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管理人の日記
やめろっ!それはマジでやばい!!
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これです |
いまゲーセンで稼働しているDDRは、『DDR2014』と呼ばれるバージョンである。が、これが現状のところ、近年のシリーズ作で最低最悪と言うしかないレベルになってしまっているのだ。もはや最近では、ファンでさえ不満を隠すことが無くなってきている。
…まず、今作の不満点を端的に言うと、「曲が増えない」、とにかくこれである。例えば、「稼働半年」という条件で過去作の追加楽曲数を調べてみると、「『X』:64曲 『X2』:73曲 『X3』:64曲 『2013』:75曲 『2014』:56曲」(数え間違いがあるかもしれないので参考程度に)と、一応は頭数だけは揃えてきている。が、このうち約半数の27曲が知名度ゼロの謎ご当地アイドル楽曲である。なんかのタイアップ企画であるらしいが、「歌が上手い」とか「DDRに合っている」などとはお世辞にも評価しづらいような楽曲を、こんなにも大量に入れる必要はあったのだろうか。他の曲と比べても圧倒的に浮いており、アニメの世界に実写の人物(しかも微妙)がいきなり登場したような感じになってしまっている。もうご当地アイドルは結構です…。
――その他、残った29の追加曲の内訳を見てみても、ついにDDRにも追加されたボカロ楽曲が7曲(内他機種との連動イベント3曲)、肩すかしで終わった「BEMANI遺跡」が9曲、PASELI限定の「EXTRAATTACK」の条件解禁曲が13曲(『2013』で登場していた曲は除く)と、ハッキリ言ってシリーズファンとしては満足しがたい。しかも、新作フォルダに過去作で登場していた曲を入れるという、露骨な水増しまで実施している。こんなにも酷い状況はシリーズ初だ。
そんなこんなで、『2014』はまず曲の内容が微妙なのであるが、加えて酷いのが、ここまでに盛り上がるイベントが一切無いということである。
…例えば、『X2』では「POSSESSION」や「Valkyriedimension」などのボス曲が登場した「Replicant-D-Action」、『X3』ならシリーズ最難をことごとく塗り替えた「PARANOiARevolution」「TRIP MACHINE EVOLUTION」「Tohoku EVOLVED」のCHALLENGE譜面が解禁された「CROSSOVERDDR」、『2013』においては色とりどりの良曲が数日ごとに追加された「TripleJourney」や「BEMANIスタジアム」など、作品全体が大きく盛り上がるイベントが必ずと言って良いほど存在した。が、『2014』においては、未だにその手の大型イベントが存在しないのである。夏に開催された「BEMANI遺跡」は、結局微妙な曲が9曲追加されただけであるし、ボカロ曲の追加イベント(4+3曲)も、ポッと出てきてすぐ終わってしまった感が強い。「ご当地アイドル」?ご当地に帰っていいよ。
――さらに、さらに。DDRでは、多くの曲で「BASIC・DIFFICULT・EXPERT譜面が解禁→後にCHALLENGE譜面が登場」という形式を取っている。これは、CHALLENGE譜面がその昔は「おまけ要素」として捉えられていたことに由来しており、歴代シリーズでは「大型ボス曲のCHALLENGE譜面解禁」というのも上級プレイヤーの大きな楽しみになっていた。「POSSESSION」や「PARANOiARevolution」が伝説化したのもこのパターンである。が、『2014』ではそもそもDDRオリジナルの大型ボス曲がゼロなうえに、既に大抵の曲でCHALLENGE譜面を出し切ってしまっている。それで、これだけ盛り上がらないのである。いったい、今後どうすれば良いと言うのだろうか。作品としての大きなテーマも存在しないのだし…。
やれ、今作は「デフォルト新曲がたったの2曲!」「曲単価が約1.5倍にも値上げされた!」「PASELI(KONAMIゲー専用の電子マネー)で追加料金を支払わなければ新曲の多くが遊べない!」などと、当初から不穏な改悪が極めて多かったが、それでも『2013』のように曲を追加し続けてくれれば、とりあえずは普通に遊ぶことができた。が、その曲の追加も夏辺りでストップしてしまった。信じられないことに、最後に曲が追加されたのはもう2ヶ月も前のことである。アップデートで逐次曲を追加していくことが常識となった昨今の音ゲーで、こんなものは絶対に有り得ないのだ。
…ちなみに、現在行われているイベントはと言うと、「鬼のEXTRAATTACK」と称して、微妙な旧曲に微妙なCHALLENGE譜面を4つ追加しただけ。これで1ヶ月間引っ張るのである。さらに最新の情報では、今月14日をもって、『X3』で登場した「コネクト(カバー版)」が削除されることが決まってしまった。「曲の追加」ではなく、「曲の削除」によってゲーセンに行きたいという動機を作り出すとは…さすがkomaim…。
――まったく、こんな状況を「稼働中」と言えるのだろうか?まるで、今にも終わりそうなゲームのそれではないか。値上げをして、曲の数も質も劣化させて、盛り上がるイベントも開催しないで…。いったい、この『DDR2014』は何のために生まれてきたと言うつもりなのだろうか。予算が無いとしても、無いなりの戦い方というものがある。今のDDRは、それすら実行していない。ただの放置・手抜きとしか言いようが無いのだ。
そんなこんなで、シリーズ最新作の『DDR2014』について言いたいことは色々とあるのだが…その最たる物を端的に表現すると、「曲を増やしてくれ」、これが全てである。大事なことなのでもう一度言おう。「曲を増やしてくれ」。
…というのも、今作の唯一と言って良い評価点は、「譜面が『2013』に引き続いて出来が良い」ということだ。よって、曲さえ増えてくれれば、これまでのシリーズと同等レベルには楽しんでいけるはずである。(;w∀w)「なに、それができないから困ってるんすよ!」という反論が聞こえてきそうだが、もはやなりふり構っている余裕は無い。「リフレクビート」や「IIDX」など他の元気なBEMANIシリーズからの移植を行えば数十曲レベルで簡単に増やすことができるだろう。また、夏に追加された「ボーカロイド楽曲」も、初めはビックリしたものの、曲・譜面ともに作りが良質で、その多くの今では俺のお気に入りとなっている。これまた、版権曲や完全新曲よりも極めて楽に、「数」と「質」を確保できることであろう。その他、KONAMI系以外のゲームでは積極的に取り入れている「東方アレンジ」「ネットミュージック」なども、今となっては入れない理由が無い。…もうヤケクソにしか見えないだろうが、それくらい「DDRの新曲不足」は深刻なのである。
――やれ。熱くなってしまったが、俺はやはり「DDR」というゲームに終わってほしくないのである。「足でプレイする」という独特のゲーム性は、他のゲームでは決して味わうことができない。俺は、ここまで15年間、各種ボス曲への挑戦を中心に、様々な方法でDDRを楽しんできた。これからも、それがずっと続いて欲しいのである。だから、今はとにかく曲を増やしてほしいのだ。更新が終わったアーケードゲームは、死んでしまったも同然である。苦しい時代だが、なんとかDDRには生き延びてほしい。それが、俺が今のDDRに期待することである。
…と。上手くまとまった感じになったのだが、ここでモヤモヤと変なことが思い浮かんできたので、せっかくだから書いておこうと思う。
やれ、当サイト読者の皆さまにとっては、「DDR」と言えばもちろん「DanceDance Revolution」のことと考えているだろうと思われる。が、「DDR」という略語は他にも多くの意味を持っており、例えばメモリの規格であったり、例えば手札コストのせいで使いづらい装備魔法だったりする。が、その中でもビックリしたのが、なんとあの「東ドイツ」も、正式名称を略すと「DDR」になるそうだ!
――やれ、あの「東ドイツ」が崩壊した理由には諸説あるが、大きなものとしては社会主義経済の行き詰まりから生じる財政危機というものが挙げられている。それは、プレイヤー離れが進み、値上げをしても必要な予算を回収できていないであろう“ダンスダンスレボリューション”の現状とよく似ていると言えるだろう。つまり、今の状況は、「DDRのDDR状態」ってことだな!!ハハッ!!!
(2014年11月8日)
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