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管理人の日記
NHKのアナウンサーが、大和証券を「やまとしょうけん」と読んでいた。だ…大和魂が守ってくれるさ!
結論:全世界株を買って、投資していることを忘れろ |
日本社会の皆さまに、お礼を申し上げたい。本日、5月13日(月)の株取引をもって、ついに私は、特定口座(国内株式)枠で、黒字化を達成できたのだ。損失5万4307円に対して、利益が5万5662円、差し引き+1355円の儲けである(2割の税引き前)。
…やれ、この程度の小さな儲けで、何故こんなに私が安堵しているかというと、私の特定口座取引は、大失敗から始まったためである。まず、みんな大好きNISA枠では、「利益から引かれる2割の税金」が免除されるものの、売却をしても“年間360万円の上限枠”は年明けまで復活しないため、頻繁な売買で利益を出すには向いていない。
――さて。2月末までに、私は、当初の貯金額:約200万円を投入し終えた。だが、それで満足するはずがなく、私は更なる刺激を求め、「低金利で借金を行えるサービスを使って、特定口座枠で投資を行う」という無謀な挑戦を始めた。この1月&2月のボーナス相場では、ひと月で+5%という信じられない高成長枠がゴロゴロしていたため、借金によって投資をしても、余裕でリターンが期待できたのだ。
具体的に、私が購入したのは、その成長枠の超最筆頭であった「GX
半導体日株 [2644]」(日本の半導体関連会社:約30社の株が入ったセット商品)である。このETF(主に、複数株の入ったセット商品だが、通常株のように、価格を見て即座に売買できる。NISA枠で好まれる投資信託は、基本的に2日遅れ)は、年明けから2月末までの2ヶ月間で、なんと+29%という、この次元の存在とは思えないような高成長を遂げており、これから先もそれが続くと信じ切っていたのだ。
というわけで。私は、余剰資金の口座残高と借金を合わせて、3月頭に170万円の「GX 半導体日株」を、1株約5000円で購入した。
…しかし、そこでこのETFの成長は止まってしまった。3月7日に記録した、5150円という
――もちろん、半導体業界の中長期的な成長を信じて、1年・2年と持ち続ける手もあるだろう。ただ、私が特定口座枠に手を出した理由は、「借金をしてでも投資額を増やし、短期の取引で利益を出すため」であった。よって、半導体株の伸び悩みにより、私の計画も頓挫してしまったのだ。
池上彰が円安/円高を解説する番組に出てて、「いやアンタは分かるやろ」と思ってた |
そういうわけで。私は、「上がった株を売り、下がった株を買う」という方向性に、作戦を変えた。基本的に、株というものは、上がった次の日は下がることが多く、その逆も然りだ。よって、「上がった株を売り、そのお金で下がった株を買う」という方法は、ただ1社の株/ETF/投資信託を持ち続けているだけよりは、理論上は利益を出しやすいはずである。
と言っても、「個別株(※「トヨタ自動車」「マクドナルド」「任天堂」など、皆の知っている名前の株)は買わない」という原則は変えない。何故なら、個別株は、「いったん下がったらもう上がらない」ということが、往々にして起こり得るからだ。やはり、買うならば、複数社の株が詰まった、インデックス・ファンドしかあるまい。それも、中長期的に見れば、必ず成長を期待できる商品を、だ。
…そんな感じで、私は、いくつかのETFを選び出し、借金を返したり足したりして、新たに得た150万円の元本で、ETFのスイングトレードを始めた。そのための基準も用意しており、「中長期的な成長が期待できる国内ETFの中で、差し引き『2%』以上の前日比成長差が生まれた場合に、該当株を売買する」というルールである(ちなみに、楽天証券は、国内ETFの売買手数料が無料であるため、値下がり以外で、売り買いをすることによる損失は存在しない)。
――ただ、この作戦を考案した4月中旬は、浮き上がっていた株価が再び下がった時期であり、「1%下がった株を売って、3%下がった株を買う」という、後ろ向きな売買が目立った。かくして、4月の投資まとめ記事を書いた4月26日(金)(【日記:2024/4/26】)までに、-4万3264円という、ちょっと笑えない額の損失を抱えてしまっていたのである。素直に負けを認めて、150万円をそのまま借金の返済に当て、NISA枠で耐え続けるほうが良かったのか…?
しかしながら。週明けの4月30日(月)から、私はめげずに、「『2%』の成長差が生まれたETFを、無心で売買する」という取引を続けた。すると、主にアメリカ株の伸びにより、1日につき数千円程度の売却益を得られるようになった。そして、本日5月13日(月)における国内株式の売買を終えた時点で、ようやく、+1355円という初めての黒字を達成できたのである。
…さて、途中、ゴールデンウィークもあり、東京証券取引所はムカつくことにカレンダー通りの休みなため、本日を入れて、取引が行えたのは「8回」しか無い。それで、4万4599円、+3.0%もの利益を出せたのだから、まったくもって、大したものだ。
――やれ、もちろんこれは、私がめげずに正しいと思う取引を続けたからということもあるが、それ以上に、世界の経済界の皆さまが、そして日本社会の人々が、しっかりと働いてくれた結果である。つまり、皆の勝利なのだ。本当に、本当に、よく頑張った…!
ちなみに。私は、自分の投資スタイルについて、何も隠すつもりは無いので、今回使用した銘柄を、簡単に紹介してみたいと思う。「中長期的な成長が期待できる国内ETF」として、私は10銘柄程度を選出し、その中には、S&P500(全米株)や日経225(日本の大企業、通称「日経平均」)・TOPIX(中小企業も含めた日本の株価指数)など、スタンダードなものもあるが、もっぱら売却益を出してくれたのは、個性的なETFであった。
…では、もったいぶらず、具体的な銘柄を述べよう。「NF
日経高配当50 [1489]」「GX 半導体ETF [2243]」「GX USテック・トップ20
[2244]」「GX 半導体日株 [2644]」である。どれも、投資オタクに人気の銘柄であり、中長期的な保有にも向いているが、何かと特徴的な値動きをするため、短期的なスイングトレードにも向いているのだ。
ちなみに。具体的に、本日の私が行った取引について、述べてみることにしよう。
…まず、先週金曜日の仕事の昼休みに、お気に入り欄に登録していた株価の値動きを調べてみると、「GX
半導体日株 [2644]」が前日比で-1.7%程度の下落をしていたため、+1.5%ほど上昇していた「NF
日経高配当50 [1489]」を売却し、6201円の利益を確定させつつ、そのお金で下落していた「GX
半導体日株」を買い足して、その日の取引を終えた。
――そして、月曜の仕事の昼休みに、再び株価を調べてみると、期待通り「GX
半導体日株」は、約1.2%の成長をしていた。だが、その他の株式も、横ばいという感じであったため、今後のトレンドは読みづらい。そういうわけで、私は、特定口座資産のうち、約40%相当の60万円を集中させていた「GX
半導体日株」を、15万円程度になるように売却し、計3927円の利益を出しつつ、再び多数の株に分散をさせている状態に戻した。
やれ、こうして株を分散させておくと、明日である火曜日に「全て下がるor上がる」以外の値動きの場合、再び「上がった株を売って下がった株を買う」という取引が可能となる。攻撃チャンスのみ合体して1体になり、それ以外ではバラバラになってリスクを分散する。カルコブリーナかな?
8日間は勝てたのだから、つまり通しでも勝利できる… |
さて。こうして私は、頻繁な売買により、この厳しい相場の中で、取引可能な8日間で+3.0%という高い利益を出せた。ただ、悲しいかな、これだけ頑張っても、「全世界株を買って待ってるだけ」というド定番の戦法に勝つのは、極めて難しいのだ。
…例えば、「eMAXIS Slim 全世界株式」や「楽天
オールカントリー株式
インデックス・ファンド」に相当する国内ETFとして、「MAXIS
全世界株式 [2559]」というものが存在する。これを、4月26日の終値で購入して、本日まで持っていたという場合、+2.8%の利益を得られていた。私が、あれだけ頑張って工夫をし、仕事の昼休みの時間を使い、株の売り買いをしてまで得た利益が+3.0%である。それが、「全世界株を買って待ってるだけ」に対して、ほんの僅かしかパフォーマンスで上回れていないのだ。
――さらに。今となっては後の祭りだが、私が「半導体株を買う」「スイングトレードを始める」など、いろいろと作戦を練り始めた3月頭に時間軸を戻し、元資150万円を「MAXIS
全世界株式」へと投資して、あとは待っていたとしよう。3月/4月は、様々な株価が伸び悩んだ、投資初心者にとって試練の時期となったが、全世界株は安定して成長をし、3月1日から本日までに、+6.4%の成長をしている。つまり、「全世界株を買って待ってるだけ」で、150万円の元資に対して、9万6656円の利益を出せていた。そこを私は、いろいろな作戦を練って、精神が不安定になるような時期も経験し、いろいろ苦心した挙げ句、本日やっと、1355円の黒字を出せた程度のことを喜んでいるのだ。やること為すこと、ぜんぶ無駄か??
ただまあ。この絶望的な結果を見て、私は逆に燃えてきた。なにせ、僅差ではあるものの、直近8日間のパフォーマンスでは勝っているのだ。だからこれからは、「やり込みinFF
vs 全世界株」と称し、全世界株に勝利することを目的としていきたい。全世界株は、投資界隈の五条悟と言われている(※言われていない)。だが、そんな最強キャラだって、負ける時は負けるのだ。この強敵をどう倒してやろうか、今から胸が高鳴るというものである。
…そして。私のような投資オタクではない、一般人の皆さまにオススメする作戦も決まった。やはり、全てを無視して、全世界株に積立投資をすべきである。いろいろと策を呈したところで、結局のところ、ほとんどの場合は全世界株のパフォーマンスに勝てず、無駄な努力となってしまう。そして、投資資金の拠出先が、「毎月の給与から、少しずつ」であれば、生活に無理が生じることも無いし、高値掴みを防ぐためのリスク分散にも繋がり、毎日の値動きに翻弄されることもなく、極端な話、投資していることを忘れるくらいが丁度よい。
――やれ、「全世界株」は、絶対に1位になれず、平均点しか出せない。だが、雨の日も風の日も、竜巻や台風の日にだって、いつも平均点を出す。防御力や回避率、そんな敵味方のパラメーターさえ無視して、常に平均点で殴り続ける。これが、最強キャラの性質でなくて、何だと言うのだ。
というわけで。なんか、いろいろと考えた挙げ句、結局のところ、「全世界株を買って待ってるだけ」が最強という、私が投資を始めた時点の位置に戻ってきてしまった。チュートリアルで登場した敵が、ラスボスだったのだ。これが、“ねずみの嫁入り”、今風に言うと、起源にして、頂点というところか…。
(2024年5月13日) 4933 PV
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