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「心愛(ここあ)」 ←は!? / やり込みinFF

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管理人の日記
「本気(まじ)」 ←何故か普通の名前に思えてくる

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 最近、女の子の名前として、「心愛」なるものが流行っている。これ、なんと「ここあ」と読むそうだ。ひ、ひどすぎるよー!!
 ・・・やれ、この「心愛」を“ここあ”と読む理由として紹介されているのが、「心」を縮めて「ここ」、「愛」を縮めて「あ」とし、「心+愛」で「ここあ」というものだ。凄まじいまでの荒技である。ちなみに、その他にもランキングには、流行の名前として「心春」(こはる?)「心咲」(???)などのものが並んでいる。繰り返すが、これはキラキラネーム武勇伝の殿堂入り作品ではなく、命名ランキングに載っている流行の名前なのだ。
 ――いっぽう、男の子のほうを見てみても、「颯太」「湊」などの見慣れない漢字や、「蒼空」「龍生」とかいう空母が並んでおり、なかなかの破壊力を誇っている。これに関して詳しく知りたい方は、実際に過去100年分のランキングが乗っているサイトを見ていただくと良いだろう【男子】/【女子】。実に、何とも言えない気持ちになってしまうものである。やれ、平成に入ってもしばらくは割と安定していたようだが・・・。

 さて。今回は、そのような命名の是非はさておくことにして、「心愛」で「ここあ」と読ませる強引な作文法は、今後何らかの文章を作るうえで参考になるのではと考えてみたのだ。名付けて、「心愛式作文法」である。そんな無茶苦茶な読みなど必要無い!・・・と言いたいところであるが、少なくとも「椿姫」を「つばき」と読んで何の違和感も持っていない方々が文句を言うのは無理という話であろう。
 ・・・さて、この「心愛式作文法」のメソッドは、「@漢字を正規の音読み/訓読みで書き下し」「Aそれを縮めて読みとする」ということである。逆に、それさえ守れば、どんな強引な縮め方であっても許されるということだ。女性に使われるような名前で考えてみると、例えば天皇(あこ)、新宿(あや)、三重(さえ)、真一(まい)、舞姫(まき)、民主(みお)、文一(あい)、理一(こい)、理三(りさ)などなど・・・だいたいこんな漢字である。
 ――しかし、正直皆さまはこういう観点で日本語を考えたことが無いだろうため、このような名前を考え出すというのは実に難しい。恐らく、人々は「@既に知っている言葉を強引な漢字に当てる」「A既存の熟語を強引な名前にする」のどちらかの手順を踏むことになるが、例えば「まどか」という言葉を強引な熟語にするのは困難であるし、「平清盛」を女の子の名前にするのも難易度が高すぎる。皆さまは、「ここあ」から「心愛」を考え出し、「心愛」から「ここあ」を作ることができるだろうか? よって、この「心愛式作文法」はレベルが高すぎるため、本日をもって打ち切りとすることにしよう。一段落もたなかった・・・。

 やれ、この手の「心愛ちゃん」のようなネーミングは、上手くやれば“言い得て妙なネーミング”となるが、逆に「妙な名前」になってしまう危険性も高い。そのため、基本的には“スイカの塩”のような存在と考え、多用は避けるべきである。もし、名簿に「心愛」「心春」「心咲」のような名前が並んでいたとすれば、それは全く独創性が無く、ただ読むのが面倒なだけの物となってしまうだろう。むしろ今の世間では、「真美」とか「沙也香」とか「京子」とか、そういう“普通”というか「古くから愛されてきた名前」が、いっそう輝きを増しているようにさえ思えるのだ。やれ、世の中というのは複雑なものである・・・。
 ――しっかし、まあ。この世の中に蔓延した光り輝くネーミングセンスの中でも、「心愛」というものは特に異彩を放っていると言える。そのポイントとしては、「@読めない」「A日本語じゃない」「Bまさかの流行名」ということが挙げられるだろう。では、この「心愛ちゃん」にもし兄弟姉妹が居たとしたら、果たしてそれはどのような名前になるのだろうか? それを、本日は考えてみたのである・・・。


「心愛ちゃん」の兄弟姉妹
長女:心愛(ここあ)

長男:紅火(こうひ)

次女:心羅(こーら)

次男:高知夜(こうちゃ)

三男:心一(ここいち)

三女:心露(こころ)

四女:(ここの)

五女:(ここ)



(2013年2月4日) 4047 PV

登録タグ/ 哲学
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