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低レベルクリアー(笑) プレイ日誌
カチコチの冷凍おにぎりと化している |
12章の次は、14章である。ここでは、原作の「ミッドガル上層部へ行くための準備」に1コ章を割き、地下下水道を再訪するというリメイク版オリジナルの展開が用意されている。また、ゲーム構成の都合上、この章が最後の“寄り道ができる場所”となるため、多くのサブクエストが用意されている。
…と言っても、その数はたった9つであり、決して多いとはいえない。しかし、シナリオ上の1タイミングで解禁されるクエストの量としては十分であり、ゲーム中盤のマップを多く再訪できることから、FF13のような極端なまでの窮屈感を薄れさせることに一役買っている。まあ、私はFF13が好きだったが、それはそれとして、評判の良くなかった点の反省を活かしていくことは重要であろう。
――なお、バグで13章をスキップした場合、14章は“地下下水道にレズリーと共に入ったシーン”から始まるが、その後にすぐハシゴを登ると、エアリスの家でのイベントシーンから再開する。そして、後者の場合も、その後に経験値の獲得無く、地下下水道までシナリオ進める(戻す?)ことが可能である。よって、どちらを14章のスタート地点としても、実質的な差異は無いと考えることが可能だ。本プレイでは、まずは各地を訪れて戦力を強化したいため、エアリスの家から14章を始めていくことにした。
そういうわけで。まず私は、戦力強化の第一歩として、召喚獣の「リヴァイアサン」に挑んでみたのである。召喚獣は、最後の必殺技がリミット技1発ぶんくらいの威力を持つうえ、装備品としての効果も強力である(リメイク版では、召喚獣には専用の装備枠が1人に1つ用意されているうえ、装備時のマイナス補正が無いため、付けるだけ得をする)。装備品としての「●リヴァイアサン」は、「MP+5%、魔力+2、精神+2」の効果を持つ。魔力+2は、本プレイでは敵の防御能力が高いため、是非とも役立てたい補正となってくるのだ。
…さて。これまでの私は、何度か「低レベルプレイで手に入る召喚獣は3つ」と述べてきた。それは、「@ストーリー中で手に入るイフリート」と、「A8章以降で戦えるようになるシヴァ」と、「B13章以降で戦闘可能なリヴァイアサン」を指しており、その他の召喚獣は、余計な経験値が手に入ってしまうか、またはゲーム本体の購入特典ということで、低レベルプレイでは入手が不可能なのである。まあ、購入特典に関しては、しばらく時間が経てば配信されることもあるだろうが、それを待ちますというのは、ちょっとやり込みプレイとしては違うと思うのだ。
が、私は甘かった。なぜなら、「本プレイで手に入る召喚獣は3体!」という発言からも分かるように、当然のごとくリヴァイアサンに勝てると思っていたからである。だが、実際にやってみると、あまりにも敵が強すぎて、全く歯が立たないのである。おにぎりだけに。
…それもそのはず。リヴァイアサンは、チャドリーレポートで出現する際のレベルは35である。こちらのキャラクターのレベルは18であり、かなりレベルが離れていると言える。ラスボスですらレベル34であるため、レベル35のリヴァイアサンは裏ボスに相当する存在なのかもしれない。本作では、味方と敵のレベルが同じくらいになるのが適正戦力であるため、さすがに18と35では戦力が掛け離れすぎているのである。
具体的に、何が駄目なのかというと、敵が硬すぎる。例えば、こちらのキャラクターの物理攻撃力は、頑張って150くらいまでは高められるのだが、敵の物理防御力が256もあるため、「(味方攻撃力×2)
- (敵防御力)」が基本ダメージとなる都合、与ダメージは最初の僅か14.7%にまで軽減されてしまう。この直前の、レノ・ルード・アノニマスといったボスたちと比べても、更に1/3ほどにダメージが軽減されてしまい、圧倒的に火力が足りない。
…とりわけ、リヴァイアサンは後半戦で空を飛ぶため、遠隔攻撃可能なバレットを主力としたいのだが、バレットの遠隔武器での物理攻撃力は133が限度であるため、「133×2
- 256」より、元々のたった3.8%しかダメージが与えられない計算になり、ほとんどの攻撃は1桁にまで軽減されてしまう。他のキャラクターも、これより多少はマシな数字が出るという程度だ。では、魔法はどうかと言うと、クラウドを魔法特化にして「サンダラ」を放って、やっと300とかいう程度であり、敵の35760ものHPを削るには全く及ばない。これはもう、本当にどうしようもないのだ。
――ちなみに、ここまで敵の防御能力のことを書いてきたが、攻撃能力も普通に脅威であり、強力な攻撃の数々で、すぐにHPが尽きてしまう。アクションゲームと捉えて回避に特化しても、完全回避は不可能か、極端に難しいような感じであった。
そんなわけで。リヴァイアサンは、あまりにも敵の防御能力が高すぎて、少なくとも現段階で勝利を掴むのは絶望的と判断してしまった。
…やれ。本作のバトルシステムには、「全般的に敵の防御能力が高く、適正レベルから離れているとダメージが大きく軽減されてしまう」という性質があるが、今回の味方Lv18vsリヴァイアサンLv35は、その特性を如実に表す結果となった。ラスボス連戦とかでも、このリヴァイアサンに匹敵する防御能力を持つ敵たちが出るのだけれど、果たしてまともにダメージを通すことができるのかなあ…。
このミニゲームがキツかった記憶があるが、まあ“通常プレイでの難しい”というレベルか |
そんなわけで。14章での大きな戦力強化の一つとして捉えていた「リヴァイアサンの入手」に、初っ端から失敗してしまったわけだが、めげずに他の手段でキャラクターを強化していくことにしよう。この時点で、経験値を増やさず行える主な戦力強化は、以下の通りである。
●武器の入手…以下の武器を、新たに入手可能である。
「釘バット」/クラウド/ディスオーダー:元々は8章のクエスト報酬だが、この段階から店でも買える。無強化だとマテリア穴が無く、使いづらい。
「ミスリルセイバー」/クラウド/破晄撃:ウォールマーケットの武器屋で買える。魔法特化の武器であり、エアリスの居ない現状では、パーティ最強の魔法攻撃要員として活躍できるようになる。
「ラージマウス」/バレット[遠]/アンガーマックス:最速入手は13章のみどり公園だが、14章になってからも同じ場所で買える。アンガーマックスが、バレット念願のATB攻撃技として使用可能である。
「アトミックシザー」/バレット[近]/エナジーアッパー:14章のモーグリショップで交換する。バレット初の近接武器であり、物理攻撃・魔法攻撃ともにラージマウスより数値を高くできるが、本プレイでは敵の攻撃が回避しづらくなるという理由で、積極的な採用は難しい。
「シルバーロッド」/エアリス/イノセントフォース:最速入手は8章モーグリショップだが、この段階でも交換できる。エアリスは現在留守なので、性能の評価はしない。
「マジカルロッド」/エアリス/マジカルサーバント:最速入手は9章のクエスト報酬だが、この段階から店でも買える。
●モーグリショップ…上記の武器2種類に加え、アクセサリとして「カエルの指輪(常時カエル)」「疾風のスカーフ(開始時ATBゲージUP)」「レスキューバッジ(ピンチ時に自身へのHP回復効果UP)」が手に入る。また、余ったモーグリメダルをエーテルに変えて売却することで、実質的にメダル1枚を125ギルで換金できるようになる。
●宝箱等の入手…宝箱や、落ちている物として、「●APアップ(あるきまにあ)」「幻獣のお守り(召喚獣のレベル+5)」「怒りの指輪(常時バーサク)」が手に入る。
●クラッシュボックス…伍番街で「クラッシュボックス」のミニゲームを行うことができる(8章でのクエストのクリア状況に関わらず、ノーマル・ハードの両方が行える)。「エリクサー」×2、「三日月チャーム(非操作時ダメージ20%軽減)」×2、「魔法の歯車(MP消費時にリミットゲージ微増)」「トランスポーター(ATBゲージ消費でリミットゲージ微増)」を入手する。
●懸垂…ウォールマーケットの男男男で、懸垂のミニゲームを行える。2個目の「●マジカル」とアクセサリの「チャンピオンベルト(HP+10%、力+5%)」が手に入る。上級は難しいが、通常プレイのレベルでの“難しい”であり、縛りプレイとしては特に問題が無い。
●チャドリーレポート…これまで達成してきたバトル内容により、「●ATBバースト」「●てきのわざ」が新規購入可能である。他のマテリアも、お金に余裕があったので、一通り買っておく。達成できなかったものとして、武器アビリティ16種類(「●わざたつじん」)は、15種類と僅かに足りず涙を飲んだ。また、リヴァイアサンの召喚は、敵の異常なまでの固さにより、勝つことは極めて困難と判断した。
と、こんな感じで。武器・アクセサリ・マテリアの全ての面で、なかなか戦力を高めるものを手に入れられた。
まず、武器について重要なものは、まずはクラウド武器の「ミスリルセイバー」である。魔法攻撃力72にマテリア穴4個と高性能であり、エアリス不在時の魔法攻撃要員として、クラウドを活躍させることが可能である。また、バレット武器の「ラージマウス」は、「アンガーマックス」を覚えられる武器として重要であり、バグでスキップされる13章でも大活躍をした。
…次に、アクセサリに関しては、使用する場所を選ぶようなものが多い。「怒りの指輪」は、9章ラストのエアリス&ティファを操作するパートで手に入るものであり、当時は雑魚に邪魔されて入手場所に近づけなかった。その効果は、常時バーサクになるというものであり、本作のバーサクは「与ダメージ1.3倍&被ダメージ1.3倍」という内容で、行動を制限する効果は無く、魔法ダメージも上がるため、短期決戦などで利用可能である。「三日月チャーム」は、操作していないキャラの被ダメージを20%軽減するというものであり、通常プレイだとありがたい効果であるものの、低レベルだと火力UP系を装備したいことが多いため、微妙なところか。「幻獣のお守り」は、召喚獣のレベルを5上げるという性質である。本作の召喚獣は、リミット技1回ぶんぐらいの火力があり、レベルが5上がることで実際の与ダメージは1.5倍くらいになるはずなので、サポートキャラの装備品として検討する価値が出てくるだろう。
――いっぽう、マテリアは、やや特殊な効果のものが揃っている。使いやすいのは、2個目の「●マジカル」で、初期状態の魔力+5%でも決して無視できない火力強化となる。また、「●ATBバースト」は、「敵のバーストに成功した時にATBゲージが増える」という強そうな効果を持つが、「バーストした本人のみ」「★1だと増加量は0.4スロットぶん」と性能が低めであり、マテリア枠1個を埋めてまで装備するかは微妙なところである。「●あるきまにあ」から変化する「●APアップ」は、育成用として重要ではある。「●てきのわざ」は、リメイク第1弾の時点では4種類しか技が無く、微妙である。「自爆」がバグ勢には人気であるが、低レベルプレイだと覚える場所が無い。
ちなみに、上記のように、様々な方法によって戦力を強化できたのだが、逆に戦力強化に役立たなかったのが、ダンジョン探索とクエストである。
…まず、ダンジョン探索について、8〜9章の一部と13章をスキップしたせいで、陥没道路に関しては全く探索をできていないのだが、逆走であっても順路であっても、すぐ雑魚敵に阻まれてしまって全く中に入れない。また、神羅地下実験場も、この世界線では入っていないのだが、やはりすぐに雑魚敵が足止めをしてくるため、入ってすぐの自動販売機でセール品を買うくらいしかできなかった。
――また、クエストに関しては、全9種類のうち、経験値ゼロで達成できるのが2つしか無い。そのうち1つは、上記の“男男男での懸垂”であり、もう1つは音楽CDを集めるクエストで、報酬はスキルブックという、制限項目の都合上まるで役に立たない代物である。そして、経験値により行えなかったクエストの中の報酬は、「だから何?」みたいなものが多いのだが、強いて言うならば、「●じかん(ヘイスト・スロウ・ストップ)」の早期入手や、「サークレット(MP+10%、魔力+5%)」などは使えるし、その過程で亜種固体を倒すことにより、召喚獣のデブチョコボに挑めるようになっていたのは大きい。まあ、今回は低レベルプレイなので、これらの特典は諦めるしかない。
経験値がめちゃくちゃ多くて、すぐにレベルが上がってしまう |
というわけで、寄り道によって一通り戦力を強化できたので、いよいよ14章のメインルートである地下下水道を探索していく。
…ちなみに、地下下水道については、10章では中盤以降を完全にスキップされ(【第9話】)、13章でも全域スキップ技の経路となった(【第12話】)が、今回の話題である“14章のメインルート”に関しては、現在のところイベントを飛ばせる技は発見されていない。
――まず、パターンとしては、地上で無限逃走からの読み込み&めり込み壁抜けを使って、地下下水道の出口からハシゴを降りるという方法が考案されている。これを使うと、アプス(2回目)を倒さなくとも裏の部屋に入れるのだが、その後にどうやっても物語は進まないそうだ(【参考動画】)。次に、下水道の内部でバグ状態を起こして壁抜けをするという手法も試されたが、ワイヤーガンのズダ袋を持って元恋人との思い出を語り始めるレズリーさんが見れるという収穫はあったものの、最終的にはやはりシナリオを進めることができなかったという(【参考動画】)。うーん、様々なバグの舞台になってきたウォールマーケット&地下下水道の合わせ技なのだから、何とかなりそうな雰囲気もするのだけれど、残念…。
さて、ここで出現する敵はLv27であり、味方側はLv18と、かなり離れている。もっとも、戦闘自体は、「●せんせいこうげき」を装備した魔法特化クラウドが「●はんいか」を付けたうえで弱点属性のラ系魔法をばらまけば、ほとんどの場合は終わるので問題ない。MPは、神羅ボックスの前でセーブ&ロードを繰り返すか、何なら戦闘中では無いということで、「エーテルターボ」などの1ギルでしか売れない回復アイテムを使っても良いだろう。
…しかしながら、避けられないのが経験値である。特に、強い雑魚敵の代表格であるサハギンなんかは、257という高い経験値を持っており、3体出現する場合などでは771というボス並みの経験値を獲得してしまう。強いくせに経験値まで多いとは、この河童はどこまで我々を苦しめるつもりなのか…。
――また、それに加えて更にヤバいのが、泥棒イベント後に出現するアプスベビーであり、341というとんでもない経験値を持っている。泥棒イベントの道中で出現する「e:サハギン+アプスベビー×2」というパーティからは、939という大きな経験値を得てしまった。これまで、バグ技を使って2000だの3000だのという経験値を節約してきたが、それがこの地下下水道では僅か数戦で帳消しとなってしまうのだ。恐ろしい量の経験値である。
何故かアプスベビーの増援は来なかった。「なげる」をバーストでキャンセルしたから? |
そんな感じで地下下水道での泥棒イベントを進めていくと、最後に「どろぼうアプス」と戦闘を行うことになる。
…さて、この戦いでは、途中で3体のアプスベビーが乱入し、合計4体との戦闘を行うことになる。そのため、ベビーたちの1023というおぞましい経験値が追加されてしまうのだが、実際にプレイしてみると何故か3体のアプスベビーが出現せず、どろぼうアプスのぶんの173だけで済んだ。
――やれ、理由はよく分からないのだが、どうもアプスベビーは、どろぼうアプスの「なげる」の直後に登場することが多いようだ。一方で、私のベビーが出現しなかったパターンでは、どろぼうアプスが「なげる」を宣言した直後にバーストに成功したため、このおかげでベビーが登場しなかったのかもしれない。過去、FF13シリーズでは、ブレイクキャンセルというテクニックが話題となったが、7リメイク第1弾にも「バーストキャンセル」が存在する…のかもしれない。なお、一応、今回は貴重なパターン?
ということで、映像資料をアップロードしてみた。低レベルクリアーを目指す人が居たら、この動画を参考にして、どろぼうアプス戦での経験値を抑えてみてほしい。低レベルクリアーを目指す人が居たのなら。
◆動画◆
くそがああああああああああああああ(´・ω・`) |
そうして泥棒イベントを終えると、いよいよ14章ラストの「アプス(2回目)」戦である。こいつ、前回10章での戦いの際には、初見で勝利できた(【第9話】)ため、今回も私は頭からナメていたのだが、それは誤りだった。これまでの中で最強最悪の敵だったのである。
何が強いかって、まずは使い魔のアプスベビーが経験値を持っているということである。
…やれ、アプス(2回目)との戦いでは3つの段階があり、アプスベビーのHPをゼロにできるのは3段階目のみなのであるが、そこでのアプスの残りHP21042に対し、ベビーのHPは478しか無いため、少し攻撃がカスるだけで死んでしまう。本作は、システム上、味方のターゲットを敵1体に固定し続けることは難しく、範囲攻撃などもあるため、アプス本体だけを狙っていてもベビーが勝手に倒れてしまうこともある。それどころか、バトルが長引くと、オリジナル版FF7のように敵味方全体攻撃である「津波ラッシュ」が飛んできてベビーが死んでしまうため、完全にアウトである。
――そして。本バトルの終了条件については、やはりというか何と言うか、アプス本体を倒せばベビーが残っていても終了となる。これが何を示しているかというと、経験値はアプス本体の1100のみで済ませることが可能である。そして、低レベルクリアの条件上、経験値を抑えられるなら、そうしなければならない。よって、この戦闘の勝利条件は、HPが478のベビーを1体も倒さずに、残りHP21042のアプスを削り切ることとなったのである。
さて。上で、アプスベビーの持つ経験値について触れたが、アプスベビーの攻撃能力についても非常に強烈である。
…具体的に、アプスの第3段階では、アプスの号令に合わせて、9体のベビーが集団で「とっしん」や「スライディングタックル」を使用する。そのダメージは、だいたい250というところであり、連続で受けてしまえば体力はすぐ尽きてしまう。しかも、アプス本体も攻撃を緩めるわけではないため、四方八方どころか10方向から攻撃が飛んでくることになり、避けに徹しても完全回避は困難である。というか、仮に完全回避ができたとしても、「津波ラッシュ」にベビーが巻き込まれたら余分な経験値が入ってしまってアウトなため、長期戦は無理である。
――ちなみに。第1段階や第2段階でアプスベビーを攻撃していても、第3段階で出現するベビーに何らかの変化が生じることはない。また、ベビーには睡眠が有効であるが、「●はんいか」は本当は範囲化ではなくターゲットが3体になるだけ(半径10m以内、近い順、元々が範囲攻撃の場合は複数弾の全てが範囲攻撃になる)であるため、ベビーに放っても最大で3体までしか眠らせられないうえ、「●はんいか」が★1だと持続時間は僅か16秒になってしまう。その他の手段でも、ベビーを永久に無効化したり、経験値をゼロにしたまま消滅させたりする方法は無く、AIの都合上、ベビーを確実にターゲットから外す方法も無い(まあ、戦闘不能にして操作キャラ1人で戦うという手はあるが…)。よって、アプスベビーの経験値面&攻撃面での脅威を根本的に取り除く手は無く、どうしてもベビー9体に囲まれながらアプスと戦っていく必要が存在するのである。恐らく、ゲームデザインとしては、先にベビーを一掃してほしいのだろうが、アプス(2回目)本体の経験値は1100であることに対し、ベビー9体を全て倒すと3069もの余分な経験値を得てしまう。ここは、何とかして最低経験値で突破しなければならないのだ。
ちなみに、アプス(2回目)は、戦闘の段階においても、少し変わった特性を持っている。
…まず、今回のアプスは、全3つの段階を持つが、「第1段階→第2段階と、第2→第3段階と移行する際」には、それぞれ溜まっているバーストゲージをリセットしない。これは、バトルが演出で区切られるストーリー上の敵としては極めて珍しい特性であり、恐らくアプス(2回目)が唯一ではないだろうか。ちなみに、段階の変化時にバーストが発生している場合、それは解除される。
――となると、当然のごとく、「最も強力な第3段階に入る前にバーストゲージをギリギリまで溜めておき、そこから速攻を仕掛ける」という考えが生まれてくる。しかし、アプス(2回目)は、HPが30%を切ると「大興奮」という技を使って、攻撃力UP・防御力DOWNの効果を得るのだが、その際にバーストゲージがリセットされ、発生中のバーストも解除されてしまう。よって、第3段階の開始直後にバーストしたところで、45%の残りHPのうち15%を削ったところで「大興奮」に阻まれてしまうことになる。な、なぜ段階の移行時にはリセットされなかったものを、こんなところで消してしまうのか…!
まずエアロラ×3でベビーをバーストしてリミット値を溜め、主力のバレットをヴィジョンで強化 |
そんなわけで。苦闘そのものとなるアプス(2回目)戦である。正直、あまりにも強すぎて、召喚獣戦によるAP稼ぎを解禁しようかなあと思っていたが、アプス戦の直前の場所からは雑魚敵に邪魔されて地上に戻れず(L1押しっぱによる地上戻りもメインシナリオ中は使えない)、戻るとなるとセーブデーター読み出しとなるが、そうすると奇跡的に上手く言ったどろぼうアプス戦をやり直さなければならないなどの理由から、何とか踏みとどまって戦っていった。
まず、第1段階:HP100〜76%では、アプス本体と、6体のベビーが出現する。ここでのベビーは倒すことができず、HPを削るとダメージが回復するまで身を隠している。また、アプス本体は、打撃を主として使用し、回避のしやすさは中程度である。ただ、クラウド・ティファの近接攻撃は、深追いをすると攻撃を喰らってしまうのに対し、バレットならば距離を取りつつ戦えるため、ここはバレットをリーダーとして操作するのが相応しい。
…というわけで、まずはバレットに「●かぜ」を装備させ、適当なアプスベビーに向けて「エアロラ」を3回撃ち込む。ベビーは、炎が弱点だが、何故か風属性でのバーストゲージ上昇率が2倍という特性を持ち、「エアロラ」を1発当てるだけでバーストができる。そして、それを3回繰り返せば、Lv1リミット技が使えるようになるという図式である。なお、エアロ系魔法は当たりにくいことで有名であるが、今回バトルにおいては、障害物を貫通するうえに、初撃が当たるとベビーはかならずひるむため、心配は不要である。
――そうして、バレットのリミットゲージが満タンになったら、いつものように「ヴィジョン」を使う。これにより、「アンガーマックス」や「フュエルバースト」の効果を約1.5倍に強化できるうえ、使ったリミットゲージも半分が戻ってくるため、バトル中に再度リミット技を使える可能性が高い。いやあ、「ヴィジョン」は、バトル冒頭に使えないのが玉に瑕だと思っていたが、そこさえ上手く補えば、とても強力な技になるんだなあ。
その後は、バレットが敵と距離を取りながら、「ド根性」で防御力を上げ、「ぶっぱなす」と「アンガーマックス」を使って戦っていく。クラウドは、ATBゲージを余したら、「ファイア」をツノへと使っておく。「ファイラ」ではなく「ファイア」を使う理由は、ファイア→ファイラでダメージ1.5倍に対しMP消費が2.5倍であるため、序盤はMPを節約しつつ進めるためである。
…そうして、しばらくダメージを与えていくと、敵はHP条件でヒートするため、各キャラクターの技を使ってバーストゲージを伸ばし、最後にティファを使ってバーストさせる。ここでバーストをさせるのは、ダメージ目的というよりも、どちらかというとティファのリミットゲージを増やすためという理由が大きい。ここでバーストさせて35%ぶんを稼いでおけば、終盤でリミット技を使えるようになる確率が大きく高まるのである。そうして、適当に攻撃すれば、第1段階は終了である。
――なお、第1段階を長引かせると、敵が台の上に登ってしまうことがある。第1段階の時点では、津波攻撃は行って来ないのだが、敵が台の上に居るとHPを削りきっても段階を移行させられず、時間が長引いてしまううえに、その間はベビーから攻撃されるだけとなってしまう。というわけで、バトルを長引かせると百害あって一利なしなので、手早く第2段階へと移行させるようにしたい。
第2段階は、特にパターンみたいなものは無い |
続いて、第2段階:HP75〜46%である。開幕の演出で、入口側から見て右の障害物が流され、6体のベビーと共に戦闘が始まる。この段階のベビーも、HPが減少しても一時的に離脱するだけであり、経験値は入らないため、容赦なく攻撃を当てて良い。
…さて、ここでは、敵の技として、高威力なうえに回避しづらい「突進」が増えることと、定期的に「下水津波」を使ってくることが違いと言える。しかし、味方側の戦い方としては、ガードしつつ攻めていくという基本的なものであり、これと言ってパターンと呼べるようなものは無い。引き続き「アンガーマックス」やクラウドの「ファイア」を使って攻めていき、早期に決着を付ける。「下水津波」は、操作キャラクターが避けてもAIが引っかかってしまうことがあり、そうなると失敗確定である。また、下水津波中は、アプスベビーが汚水を吐いて攻撃してくるため、それによってもダメージを受けてしまう。どちらにせよ、台の上で津波攻撃を使わせることのメリットは無いため、やはり早期決着が望ましい。
――ちなみに、勝利時の経過としては、まず「スリプル」でアプス本体を眠らせて、ベビーを一通り撃破しつつATBゲージを補充、その後はクラウドの「ファイア」を主力として攻め、“燃やしヒート”と“ツノ破壊ヒート”の2回のヒートで隙を作ってダメージを与えつつも、あえてバーストさせず、適度にゲージを伸ばして第3段階へと繋げる(アプス2回目は、段階が変わってもバーストゲージがリセットされない)。そうして攻撃を加え、「下水津波」を使わせないうちに速攻をする…という感じであった。“特にパターンは無い”と言ったものの、恐らくこの実戦時の経過はかなり良い部類だったのではないだろうか。
ところで、敵の部位に関してであるが、右と左のツノは、それぞれ破壊するとヒート状態になるうえに、両方を破壊すると敵の動作が遅くなる。また、尻尾に関しては、破壊すると「尻尾ビンタ」が空振りするようになる。ただし、ツノも尻尾も物理攻撃を半減する(バースト時は通常に戻る)ため、魔法で狙っていくことが望ましい。なお、尻尾については、「尻尾ビンタ」はガードが容易な技であり、あまり破壊するメリットが無いので、特に狙っていくことはしなかった。破壊できれば、尻からの攻撃が尻尾に吸われづらくなるので、そちらのほうの効果のほうが大きいと思われる。
…さて、これらの部位を的確に狙っていく(=不必要な場所を攻撃したり、不必要なタイミングでベビーを狙ったりしない)ために、今回バトルでは手動コマンドで指定をし、その都度ロックオンを切り替えて。と言うか、こうしないと、バレットの銃撃が半減部位に吸われてしまったり、ベビーを狙ったうえにその銃撃が障害物によって阻まれたりと、あまりにも上手く行かないことが多すぎる。ちょっと、今作のロックオンの仕様は、良い部類とは言えないだろう…。
――なお、ツノに関しては、10章での1回目の戦いの時は片方だけが破壊でき、その破壊状況が14章での戦いにも引き継がれるという特性がある。今回プレイでは、14章での戦いに有利になると思って両方とも残しておいたが、勝利時に破壊したのは1つだけであったため、両ツノを破壊して素早く弱体化を決めるという意味で、10章の時に片方のツノを破壊しておいたほうが良かったことになる。
パターンとか無いです、バリアを貼ってゴリ押し! |
最後は、第3段階:HP45%〜である。ここからは、アプスベビーが9体に増えるうえに、ベビーを倒せてしまう。ベビーは経験値を持っているうえ、本バトルはアプス本体を倒せば終了させられるため、ベビーが倒れてしまった時点で“余分な経験値が入る”としてリセット確定となる。アプス本体の残りHP21042に対し、ベビーのHPは468しか無いため、少し攻撃がカスるだけで死んでしまってアウトである。アクションゲームの高難易度モードによくある、「ここを攻撃したら失敗!」という感じのアレに似た雰囲気だが、本作は仲間キャラクターも存在するアクションRPGである。
…また、経験値面の問題だけではなく、アプスとアプスベビーの合計10体による攻撃も普通に強力である。アプス本体の「じゃれる」は、台の上からではなく、“地上から地上への飛びつき”となって回避が困難なうえ、ガードもできず大ダメージを受けてしまう。また、ベビーたちは「とっしん」「スライディングタックル」で攻撃を仕掛けてきて、そのダメージは250程度と無視できない大きさであり、敵の数が多すぎるため、完全回避は難しい。そして、バトルを長引かせると、味方が勝手にベビーを倒してしまうこともあるし、アプス本体の「津波ラッシュ」は敵味方全体攻撃であるため、これにベビーが巻き込まれてしまってもアウトである。
というわけで。敵は、弾幕シューティングの最後発狂がごとく破茶滅茶な強さとなっているため、もはやパターンなどと言っている場合ではない。ありったけの強力攻撃を叩き込み、できる限り早期に終わらせるしか無い。ただし、ティファの「バリア♂」だけは物理ダメージ半減と効果が大きいため、これだけはしっかりと貼っていく。「●はんいか」が★1のため、持続時間は僅か24秒であるが、それでも使っていく価値があると言えるのだ。
――そんなわけで。この段階では、あっさり味方が戦闘不能になってしまったり、ベビーが倒れて経験値が入ったりして失敗してしまうことが多いのだが、それはもう運と割り切って、繰り返しやっていくしかないのだ。
実際の勝利時では、開幕すぐに敵が「じゃれる」を使ってきて、あわや大ピンチと思ったが、バレットが回転回避を使ったところ、これまで1回も回避できなかったのに上手く避けることができ、更に相手が「じゃれるを外したことによりヒート状態」となってくれた。予想外のヒートであったため準備はできなかったのだが、その隙にバーストゲージを伸ばし、ヒートが終わって少ししてから相手をバーストした。
…そうしたら、バレットとティファのリミット技に、MPを温存していたクラウドの「ファイラ」を叩き込み、大ダメージを与える。ただし、このバトルでは、アプス本体をバーストしたところで、ベビー9体はこちらへの攻撃を続行してくるうえに、HP<30%で敵は「大興奮」でバースト解除&バーストゲージリセットを行うため、いつものような一方的な攻撃による大ダメージは期待できない。ただし、「大興奮」後は、敵は防御能力が大きく下がるため、バースト中と遜色の無いダメージを与えることはできる。
――そうして、最後は、HPが2割ほど残ったアプスと戦っていく。敵の攻撃はますます激しくなり、ベビーの突進によってクラウドの「ファイラ」が2回連続でキャンセルされ、そのダメージでクラウドが戦闘不能になってしまった時は絶望的な気持ちになったが、その後にティファが「かかと落とし」を戦闘不能になる前に2連打で決められたことなどもあって、1人残ったバレットの「アンガーマックス」&「ぶっぱなす」でギリギリの勝利を掴むことができた。終了後、経験値を確認するが、アプス本体の1100が入っているだけで、ベビーのぶんは加算されていなかった。これにて、無事の戦闘終了である。強かった…。今回はちょっと、いや、かなり強かったぞ〜!
◆動画◆
小説のキャラが本編に逆輸入されたらしいが、好感の持てるキャラだった。一方でキリエは… |
●14章(メインシナリオの地下下水道のみ)
○クラウドLv18(2871)
バレットLv18(1153) ティファLv18(2801) / [エアリスLv19(1679)]
○経験値 / サハギン:257 プアゾキュート:88 シェザーシザー:87 ウェアラット:68 アプスベビー:341 どろぼうアプス:173 アプス(2回目):1100
●逃げられなかった方々
○T サハギン 経験値257
… 10章でティファの武器が拾えた場所での戦闘であり、ハシゴがある。
○X プアゾキュート×2+シェザーシザー×2
経験値350 … 10章地帯から脇道に逸れた場所であり、またハシゴが存在する。
○Y ウェアラット×3+プアゾキュート
経験値292 … 10章の、鍵を拾う場所の戦闘で、ハシゴによって阻まれる。が、このハシゴのおかげで10章を楽にスキップできたため、ハシゴにも功罪があるというものである。
○Z シェザーシザー×3
経験値261 … コルネオマークの鍵を外してすぐの戦闘であり、倒さなければ扉を開けられない。
○b サハギン×3
経験値771 …
泥棒イベント後の、例の戦闘であり、ハシゴが存在する。ファイラ♂をばらまけば何とかなるが、獲得経験値が痛い…。
○c アプスベビー
経験値341 …
泥棒イベントの部屋@である。荷物が積まれた段がある。
○d プアゾキュート+アプスベビー×2
経験値770 …
泥棒イベントの部屋Aである。経験値が多い…。
○e サハギン+アプスベビー×2
経験値939 …
泥棒イベントの部屋Bである。何この経験値…。
○g プアゾキュート×2+サハギン+シェザーシザー
経験値520 …
泥棒イベントの部屋Dであり、目の前で扉が閉まる。
○h どろぼうアプス
経験値173 …
泥棒イベントラストの戦闘である。通常、3体のアプスベビーが増援で登場するが、今回プレイでは登場しなかった。「なげる」と同時にバーストできた点が良かった?
○i アプス(2回目)
経験値1100 …
ボスである。敵は、経験値を持ったアプスベビーと共に登場し、第3段階ではアプスベビーを倒せてしまうが、アプス本体のHPをゼロにすれば戦闘が終了するため、1100が最低の獲得経験値である。
●逃げられた方々
○U,V,W ウェアラット+プアゾキュート+サハギン+シェザーシザー[多数](自動販売機の次の、八角形のフロア)
… 10章で訪れた時とは進む方向が異なり、今回はハシゴが無いため、全て走り抜けて回避できる。
○a ウェアラット×4(泥棒イベントが始まった直後の通路)
… 奥まで走り抜ければ、b:サハギン×3の戦闘場所まで追ってこない。
○f シェザーシザー×2+アプスベビー(泥棒イベントの部屋C)
…
障害物が何も無く、泥棒イベントの部屋で唯一の逃げられるパーティである。
●合計戦闘回避率:5/16
○クラウドLv18(2871)→Lv20(2282) 獲得経験値5774
○バレットLv18(1153)→Lv20(755) 獲得経験値5774
○ティファLv18(2801)→Lv20(2530) 獲得経験値5774
[エアリスLv19(1679)→Lv21(164)]
獲得経験値4626
というわけで、これにて14章終了である。寄り道部分を除いたメインルートの下水道のみであるが、5774という莫大な量の経験値を獲得し、控えのエアリスを含む全員のレベルが2ずつ上がってしまった。やはり、こちらのメンバーが最初Lv18に対し、敵がLv27と離れすぎているため、これくらいは仕方が無いのか。敵の強さについても、最後のアプス(2回目)は、経験値回避という以外にも、純粋な強さでも最強の相手であったと言える。
…そして。次は、いよいよ神羅ビル突入の15〜18章であるが、敵のレベルについては、15章ではLv29、16章・17章ではLv31、そして18章ではLv34と、更に高まっていく。この14章でも身に染みたように、本作のバトルは、敵とのレベルが離れると加速度的に難しくなっていく。ちょっと、この低レベルクリアー(笑)も、序盤は楽勝だったけど、そろそろ笑えない難易度になってきたなあ…。
(2020年8月14日) 5270 PV
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