. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2023年11月の記事
管理人の日記ログ
2023年11月の記事を 更新が新しい順に 全て表示しています。
古い順に表示する
FF13はFFシリーズ最高傑作だからね…(※やり込みinFF調べ) |
あの「ファイナルファンタジー13」と、あの自衛隊が、まさかのコラボである。毎年11月に行われているという「自衛隊音楽まつり」の曲目の1つとして、FF13の人気曲:「閃光」が演奏されたというのだ。
…さて、「自衛隊音楽まつり」は、その名の通り、自衛隊の音楽祭である。だが、それは儀礼的なお硬いものではなく、その年に流行したJ-POPや、アニメの主題歌、ゲーム音楽、童謡、たまに旧軍の軍歌などが広く演奏され、全年齢で楽しめる内容となっているようだ。よって、そこにFF楽曲が採用されることは、そこまで不思議ではない。実際、2012年にも、“国歌”という愛称で知られるFFシリーズメインテーマが、謎に、最後の演奏部隊勢ぞろいの場面で流されていたという。FF4のエンディングかな?
――というわけで。注目すべきは、10年ぶりのFF楽曲が、あえて「閃光」だったという点である。今年は、ナンバリング最新作の「ファイナルファンタジー16」が発売したうえ、本編以上と語られることすらある7リメイクシリーズも、第2弾が来年2月に登場する。それらを振り切って、あえて2009年発売のFF13楽曲が選ばれたのだ。ご存じの通り、私は、FFシリーズでも、特に13が好きというちょっと変わった人である。よって、今回の采配は、自分が認められたようで、どこか誇らしい気持ちが存在する。まあ、自衛隊も、日本聖府の所属だし…。
では、ここで。「閃光」という楽曲(【YouTube/ショート版】)について、少しだけ復習をしておこう。閃光は、FF13の通常戦闘曲であり、バイオリンを主旋律とした高貴な感じと、段々と盛り上がる曲の展開、そしてスピード感が、まさにFF13という感じであり、どこに出しても恥ずかしくない、名曲中の名曲である。初代FF13においては、“3大メインテーマ”’(閃光、誓い、FF13プレリュード)の一つであり、閃光のアレンジ版として、「ライトニングのテーマ」など、様々な楽曲が登場する。そして、シリーズ内続編の、FF13-2とライトニングリターンズでも、原曲に加えて、様々な新規アレンジが登場している。
…ところで、初代FF13における「閃光」は、実は2バージョンが存在する。サビまでの長さが代表的な違いであり、主に「ショート版」「ロング版」と呼ばれているものだ。例えば、アルカキルティ大平原での亀との戦いでは、ロング版(【YouTube/ロング版】)が採用されており、私にとってここ最近で一番の戦いとなった「ボス戦タイムアタック:ロングイ戦」(【プレイ日誌】 / 【動画】)のBGMでは、ロング版のほうが流れている。上で紹介したサントラ収録の物はショート版であり、通常、「サビまでの時間が長い」「音の盛り上がりが足りない」などと、ロング版の人気は低い傾向がある。ただし、サビまでが長くなったことにより、上記のロングイ戦では、敵が倒れた瞬間にサビに入るという、完璧すぎる構成を実現することができた。そう言えば、挑戦時は、先駆者兄貴の動画(【YouTube】)とも比較し、「サビに入るまでに敵を転倒させられるかどうか」を、早いか遅いかの基準に使っていた気がする。
――余談だが、今となっては覚えている人も少ないだろうが、2006年5月(FF12発売から2ヶ月後)に、初めて「ファイナルファンタジー13」が公開された時に現れたのが、ライトニングさんと「閃光」であった(【YouTube】)。元々は、単にFF13の初出楽曲として、キャッチーな物を作っただけということだったようだが、そこからやがて、初代FF13の通常戦闘曲となり、そして“13シリーズ”のメインテーマへと成長をしていったのだという[ファイナルファンタジーXIII
バトルアルティマニア, スタジオベントスタッフ,
2010年1月28日 初版第1刷, p132]。スタッフとファンが、協力して、「閃光」を育てていったのだ。
ちなみに、軍事組織である自衛隊に、「音楽科」なんてものが存在する理由は、音楽バトルで人類の運命が決まる世界観に対応するため…なわけがなく、「@演奏による隊員の士気向上」「A国民への理解向上」「B国際儀礼のための演奏」などが、主な目的として挙げられている。
…さて、自衛隊というのは、様々な職種が混じった複合組織となっており、その一般公開するイベントのうち、例えば、「富士総合火力演習」などは、目的が分かりやすい。ドッカンドッカン撃ちまくって、国民に派手な戦闘を見せたいのと、訓練を通しての技量の向上、そして諸外国に「俺たちはこんなに強くて凄いんだぞ、だから攻めてくるな!」というアピールなどが挙げられるだろう。
――それに比べて、音楽祭(無料)の開催などというのは、少し目的が分かりづらい。だが、私も少しだけ大人になってみて、分かったのだ。軍隊には、国民の理解が必要不可欠である。まず、莫大な額の税金を消費している。防衛費は、このご時世に侵略戦争を仕掛けやがったバカタレ・「大国」のくせにいつまで経ってもチンピラみたいな隣国・極東のヤクザのおかげで、東アジアでは増加傾向である。調べてみると、2023年度は6兆8000億円という、とっくに「約5兆円」では丸め込めない額に達していたようだ。国民1人あたり約5万円、1ヶ月あたり4000円である。このサブスクは、日本に住み続ける限り、解約不可能だ。それが税金の浪費と言われないよう、自衛隊が国民の理解を得ることは、必須であると言える。
そしてそれ以上に、自衛隊の活動は、個人の人生を破壊する。兵士としてお借りするのは、二人と居ない、皆さまの「父」「夫」「兄弟」「親友」「息子」といった存在である。そんな大事な人たちを、全くの無意味に、殺して殺されてという世界観に放り込むのだ。もちろんそれが、「国全体を守るため」という大義のために必要であることは理解できる。だがそれでも、死んでしまったら、個人としては、世界の崩壊と同じなのだ。そういった、ちょっと現実としては受け入れがたい自体に直面したとき、それでも納得をするために、「軍事活動への理解」というものは、とても重要なことである。何事も、従業員と顧客の協力関係が無ければ、良い仕事はできないのだ。
音楽による士気向上=「うたう」によるキャラ強化 |
というわけで、私は。本日昼の知人からの情報提供を元に、18日
…ちなみに、私は、事前情報では「閃光」という楽曲名のみを聞いていた。実際には、演奏部隊は、「航空自衛隊航空中央音楽隊」という重力を自在に操る奴らであり、セトリとしては、「ファイナルファンタジーより:プレリュード
/ エアリスのテーマ / 閃光 / メインテーマ」というものが表示されていた。「エアリスのテーマ」と「閃光」は、楽曲そのものの名称であり、FFシリーズファンにとっては、今さら紹介するまでも無い有名曲だ。だが、初手の「ファイナルファンタジーより:プレリュード」と、「メインテーマ」は、ちょっと、どの楽曲を示しているのか、分からないというものだ。
――が、実際に聞いてみることで、それが分かった。まず、「ファイナルファンタジーより:プレリュード」は、初期シリーズのタイトル画面や、THE
END画面などで流れる「プレリュード」と、いわゆる“国歌”である「FFシリーズメインテーマ」の組み合わせである。そして、ラストの「メインテーマ(謎)」は、閃光から極めて自然な流れでオプティマチェンジをしたため気付きづらかったのだが、「どこかで聞いたことがあるな…」と思っていたところ、なんとFF5メインテーマのサビ部分であった。SFC版タイトル画面や、ラスボス突入時などに流れる、FF5らしい明るい楽曲である。そして、ご存じの通り、FF5と言うと、今の私が激推しをしている作品だ。今回の音楽祭は、自衛隊×やり込みinFFコラボだった…?
そして、極めてどうでも良いことについて触れておこう。2曲目・3曲目の「エアリスのテーマ」と「閃光」は、それぞれ、エアリス・ライトニングという女性キャラクターのテーマ曲とも言える存在になっており、ファンにはお馴染みの人気曲である。なんか、二人の声が凄く似ている気がするな…。
――そして、最後の「メインテーマ」が流れるFF5については、最近、「風の様子が変なのだ…」という謎ゼリフが愛されている。そう言えば、FFメドレーを演奏した航空自衛隊も、風を読むことが重要な組織である。飛行機なんかは買い替えれば良いが、搭乗員を死なせてしまっては、取り返しが付かない。彼らにとって、天気予報というのは、自身の生命を左右するほどに重要な情報なのだ。つまり、タイクーン王は航空自衛官だった…?
というわけで。本日は、「自衛隊音楽まつり」のFF楽曲視聴により、様々な見識を得ることができた。普段やらない行動というのは、やはり良いものだ。
…ちなみに、生配信動画については、彼らもさすが公務員であり、お勤めご苦労なことに、講演終了と同時に非公開にされてしまった。だが、このご時世ということで、切り抜き動画等によって、今後、皆さまにも視聴する機会が生まれるであろう。安くない税金を払っている国民なのだから、見る権利があって当然である。そしてその際は、FF13×自衛隊という異色のコラボ、そして、まさかのFF5楽曲採用という様子が変な采配について、どうか思いを馳せてみてほしい。「ファイナルファンタジー」って、やっぱり凄いのだ!
(2023年11月18日)
漫画版はそんなにピンと来なかったけど、アニメは凄く出来がいい! |
最近、アニメ版の「
…ご存じの通り、現在の私は、徹底的な節制を心がけている。しかしながら、お金を使う娯楽を全くしないわけではなく、数少ない映像サブスク(オンラインの月額制レンタルビデオ屋)として、「dアニメストア」と契約している(【日記:2022/8/1】)。dアニメストアは、アニメ専門の動画配信サービスであり、一般に名を聞くような作品は、全て網羅されている。また、現行放送の新作についても、テレビ放送が終わったすぐ後くらいに、配信開始が為されるようだ。
――ということで。dアニメストアは、私のように、実写作品をほぼ見ず、もっぱらゲーム・アニメ界隈に籍を置く人間にとって、かなりQOLを上げてくれるサービスとなっている。最近、月額440円から550円に値上げをされたものの、引き続きお得感のあるプランと言えよう。難点は、謎にPS5に対応していないので、未だにPS4を片付けられないということくらいかな…。
さて、私がdアニメストアに加入した当初の目的は、「アニメ遊戯王シリーズをしっかり網羅したい!」というものであった。遊戯王は、私にとってFFシリーズの次くらいに親しみのある作品だが、1話からちゃんと見たのは「5D's」だけであったため、他の作品も全部観をしたかったのだ。
…そのいっぽうで、せっかく有料サービスと契約をしているのだから、何か新しい作品に見識を広げたいという思いもあった。そのような流れの中で、今年は「SPY×FAMILY」と出会うことができ(【日記:2023/5/31】)、アニメと漫画で、ずっと付き合える作品になっている。
――加えて。どうやら私は、アニメ不毛の地に住んでいるらしく、テレビにおける地上波放送では、話題作は見られないか、たとえ放送されていても、1〜2週間遅れということが多い。しかし、dアニメストアでは、新作であっても、だいたいテレビ放送が終了した直後からラインナップに追加が為される。常設のラインナップに追加されるため、録画機器などを用意する必要もない。改めて思うが、インターネットって田舎の救世主じゃね?
この手法で、私は、春に放送されたロリコンアニメの「アイドルマスターシンデレラガールズ:U149」を視聴していった。私は佐々木千枝ちゃんが一番好きです。。。
ところで、「呪術廻戦」と言うと、私は以前、漫画版を、大きな山場と言える「渋谷事変」あたりまで読んだことがあった。
…ただ、その際は、正直に言って、あまり鮮烈な印象を受ける作品ではなかった。絵も物語も、「HUNTER×HUNTER」の影響を強く受けている…というか、もはや二世作品と呼んでも良いくらいの内容である。しかしながら、戦闘における複雑なルール設定や、難読漢字がやたら多いことなど、読者を突き放すような部分も似通っており、途中からは完全な流し読みとなってしまった。
――ちなみに、過去日記では、似たような時期にヒットした「鬼滅の刃」と重ねて、「最近の作品は説明が多すぎでは?」という記事を書いている。必要に応じて、そちらもご覧いただけると良いだろう(【日記:2022/4/24】)。
なんやこのイケメン |
そんなわけで、私の呪術廻戦に対する印象は、「世間では流行っているが、あまり好きになれなかった作品」という感じであった。
…ただ、この夏から、アニメ第2期が放送され始め、再び“呪術廻戦”という名前を見聞きすることが多くなった。そして、最近になって、知り合いから「アニメ版は非常に出来が良い」ということを聞いて、何となく興味を持つに至った。そこに、前述した「せっかくdアニメストアに契約しているのだから、新しい作品を見てみたい」という思いが重なり、私は、PS4版dアニメストアの「呪術廻戦」にカーソルを合わせ、決定ボタンを押すに至ったのだ。
そんな感じで視聴を始めてみると、私は、アニメ版「呪術廻戦」の驚異的な高品質さにうならされたのである。
…まず、静止画としての質が凄い。原作漫画は、HUNTER×HUNTERのオマージュということなのか、荒っぽさでスピード感を表現するような作画であり、率直に言ってしまうと、見づらいことも多い。一方で、アニメに関しては、非常に丁寧に書かれており、2020年代アニメの中でもハイクオリティなほうであろう。通常のシーンはもちろんであるが、“魅せゴマ”的なカッコいい構図はウットリするものである。また、日本の妖怪をモチーフとしているためか、呪術(魔法のようなもの)の描写は和風絵画のようになっており、アート的な見ごたえもある。
――また、動画としての質は、更に素晴らしい。呪術廻戦は、いわゆる“能力バトル”ものであり、基本的にノールールの殺し合いで勝負が決まる(「キン肉マン」や「遊戯王」のような、試合形式ではない)。というわけで、地形をブチ壊すのは日常茶飯事であり、格闘バトルが始まったり、火や水を創造したり、亜空間に引きずり込んだりと、やりたい放題だ。これらが全て、手書きアニメの滑らかな作風で描かれるのである。カメラもグリングリン動き(さすがに背景はCGを使ったりして省力しているようだが…)、迫力のある動作も分かりやすい。よくもまあ、こんなのを毎週放送できるものだ。
ちなみに、作画だけでなく、BGMについても印象的である。バトルシーンの盛り上がりどころでは、必ずと言って良いほど、ボーカル付きの曲が流される。ジャンルとしては、ラップ・洋楽・ポップ・若者・今風などという言葉で形容すべきなのだろうか。「あ、これが見せ場だな」と分かりやすく教えてくれるのだ。作中人物たちは命がけの決闘をしているはずなのだが、場違いなスタイリッシュBGMが、逆に、独特の高揚感を与えてくれるものだ。
キミ本当に週アニメ? |
そういうわけで。呪術廻戦は、アニメの出来に極めて恵まれた作品と言える。「SPY×FAMILY」の時も似たようなことを思ったが、あちらは落ち着いた作風が多いことに対し、呪術廻戦のアニメはちょっとリミッターがブチ壊れている。大丈夫?
スタッフの人、毎回エンドフェイズに爆発してない?
…そして、そのアニメの超絶クオリティの中で、私は改めて原作の良さにも気が付けた。様々な呪術師や呪霊の持つ多彩な能力や、それを活かしたド迫力バトル、心理戦、やたらカッコいい大人キャラたちなどは、全て原作漫画の時点で存在した要素である。アニメ化によって、それが丁寧に引き出されたのだ。なるほど、私が原作漫画を斜め読みに留めてしまったのは、間違いだったようだ。
――さらに、無理に長期放送をせず、分割制にしているのも良い。現在放送中の第2期は、今年7月からスタートであるが、その前の第1期・24話は、2020年10月から2021年3月に放送されていたという。昔の、“悪い意味でのジャンプアニメ”では、原作に追い付きそうになった挙げ句、無理な引き伸ばしをしたり、不出来なアニメオリジナルエピソードを挿入したりして、あまり質が高くないことが多かった。そこを、「いったん休んで原作が進むのを待つ」としたのは、英断であるように思う。さらに、そのおかげで、週アニメとしてはぶっ飛んだクオリティを実現できているのだろう。良いことずくめである。
さて。私は、このアニメ呪術廻戦を、平日は朝と夜、休日は朝・昼・夜というハイペースで見続けている。
…やれ、皆さまにも経験があるだろうが、“義務的に視聴する作品”となってしまった場合、わざわざ見ようという意欲が生まれず、ダラダラと携帯電話やPCでのネット記事などに流れてしまうことも多い。それがここまで前のめりになることは、かなり珍しいと言える。
――そして、今のところ、私は第1期の20話まで視聴をしているが、現在進行中のテレビ放送は、1〜2期通算の第39話が最新ということで、まだ半分以上残っている。しかも、劇場版である「呪術廻戦0」も、dアニメストアのラインナップに存在する。まだまだ楽しめるのだ。
いやあ、こういう神作品に出会うたびに思っているが、「生きていると良いことがある」というのは本当だ。もし私が死んでいたら、アニメ版の呪術廻戦にも巡り会えていなかった。生きていたからこそ、神が神作品を提供してくれたのである。
…そして、一昔前なら、こういう新たな作品にふれるためには、漫画ならコミックスを揃えるために5000円とか10000円とかが必要となり、運搬の手間や配置スペースも要求される。友人から貸してもらうにも、“友人”という存在を要求されるため、ハードルが高いと言える。また、アニメ版でも、テレビの本放送・再放送を録画する場合、放送期間という実時間が掛かり、保存のために、多くの物理メディアやストレージ容量が必要だった。ブルーレイやDVDなんかは、たった2〜3話でゲーム1本分の価格が必要ということで、とても通常の視聴用とは成り得ず、ハッキリ言って、熱心な愛好家が散財をするためのファンアイテムに過ぎないであろう。
――そんな中で。インターネットが普及した現代となっては、月額550円という少額で、私は、アニメ版「呪術廻戦」を一気見することができた。今や、新しい分野に触れるために、「まとまったお金」も「物理的な保存スペース」も「リアル世界の友人」も必要ない。中程度の速度を持つインターネット環境を用意し、あとは、一歩踏み込む勇気さえあれば、どれだけでも神作品と出会えるのだ。まだまだ、現代日本も捨てたもんじゃないな。
(2023年11月18日)
2023年11月の記事を 更新が新しい順に 全て表示しています。