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管理人の日記
今から1年経ってもまだ棚に無さそう
普通に買わせろ |
本日2021年11月12日は、PS5の1歳の誕生日である。いつになったら買わせてくれますか…?
…さて、以前にも書いた通り(【日記:2021/9/9】)、PS5は未だに物を売るというレベルになっていない。実店舗・ネットショップを問わず、どこを見ても常に売り切れであり、各地では未だに抽選販売が続いているが、10倍を軽く超える高倍率となっていて、容易には購入することができない。
――そして、私に関して言うと、今年に入ったくらいから繰り返し応募をしており、無条件の抽選を中心に、おそらく累積30回くらいは出していると思う。だが、未だに当選していない。無料で貰えるんじゃないぞ。お金を払って買う権利だぞ。
ではまず、基本事項から復習しておこう。PS5は、PS4の後継機であり、1年前の2020年11月12日に発売したと言われている。PS5専用ソフトのほか、下位互換性により、PS4ソフトも再生することが可能であり、PS4proよりも高品質な環境でプレイを行えるため、「PS4pro2」としても活用できる。価格は、ディスクドライブありの通常版で5万円であり、これが税込みで55000円となる。この数値が定価であるため、必ず把握をしておこう。
…そして、現在発売中〜この冬くらいに発売するソフトについては、「バイオハザード:ヴィレッジ」「テイルズ・オブ・アライズ」「地球防衛軍6」「エルデンリング」などのサードパーティタイトルだけでなく、「ホライゾン:禁じられた西部」や「グランツーリスモ7」といったソニーの大型タイトルまで、ことごとくPS5版とPS4版が並行販売される。そりゃそうだ、こんな状況でPS5に完全移行ができるわけがない…。
――しかしながら、そのようなタイトルも、いずれはPS5専用へとシフトしていくことだろう。また、FF関連で言ってみれば、「FF7リメイク:インターグレード」こと、7リメイク第1弾のユフィDLCが、今年6月10日にPS5専用で販売されている。私は、FFファンとして、そしてFFサイトの管理人として、是非ともユフィDLCをプレイしたかったのだが、発売日どころか、半年近くが経った今となってもプレイができていない。もちろん、PS5を買う意欲はあるし、資金も用意している。だが、PS5本体が売っておらず、プレイできないのだ。
やれ、世の中には、「PS5が売れていない」とか「いや、過去最大のペースで売れている」などと、延々と論争しているところもある。
…だが、私に言わせれば、この問題の本質はそこではない。重要なのは、「買いたいと思っている人に届いていないこと」である。確かに、ソニーにとっては、何千万台と売れているのかもしれない。しかし、私にとってPS5は0台であり、ソフト本数も0本なのだ。
今度の選挙は転売禁止を掲げるレダス植毛党に投票しますね |
このように、PS5が極端に手に入りづらい状況となっている理由の一つとして、「転売」の問題が挙げられるだろう。
さて。ここで少し、話の方向性を買えてみよう。次の話は、私が前の会社で働いていた時に聞いたものである。ちょっと、正確なソースは忘れてしまったうえ、もう何年も前のことなので、内容も大まかにしか覚えていない。まあ、話半分程度に聞いていただけると良いだろう。
…これは、日露戦争の頃の、日本陸軍での話である。日本の兵士は、上官の命令をよく聞き、キビキビと行動して、せっせと穴を掘って陣地を形成する。しかしながら、これは明るい時間帯での話であり、夜間に周りが見えなくなると、むしろ積極的にサボるようになる。よって、上官となるものは、こういった日本人の特性をよく理解し、適切な指導と監督を行わなければならない…という流れであった。
――やれ。ここから、私が何を言いたいのかというと、つまり、日本人は周りの目線が無ければ秩序を保てないのである。よく、「日本人は民度が高い」と言われるが、これは合っているとも言えるし、間違っているとも言える。日本人は、周りから見られていれば、やたらと臆病になって、事を荒立てないように細心の注意を払う。しかしながら、そういった目線が無ければ、異様なまでに横柄に振る舞う傾向がある。身も蓋も無いことを言ってしまえば、日本人は周囲の目線にビビっているだけなのだ。
そして。そのエピソードを「転売」に繋げてみよう。転売は、人気商品を買い占め、定価よりも高く売りつける行為であり、インターネットが普及した今となっては、ありとあらゆるものが転売被害にあって、正規の価格での購入がしづらくなっている。しかしながら、明確に違法とされるのは、一時期のマスク・消毒といった生活必需品に、医薬品といった販売に免許が必要とされるものの他は、「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」で規定されるチケット不正転売だけであり、PS5のような娯楽商品は“グレーゾーン”である(法的な制約が曖昧)。
…だが、想像してみよう。例えば、100円で並んでいたお菓子を手に取ろうとしたところ、お菓子を食べたいわけでない者に目の前でザーッと買い占められ、「これを買いたいなら200円払え」と言われる。明らかにおかしい。お菓子だけに。よって、転売は、明確な社会悪であると言える。
――しかし、インターネットには、周りの目線が無い。よって、上の話で述べたように、モラル崩壊が容易に起こるのである。これは例え話でも何でもなく、PS5が55000円で並んでいる棚に、PS5が欲しいわけでもない輩が大勢で現れ、目の前でザーッと買い占められて、「これを買いたいなら9万円払え」と主張するということが、実際に起こっているのだ。そして、この先、文明が崩壊でもしない限り、インターネットが消え去ることはない。よって、日本人のモラル崩壊は、もう止められないのである。
では、PS5に限らず、「転売」の横行を防ぐためには、どうすれば良いか。まずは、絶対に転売屋から購入しないという意思を固めなければならない。誰も買わなければ、明日にでも転売屋は根絶できる。逆に、買ってしまうと、またそれが次の転売のための資金となるのだ。
…また、法的規制も重要である。私は、娯楽は生活必需品だと思っているが、それはともかくとして、音楽チケットのような生存に関わらない物についても、「特定興行入場券の(略)法律」で規制ができるのだから、ゲーム機・プラモデル・カードゲームといった娯楽商品についても、制限は可能なはずである。そして、我々は、そういう政策を主張する議員に投票しなければならない。この前の選挙を見れば分かるように、今や政治は流動的な時代となった。このまま転売が横行すれば、今の政府が言うように、給料が上がったとしても、買う商品が無くなってしまって意味が無いのだ。この場で私が主張をすることも、当然“世論の形成”という意味で全くの無意味ではないし、機会があれば、もっと正式な形で、「娯楽商品の転売を禁止してほしい」と訴えていきたい。
――そして最後に、私たち自身が転売屋にならないようにも気を付けなければならない。金が欲しくない人間などいない。そして、転売に苦しめられて欲しいものが手に入らず、自分だけが損をするのは癪だから、今度は自分が周りを苦しめてやろうという気持ちも分かる。だが、そこをグッと我慢しなければ、更に多くの人が苦しみ、回り回って自分も損をすることになるのだ。転売は、「インターネットにおけるモラル崩壊」の典型例として、道徳の教科書に載せておくべきだ。
来年からNuro契約もありかな。割高だけど、一応は正規ルートだし… |
さて。今回、私はPS5に関連して「転売」の話をしたが、転売の問題というのは、今に始まったことではない。
…例えば、ライバルハードであるニンテンドースイッチも、2017年の発売当初から徹底的に刈り尽くされ、入手しやすくなったのは最近になってからである。だが、私はそれについて、対岸の火事として、特に関心を持つことは無かった。ガンダムのプラモデルが買い占められても、何の声を挙げなかった。遊戯王カードやポケモンカードの新弾が店で買えないと聞いた時には、さすがにちょっと変だなと思ったが、思うだけであり、特に行動はしなかった。そんなことだから、結局のところ自分がPS5の入手に苦しむことになったのである。
――やれ、これは、言うまでもなく、ナチス・ドイツの迫害を例えたとされる「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき〜」と同じ文脈である。だがまさか、こんな古典が、今の世になって自分の身に降り掛かってくるとは思わなかった…。
ということで。私がPS5を欲しいことは変わらないが、転売屋から購入はしないと決めているので、今後とも地道に抽選を出し続けようと思っている。
――また、ソニー系のインターネット会社であるNuroで契約をすると、有料でPS5をレンタルできるサービスが存在する。これは、インターネット回線の長期契約を前提としているくせに、別に安くなく、むしろ割高という悪辣なサービスなのであるが、こんなものでも正規の流通を通っているため、来年からの新生活では、これを使うのもありかなと考えている。私にとっては、ゲームは生きている意味そのものであり、生活必需品なので…。
そして。私は、これを読んでいる皆さまにも、是非とも転売屋の撲滅に協力してほしいと思っている。やることは、上に挙げた通り、「転売屋から買わない」「自分が転売屋にならない」「法的規制を訴え、それを主張する政治家を選んで投票する」の3つである。
――やれ、これまで散々述べてきたように、この先のインターネット時代で、もう日本人のモラル崩壊が止まることは無い。そして、そのまま放っておくと、日本から娯楽が死に絶える。実際、私が小さい頃、何パックか買ってキャッキャと遊んでいた遊戯王カードやポケモンカードは、もう子供たちの手には届かなくなった。こんな、娯楽もまともに楽しめない時代が、許されて良いわけがないのである。
(2021年11月12日) 4405 PV
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