. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2016年12月の記事
管理人の日記ログ
2016年12月の記事を 更新が新しい順に 全て表示しています。
古い順に表示する
ライトニングさん!
来年もよろしくな!! |
というわけで。2016年も終わりとなってしまいましたね!
…やれ、今年は転職ということで実生活が忙しく、サイト的には全く見せ場の無い一年となってしまいました。また、ゲーム的には、期待していた某15が極上なクオリティだったため、本来そこが占めるはずだったスペースにポッカリ穴が空いてしまいました。でもまあ、今のところは、また何か新しく好きになれるものを見付けられそうな感じです。うむ。「会社員(28歳):
アイドルマスターの安部菜々ちゃんが大好き」…これで良いのだ。
――そして、来年は。まだ明確なことは分かっていませんが、やっとゲーマーに復帰できそうな感じです。当初の予定としては、FF13企画のやり残しを進めつつ、「ワールド・オブ・ファイナルファンタジー」など、他のゲームのやり込みが可能かどうか試したいと思っています。あと新作では、FF12のHD版が出たら記念に1作くらいは何かやっておきたいですし、ドラクエ11も可能であれば低レベルクリアーなどに挑戦してみたいところですね。その他としては、FF13のPS4版が本当に発表されるかのどうかが気になります。FF13は、PS3時代を代表する大作であることはもちろんとして、1080p/60fpsにアップグレードするだけで十分にPS4ソフトとしても通用するクオリティを誇っている作品だと思うので、当サイト的にも是非とも出して欲しいです。
そんな感じで。2016年も、まあ平和と言える一年でした。
…例によって。このサイトは、命ある限り続けていこうと思います。というわけで、来年も「やり込みinFF」をよろしくお願いします!\(^o^)/
(2016年12月31日)
結果的に今年一番面白いゲームになりました |
今年もそろそろ終わりということで、この一年でプレイしたゲームの感想をまとめてみたいと思います。
…と言いたいところであるが、今年は転職関連で忙しさがMAXであったことから、通しでクリアした新作ゲームは『ワールド・オブ・ファイナルファンタジー』(以下『WoFF』)と某15の僅か2作だけである。そして某15に関してはもう死んだ(【2016/12/27】)ので、結果的に『WoFF』が今年一番面白かったゲームということになるのだ。いやあ、まさかこんなことになるとはな…。
――なお、WoFFに関しては、以前に“15時間程度プレイした時点での好意的な感想”を寄せたことがあり(【2016/11/13】)、クリア後としてもその意見は大きく変わってはいない。というわけで、そちらも併せてご覧いただくと、理解が深まるかもしれない。では、そろそろ本文に行ってみよう!
まず、『WoFF』は、今年10月27日にPS4/Vitaで発売された、歴代FFシリーズの世界を舞台にしたRPG作品である。ゲーム的にはモンスター育成タイプのコマンドRPGであり、世界観としては歴代FFシリーズのキャラクターが多く登場するほか、それに関連したMAPやアレンジBGMなどが登場している。
…が、それよりも目を引くのは、何といってもやり過ぎなくらいに頭でっかちの2頭身キャラクターである。これは「プリメロ」と呼ばれ、ゲーム中のキャラクターの大半がこの「プリメロ」の姿で登場する。その異質なデザインから、発売前には完全に奇ゲー扱いをされており、初登場をしたのが「FF7リメイク」が発表された2015年のE3(【2015/6/17】)ということも併せ、「FF7の前座」扱いと前評判は極めて悪かった。まあ、某15の出来を考えるに、7リメイクのほうがよっぽどヤバい気がするがな…。
――そして、俺に関しても。期待のFFシリーズ最新作(当時)が1か月後に控えていたため、WoFFを買った理由は「PSvitaで発売する初めてのFFシリーズ新作だから」という意味合いが大きかった(それまで発売していたのはFF10/10-2のHDリマスターのみ)。まあ、仕事の忙しさの都合上、PS4で本格的にやり込むのは難しいが、Vitaならば手軽にプレイできる。そういう後ろ向きな気持ちで、本作を遊んでみることにしたのだ。
そんな感じでプレイをしてみると。WoFFは、奇抜な見た目に反して、王道のモンスター育成RPGだったのである。
…というのも、まずゲームシステムに関しては、基本的には「ミラージュ」と呼ばれるモンスターを捕らえて戦う一般的なモンスター育成タイプのRPGであり、バトルではATBをモチーフにしたターン性が採用されている。この辺りは、特に大きな新要素は無いが、逆に手堅く作られていると言って良いだろう。難易度曲線に関しても、序盤・中盤は少し簡単すぎるが、終盤は無策で挑むと苦戦するクラスの難しさがあり、適正なレベルである。
――また、世界観や演出に関してだが、ここが本作一番の評価点である。まず、本作全体の傾向として「昔のFFっぽい雰囲気」「アニメや漫画っぽい雰囲気」の二つが目指されており、それが見事なレベルで実現されている。あの、懐疑的な目を向けられた2頭身キャラクターに関しては、確かに最初は異質に感じたが、プレイするうちに慣れていき、最終的には本作のミニチュアっぽい雰囲気によく合っていると感じるようになった。また、音関連については、まずBGMについては『13シリーズ』などで活躍した浜渦さんの新曲のほか、過去作のアレンジBGMが数多く収録されており、その両方が非常に良く出来ている。また、OP/EDは、FFシリーズの主題歌というよりアニメのテーマ曲といった趣であるが、それもまた本作が目指すテーマと合致しており、曲・映像ともに極めてお気に入りになっている。その他、出演声優さんたちの声芸と3Dグラフィックを用いた体術にも力が入っており、今までのFFに有りそうで無かった「アニメっぽいFF」の雰囲気が突き詰められているのだ。その他、本作ではCGムービーの代わりに2Dアニメが用いられており、要所要所で挿入される。まあOVA的な微妙な出来なのであるが、それもまた本作のアニメ的雰囲気を高めている…のかもしれない。
そんな感じで。「アニメ風FF」として、ナンバリング作品とはひと味違った雰囲気の味わえるWoFFなのであるが、最大の問題点として挙げられるのが、Vita版の出来が芳しくないことである。
…というのも。本作は、PS4/Vitaのマルチプラットフォームソフトとして発売されており、どちらのハードでもグラフィック以外は同様のゲーム内容を楽しむことができる。そして公式サイドからは、発売前に両機種の比較動画(【Youtube】)が公開されており、それに関する意見として、「あまり差は無いからVita版にしようかな」などという発言が多かったことを覚えている。嘘である。Vita版とPS4版には、圧倒的なまでの差が存在するのだ。
――やれ。上の画像はクリックで実サイズに拡大できるので、それぞれ比較していただければ分かりやすいと思うが、Vita版は光やピントなどのエフェクトが省略されているうえに、Vitaの画面画素数である960*544にすら出力画素数が達しておらず、ジャギー(画素数が少ないことによる画像のギザギザ)があらゆる場面で目立っている。総合して、残念ながらPSPクラスのグラフィックと言わざるを得ない。その他、ロード時間に関しては頑張っているものの、動作には重さが目立ち、メニュー画面などでガクガクと処理落ちをする他、フリーズバグも1度だけだが経験した。もちろん、PS4のソフトをVitaで動かすということで、かなり無理をしているというのは分かる。それでも、このVita版の出来は、決して褒められたものでは無いのである。
というわけで。本作にはVita版のクオリティが低いという難点があるが、大きなものはそれくらいであるし、何はともあれ「FFシリーズの新作が携帯機でも遊べる」というメリットも考えれば、この問題点は許容範囲内だと言えるだろう。
…その他、メニュー画面の操作性があまり良くなかったり、ゲーム終盤が「ダーククレバス」と呼ばれる暗い空間でのバトルが中心となって地味なこと(普通のマップで、かつ歴代キャラクターのテーマBGMのままバトルに入ったほうが間違いなく盛り上がるのだが…)、その他にも登場キャラクターの漫談や各種の解説文などが滑り切れてない微妙な感じになっていることなども挙げられる。しかしながら、そのどれもが致命的と言うまでのものではないし、何なら俺だってVita版で楽しんだ。そして好きになったため、PSvitaでプレイする際にもそこまで大きな問題は存在しないと言えるのだ。
――ちなみに。これからプレイする場合の特性を述べておくと、俺の意見としてはできる限りPS4版をオススメするのであるが、実は現状PS4proでプレイすると画質が悪化するという凄まじい不具合が発生している。まあ、これに関しては、そこまで致命的と言えるほどのものでもないのだが、来年1月12日に配信のVer.1.02パッチで改善される予定であるため、それまで待つというのも手だろう。また、Vita版に関しては、恐らくは容量上の問題から、ボイスデーターが別途ダウンロード必須となっている(671MB/もちろん無料)。もちろん、ボイス無しでもプレイは可能なのだが、声優さんたちの熱演・声芸は本作の魅力を成り立たたせている大きな要素の一つであるため、絶対にオフラインでしか遊べないという場合を除き、是非ともこのボイスデーターをDLして遊んでいただきたい。なお、このボイス音声のダウンロードに関しては、これまで作中での告知が無く、ライト層に関して極めて不親切であったが、Ver.1.02のアップデートによって忠告メッセージが表示されるようになるそうだ。最初からやれや。種々の問題が解決できる次世代Vitaはまだですかね…。
そんなこんなで。総合して、この『ワールド・オブ・ファイナルファンタジー』は、FFシリーズのスピンオフとして独自の世界観を構築しており、PSvitaでプレイできるRPG作品としても、『ペルソナ4:ザ・ゴールデン』や『デジモンストーリー:サイバースルゥース』に並ぶ、新たなる定番と言える作品である。Vita版には、上記の通りグラフィック上の問題があるものの、致命的なほどでは無い。そして、FFシリーズを知っている人はもちろんとして、FFシリーズを知らない人にとっても問題があるわけではない。総合して、PSvitaでRPGを楽しみたい際に、最もお勧めできる作品の一つであると言えよう。
…ちなみに。私事になるが、この1年間は、20代終盤という年齢ながら、転職によって学生時代が戻ってきたかのような雰囲気を感じることができた。そういった個人的な出来事と、この『WoFF』の懐かしい雰囲気は、実にマッチしていたのである。だからこそ、このWoFFが俺の心に残る作品になったのかもしれない。2つのテーマ曲の歌詞など、身に染まる思いなのである。だからどうした…?
――というわけで。この「ワールド・オブ・ファイナルファンタジー」は、FFシリーズのスピンオフらしい、新たな魅力を誇るタイトルであると言える。細かな不満点もあるが、それは全て我慢可能な範囲であり、逆に魅力のほうは数限りないというものだ。さあ、最新FFの忙しいシステムや世界観に疲れ果てた方々、そしてFFという作品が、そのゲーム内容を無視して「売れるか売れないか」という点のみで議論されている現状にウンザリしている皆さまへ。そのような人にこそ、この懐かしい物語を紐解いていただきたいのである。ようこそ、ファイナルファンタジーの“世界”へ――。
(2016年12月31日)
ウサミン!
無理すんな!!! |
先日、前から「買えない」と嘆いていた「PlayStationVR」をついに手に入れることができたので、その感想を書いてみたいと思う。
…の前に、まずは手に入れることができた経緯から話してみよう。PSVRというと、今年10月13日の発売以降も各地で品薄が続き、入荷即完売の状況が続いている(関連:【2016/11/20】など)。特にインターネット通販などは熾烈なもので、販売開始直後からアクセスが集中してサーバー障害を起こし、治った時には販売終了という悲惨な事態が頻発している。実店舗で手軽に買えるような環境が来るのはまだまだ時間が掛かるだろう。もっとも、このような供給不足が発生している理由の一つは、ネットオークションなどで定価以上の価格を付けて売却する、いわゆる「転売屋」の存在も大きいのだろうが…。
――そして俺に関しては。今月17日(土)の再販に合わせて計画を立てていた。当初の案としては、土曜であることを利用し、前日から実店舗に並ぶことを狙っていたが、これは仕事の都合で無理になった。次に、土曜の朝にはWEBでの「先着購入」ができるショップを訪ねてみたが、激流のように押し寄せるアクセスにサーバーが耐えきることができず、携帯電話の貧弱回線ではこちらもアウトであった。仕方がないので、「抽選購入」ができる所に応募をしておいたが、これも無理だろう…と思っていたところ、なんと当たったのである!
「抽選の結果、あなた様が当選されました!
★☆★ おめでとうございます! ★☆★」という00年代初頭の個人サイトのような文章は忘れることができない。ありがとうジョーシン…もうヤマダ電機行くのやめます…。
そんなこんなで。22日に我が家についにPSVRが到着した。早速、PS4proにセッティングをし、種々の準備を行う。
…とりあえず、やろうと思っていたソフトは、まずは“女子高生にひと夏の家庭教師をする”という謎のゲーム:「サマーレッスン」に、いわゆるアイマス商法がVRでも炸裂しているという噂の「アイドルマスター・シンデレラガールズ:ビューイングレボリューション」、そして来年1月の本編では全編がVRに対応するという「バイオハザード7
体験版」であり、その他のデモ的なソフトもいくつかプレイしてみた。では、それぞれの感想を書いてみたいと思う。
◆PSVR:
各ソフトのファーストインプレッション |
・「サマーレッスン」 「女子高生の部屋でひと夏の家庭教師をする」という謎のゲーム。 その内容を端的に言うと、VRでのグラフィック表現を別にすれば、要するにコマンド選択式の育成ゲームである。 …では、そのグラフィック表現が特別優れているかというと、別にそういうわけではなく、むしろ他のタイトルに比べるとボヤけが目立つ。 ――その他、「VRの実験的タイトル」という点を除けば、特に評価できる点も少ないだろう。 そもそもですねえ、勉強というのは各人が自分自身で行うものであって、赤点クラスなのに家庭教師という他人に任せている時点で…(以下略) ・「アイドルマスター・シンデレラガールズ:ビューイングレボリューション」 「ライブで使うサイリウムDLCが使い捨てで500円」というネガキャン(?)で話題になったタイトル(ちなみにサイリウムは300円で何度も使える)。 その内容は、「アイマスキャラがライブで歌って踊るのを、観客目線で視聴する」という作品だ。 …まあ、そのゲーム性は皆無に近いのであるが、「3次元の空間で何かを見る」という、VRならではの強みを大いに活かした作品である。 いわゆる“アイマス価格”が気に掛かるものの、それさえ乗り越えればVR時代の定番になれるのではないか? そんな可能性を感じさせるタイトルであった。 ――あとは、俺は前評判で「VRにアニメ絵は合わない」と聞いていたが、それは間違いなく嘘であろう。ウサミンいい。。。。 ・「バイオハザード7(体験版)」 今年6月に配信された『バイオハザード7』の体験版が、アップデートでVRに対応したバージョンである。 …まず、単純なゲーム自体としては、既に夏の時点でプレイしていたので、今回の新鮮味はアップデートでのVR対応のみとなる。 それをもってしたとしても、まさしくVRならではのゲーム体験というものが味わえたのである。 そして本作は、PSVRに全編が対応した初めての大作ゲームという意味でも大きな意味を持っている。果たしてどうなることやら…? |
とまあ。こんな感じである。
…やれ、今回俺が特に注目したのは、まずは「アイドルマスター・シンデレラガールズ:ビューイングレボリューション」である。これは、「アイドルマスター」に登場する女の子が架空のステージ上で歌って踊るのを3D空間で鑑賞するだけというただそれだけの作品なのであるが、とにもかくにも360度の立体空間であるVRを味わいやすいこと、そして登場する美少(?)女のかわいさが衝撃的であり、とにもかくにも“VR”というもの概形を味わわせてくれる作品であった。「アニメ絵はVRには似合わない」…そんな前評判は、とんだ嘘だったのである。
――また、「バイオハザード7」に関しては、既に通常モードの体験版は夏の時点でプレイしていたので、それがVR対応になったところで…という感を持っていた。が、その認識は大きく改められるにいたったのである。この手のホラー作品と、3D空間が味わえるVRとの相性は抜群であり、これまでとは比べ物にならないほどの臨場感が味わえた。例えば、ファミパンED直前で見えない場所から人形が倒れてくる地点は、ただそれだけのことなのに、(;^o^)「ウワッ!」と声を上げて驚いてしまった。また、本作は全編がPSVRに対応する初めての大作タイトルであると同時に、PS3〜PS4時代に存在感の薄かったカプコンの復活作という意味合いもある。この「バイオハザード7」の出来次第で、カプコンがまた最先端のゲーム界に戻ってくるようなことがあるかもしれない。そういう意味でも、期待の一作なのである。
というわけで。俺のPSVRの感想としては、「間違いなくゲームの新時代が到来した」というものなのである。
…やれ。確かにPSVRには、「PS4の周辺機器であり、PS4本体とPScameraが必須となる」「純粋な画質は旧世代のブラウン管レベルである」「PS4本体の1.5倍という高価格である」などというデメリットがある。だが、そんな難点を全て無視できるほど、PSVRが与えてくれる体験は新世代そのものである。これを体感してしまうと、VR以外のゲームは全てが薄く感じてしまうくらいなのだ。
――まあ。もちろん現状では、ミニゲームクラスの作品しか無いという問題も存在する。しかしながら、来年1月には、既に「バイオハザード7」の発売が決定されており、その後にも「エースコンバット7」など期待の作品が数多く登場する。やれ、現状PSVRは世界的に供給不足であるし、値段がPS4本体よりも遥かに高いということで、ソフトメーカーの人々が尻込みをしてしまうというのは分かる。だが、ゲームの未来は、間違いなくここにあるのである。こんな、PS3時代における「ぽちゃぽちゃあひるちゃん」のような簡単なデモレベルの作品でさえ、その将来性は大きく感じさせるものであった。だから、大なり小なり、間違いなくゲーム業界はVRに向かって突き進んでいくことであろう。俺は、PSVRを手に入れるために苦労をしたが、それだけのものは得られたと思う。さて、皆さまはどうする。宴を共に楽しむか、それとも――?
(2016年12月31日)
俺の人生最悪クラスの作品です |
この11月29日に発売したPS4/「ファイナルファンタジー15」(Pro&SSD/DL版)、仕事の都合で少々遅れてしまいましたが、先日からプレイを開始しており、本日やっと本編シナリオ部分をクリアーできました。というわけで、本日はその感想を述べてみたいと思います。
…と言っても、その感想は上記の通り「糞」というものである。しかも、ただのフレッシュうんちではなく、「史上最低」「人生最悪」と派手な形容付きだ。今回やたらと話題になったAmazon式評価で言えば、当然のごとく★1である。それ以外の採点は不可能だ。というわけで、今回はその理由を3つの段落に分けて、じっくりと書いてみることにしたい。
――ちなみに。本作は、「PS4で発売される初めての超大作RPG」であり、PS4を応援する人間としては表立った批判が行いづらい。また、当サイトはあくまでも「FFシリーズ中心」であるため、その最新作であるFF15を厳しく批判するというのはやはり立場上難しくなる。が、それらの点を考えたとしても、この「FF15の批評」という問題からは絶対に目を逸らすことができないのである。それくらい、俺にとっては大切なタイトル“だった”…のだ。
◆1 体験版から変わらない微妙グラにシステム |
まず挙げるべきはここであろう。まずFFシリーズと言えば、皆さまご存じの通り、美しいグラフィックと斬新なシステムが特徴となるRPGである。そして本作は、PS4でも中期に発売されるタイトルであるため、そのクオリティには大きな期待が寄せられていた。が、本作はまずここが駄目なのである。
…というのも、PS4時代によく話題になるグラフィック品質の話として、「画素数」(一般には「解像度」とも。画面のきめ細やかさを表す数値)、そして「fps」(1秒間に表示する画像の枚数を表し、動画のなめらかさを表す数値)が挙げられる。具体的な数値としては、今世代では1080p/60fpsという品質が基準とされており、これにどこまで近づけられるかが大きな焦点の一つとなっている。実際、2015年に発売した「メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン」などは、常時1080p/60fpsを実現しており、その高度な映像表現がゲームの面白さを大きく高めていたものだった(関連:【2015/11/2】)。
が、FF15ではそのどちらの数値も基準に達してはいないのである。FF15の“それ”は可変とされているが、恐らく安定しているのは900p/30fps程度であり、「ティアリング」(フレームの切り替わりがスムーズに行われず、歪んだ画像が表示されること)も発生していると推測されることから、純粋な画像クオリティはPS4の上位水準に遠く達していないのだ。
…では、スペックではなく、「モデリング」(3Dポリゴンの形状データー)や「テクスチャ」(ポリゴン表面に貼り付けられる画像ファイル)などの映像表現で特別に優れているのかというと、そういうわけでもない。唯一、「カメラワーク」(3Dモデルを描写する視点の動き)や「プリレンダリングムービー」(いわゆる「CGムービー」、あらかじめ他の高性能コンピューターで編集された、見るだけの映像部分)のクオリティに関しては、さすがにFFシリーズとしての意地を感じるものであるが、『FF13』などのシリーズに比べて、本作はそれらのムービー要素を感じられる部分が圧倒的に少ないのである。
――と。ここまで、カタカナ用語を使って細かく書いてきたのだが、要は「FF15は、俺のようなコアゲーマーが求める映像クオリティに、遠く達していない」ということなのである。しかも、PS4proを使っていてコレなのだ。もはや、PS4水準に達していないことはもちろんとして、前作『13』と比べても大きく進化しているとは言えない。これはもう、PS3.5レベルと表現するしか無いであろう。
また、システム面に関しても。本作は、○ボタンを押すと自動的に攻撃を繰り出してくれ、□ボタンで回避を行うといったアクションRPGのようなシステムを採用しているが、そのバトルシステム自体が、残念ながら著しく微妙なのである。
…やれ。これに関しては、体験版の時点においても「○ボタンを押すと勝手に画面の中のキャラクターが操り人形のようにフラフラ剣を振っている」(【2016/4/18】)などと厳しく非難したものであったが、本編においてもそれは大きく変わっているということは無い。相変わらず、キャラクターの動作はモッサリしており、回避ボタンを押してからも、少し遅れたタイミングでローリングを行う。それだけなのである。
――更に、本作では乱戦が多いうえに、カメラワークも悪いことが多いため、もはや何をやっているのかサッパリ分からないという状況も少なくない。総合して、アクションゲームとRPGの悪いとこ取りをしたような感が強く、バトルシステムについては全く面白みを感じないものである。これならば、割り切って完全アクションにしてしまうか、はたまた『FF12』のような独自性の高いシステムを採用したほうが良かったのではないだろうか。
と、いうわけで。これらの「グラフィック・システム面」に関しては、体験版の時点で俺は大きな失望を寄せていたのであるが、それが製品版で大きく変わったということはなく、全体的に俺の求める水準には達していなかったのである。
――とはいえ。これだけならば、所詮は「俺の好みには合わなかった」で済む話であるし、皆さまの側としても(;・∀・)「体験版で分かっていたのに、なぜ購入した?」という反論もできることであろう。また、この「グラフィック」「システム」の両面に関しても、完全に体験版と同じというわけでもなく、ある程度の改善が為されていた。というわけで、これだけであれば、“体験版より改善はされたが微妙”くらいの評価で済んだのであるが…。
◆2 終盤に向けて加速的に崩壊する物語 |
まず。前作『13』のように、本作FF15は全15章立ての物語となっており、主として前半部ではオープンワールド(広いマップを用意し、ストーリーを進めるメインミッション+それに関係の無いサブミッションという形式で構成された方式)、そして後半部ではストーリー描写を重視した一本道形式で話が進んでいく…のであるが、本作においては、この後半部が致命的なまでに壊滅しているのである。
…まず。本作における「後半部」と言えるのは、恐らくはリヴァイアサン戦が終わったのちの10章以降を述べるのであろうが、そこから先はもう何と言うか酷いのである。1章辺りが、酷い時には数十分で終わり、内容的にも見せ場となるような点が少ない。
――とりわけ。噂で聞いていた「13章」の出来に関しては、まったくもってゲーム史上においても歴代最悪クラスとしか言いようがないのである。プレイヤーは、仲間と引き離され、陰鬱な暗い道を、バトルや成長のシステムがほぼ完全に封じられた状態で、2時間以上に渡って歩き回らせられる。それはもう、「不愉快」以外の言葉で形容しようが無い。俺は、攻略サイトを見ながら進めたのであるが、次々と現れる広大なだけのマップを相手に、(;^o^)「まだ続くのかよ…」と幾度なく溜め息をつかされるものであった。既存のゲームで表現するのであれば、FF13-2の4章前半のシ骸地獄がちょうど数倍の長さになったかのような感じである。実質的にバトルが回避不可能なことや、遠距離の敵によってアイテムが回収不可能になることなども含めて、まさしくあれの再現といって過言ではない。人はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのか…。
また、それ以外の序盤:“オープンワールド”部に関しては、一般に「好評」とされることが多いが、俺はそれに関しても満足をしてはいないのである。
…まず、俺はそもそも「オープンワールド」というシステム自体が好きではない。それは、“あそこにいってこれをやってきて”といういわゆる「おつかい形式」で進められることが多く、結局は攻略を見て一番効率の良いルートで回るようなやり方になることがほとんどであるからだ。もちろん、「メタルギアソリッドV」のように、求めるゲーム性とオープンワールドの方向性が一致していて高い評価を得る場合もあるが、少なくとも『FF15』の場合はそうではなく、俺もメインシナリオ以外のほぼ全てを無視して物語のみを進めたものであった。
――また、その道中のメインシナリオに関しても、ハッキリ言ってガバガバである。例えば、本作の主人公は、外遊(※公的な外国訪問)中に自国が侵略によって滅ぼされるわけであるが、「自国民の避難状況はどうか」「王家の一族はみな死んでしまったのか」「国家の行政は機能しているのか」「帝国の目的や編成はどうか」「反乱軍は立ち上がっているか」などという当然起こる疑問を無視して、“ファントムソード”という歴代王の剣を集めるための旅に出る。そして、そのファントムソードは全て集めなくてもラスボスを倒すことができるのである。ソードマスターノクトかな?
さらにその後も、帝国軍の基地を打倒するために「深夜に侵入しよう!」と計画を立てるも、駐屯地からたった200mの位置で堂々と火を焚いてキャンプをし、果たして潜入をするも結局は見つかって全面戦争を挑み4人で基地を全滅させるという「だったら最初から正面攻撃しろよ」などという疑問をいだかざるを得ない状況が発生する。その他にも、路面がいくら荒れていようと地面の起伏にピッタリ張り付いて進む粘着車両などグラフィック上の表現から、やたらと小さな文字・白背景だと読みづらい字幕・プレイヤーの視点とボタン上の操作が一致しないUIなどシステム面まで、とにもかくにもイラッとさせられる点が多い。言うまでも無く、これらは「作り込み不足」によってもたらされた産物であるというしか無いのである。
その他、シナリオとしての物語面に関しても、もはや言うまでもなく崩壊してしまっている。
…まず、本作の物語は、ネタバレとなるがある黒幕の個人的な復讐心によってもたらされたものなのであるが、その手段があまりにも回りくどいせいで、結局のところ無意味に世界を巻き込んだあげく、その復讐さえ果たされたかどうか微妙になってしまっている。PS4の性能で実現できる世界感からするとあまりにちっぽけな物語であり、黒幕に感情移入ができない人にとっては、(;・∀・)「は?」以外の何物でもないであろう。
――また、その他に関しても。とにもかくにも物語面に関しては描写不足が目立つ。例えば、主人公とその同行者に関しては、結局のところ「仲の良い友達」という悪い意味での大学サークルクラスの関係性しか感じることしかできないし、サブキャラクターに関しても、少し登場してすぐ離脱するために、もはや解釈をする材料すら不足している始末である。特に、メインヒロインであるかのように触れられていたルーナ(ルナフレーナ)が、中盤のあるシーンで少し活躍するだけで物語から脱落してしまう始末に関して、俺は(;^o^)「例えるならばホープのオヤジ」などと思ったものであった。そういえば、あそこのリヴァイアサン戦は、作中屈指の名シーンであるかのように見せかけて、結局はただ派手なだけのイベントバトルであり、「これを作るのにどれだけの金と時間を費やしたんだろう…」という乾いた感想しか持てないものだったな…。
◆3 スタッフの大言壮語・約束破り |
とまあ。そんな感じで、純粋なゲーム的クオリティに関しても、「PS4レベルに及ばないグラフィック・システム」「崩壊したストーリー」などと評価のできないFF15なのであるが、極めつけて嫌悪感をいだかせているのが、製作スタッフによる大言壮語・約束破りなのである。
…まず、本作に関しては、当初2016年9月30日に発売予定と、イベントを開いてまで発表が為されていたが、その後に11月29日へと発売が延期され、その理由をスタッフは「オフラインの方にも“極上クオリティ”をお届けするため」と説明していた。
――ところがどっこい、結局のところ、11月29日の発売当日に、合計で7GBにもなるアップデートパッチが配信されることが決定された。しかもである、そのパッチをもってしても、同年11月10日に発売されたPS4proには対応していないのである。さらにさらに!
当初そのPS4proに対応した画質向上パッチは、12月中に配信予定とされていたが、今年も残り4日となった現在においてもそれは配信されてはいないのだ。オフラインでの“極上クオリティ”どころか、その後の約束においても、既に守られてはいないのである。これを「約束破り」以外の何だと言うのだろうか。
その他にも、本作では、歴代シリーズ愛好家(スタッフ含む)を「FF病」と称するなどといった罵倒行為、ネットネタに対する馴れ合いや作品の出来に対する大言壮語などがやたらと目立った。代表的なものは、「モーグリを登場させて欲しいですか?」であろう(【該当ツイート】)。そんなもん自分で決めろ。
…まあ、いくらこんな戯れ言を抜かしたところで、結局のところ作品が面白ければそれは全て正の方向で評価されるものである。そして、今回に関しては、その逆の現象が起こっているのだ。つまり、作品が面白くないから、スタッフの発言全てがマイナスの方向に受け取られてしまっているのである。
――やれ。本作のスタッフ、特にディレクターの…あえて呼び捨てにさせて貰うが、「田畑」に関しては、俺は2011年発売の『零式』の時点から、信頼をしていないものであった(【2011/10/29】)。その当時から、「アップデートを前提とした未完成商法」「ネットを介した一部ユーザーとの馴れ合い」など、「田畑作品」の悪い面は見えており、今作の出来はある程度までは予想できていたのである。
ちなみに。本作に関しては、「アップデートロードマップについて(笑)」と称して、今後の中長期的な追加要素の計画が公式サイトにて示されている。それによると、まずは短期的な目標として、件の13章の「満足度をさらに高めます」という処置を施すらしく、その後の中・長期的な目標としては、説明不足が嘆かれた各種キャラのエピソードを追加(各言語版のボイス付き)、さらにはサブキャラクターの戦闘加入などの更新を予定しているらしい。
――が、言うまでもなく、そんな追加は遅すぎるのである。そもそも、発売から1ヶ月が経っている現在において改善されていない時点で、今さらどうにもすることができない。そもそも、本作に関しては、構想から言えば10年以上、ハードがPS4に変更されてからも3年半、さらに当初の発売日からも2ヶ月が延期されており、開発時間に関しては十分だったはずだ。それを今さら、「アップデートで改善する」と言うのである。一体、これのどこが“極上クオリティ”だと言うのだろうか…。もはや、名誉挽回には遅すぎるのである。そもそも、12月中に出すとしていたPS4pro対応のパッチでさえ未登場という現実から、この「アップデートで改善!」というスタッフの大言壮語に関しては、その内容を察するべきであろう。遅えよ。もうクリアしたわ。
「全てのFF族に告げる――」 |
は?(威圧) |
そんなわけで。この『FF15』は、グラフィック・システム面がPS4クオリティに達していないことを始めとし、後半に向けて雪崩のように瓦解していくストーリー、そして吐き気のするようなスタッフの大言壮語など、まったくFFシリーズ正統続編として満足できるものではない。それどころか、単体のゲームとしても特にクオリティが高いと言うことはなく、様々な面を考慮すれば、シリーズ最低の駄作と呼んでも過言では無いだろう。
…まったく。俺は、ここまで予算とスタッフを無駄遣いしたゲームを見たことが無い。しかも、『13』から数えれば7年振りとなる正統続編において、こんなものが出て来てしまったのである。それを考慮すれば、もはや俺の人生において「ファイナルファンタジー10-2」「Newスーパーマリオブラザーズ」にも匹敵しうる、人生レベルのクソゲーとさえも形容できてしまうのである。評価点は…冗談抜きで「発売したこと」くらいかな?
――やれ。俺が、このようにF…『某15』をクソゲーと評価することに関しては、もはや覚悟のできていた範疇である。だが、今作は仮にも、かつて「国民的ゲーム」と呼ばれた作品だ。だから、普段ゲームをやらない人たちが、この某15によって(;・∀・)「PS4のゲームなどこの程度か…」と思ってしまうのが残念で仕方が無いのだ。俺がやったゲームに限ってみても、「メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン」や「アンチャーテッド:海賊王と最後の秘宝」など、グラフィック・ゲーム性の両面でPS4の新時代を感じさせる作品が登場しているというのに…。
というわけで。「やり込みinFF」などというFFサイトを運営している俺の『某15』の感想は、「史上最低。シリーズ失格。」以外の何物でもない。メインストーリーだけを追って足早にクリアしたが、もう二度と触れることは無いであろう。そして購入したのはDL版であるため売ることもできない。それどころか、(
^o^)「FFだから、結局は面白くなるだろう!」という信頼の元、限定版サウンドトラック・攻略本2冊・シーズンパスまで予約購入してしまった大馬鹿者である。本作に費やしたお金は、ざっと25000円というところだろうか。まあ、既にプレイした分・届いた分は返せとは言わないから、せめてシーズンパス(今後の有料DLCが全て遊べるようになる先行チケット)だけは払い戻ししてほしいものだ。お前に費やす季節はねえよ。
…ちなみに、本作が、俺が長きに渡って育ててきたFFシリーズ全体に対する信頼にまで影響を与えるということは、さすがに無い。が、もし今後もFFシリーズの続編を「田畑」が担当するようであれば、二度と買うことは無いであろう。まあ、タヒねとまでは言わないから、もう永遠にシリーズに関わらないでくれるかな。よくもまあ、優秀なスタッフを何年も使って、ここまでの糞を捻り出してくれたものであるよ。
――そんなこんなで、当サイト的には、もう少しだけ『13』のライトニングさんに頑張ってもらうことになる。そしてそれが終われば、今度は『ワールド・オブ・ファイナルファンタジー』の出番だろう。申し訳無いが、某15の舞台は永遠に無いのである。でも、俺――いえ。私は、覚悟をしてプレイをしてきました。けれど、何かこうして感想を書いてみると…すみません。やっぱり、辛いです。
(2016年12月31日)
(2016年12月31日)
優しい目をしてる |
いよいよである。先日、PS4(+3DS)で発売するとされていた完全新作:「ドラゴンクエスト11」の新規ムービーが公開されたのだ(【Youtube】)。本日は、これについて書いてみたいと思う。
…まず、「ドラゴンクエスト」と言えば、もはやゲーマー層で知らない人はいないであろう、「ファイナルファンタジー」と並ぶ国民的RPGの一つであるが、ここしばらくは不遇を味わってきた。2004年発売のPS2/「ドラゴンクエスト8」は、その後のシリーズの方針を形作るほどの決定的な作品となったが、そこからの『9』は携帯機でのマルチプレイ前提RPG、そして『10』が完全なるオンラインRPGなどと、従来路線とは大きく違う作品がナンバリングで出続けていた。似たようにゲームハード戦争に巻き込まれたFFシリーズと比べても、「13シリーズ』などの新作を出し続けてきたFFに対して、ドラクエに関しては新ハードでの正統続編が10年以上なしという凄まじすぎる状況となってしまっていたのである。結局あの時代は、一過性のブームに過ぎず、それこそ「過ぎ去りし時」とでも称するべきなのではないのかな…?
――何はともあれ。そのような状況下において、2015年夏のPS4での正統続編発売決定は、ファンを狂喜させたのである。それまで、『ドラゴンクエストヒーローズ』など、ドラクエシリーズのスピンオフ作品の多くがPS4・VitaなどのPSハードで発売or発売予定とされていたため、最新作の『11』もPS4で登場することは確実視されていたが、そのことを考慮にいれてもシリーズ愛好者の喜びは想定外というものであり、「『8』の続編が10年ぶりにやってきた」などと絶賛する意見も多い。更に、今回のPVでは、その発売日が「2017年」とされておりそう遠くない未来に遊ぶことができるということも嬉しい。なお、今回はPS4に比べて、N社の携帯ハードである3DSでも発売予定とされているが、Vitaですら性能不足が嘆かれる時代に3DSでは……というものであり、実際にPS4で発売されるドラクエ11と3DSのそれは完全な別物として作られているそうだ。まあ、インターネットが普及した現代となっては、両機種の違いを調べることは容易であるため、皆さまには自分で調べて好みに合ったほうを買うことをお勧めしたいと思う。俺はPS4版を買います。
続いて、上記のムービーの具体的な内容について触れていくことにしよう。
…まず、本作については、これまで公開されていたのは「対応ハード」「主人公」などという基本的な状況のみであり、「冒険の舞台」や「仲間」「ライバルキャラクター」などの情報が届いたのは今回が初めてとなる。主人公は、16歳の誕生日に旅立つ「勇者」である。個人的には、今回の勇者は20歳程度の気持ち上の年齢を想像していたのだが、日本の漫画的表現ではこれくらいが普通なのかもしれない。その他、完全新規キャラクターとして、青髪の盗賊:「カミュ」、赤ずきんの少女とその姉(母?)、サーカス団のようなものに所属する道化師、格闘家の師匠と娘など、合計6人の仲間が今回初公開をされた。そのどれもが、完全新規のキャラクターである。やれ、新作でまったく新しいキャラクターが登場することは当たり前なのであるが、それすら叶わなかったのがこの『ドラクエ』シリーズなのである。その他、ライバルキャラクターと思われる紫髪の騎士(カ○アスかな?)と、キーとなる大樹などのビジュアルが公開されている。
――また、それらのPVの冒頭では、赤い衣装を着た女性の姿が確認されるが、これが「赤ずきんの少女の成長後ではないか?」と言われており、本作の「過ぎ去りし時を求めて」というキャッチフレーズから、今作は時間旅行がテーマとなる物語ではないかと噂されている。とりわけ、テーマBGMや主人公の衣装・装具、その他にも舞台となる大陸などにシリーズ原点の『1』〜『3』の面識が見られること、そして制作サイドの「ドラゴンクエスト30周年」をことさらに押す態度などから、過去作の物語が密接に関係してくることは確実であると言われている。まったく新しい世界でどのような物語が展開されるのか、今後の展開からも目が離せないというものだ。
さて。ご存知の通り、当サイトがメインとしている作品はFFであり、ドラクエこと「ドラゴンクエスト」はかつて仇敵と言える存在であった。しかしながら、現在となっては両者は共に世界に誇る日本のRPG作品として、対立ではなく共闘する関係になっていると言って良い。もう、両作品のファンがいがみ合う必要など、一切存在しないのである。恨むとしたら、「ドラクエ」の進化をこれまで10年も押し留めてきた勢力、それのみなのだ。
…そして、上にも書いた通り、このドラクエ11は2017年発売予定とされており、近いうちに遊べるようになりそうということも嬉しい。やれ、現在では大作タイトルというと、公開から発売まで2年程度の期間が掛かることが常識的になってきており、実はこの『ドラクエ11』も例外ではない(初公開が2015年夏)のであるが、PS4ではこれまで数多くのタイトルが発売されてきており、まったくソフトリリースの谷間というものを感じさせない。来年も、まずは年明けの「NewダンガンロンパV3:みんなのコロシアイ新学期」を始めとし、その後はPSVRに対応した「エースコンバット7」など、期待のタイトルが絶えない。何度も言っている。これは、あのPS2時代の再来なのであると。
――というわけで。これまで長らく携帯機が中心となってきた日本のゲーム市場も、やっと据え置き機に先祖帰りをしてくれそうな感じである。そして、発売ソフトに対してプレイ時間が足りないという嬉しい悲鳴は、来年も各地で轟くことであろう。俺の、ゲームのために注いできた人生は、決して間違いではなかったのだ。
(2016年12月31日)
(意味深) |
様々な界隈から注目されていた、FFシリーズ最新作・PS4/「ファイナルファンタジー15」の初週売り上げ本数が明らかとなった。それは、70万本というものである。
…やれ。これまで、FFシリーズと言えば「国民的RPG」の一角とされてきた。その人気は、売り上げ本数という数値の面にも表れてきており、『FF3』(1988年)以来は、全て100万本以上を売り上げるミリオンヒットを飛ばしてきた。ところが、このPS4時代となって、その売り上げはついに100万本を割ってしまったのである。まあ、今回から集計に現れないダウンロード版が初登場した(前作『13』はPS3のダウンロード版なし)、累積ではなく初週の本数であるという擁護は不可能ではないが、それにしたって近年のFFシリーズ正統続編の中では最低の売り上げであることには変わりはない。前作『13』の初週150万・累積190万という結果と比べても、大きく数値を落としているのである。
――とはいえ。海外も込みで含めれば、今回のFF15は初週で500万本を販売(パッケージの出荷本数+ダウンロードの実売本数)しており、採算ラインを余裕で超えていると推測される。そのため、今後の関連作品や、さらなる『FF16』の発売などに関しては、全く心配がいらないというものだ。だからこそ、我々日本のファンは、この「FFシリーズ正統続編が国内ミリオンを割った」という事態に対して、揺れているのだ。
では、このようなFFシリーズの人気が年々日本国内で下がってきている事態が、我々ゲーマー勢にどのような影響を及ぼすのだろうか。それは、驚くほどに何の影響も及ぼさないのである。
…というのも。まず、売り上げ面においては、ここのところの日本ゲーム全体に言えることであるが、日本国内でのセールスが下がる代わりに、海外…欧米だけでなく、中国・台湾・韓国・インドなどのアジア圏や中南米などでもセールスを拡大しており、ビジネス全体としての売り上げは黒か赤かで言えば間違いなく「黒」である。今回のお題である『FF15』も、日本での初週売り上げが前作比で半分に下がったとはいえ、世界全体でのスタートは過去最高を記録している。このように、ゲームというものは既に世界全体を戦場にしているものなのである。あの、最新ハードであるPS4の発売が、アメリカなどの2013年11月に対して、日本だけ2014年2月と遅れてしまったことは特筆に値するだろう。勘違いしてはいけない。もう日本は、ゲーム業界の最先端でも何でも無いのだ。
――やれ。このように、「日本初のゲームが日本人ではなく世界に向けて勝負を仕掛けている」ということは、賛否両論あるかもしれない。だが、その答えは、この日本のゲーム市場を見ていただければ、一目瞭然というものであろう。人々は、「他の人もやっている」という同調圧力に負けて、もう十数年も変わらないゲームを遊んでいる。そして、ゲーム専用機より遥かに劣る携帯電話の“ゲーム”に対して、「現時点での収益性に優れている」というだけの理由で、身を滅ぼすほどに傾倒していく。繰り返すが、もう我々の愛するコンピューターゲームの最前線は、海外へとその場を移した。「メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン」や「ペルソナ5」と同じく、だいたい日本のゲーマー人口はこのくらいということなのである。だが、逆に考えれば、そうやって海外でPS4のゲームがヒットを飛ばしてくれているおかげで、このゲームの墓場である日本でも、高クオリティのゲームが遊べているのだ。我々は、むしろ海外に感謝をする立場なのである。
というわけで。俺は、売り上げ本数の話は全く意に介していないのであるが、それよりも気になるのが、FF13やり込み勢がことごとく「FF15は微妙…」と評している点である。
…やれ。この、インターネット上のネガティブキャンペーンなどは、もはや完全に無視しているのであるが、とはいえFF13シリーズで新たに親しくなった人々の発言というと、さすがに信頼せざるを得ない。しかも、俺は以前から、FF15の関係各位を信頼しておらず(【2015/8/15】など)、その出来には大きな懐疑心をいだいていた。だから、それがそれが果たして微妙とされる出来だったところで、(;^o^)「やっぱりなあ…」という感想をいだかざるを得ないのである。
――まあ。最悪、FF15がとんでもない駄作だったところで、俺には『FF13』や『ワールドオブファイナルファンタジー』など、他のゲームも存在する。そうやって、ゲームの選択肢が増えたことは素直に喜ぶことであろう。以前にも書いたが、ゲームとは自分一人だけの趣味であり、誰かに強要されるようなものではない。そして、このPS4時代となり、そのゲームのクオリティはあのPS2時代を凌駕するまでのものに上がっている。「FFが落ちた」のではなく、「他のゲームのクオリティが上がった」、そう考えるべきなのだ。まあ、結局のところ、俺も仕事の都合でまだプレイできていないので、どうなるのかは分からないんだけどね。
(2016年12月31日)
地域によって「ねぷた」だったり「ねぶた」だったりするらしい |
約1ヶ月に及んだ青森出張も終わりであるため、本日は「青森県の思い出」というものについて語ってみたいと思う。
…まず、今回は11月上旬から12月上旬までの1ヶ月間の出張ということで、微妙にいろいろと時期を逃してしまった感は否めない。例えば、いくら本州の果てである青森とはいえ、本格的に雪が積もり始めるのは12月末からであるし、テレビの画質テスト素材としてきしめん並みに有名な「ねぷた祭り」は毎年夏の開催である。せいぜい、この時期のイベントと言うと、品種に依るが、ギリギリでリンゴの収穫期であるというくらいだろうか。
――ただ、今回は初の長期的な東北滞在とあって、いろいろ学ぶべき点が多かった。というわけで、今回は例によって、それについて書いてみることにしよう。まあ、今後とも、恐らく俺は東北地方のお世話になるであろうため、その予習的な意味もある。まあ今となっては、住む場所の条件はインターネットが繋がるかどうかが最重要であり、それ以外はさして考慮に値しないという考え方もある。とか言ってると、ネットの通じない離島に飛ばされてしまったりするのだろうがな…。
そんなこんなで、今回の青森で印象に残ったことのひとつは、とにかく「リンゴ」!である。
…やれ、リンゴと言うと、皆さまも“青森が名産地”というくらいの漠然とした知識は持っておられるだろうが、実際に現地に行ってみるとそれはそれは凄まじい。町中の様々な地が、全てリンゴ畑なのである。人の背丈に少し加えたような木々が生い茂った特徴的な地域は、全てリンゴ畑である。道端に何か投棄された物が積んであったら、それはリンゴの山である。とまあそんな感じで、青森では、もう全てがリンゴを基準に動いているのである。それもそのはず、日本全国のリンゴの生産量のうち、なんと50%もの量が青森県に占められているそうだ。もし青森県が無かったら、あなたの隣にいるあの人は一切リンゴが食べられなくなってしまうのである。青森こそ、「林檎県」を名乗るに相応しいであろう。
――まったく。そのようなリンゴエピソードを物語る一つとして、ある日、会社の廊下にリンゴが置いてあったことがあった。どうも、社員の中にリンゴ農家の人が居たそうで、「余ったので貰っていってください」と、木の板を張り合わせたような蓋の無い箱に、リンゴが満載に置かれていたのだ。さすがに青森県の方々はリンゴなど食べ飽きているだろう…と俺は思ったのだが、それが物凄い勢いで減っていくのである。俺も試しに一つ手にとって食べてみたのだが、確かに美味しい。身はパリリと歯ごたえがあり、汁が充満して甘みも十分である。余り物でさえこのクオリティなのだ。さすがリンゴの名産地・青森である。青森県民がリンゴを食べる確率は150%。1個食べてまた2個目を食べる確率が50%の意…。
また、その他にも、青森の人々は何となくインドア派であり、俺と気性が合うのではないかということも感じたのである。
…というのも、まず青森県は、「カップラーメンの消費量が日本一」(恐らく1人あたりの金額ベース)という隠れた特性がある。これは、お察しの通り、冬場は雪で覆われて、外出する気が無くなってしまうからであろう。確かに、俺は雪とか無関係であまり外出する気が無いため、大学時代はカップラーメンが生命線の一つとなっていたし、今でも休日ゴロゴロして朝ごはんも昼ごはんも「夕ごはんも」カップ麺で過ごしてしまうことは少なくない。なお、同カップ麺ランキングの上位としては他に、新潟・山形・富山などがランクインをしているという。どれも、雪が多く降る土地だ。つまるところ、青森県民は、日本一のインドア派なのである。
――また、それに関連して、青森県には何となくコミュ力の高い人が多いような気もするのである。やれ。俺の考える「コミュ力」とは、馴れ合いの仲間グループを作って他を疎斥するブロック経済のことではない。それは、できる限り個人主義を貫き、本当に必要な時だけ最小限の協力をする関係のことである。やれ、青森と言えば冬場は雪で完全に閉ざされてしまう。だからこそ、身近な人々と、苦痛にならない距離感覚を保ち続けるのである。そう言えば、俺はあの新潟時代にも、似たようなことを感じたものであった。何でもベタベタすれば仲が良いというものではない。適切な距離感を保ててこその「コミュ力」というものであり、一人用ゲームを一番の趣味としている俺にとっては、嬉しい限りなのである。
というわけで。これからしばらく、恐らくは東北地方で勤務をすることになる俺にとって、このような青森の傾向は願ったり叶ったり、なのである。
…まあ、正直なことを言うと、俺にとっては冒頭に書いた通りインターネットが通じればどこでも同じであるため、もはや日本中どこが勤務地になったとしても一行に構わない。カップラーメンが好きで負のコミュ力(?)が高いという点では、青森の人々は俺と通じ合う面が多々あるだろうし、「豪雪地帯」という面もあの新潟時代で既に経験をしており、別に俺は雪が嫌いというわけではない。むしろ、今でも雪が降ると、あの楽しかった新潟県を思い出して、無駄にテンションが上がってしまうくらいなのだ。
――まあ、日本中どこだって、ネットワーク環境と、PC/PS4/PS3/Vitaを持ち込めば、そこが俺のスタジオである。それに、長く滞在すれば、それこそ「住めば都」という概念も生まれてくるかもしれないし、いわゆる“東北美人”と恋愛ができるかもしれない。もう、どこにでも追いやってくれ。ゲーマーには国境は無いし、もちろん県境も無いのだ。
(2016年12月31日)
なんだ伝説の力か…なら仕方無いな |
いよいよ2016年も最後の一ヶ月となってしまいました。
…今年もいろいろなことがありましたが、何はともあれ、良ゲーがたくさん発売される良い年であったと思います。プレイできたか?
それは知らん。
――そしてこの深夜(日本時間4日0300〜)には、海外で新たなイベントが開催されるなど、ゲーム業界の未来は明るいものであります。今は無理ですが、またいつか、皆が本当に自分の力を発揮して、仕事にも趣味にも打ち込める社会が来ると良いかと思われます。うむ。来年こそはゲーム三昧の生活を送る。そろそろPS3とかPS4とかでゲームしないとマジで死ぬぞ!!!!
(2016年12月31日)
2016年12月の記事を 更新が新しい順に 全て表示しています。