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管理人の日記
結局、今宵は、手の施しようが無いクソ市場と化してしまいました。政治家のセンセエたちは、こういうのがタイプなのかな?
こんな作品は
「 無 い 」 |
最近、職場で上司から相談を受けた。と言っても、深刻なものではなく、雑談の一環で、という感じである。
…それによると、どうも、10代前半くらいの息子さんが、「殺してやる!」といった、乱暴な言葉遣いをするネット創作にハマっていて、親としてどうするべきかと悩んでいるそうだ。私は、それは物騒ですね…と、話を合わせる。確かに、今の時代を新しく育つ子供たちは、スマートフォン型の携帯電話という親に隠れて何でもできるインターネットが、産まれた時から存在する世代だ。それとの上手な付き合い方というのは、きっと誰にも分からない。基本的には、私は、子供たちの自由にしたほうが良いと思うが、ただ、大金を失ったり、犯罪に巻き込まれたりという、彼らだけでは収集が付かないような事態からだけは、大人の責務として、守る必要がある。もっとも、大人ですらその手の落とし穴を完全に回避するのは難しいのだから、子供ならばなおさらだ…。
――が、その、上司の息子さんがハマっている作品には、「何だか凄く沢山の女の子が出てくる」らしい。大量の女の子が、乱暴な言葉遣い…あぁ〜、どう見ても東方です!
本当にありがとうございました!!
そういうわけで。私は、「あのゲームの『殺してやる』は、『ちょっとお茶しませんか』くらいの意味なので、大丈夫ですよ」と答えておいた。確かに、100%安全とは言えないが、薬物だとか、パパ活とか、陰謀論とか、未成年の酒やタバコとかに比べれば、人畜無害と言っても過言ではない。
そういうわけで、ネットミームとして、世代を超えた謎の人気を誇る「
…さて、東方原作のゲームジャンルは、縦スクロール型の2Dシューティングであり、特に“弾幕STG”というジャンルに属している。3D空間で銃口を動かして敵を射撃するTPS/FPSとは異なり、2Dシューティングは、十字キーで自機を上下左右に動かし、敵の弾を避けながら、クリアーを目指していく。通常、射撃よりも、回避を重視するスタイルであることが多く、「2D空間で弾を避ける」という分かりやすいゲーム性から、極端な高難易度ゲーが発生することもある。「弾幕STG」は、その代表格であり、画面を覆い尽くすような弾を、時に繊細に、時に大胆な動きで避けていく、緊張感あふれるゲームだ。
――ちなみに、東方シリーズの本編は、PC対応の同人作品としてのみの販売であり、これだけ時間が経ったにも関わらず、PS4/5やニンテンドースイッチといったCS機には、一切の移植が為されていない。公式二次創作みたいな作品が、既に幾つもCS機へと登場をしているのに、元祖となる原作は、かたくなにPCのみなのだ。ひょっとすると、“あくまで同人作品”という、制作者なりのこだわりなのかもしれない。
ところで。「女の子がたくさん出てくる」「ネットミームとして人気がある」という点から、東方シリーズは、とにかく軟派な要素が多いものの、原作であるシューティング作品は、やたらと硬派である。
…やれ、その作風は、「かっちょいい音楽の中で、色とりどりの弾幕を避けていく」という、シンプルなゲーム性に特化している。難易度は、EASY / NORMAL / HARD
/ LUNATICという4種類が用意されており、最高難易度のLUNATICは、地球防衛軍シリーズのINFERNOのように、高難易度ゲーとしても著名だ。しかし、ただ闇雲に難しいだけでなく、いわゆる“ボム”である「霊撃」(敵の弾を消しつつ、無敵になって一定時間攻撃できる。代わりに、使用回数に制限がある)の使用をパターン化することで、かなりのところまで楽ができること、そして作品ごとに、繰り返し練習に適したプラクティスモードが用意されていることなど、色々な緩和は用意されている。それらでしっかり予習をしたあと、アーケードゲームのように、全6面の、通しでのノーコンティニュークリアを狙う…というのが、私の主な遊び方であった。
――その他、プレイヤーキャラも敵キャラも、登場人物は全て美少女である。ただし、原作の絵は、何と言うか、へっぽこであり、それ単体で印象に残るものではない。しかし、彼女らには、分かりやすくテーマ曲となるBGMが与えられ、さらに、使用する弾幕が個性的で、そして必殺技である「スペルカード」にも、やたら印象的な名称が付いていることなど、キャラクター性が強く付与されている。さすが、同人ゲームの最高峰、詰めるべきところを、よく詰めている。それだけこだわっているからこそ、STGという枠を飛び越え、音楽やキャラクターが一人立ちをするような作品となっているのであろう。
「 |
では、私と、東方シリーズの、具体的な関わりについて、作品名を挙げながら語ってみよう。初めて知ったのは、今から15年ほど前の大学時代、ニコニコ動画が全盛期だった頃である。当時人気だった二次創作に触れ、原作も遊んでみたいなと、バイト先の友人から、シリーズ第4作の「東方
…さて、当初は、EASYですらヒーヒー言っていたものの、NORMALとEXTRAを何とかクリアーし、その後にせっかくだから…と、HARD、LUNATICという高難易度にも触れていった。私は、2Dシューティングというと、コナミの「パロディウス」くらいしか知らないユーザーであったが、東方シリーズの、難易度が上がるにつれ本格的となっていく作りに、ドップリとハマりこんでいった。
――そうして、「他のシリーズにも触れてみたい!」と思い、当時は東京に住んでいたため、同人ショップの訪問も容易ということで、第1作「
さて、それらの東方シリーズは、LUNATICという高難易度攻略で、どれも印象的だったのだが、やはり、私の記憶に今も色濃く残っているのは、最初にプレイした「風神録」…ではなく、第6作の「星蓮船」である。購入時には、その当時の最新作を遊んでみようという、何気ない気持ちだったのだが、えげつない高難易度であり、HARDが他作品のLUNATIC並み、そしてLUNATICは当時のぶっちぎり最強難易度ということで、メチャクチャに苦しめられ、強く私の印象に残るものであった。それはちょうど、あの名作:「ファイナルファンタジー13」が、発売されたくらいの時期であった。
…なお、その後も、シリーズは、第7作「
――だがやはり、私の東方シリーズとの付き合いは、星蓮船を含む初期6作がピークとなってしまった。神霊廟と輝針城は、一応はLUNATICまでクリアーした。だが、紺珠伝は中途半端となり、その後の作品は、残念ながら、まともに遊んでいない。やはり、作品自体のクオリティではなく、出会う時期だとか、その時の自分の気持ちだとか、そういうものが重要なのかもしれない…。
ただまあ、幸運なことに、私は、「最近の東方は〜」「俺の若い頃は〜」などと、遊ばない理由をグダグダ自分語りするネット老人にはなっておらず、カラッと東方に別れを告げられた。私は、「東方」という作品について、ニコニコ動画を中心とした二次創作と、そして原作の熱い弾幕STG、その両方を楽しめた。私にとって、一時代を築いたゲーム作品になってくれたのである。今さら何をできるでもないが、良い思い出として残っている…。だから、そういうものが、今を生きる子供たちに、色々な形で伝わってくれているというのは、嬉しいものなのだ。
――では、最後に、私が今も印象に残っているエピソードを挙げてみよう。東方シリーズの原作は、弾幕シューティングということで、攻略性がとても高く、自分なりのプレイを作り上げていく楽しみがある。そして、シリーズ第3作「永夜抄」の3面ボスは、最後に「虚史:幻想郷伝説」という技を使ってくる。これが、完全パターンなのであるが、レーザーと鱗弾で、特にLUNATICは、かなり複雑なパターン化が要求される…と思いきや、実は、画面下部に存在する「enemy」というマーカーの、“m”から始めて、敵の自機狙いの発射音が3回するごとに、左にチョン避けをしていけば、全機体共通で、敵撃破または時間切れ勝利へと持っていける(【YouTube】)。こういう解法を見つけた際の楽しさは、まさに、元のゲーム性がシンプルだからこそである。なに、【攻略Wiki】をパクっただけだって?
いやいや、私が編集したものだから問題ない。
(2024年7月17日) 4501 PV
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