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◇トップページ > 管理人の日記 > 2023年1月25日の記事
管理人の日記
パソが修理から戻ってきたので、いよいよ更新を再開します! しんどい
カネの様子が変なのだ… |
昨日である24日に、修理に出していたパソコンが、3週間ぶりに戻ってきた。そして最初に書くのは、何を隠そう、お金の話である。
…やれ、他の話題として、「このパソコンの修理自体」を記事にするというほか、「遊戯王デュエルモンスターズ(アニメ第1作)の視聴完了」や「『ペルソナ5:ザ・ロイヤル』&『ペルソナ5:スクランブル』のプレイ記録」を書くという手もあった。しかし、このお金の話は、私の現在の最大の関心事であると同時に、最も大きな社会問題でもある。私も社会人として生きてしまっている以上、これを避けては通れないのだ。
さて、値上げラッシュは、現在も進行中である。例えば、私が更新を休んでいたこの1月中旬には、皆さまお馴染みのハンバーガーチェーンの「マクドナルド」が、最初の画像で示したような、大幅な値上げを行った。
…その値上げ対象は、8割の商品ということである。例えば、かつて最安59円であり、その後も100円で買える期間が長かった「ハンバーガー」は、昨年からの度重なる値上げを経て、170円にまでなってしまった。また、私が最近、“たまのご馳走”として愛食していた、17時00分以降限定の「ポテナゲ大」(ポテトL+ナゲット10個のお得なセット)も、500円→600円と値上げをしてしまった。これは、たかが100円の値上げだが、私が受けた精神的ダメージは、明らかに値段以上のものとなっている。
――やれ。このマクドナルドの値上げについて、テレビ番組のインタビューで「もう生きていけるのかな、って感じ」と冗談交じりで答えた女性(【YouTube】)は、当時ちょっとした話題になった。もちろん、“マクドナルドの値上げ”という面だけを捉えれば、「マクドナルドに行かないか、または他の手段で節約をすれば良い」となるであろう。しかしながら、他の様々な社会情勢も考えると、この「もう生きていけるのかな」は、決して言い過ぎでは無いように感じてしまうのだ。
賃上げって本当に実在する話なの? |
まずは、このどうしようもない社会情勢の片翼を担っている、「賃下げ」のほうからである。
…やれ、私は、「結婚はしない。ハイペースで貯金を増やして、通常の定年よりも早期に仕事を卒業し、あとは自由に暮らす」という計画を立て(【日記:2022/12/31】)、それを更に具体化するために、会社の給与体系について、詳しく調べてみた。すると、知りたくなかった、おぞましい賃下げの実態が明らかになってしまったのだ。
まず、一般的に「ボーナス」として知られる、勤勉手当の枠である。我が社の、ここ10年くらいの履歴を調べてみると、どうもかつては年4.2ヶ月ぶん(2.05+2.15)というのが基準であったようだ。しかし、私が勤め始めた2022年度の実績は、1.7+1.8で3.5ヶ月分であった。新入生の私レベルであっても、0.1ヶ月分で2万円程度(手取り額)に相当するため、0.7ヶ月分のマイナスは、年収で約14万円の賃下げということになる。
…しかし、我が社は、中国の山奥のコウモリに住んでいた田舎者のクソウイルスの襲撃によって、甚大な悪影響を受けた業界の一つである。そのため、勤めている全世代に均等な負担を与える“ボーナスの減額”は、ある意味で仕方ないと言えるかもしれない。
だが、酷いのはここからである。私は、給与明細を毎月楽しみにしている。だが、その1つの項目にある住宅手当について、私は、入社前には「家賃の50%」と聞いていたのだが、実際には、それとは程遠い、4500円しか貰えていない。これはおかしいと、就職直後から思っていたのだが、社内文章を調べてみると、何もおかしくなかった。どうも、2020年度から、計算方式が変更され、ほぼ全ての支給対象者が7000円の減額となっていたようだ。
――よって、年間では、84000円の賃下げということになる。税金等による減額を約2割としても、実支給額の年収で約7万円のマイナスだ。まあ、理事会とかに参加している、お偉い“センセイ”がたは、持ち家であろうから、住宅手当なんてどうでも良かったのであろう。
また、退職金についても、恐ろしいことが明らかになった。我が社では、満額で60ヶ月分、実に勤務5年分という莫大な量の退職金を、馬の鼻向けとして貰うことができていたようだ。だが、これが、2020年度に新規に入社した社員から、最大でも40ヶ月分となった。実に、20ヶ月分という莫大な量の減額である。しかも、支給対象となる最低の勤続期間は1年→5年と延長されたうえで、勤続年数に対する上昇率も低下しており、仮に「大学卒業の22歳で就職をし、60歳を迎えた月で退職をする」という37年勤務での支給額については、60ヶ月分→35ヶ月分と下げられている。
…これは、私のような下級職員であっても、実支給額で約1000万円にも相当する驚異的な減額である。1000万円と言うと、例えば子供2人を大学に通わせられるくらいの額とされており、ここまで来ると、人生設計の変更すら考慮しなければならないであろう。しかも、これが移行期間もなく適用されるため、今の3年生と4年生は、やっていることが大して変わらないのに、退職金が1000万円は変わってくるということになるのだ。
――さて、私の場合についても、例えば勤続15年で退職をした場合の支給額については、15ヶ月分→9ヶ月分と減額されており、こちらも150万円くらいは減らされている。これを年あたりに割ると、マイナス10万円ということになる。
そして。上記の、ボーナス・住宅手当・退職金のマイナス分を合計すると、年あたりで30万円ほどの賃下げとなっている。なんと恐ろしいことか。
と、いうわけで。世間では、「賃上げ」なんていう妄想が飛び交っているらしいが、とんでもない。我が社は、知らないほうが幸せというくらいの絶望的な賃下げが為されていたのだ。
…さて、世の中で、夢物語の“賃上げ”が簡単にはできない理由としては、「コストの上昇分を、そう簡単に価格には転嫁できないから」と分析されているそうだ。私の勤務先も、ちょうどこれに当てはまっており、“お客様”たちに対して、そう簡単に値上げを強いることはできない。また、国内のビジネス拡大や、海外企業との競争なども発生しづらい業界であるため、賃上げで人材を集めるということも起こらない。しかも、2020年度からの悪夢の賃下げを鑑みるに、我が社のお偉いさん方は、自分たちではなく、若者世代の給与から削っていこうと考えているようだ。賃上げなんて、するわけない。これから先も、良くて現状維持であり、恐らく、更なる賃下げが実施されることであろう。
――もっとも。これには理解せざるを得ない点もある。ウイルス災害、そしてアホが起こした侵略戦争によって、日本全体が貧しくなることは、どうしても避けられない。そして、こういうときに、外国…例えばアメリカ合衆国では、利益にならない社員を辞めさせるという策を採るようだ。もし、そうなると、真っ先に追い出されるのは、私のような意識低い系の人間である。そうせずに、みんなで貧乏になっていこうという作戦は、日本らしいと言える…。
これ死人が出るレベルだろ |
では、ここからは一転して、値上げの話をしていくにしよう。まず、大手外食チェーンであるマクドナルドの値上げについては、上で述べた通りである。恐らくは、材料の輸入を、海外…特に、インフレ激しいアメリカ合衆国に頼っているから、このような値上げをせざるを得ないのであろう。
…その他の値上げについても、皆さまご存じの通りである。今や、身の回りの全てが、めまいのするような値上げであり、私は正直、買い物に行くたびに、いつも買っている商品が値上げをしていないか、恐怖感をいだいているものだ。
――やれ、私がふだん通っているスーパーは、かなり値上げ圧力に対抗してくれており、もはや利益度外視の慈善事業としてやってくれているのであろう。だが、そのようなNPOにでさえ、値上げが迫っている。私が愛飲している“乳飲料”や豆乳などは、昨年秋あたりに、1リットルあたりの価格が10円上昇してしまった。そして、年明けに初めて買い物に行った際には、箱ティッシュの価格が、我慢できずに100円台から200円台へと変わり果ててしまっていた。もはや、この地球全体を覆っている値上げの流れには、どうにも抗えないのだ。
そして。今、最も日本社会に絶望状態を与えている話題は、電気代である。今となっては、電気は生活必需品であり、これが無ければ、何もかもが想像の付かないくらいのレベルで、大幅に衰退してしまうことであろう。
…が、この電気代についても、ぶっ飛んだ値上げ圧力が襲いかかっている。私は、「東京電力」や「中部電力」のような、地方名を冠したメジャー電力会社ではなく、電力自由化によって成立した民間企業と契約をし、月数百円というレベルの、ほんのちょっとだけ安い電気代で済ませていた。だが、それもここ最近の値上げの圧力には耐えきれず、つい最近、「燃料費調整額」の枠が限界突破をし、1kWhあたり+8円という、大幅値上げが実現された。これにより、私の電気料金は、3割増という、尋常では無い値上げとなってしまったのだ。
――ちなみに。この、電気代の値上げについては、日本国内においても、地域差が存在するようである。幸い、私が住んでいる地域は、まだ逃げ道が存在するほうのようだ。しかし、他に目を向けてみると、例えば東京電力は、この初夏からの約3割もの値上げを申請しているということだ。そもそも電気代は、ここ最近は上昇傾向であった。例えば、モデルケース家庭(従量電灯B、260kWhを使用、各種補正を計算に入れる)での電気代を、少し前である「2021年1月」と、値上げ後の「2023年6月」で比べた場合、6317円→11737円と、もはや2倍と言っても過言ではない上昇率となっている。ここまでくると、もはや本気で、生きていけない個人・企業も出てくるのではないだろうか…。
ちなみに。私が契約していた自由電力の企業については、今回の値上げについて、繰り返し告知をしていた。だが私は、それを全く意識しておらず、それどころか、「ふーん、東京電力管内は3割の値上げをするんだ(鼻ホジ)」みたいに他人事として考えており、自分の電気代が既に3割上がっていたことなど、まるで認識をしていなかったのだ。引っ越し前には、あれほど1円単位で計算して安い会社を選んでいたのに、全くの手落ちである。
…しかし。私が契約していた電力会社は、極めて誠実な経営をしているようで、この値上げによって他社へと移行する消費者に対し、解約違約金を肩代わりしてくれるという。そもそも、その違約金自体が少額なのであるが、調べてみると、どうも実際の違約金以上のクオカードを送ってくれているようだ。まるで、企業側が“違約金”を払っているかのようである。また、地方によっては、「これから先、燃料調達費の問題で、電気代が大きく上がります。解約しませんか?」と、わざわざ電話連絡をしてくれているところもあるようだ。イカれている。どこの世界に、「自分たちと解約してください!」と告げる企業があるというのだ。
――これらの事実を鑑みるに、私が契約していた自由電力の企業は、こんな不採算事業は畳んでしまいたいのだと思われる。自身のエネルギー企業としてのブランドを守るため、ただ割高なだけの電力プランなどは、金を払ってでも終わりにしてしまいたかったのである。
ということで。私は、パソコンが修理から戻ってきたその日に、前までの自由電力から変えて、メジャー電力会社に契約変更を申し込んだ。ただし、現在、移行をしようという人たちで溢れており、変更には、いつも以上の時間が掛かるということである。よって、この厳しい寒さの冬に対して、私は更に長く、3割も高い電気代を、無意味に払い続けなければならないのだ。この春〜秋に積み重ねてきた月数百円の電気代の節約分などは、★瞬殺★である。
――そういうわけで。自由電力は、私にとっては失敗だったが、企業側も、客に対して違約金を払ってでも事業を終わりにしてしまいたいと思っており、誰も得をしない結果となった。電力自由化という施策は、大失敗であったのだ。私が払った割高な電気代は、その授業料とでも思うしかあるまい。この先は、メジャー電力会社とのみ契約をしていくことにしよう…。
酷い社会だが、「金を貯めて早期退職」の目標は変えない |
というわけで。私の生活においては、賃下げと値上げが最強のコラボレーションをしており、かなり悲惨な状況となっている。
…さて。私については、当初から月10万円の貯金を目標としており、実際にはそれ以上の額を積み立ててきている。よって、実質的には、その貯金の増加ペースが目減りするくらいで済むことだろう。ただ、精神的な影響は大きく、賃下げと値上げのツープラトンによるダメージが、頭痛のように頭から離れなくなり、消費意欲は大きく減退することになったのだ。
――具体的には、ポテナゲ大が値上がりしたマクドナルドには、もう行かなくなった。また、毎日の夕ご飯で”主菜”の一つとしているベーコンエッグは、下についているベーコンが、メイン部分である卵2個よりも高い(卵2個で40円程度に対し、薄ベーコン4枚で60円程度)ということに理不尽さを覚え、次からベーコンの定期購入を取りやめ、代わりに、もやし(1パック20円程度で、1/4程度を使うとして5円)でカサ増しをしていくことに決めた。こういう工夫で、貧しさを感じないように、上手く節約していくことを、生活のありとあらゆる場面で考えるようになった。この空気感で本当に「賃上げ」なんて概念が実在するのか?
そんな感じで、考えれば考えるほど、どうにもならない、酷い社会状況である。こんな状態で、夢だとか希望だとか、そんな気持ちをいだける人は、本当に凄い。前向きの勢いが私からは想像がつかないくらいに強いか、はたまた何も考えていないかのどちらかであろう。いや、こんな酷い状況では、むしろ何も知らないほうが幸せかもしれない。私も、給料の減額なんて、知らないほうが遥かに良かった。まさしく、「もう生きていけるのかなって感じ」である。
…だが。私には、夢も希望も存在する。それは、「大量の貯金を作って、早期に仕事を卒業して、1人で自由に暮らす」というものだ。世間の人からすれば非常に後ろ向きな考えであろうが、私にとって、これ以上の楽園は存在しない。
――だが、そのための勤続期間については、“ここから15年”と試算していたものの、これから先の更なる情勢悪化により、恐らくは、年単位で遅延することになるであろう。人生は有限であるため、遅れが発生してしまうことは悲しいが、まだ夢の実現は可能である。
さて。ここから先の社会は、賃下げ×値上げの極悪コラボに、更に増税が加わって3狂となる予定である。もはや社会は決して助けてくれない。なら、頼りになるのは自分だけだ。もやしを肉の代わりに使ったり、会社支給のマスクを使用したり、おかわり可能な社員食堂で昼食を多めに取って自前の夕食を減らしたり、会社のシャワー室を活用するなど、節約を更に推し進めて、何とか耐えていかなければ…。
(2023年1月25日) 4695 PV
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