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管理人の日記
視聴している現行アニメが「SPY×FAMILY」と「呪術廻戦」になりました。ミーハーかな?
漫画版はそんなにピンと来なかったけど、アニメは凄く出来がいい! |
最近、アニメ版の「
…ご存じの通り、現在の私は、徹底的な節制を心がけている。しかしながら、お金を使う娯楽を全くしないわけではなく、数少ない映像サブスク(オンラインの月額制レンタルビデオ屋)として、「dアニメストア」と契約している(【日記:2022/8/1】)。dアニメストアは、アニメ専門の動画配信サービスであり、一般に名を聞くような作品は、全て網羅されている。また、現行放送の新作についても、テレビ放送が終わったすぐ後くらいに、配信開始が為されるようだ。
――ということで。dアニメストアは、私のように、実写作品をほぼ見ず、もっぱらゲーム・アニメ界隈に籍を置く人間にとって、かなりQOLを上げてくれるサービスとなっている。最近、月額440円から550円に値上げをされたものの、引き続きお得感のあるプランと言えよう。難点は、謎にPS5に対応していないので、未だにPS4を片付けられないということくらいかな…。
さて、私がdアニメストアに加入した当初の目的は、「アニメ遊戯王シリーズをしっかり網羅したい!」というものであった。遊戯王は、私にとってFFシリーズの次くらいに親しみのある作品だが、1話からちゃんと見たのは「5D's」だけであったため、他の作品も全部観をしたかったのだ。
…そのいっぽうで、せっかく有料サービスと契約をしているのだから、何か新しい作品に見識を広げたいという思いもあった。そのような流れの中で、今年は「SPY×FAMILY」と出会うことができ(【日記:2023/5/31】)、アニメと漫画で、ずっと付き合える作品になっている。
――加えて。どうやら私は、アニメ不毛の地に住んでいるらしく、テレビにおける地上波放送では、話題作は見られないか、たとえ放送されていても、1〜2週間遅れということが多い。しかし、dアニメストアでは、新作であっても、だいたいテレビ放送が終了した直後からラインナップに追加が為される。常設のラインナップに追加されるため、録画機器などを用意する必要もない。改めて思うが、インターネットって田舎の救世主じゃね?
この手法で、私は、春に放送されたロリコンアニメの「アイドルマスターシンデレラガールズ:U149」を視聴していった。私は佐々木千枝ちゃんが一番好きです。。。
ところで、「呪術廻戦」と言うと、私は以前、漫画版を、大きな山場と言える「渋谷事変」あたりまで読んだことがあった。
…ただ、その際は、正直に言って、あまり鮮烈な印象を受ける作品ではなかった。絵も物語も、「HUNTER×HUNTER」の影響を強く受けている…というか、もはや二世作品と呼んでも良いくらいの内容である。しかしながら、戦闘における複雑なルール設定や、難読漢字がやたら多いことなど、読者を突き放すような部分も似通っており、途中からは完全な流し読みとなってしまった。
――ちなみに、過去日記では、似たような時期にヒットした「鬼滅の刃」と重ねて、「最近の作品は説明が多すぎでは?」という記事を書いている。必要に応じて、そちらもご覧いただけると良いだろう(【日記:2022/4/24】)。
なんやこのイケメン |
そんなわけで、私の呪術廻戦に対する印象は、「世間では流行っているが、あまり好きになれなかった作品」という感じであった。
…ただ、この夏から、アニメ第2期が放送され始め、再び“呪術廻戦”という名前を見聞きすることが多くなった。そして、最近になって、知り合いから「アニメ版は非常に出来が良い」ということを聞いて、何となく興味を持つに至った。そこに、前述した「せっかくdアニメストアに契約しているのだから、新しい作品を見てみたい」という思いが重なり、私は、PS4版dアニメストアの「呪術廻戦」にカーソルを合わせ、決定ボタンを押すに至ったのだ。
そんな感じで視聴を始めてみると、私は、アニメ版「呪術廻戦」の驚異的な高品質さにうならされたのである。
…まず、静止画としての質が凄い。原作漫画は、HUNTER×HUNTERのオマージュということなのか、荒っぽさでスピード感を表現するような作画であり、率直に言ってしまうと、見づらいことも多い。一方で、アニメに関しては、非常に丁寧に書かれており、2020年代アニメの中でもハイクオリティなほうであろう。通常のシーンはもちろんであるが、“魅せゴマ”的なカッコいい構図はウットリするものである。また、日本の妖怪をモチーフとしているためか、呪術(魔法のようなもの)の描写は和風絵画のようになっており、アート的な見ごたえもある。
――また、動画としての質は、更に素晴らしい。呪術廻戦は、いわゆる“能力バトル”ものであり、基本的にノールールの殺し合いで勝負が決まる(「キン肉マン」や「遊戯王」のような、試合形式ではない)。というわけで、地形をブチ壊すのは日常茶飯事であり、格闘バトルが始まったり、火や水を創造したり、亜空間に引きずり込んだりと、やりたい放題だ。これらが全て、手書きアニメの滑らかな作風で描かれるのである。カメラもグリングリン動き(さすがに背景はCGを使ったりして省力しているようだが…)、迫力のある動作も分かりやすい。よくもまあ、こんなのを毎週放送できるものだ。
ちなみに、作画だけでなく、BGMについても印象的である。バトルシーンの盛り上がりどころでは、必ずと言って良いほど、ボーカル付きの曲が流される。ジャンルとしては、ラップ・洋楽・ポップ・若者・今風などという言葉で形容すべきなのだろうか。「あ、これが見せ場だな」と分かりやすく教えてくれるのだ。作中人物たちは命がけの決闘をしているはずなのだが、場違いなスタイリッシュBGMが、逆に、独特の高揚感を与えてくれるものだ。
キミ本当に週アニメ? |
そういうわけで。呪術廻戦は、アニメの出来に極めて恵まれた作品と言える。「SPY×FAMILY」の時も似たようなことを思ったが、あちらは落ち着いた作風が多いことに対し、呪術廻戦のアニメはちょっとリミッターがブチ壊れている。大丈夫?
スタッフの人、毎回エンドフェイズに爆発してない?
…そして、そのアニメの超絶クオリティの中で、私は改めて原作の良さにも気が付けた。様々な呪術師や呪霊の持つ多彩な能力や、それを活かしたド迫力バトル、心理戦、やたらカッコいい大人キャラたちなどは、全て原作漫画の時点で存在した要素である。アニメ化によって、それが丁寧に引き出されたのだ。なるほど、私が原作漫画を斜め読みに留めてしまったのは、間違いだったようだ。
――さらに、無理に長期放送をせず、分割制にしているのも良い。現在放送中の第2期は、今年7月からスタートであるが、その前の第1期・24話は、2020年10月から2021年3月に放送されていたという。昔の、“悪い意味でのジャンプアニメ”では、原作に追い付きそうになった挙げ句、無理な引き伸ばしをしたり、不出来なアニメオリジナルエピソードを挿入したりして、あまり質が高くないことが多かった。そこを、「いったん休んで原作が進むのを待つ」としたのは、英断であるように思う。さらに、そのおかげで、週アニメとしてはぶっ飛んだクオリティを実現できているのだろう。良いことずくめである。
さて。私は、このアニメ呪術廻戦を、平日は朝と夜、休日は朝・昼・夜というハイペースで見続けている。
…やれ、皆さまにも経験があるだろうが、“義務的に視聴する作品”となってしまった場合、わざわざ見ようという意欲が生まれず、ダラダラと携帯電話やPCでのネット記事などに流れてしまうことも多い。それがここまで前のめりになることは、かなり珍しいと言える。
――そして、今のところ、私は第1期の20話まで視聴をしているが、現在進行中のテレビ放送は、1〜2期通算の第39話が最新ということで、まだ半分以上残っている。しかも、劇場版である「呪術廻戦0」も、dアニメストアのラインナップに存在する。まだまだ楽しめるのだ。
いやあ、こういう神作品に出会うたびに思っているが、「生きていると良いことがある」というのは本当だ。もし私が死んでいたら、アニメ版の呪術廻戦にも巡り会えていなかった。生きていたからこそ、神が神作品を提供してくれたのである。
…そして、一昔前なら、こういう新たな作品にふれるためには、漫画ならコミックスを揃えるために5000円とか10000円とかが必要となり、運搬の手間や配置スペースも要求される。友人から貸してもらうにも、“友人”という存在を要求されるため、ハードルが高いと言える。また、アニメ版でも、テレビの本放送・再放送を録画する場合、放送期間という実時間が掛かり、保存のために、多くの物理メディアやストレージ容量が必要だった。ブルーレイやDVDなんかは、たった2〜3話でゲーム1本分の価格が必要ということで、とても通常の視聴用とは成り得ず、ハッキリ言って、熱心な愛好家が散財をするためのファンアイテムに過ぎないであろう。
――そんな中で。インターネットが普及した現代となっては、月額550円という少額で、私は、アニメ版「呪術廻戦」を一気見することができた。今や、新しい分野に触れるために、「まとまったお金」も「物理的な保存スペース」も「リアル世界の友人」も必要ない。中程度の速度を持つインターネット環境を用意し、あとは、一歩踏み込む勇気さえあれば、どれだけでも神作品と出会えるのだ。まだまだ、現代日本も捨てたもんじゃないな。
(2023年11月4日) 4768 PV
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