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管理人の日記
この自動調合が神すぎる |
サンブレイクの攻略が最終段階へと進み、ついに私も「秘薬マン」へのデビューを果たしてしまったのだ。
…まず、モンハンシリーズにおける「秘薬」とは、HPを全回復するアイテムである。回復の基本である「回復薬グレート」は、登場シリーズや使用スキルにも依るが、概ね最大値の1/3〜1/2という程度の回復量だ。それに比べて、秘薬は、一発で全回復ができる。グリーンハーブと救急スプレーの差だ(カプ内失)。なお、昔のシリーズでは、「HPの最大値を上限まで伸ばす」という効果が存在したこともあったが、その行為が儀式(主に、アクションゲームで、戦闘前に、必ず同じルーチン作業を行うこと)と捉えられていたこともあってか、ライズ&サンブレイクでは、体力上昇効果は撤廃された。
――さらに、ワールド&アイスボーンからは、「回復薬グレート」などの回復薬は、ゴクゴクと飲み続けるモーションになり、使用中も移動ができるものの、HP回復は徐々に行われる形式となった。そのため、使い切る前に回転回避をしたり攻撃を喰らったりしてしまうと、残っていた量は無駄となってしまう。一方で、秘薬は、カチっという音と共に、瞬時にHP回復が終了する。回復量だけでなく、回復時間まで、優れているのである。
では、そんな強力な「秘薬」に、デメリットが無いのかというと、旧作では、クエストに持ち込める量や、調合の成功率(かつては調合に「失敗率」が設定されており、一定確率で萌えないゴミとなってしまう。調合成功率を上げる調合書は、アイテム欄を圧迫する)によって、一応のバランス調整が行われていた。
…だが、ワールド&アイスボーンからは、クエスト中であっても、ベースキャンプでアイテムを際限なく補充できるようになった。また、調合についても、全ての調合が100%の確率で成功するようになり、燃えないゴミは、正真正銘のゴミとなった。それどころか、秘薬が0個の状態で、右スティックのショートカットから秘薬を使おうとすると、自動的に調合素材から調合して秘薬を使ってくれるという至れり尽くせりだ。
――さらに。素材面についても、秘薬の調合素材は、「マンドラゴラ」が固定で、あとは「栄養剤グレート」だったり「増強剤」だったりする。どれも、調合を繰り返した先に、やっと完成するアイテムだ。しかしながら、最近のシリーズでは、農場的な機能によって、これらの素材を量産できる。クリア後のやり込みが極まってくると、これらのアイテムが何百個と余っていることもあるため、湯水のように使ってしまっても問題は無いのだ。
ちなみに。秘薬の更なる上位アイテムとして、「いにしえの秘薬」が存在する。こちらは、HPに加えて、スタミナまで「全回復&上限が最大になる」の効果を得られるという、回復アイテムの究極系である。
――しかしながら、“スタミナの現在値を回復する”という効果は、HPに比べると極めて重要性が低いうえ、最大値を伸ばしたい場合にも、「こんがり肉」や「携帯食料」といった安価なアイテムが存在する。よって、現代の秘薬とは異なり、「いにしえの秘薬」が常用されることは、あまり無い。やれ、キャンプでアイテムを補充できなかった時代には、「秘薬」と「いにしえの秘薬」、そしてそれらの調合素材をフルに持ち込んだうえで、超難関クエストに挑んでいく…ということもあったのだが。
調合素材が普通に分かってるのは草ですわよ |
かくして。「ワールド&アイスボーン」と「ライズ&サンブレイク」では、クエスト中にキャンプでアイテムを補充できるようになったことを主な理由として、「秘薬」をメインの回復手段として捉える方式が流行した。上記の通り、基本的にデメリットは存在しないため、一定以上の難関クエストに挑むのなら、むしろ「秘薬」を使うほうが当然とも考えられる。
…ところで。私が、ワールド&アイスボーンで、オンラインプレイをしていた時は、「秘薬」を使って回復を行うプレイヤーのことを、「秘薬マン」と呼んでいた。オンラインプレイでは、他キャラのHPゲージを見ることができる。そして、ダメージを受けたあと、ゲージがじわじわ回復していくのが回復薬を使っている人であり、ゲージが一瞬で満タンとなるのが秘薬マンである。なお、命名については、先に、オンラインプレイで他プレイヤーとの意思疎通手段として、スタンプ(絵文字のようなもの)を押しまくる人を「スタンプマン」と呼んでおり、そこからの派生となる。
――ちなみに、オンラインプレイにおいて、秘薬の実質的なデメリットと言えるのは、スキル:「広域化」とコンボしても、HP全快効果が味方には飛んでいかないことである。ライズ&サンブレイクは知らないが、少なくとも、ワールド&アイスボーンでは、「広域化」を割と簡単に最高レベルまで付けられるので、キャンプでの補充を前提とし、回復役が回復薬をガブ飲みするプレイスタイルが存在した。「早食い」と兼用すると、回復速度が上がって、更に効果的である。世間では、広域=地雷と認識されることがあるらしいが、私には、その理由が全く分からないものである(回復行動で火力を下げていると思われる?
または、自分のHP回復を横取りされるのが不愉快だから?)。僅かなスキル消費で、クエスト失敗の確率を大幅に下げられる采配だと思うのだが…。
ところで。サンブレイクでは、ストーリー中ではメル・ゼナが、そしてクリア後の傀異クエストでは大半のモンスターが、「劫血やられ」というST異常攻撃を使ってくる。これを受けている最中は、HP回復薬の効果が下がってしまう。秘薬も対象であり、全快どころか、半分程度しか体力が回復しなくなってしまう。ただ、「瞬時に」「回復薬グレートよりも多くのHPを」回復できるというメリットは変わらないため、引き続き秘薬マンは有効だ。
――また、「傀異克服バルファルク」など、最大級の強敵と言える“傀異克服”古龍たちは、一転して、劫血やられを使わない。よって、秘薬のHP全快効果を、存分に活かすことができる。つまり、劫血やられが有っても無くても、秘薬は最高の回復薬となるのである。むしろ、特別討究クエストが大詰めになる段階まで、よくもまあ、回復薬グレートだけで耐えてきたものだ…。
(2024年11月21日) 239 PV
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