従ってENHで「バサンダ」「プロテス」を張って防御を固める。その後はJAMで「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」を入れ、あとは「エンファイ」で弱点を突けるようにすれば非常に大きなダメージを与えられるため、そのまま単体攻撃で飛燕剣を倒し、そして本体もブレイクして打ち上げてしまえば良いのである。
――そして、今回のオプティマ変更なしプレイにおける場合であるが・・・コイツは1体しか登場しない都合、また実際の攻略中で具体的に触れることにしよう。
というわけで、13章「オーファンズ・クレイドル」に出現する6体の敵の解説が終わった。要はENHとJAMを使えってことだな。
・・・では、いよいよ実際の攻略に入ろう。まずは寄り道をしてトレジャーを集め、それからファルシ=エデンの第1層を進んでいく。道中の敵は「サクリファイス*2」や「快速機アドラー*1」など単体での登場が多いため、上で書いたようなJAMを主体とした作戦で倒していく。そして中盤になるとダゴンが現われ、それからは「ダゴン+他のモンスター」という組み合わせが出てくるようになるが、やはりJAMによる行動封じが極めて有効であり、簡単に撃破することができた。
――なんだ、13章ってことで身構えてたけど、別に簡単じゃないか。えー、FF13が○ボタン連打で楽勝っていうイメージあるー?それ情報どこー?情報どこよー?
・・・さ、フラグはこんなもんで十分だろう。実際には、第1層の後半で登場した「快速機アドラー +
ダゴン*3」のパーティに苦戦させられてしまったのである。
まず敵の攻撃は、快速機アドラーが全体に5000ダメージの「プラズマキャノン」を使い、ダゴンが打ち上げによってこちらの行動を妨害するという厄介なものとなっている。特に戦闘開始直後が危険であるため、無難に守りながら「バイオ」で1体ずつ潰すということにして、ヴァニラ・スノウ・ホープでの「JAM+DEF+HLR」で戦ってみた。
――が、ここでFF13のバトルシステム上の問題が立ち塞がってきてしまったのである。というのも皆さんご存じの通り、AI操作によるJAMは「敵の数が少ないとダメージを増やす弱体系、敵の数が多いと行動を封じる妨害系」を使用するという特性を持っている。敵の数が「少ない/多い」によって行動が左右されるというシステムであるが、具体的には敵が3体までだと弱体系/4体以上だと妨害系を使ってくれるようになっているのだ。
しかしながら、これは敵の脅威度を「数」というものでしか評価しておらず、明らかに問題が存在する。例えば亀などの大型モンスターに対して真っ先に使ってほしいのは「スロウ」であるが、その場合もあくまで「敵は1体」と評価されるため、「デプロテ」「デシェル」「ウィーク」を入れてからようやく「スロウ」などの妨害系魔法のターンに入ってくれるのだ。そのAI仕様の問題を補うのがライブラによる行動順位の変更なのであるが、それも良い場合と悪い場合が存在し、そして更にライブラ情報が完璧すぎるとそれはそれでつまらないというワガママな悩みまで存在するため、結局のところ根本的には問題が解決されないのである。
さて、脱線が長くなってしまった。ヴァニラ・スノウ・ホープでの「JAM+DEF+HLR」で「快速機アドラー +
ダゴン*3」と戦ったところである。
このオプティマを用意した俺の狙いとしては、高威力の「プラズマキャノン」と打ち上げ効果を持つ「突進」をスノウのDEFが受け止め、ヴァニラがJAMの「デスペル」でダゴンの強化魔法を解除。その後はDEFとHLRで堅実に守りながら「バイオ」でHPを減らしていく予定だった。
・・・そういうわけで、ヴァニラには真っ先に「バイオ」を使ってもらいたいのであるが、ここで「敵の数が多いと妨害系魔法を優先する」という思考ルーチンが発動してしまい、相手に掛ける魔法は「ペイン」「フォーグ」が最優先となる。そうなると頼りにすべきはライブラ情報であるが、なんと助けられるどころか快速機アドラーの「ウィークによる各属性耐性の劣化が効果的です」というニセ情報に踊らされてしまい、結果として行動順序は以下となってしまうのである。
@快速機アドラーへの「ウィーク」 |
・・・と。こんな感じで「バイオ」の優先度は一番下のしかも1/4となっている。そして当然、ステータス魔法は1分半ほどで解除されてしまうため、そのつど優先度が高い順番に掛け直さなくてはならない。というわけで、全く相手に「バイオ」を決めることができなくなってしまうのである。
――試しに10分ほど戦ってみたが、3体居るダゴンのうち1体を毒状態にしてHPを1/4ほど削ることしかできなかった。敵を1体でも倒せれば、行動の優先順位が@→C→Bとなってくれるのだが、そこまで辿り着くのでさえも数時間掛かりそうな勢いである。まだこれなら「DEF+HLR+ATK」のほうがマシだろうぜ・・・。
というわけで、戦術を変更する。使ったのはヴァニラ・ファング・ホープでの「JAM+JAM+HLR」。まずは真っ先に「デスペル」でダゴンの「ヘイスト」「ベール」「ガッツ」「エンウォタ」を解除してもらいたいところであるが、恒例のライブラトラップに引っかかってヴァニラが「ウィーク」を、ファングが「スロウ」を使ってしまう。
――この陣形だと、開幕こそ「突進」&「プラズマキャノン」で戦死者が出てしまう場合もあるが、ダゴンの強化が解除されて逆に弱体化が入るようになってくると、全滅の危険性は無くなる。ファングは「バイオ」が使えないため直接のダメージ源としては期待できないが、「ペインガ」「フォーガ」などを使ってくれるため、ヴァニラが「バイオ」を放ちやすい状況を作ってくれるのだ。そして1体でも数を減らせれば後は弱体系魔法が優先されるため、ヴァニラが徹底的に相手を毒状態にしていくのみである。
・・・そんな感じの作戦で、何とか「快速機アドラー+ダゴン*3」の撃破に成功した。戦闘時間は10分6秒であるが、中々に苦しい戦いであった。もし手動操作が許されていたとしたら、「JAM+DEF+HLR」でも弱化対象を1体に固定するか、はたまた「デス」を使えば簡単に打開できてしまっていたであろう。恐るべし○ボタン連打縛り・・・。
その後の戦闘は普通に進めていき、第1層の最後でボス「バンダースナッチ+ジャバウォック」戦。
こいつらは互いのHPを回復する行動を持っているため、地味に今回プレイでは危険な相手ではないか? と前から思っていたが・・・何と「フォーグ」で回復行動を封じられるという致命的すぎる弱点が存在するため、ヴァニラ・ファング・ホープでの「JAM+JAM+HLR」で行動を妨害しつつ「バイオ」でHPを減らしていく。そんな感じで、ホントに何の見所も無く勝利することができた。やっぱり13章は雑魚敵のほうが遙かに強いわ・・・。
続いて、六角形のエリアが印象的な第2層の攻略に入る。まず戦うのが、中央に存在する「インヴィンシブル」である。
こいつは「ペイン」「フォーグ」「ダル」が効かないうえに10000ダメージの「雷電」など激しい攻撃を加えてくるため、ENHを使って「バサンダ」「プロテス」「シェル」でダメージを軽減したい。そして相手には「バイオ」が有効であるため、オプティマとしては「JAM+ENH+HLR」というところが理想的であろう。
・・・ん、これって実現不可能じゃね? まず「バイオ」が使えるJAMはヴァニラのみであるため、その枠は確定である。また今回プレイではサッズは速攻タイプのENHとするために「プロテス」「シェル」を覚えさせていないため、持久戦担当のENHはホープとなる。そしてそうなると・・・HLR担当が居ないのだ。ライトニングは「ケアル」「ケアルラ」しか使えないから回復量に不満があるし、かと言ってこの戦いのためだけにサッズに「プロテス」「シェル」を覚えさせるのも嫌だし・・・。
――仕方無いのでENHを使うのは諦め、ヴァニラ・スノウ・ホープで「JAM+DEF+HLR」という陣形を組んでいく。スノウが攻撃を引きつけつつ「バリア系効果UP」の能力を得た「エリアバリア」で味方の受けるダメージを軽減していく手段であるが、使い魔の飛燕剣は挑発状態にすることができず、そもそも「雷電」は対象を取らない行動(?)ということもあり、終盤では「雷電」の直撃を受けたホープが戦闘不能状態になってしまった。まあ相手のHPも残り僅かだったため、そのまま毒で倒せたのだが・・・。
そして左エリアの「快速機アドラー*2」は普通に「JAM+DEF+HLR」で倒し・・・いよいよ右エリア。サクリファイス&ダゴンの大収穫祭が始まるよー\(^o^)/
・・・登場するのは「サクリファイス*2+ダゴン*4」と「サクリファイス*3+ダゴン*3」。こいつらが噂のFF13最凶パーティである。もうモンスター名を見ただけで分かる通り、戦闘は打ち上げ&悪性ステータス地獄となってしまい、なかなか相手の数を減らすことができない。それだけならまだしも、今回は「アナテマ」からの「エアロラ」&「デス」で普通に死ねてしまう。そしてJAMを使ったとしても、あっちでもこっちでもステータス魔法の持続時間が切れてしまい、もう手が付けられなくなってしまうのである。
――というわけで、オプティマは慎重に選ばなければならないのだが、やはりここは守りつつ「バイオ」でダメージを与えていきたい。そして、敵が6体も居る都合1人だと「ペイン」「フォーグ」に明け暮れてしまうため、JAMは2人態勢となる。つまるところ戦闘パーティはヴァニラ・ファング・ホープでの「JAM+JAM+HLR」となるのだ。
そんな感じで戦っていく。まあ作戦の概要は上で書いた「快速機アドラー+ダゴン*3」戦と同じであるし、その問題点も似たようなものだ
・・・ただし今回の場合は、敵の数が6体と非常に多いため、なかなか全員に「ペイン」「フォーグ」を掛けることができず、「バイオ」を含む弱化系魔法のターンが滅多に回ってこない。そんなわけで戦闘が非常に長引いてしまうため、サクリファイスの「デス」による即死効果も現実的な問題として浮上してくる。リーダーのヴァニラが倒れたら即ゲームオーバーだし、回復役のホープが死んでもアウト。セーフとなるのは「レイズ」で蘇生できるファングの場合だけなのだ。
――そんなこんなで、「サクリファイス*2+ダゴン*4」のほうは割と楽に倒せたのであるが、残った「サクリファイス*3+ダゴン*3」で大苦戦。何度も何度もリスタートを繰り返し、JAMで少しずつ少しずつ相手のHPを減らし、30分54秒を掛けて全モンスターを殲滅。ついに飛空戦車グライフの29分49秒を上回る相手が現われたか・・・。
そんな最悪の戦いを経験しつつ、次は第2層のボス「ヴラディスラウス」戦。「デプロテ」「デシェル」のステータス効果を交えながら、その両方でダメージが増える「生者必滅」を使ってくる。そしてそのダメージは最大で20000にも達するため、DEFであろうと一撃死させられてしまう危険性が存在する。また、ヴラディスラウスは「生者必滅」を使う際に自身のステータス異常を回復してしまう特性を持っているため、JAMを使った弱体化も能率は低い。
・・・ということで使うのは、ファング・ホープ・ヴァニラでの「ATK+ENH+HLR」。とにかく厄介なのは「デプロテ」「デシェル」で「生者必滅」のダメージを増やされることなので、その効果を「プロテス」「シェル」を使って相殺してしまう。また、この陣形だと相手のチェーンボーナスを増やすことはできないが、ホープが「ヘイスト」「ブレイブ」「エンファイ」でファングの攻撃力を徹底的に高めてくれるため、ダメージ面にも問題は無い。そんな感じで、軽くヴラディスラウスも倒すことができた。ボスなのに・・・。
そして最後のファルシ=エデン第3層。ここでは倒したボスが雑魚敵として復活するフロアであるが、13章ではボスはザコであるため何の問題も無い。「ヴラディスラウス+聖府親衛騎士」のパーティは新しいが、聖府親衛騎士の各種ステータス異常+「サンダガ」による攻撃もENHの「バサンダ」「シェル」「ベール」で乗り切ってしまう。その後の「聖府親衛騎士*3」戦も、「JAM+JAM+HLR」で相手を毒サンドバッグ状態にして撃破。このフロアでは雑魚もザコなのか・・・ザコじゃない雑魚は魚だけ。
最後に天使像を調べ、ボス「決戦騎ティアマット」戦。こいつは飛行形態では全てのステータス異常を無効化してJAMを潰し、逆に地上形態では片っ端から補助ステータスを解除してENHを無力化するという特性を持っている。
そんなわけで、用いるのはファング・ホープ・ヴァニラでの「ATK+BLA+HLR」。久しぶりの肉弾戦専用オプティマであるが、敵の攻撃はそれほど激しくないので、普通に戦っていけば良いのである。相手のHP回復が気になるところであったが、幸いと○ボタン連打でもブレイクが可能なため、回復量を超えるダメージを叩き出すことができた。実戦では、地上形態と飛行形態の片方だけでブレイクが成功するのだが・・・はて、どっちだったか。まあそれを忘れるくらいどうでもいいバトルだったんだけどね。
◆第十三章 こうして見るとライトさんは普通に主人公だった |
果てしなく続くファルシ=エデンの迷宮を進んでいく一行。 その道中で、一行はシ骸とされてしまった兵士たちのことを考える。 彼らは心を持つがゆえに利用され、そして使い捨てられてしまった。心とは、人間の弱点かもしれない。 しかしながら同時に人間だけが意志の力を携えている。それを武器に、一行は最後の戦いへと挑んでいく。 |
さあて、これでオーファンズ・クレイドルの道中も終了! 長かった・・・思ったより面白かったけど、長かったよ・・・(;^o^)
次は、いよいよ本編のラストとなる「バルトアンデルス(3回目)」「オーファン(第一形態)」「オーファン(第二形態)」との戦闘である。様々なやり込みで難関となるラスボス戦であるが、恐らく今回の条件ならば楽に勝ててしまうと推測される。もちろんその予想が裏切られることを期待しているが・・・果たして?