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「呪術廻戦 死滅回游(前編)」…意識高い系アニメ? / やり込みinFF

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◇ 2026年1月24日(土) 
「呪術廻戦 死滅回游(前編)」…意識高い系アニメ?


 
足を写して階段を降るだけのシーンを30秒繰り返すとかさあ


 現在、「BLEACH 千年血戦篇」を、その真ん中くらいまで見たあたりだが、世間では、1月から
じゅじゅつ廻戦かいせんの新シリーズ:滅回游めつかいゆうが放送されている。しかし、これが、評判が良くないらしく、あまり使いたくない表現だが、「炎上」とも呼べるような雰囲気になっている。しかし、実際に1話を視聴してみて、何となく気持ちも分かった。いわゆる「意識高い系アニメ」のようになってしまっているのである。
 …まず、「呪術廻戦」は、お馴染み、「鬼滅の刃」と並んで、ジャンプアニメを娯楽のトップメタへと押し上げた立役者である。原作は30巻で終了済みであり、ここまでに、前半の山場と言える「渋谷事変」までがアニメ化されていた。そして、この1月からは、後半部となる「死滅回游」が、いよいよスタートした。なお、今回の放送は「前編」と銘打たれており、このあと、「後編」、そして最終戦の「人外魔境 新宿決戦」へと続いていくのだろう。
 ――というわけで。私も、今期の目玉として捉えているアニメであり、BLEACHの千年血戦篇を見終えたら、「SPY×FAMILY(第3期)」なども残している中で、真っ先に、この「死滅回游 前編」を見にいこうと思っていた。しかし、ネット上の聞こえてくる話だと、
何だか不穏な空気が流れている。まあ、よくある有名作品叩きであって、取るに足らない…とも思ったが、少しだけ気になるのも確かだ。それに、どうせ見ようと思っていた作品だ。第1話だけ、先に見てみることにしたのである(初回はスペシャルとして1時間放送されたらしく、その前半部がサブスク版の第1話。虎杖が刺されるまで)

 というわけで見始めた「死滅回游 前編」だが、
開幕から、いきなり無言で、廃墟と化した東京で、主人公の虎杖いたどりが戦っている。呪霊は、相変わらず、CGと手書きの中間のような、独特の質感で描かれており、見栄えはする。しかし、既に呪術廻戦のファンであり、原作の流れを把握しているうえで、なお唐突さを感じるという演出だ。初見や、1アニメとして軽く見ている程度な人は、「こんな不穏な空気の中、なんで主人公は無言で戦ってるの?」と思うことだろう。数十秒とかなら分かるよ。3分30秒あります。
 …そして、OP映像を挟んだのちに、禪院ぜんいん家から物語が再開される。私は、このあたりのお家騒動について、原作時点であまり興味を持っていなかったのだが、とりあえず直哉の声を聞いた瞬間
「おまえ市丸ギンやろ…」と思ったが、そんなことは置いておいて、ここの会議シーンが、もう意識高い系全開である。たたみ5畳の狭い部屋に、デカいオッサン3名が押し込まれる。そして、3人の顔が映されるときは、あえて扉の隙間から覗き込むような形にしたり、上から下からの異質なアングルとし、決して正面から映さない。話し合いの不穏さを表現しているのであろうが、見やすい構図を徹底的に避けている。たまにケレン味のある構図ではなく、ほぼ全シーンがそれなのだ。
 ――さらに、そこから先へ進むと、虎杖とちょうそうが、今後の行動について話すシーンに移る。舞台は、ステンドグラスのある階段のような場所だ
(「飯田橋ラムラ」という施設らしい)。ここまでの経緯を軽く説明すると、虎杖は、前章となる「渋谷事変」で、図らずとも多くの人を死なせてしまい、そのことで戦いについて悩んでいる。それを表現したのか、“膝から下あたりを写して階段を降りるだけのシーン”が、30秒も挿入される。これが、止め絵だとか、下っていくところをゆっくりスクロールするとかだったら、まあ、作画労力を下げたかったのだろうなと分かるものだ。だが、そのどちらでもなく、カットを変えつつ、全く同じ視点で、5回も繰り返されるのだ。通常のアニメ表現としては有り得ず、明らかに異様なシーンである。やはりこれは、「戦いに対する迷い」を表現したと言えるだろう。

 というわけで。ここまでの文章で分かると思うが、「なのであろう」「と思われる」みたいな表現が目立つように、
このアニメでは、作者のやりたいことを、こっちがおもんばかってやる必要があるのだ。もちろん、そうやって深読みするタイプの視聴者にはもってこいであろうし、そもそも原作漫画の「呪術廻戦」の時点で、やや斜に構えた作風が魅力の一つでもあった。そういうところを大幅に拡大して再構成したのが、今回のアニメ化なのである。
 ――いっぽうで、「そこまで求めておらず、純粋なジャンプ系バトルアニメ」として見たい人や、はたまた「原作に忠実なアニメ化が希望」という人にとっては、この方向性は、
アニメーター拡大解釈や暴走・自己満足という評価になると思う。そこまで行かなくとも、上で紹介したような異様な構図というのは、アクセント的にちょっとだけ用いられるからこそ、作品の味が際立つ。それを、ありとあらゆる場面で用いてしまっては、ただの異様なアニメなのである。

ここは話題として聞いていたが、実際に見たら更に良かった


 とはいえ。前述の通り、原作漫画の「呪術廻戦」は、既に30巻で完結している。だからこそ、アニメ版で超解釈を追加してやろう、という気持ちも、分からないでもない。
 …それに、悪いところばかり挙げたが、
良い改変も存在する。例えば、上の画像のシーンは、既に「イキリ髪かきあげ」としてミーム化している。この金髪キャラ:禪院直哉の能力は、「あらかじめ動きを頭の中でプログラムしておくことにより、それに合わせて瞬間移動のような動作ができる」という程度の内容であり、上のシーンは、つまり、「殴りながら髪をかきあげるシーンを、最初から入力していた」ということになる。しかし、その舐め腐った感じが、直哉のキャラクター性にピッタリであり、瞬く間に定着してしまった。原作には無いシーンだが、こういう良改変も存在するのだ。
 ――というわけで。今回の「呪術廻戦 死滅回游」は、原作の忠実なアニメ化というより、むしろ
「新解釈 呪術廻戦」という感じである。まあ、個人的には、さすがにハイクオリティなアニメも普通になってきたため、少し変わっているくらいのほうが、むしろ印象に残るかな…と思うものだ。その調整は難しく、変な演出や、首をかしげてしまうような構図が、これからも大量に出てくるだろう。だが、むしろ突っ込みながら楽しんでやるくらいの気持ちで行きたい。余計なお世Wi-Fi !!!

(2026年1月24日)

登録タグ/ 漫画一般
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