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管理人の日記
携帯ゲーム機のサイズ&重量感は、未だにPSP-3000が最強だと思う
この厨二病全開のキャラたちがいいんじゃねえか!! |
最近、YouTubeのオススメに、懐かしの「ゴッドイーター」シリーズの楽曲が出てきたので、話題にしてみることにしよう。
…さて。今では、もう名前も全く知らない人も多いだろう。「ゴッドイーター(GOD
EATER)」は、第1作がPSP時代に発売した、いわゆる「狩りゲー」である。販売会社はバンダイナムコ、制作は「シフト」という会社が担当していた(『1』『バースト』『2』『レイジバースト』『リザレクション』)。当時、いくつも発売されていた、単なる“モンハンのパチモノ”と思いきや、ゴッドイーターでは、ハイスピードなアクションが楽しめたこと、オンライン(※当時は複数のPSPを持ち寄ったリアル会合がほとんど)でなくとも4人の共闘を行えたこと、厨二病全開のマンガ的なキャラクター、そして大作RPGがごとく壮大なストーリーが用意されているなど、モンハンに無い独自の魅力を誇っており、発売当初から、少なくない人気を誇っていた。
そして、初代に続く本編ナンバリングの『2』については、例のアレで、本家のモンハンシリーズが3DSに完全移籍をしていた際に、PSP/Vitaにて発売が為された。そのため、代用品としての需要もあって、大ヒットをした。
…やれ、当時から既にDL版はほぼ全てのソフトに存在していたため、「日本でのパッケージ売上」という参考記録ではあるものの、後にヒットした「マインクラフト(Vita版)」に次ぎ、「ゴッドイーター2」が第2位、その追加パック版の「レイジバースト」が第3位の売上を記録している。それくらい、Vita時代では定番と言えるタイトルだったのだ。私も、2015年の「ゴッドイーター2:レイジバースト」は、あの「モンハンP2G」にさえ相当する、ゴッドイーターの完成版にして、Vitaタイトルの決定版であると思っている(【日記:[2015/12/6] PSvitaゲーム感想そのA:「ゴッドイーター2
レイジバースト」】)。
――その他、「レイジバースト」は、私にとっての“Vita時代”を象徴するタイトルになったということで、その後の日記にも、何度か登場している。具体的には、【日記:[2022/2/15]
細かすぎて伝わらないゲームの好きなところ
C携帯機/後編】、【日記:[2021/10/15]
「ダンガンロンパ」と「ゴッドイーター」】、【日記:[2018/9/20] 【2019年生産終了】PSvitaの思い出】などがそれである。元々、当サイトは、やり込みプレイ日誌に加えて、ゲーム系の独自検証に定評があったサイトだ。食い物の話ばかりしているページじゃないぞ。
では。そんな、良い関係を築けていた「ゴッドイーター」シリーズと、どこで私は別れることになったのか。それはもちろん、2018年にPS4で発売した「ゴッドイーター3」である(現在は、スイッチ/PCでも発売済)。
…やれ、2018年と言うと、その年の頭に、PS4世代のハードで、「モンスターハンター:ワールド」が既に発売していた。モンハンワールドは、ご存じ、モンハンシリーズが世界的なヒットをするきっかけとなった、画期的な作品である。つまり、既にゴッドイーターは、“モンハンの代用品”としての価値を失っていた。しかも、時期的な問題もあったのだろうが、ゴッドイーター3は、携帯機のVitaでは発売されず、PS4のみでの初登場となった。事前公開されていたグラフィックは、PS4の最先端レベルと比べると大きく劣るものであったが、それでもまだ、当時シリーズのファンであった私は、ゴッドイーターブランにおいて、モンハンに無い独自進化を遂げてくれれば良いと思っていた。
――しかしながら、発売に先んじて配信された体験版をやってみると、もうそれは酷いものであり、グラフィックはもちろんとして、アクションやその他の点など、全てがまったくPS4レベルに達していなかった(【日記:2018/10/14】)。正直、ちょうど当時、発売から少し遅れて、モンハンワールドを楽しんでいた私にとって、この程度のクオリティでは、対抗馬にすらなりはしない。ちなみに、擁護になるかは知らないが、『3』の制作会社と、『レイジバースト』(&『リザレクション』)までのシリーズを作った会社は、別である。
初出がVitaという携帯機にも関わらず、大作RPG並みのシナリオを持つことが魅力 |
そんなわけで。私にとって、「ゴッドイーター」は、『レイジバースト』までの作品である。そして、そのレイジバーストも、今となっては、Vitaという過去の機種でのゲームとなった。
…さて、「ゴッドイーター2:レイジバースト」は、一応、PS4版も登場しており、PS4ソフトはPS5でもプレイが可能である。ただ、携帯機発症のタイトルということか、PS4版も、所詮は“携帯機作品のリマスター”という感じで、グラフィックもアクションも、現行機のクオリティには遠く達していない。
――そのうえ。本家の狩りゲーであるモンハンシリーズが、「@PS5など据え置き機」と、「Aスイッチなど携帯機」で、二刀流の展開を行い、それぞれ好評を博している現在となっては、例え『ゴッドイーター4』などといった作品が発売されたところで、もはや誰も見向きしないであろう。
そんな状況なのであるが、今なお、「ゴッドイーター」が異彩を放てる要素というと、それは、キャラ・ストーリー・BGMといった要素である。これらは、時間が流れ、ゲーム機の性能が向上したとしても、そう大きくは評価が変化しないのだ。
…では、まず、「キャラ」について述べてみよう。ゴッドイーターの登場キャラたちは、まさに厨二病そのものである。人間の背丈を超えるような重量級の武器を持って、それで軽快に戦っているというくらいのことは、もはやどうでも良い。人類滅亡が迫っている世界観にも関わらず、各キャラそれぞれが整髪をピシッと決めており、男性陣はスラっと斜めに立ち、女性陣は露出狂のような服装をしている。無論、そんなものは、全くもってリアルではない。だが、これはゲームなのだから、カッコかわいければ、それで良いのだ。ゲームと現実を混同してはいけないのだ。ちなみに、初プレイ当時の私は、ボン!キュッ!ボン!(死語)の女性キャラに首ったけだったが、今はナナちゃんが最もお気に入りになっている。やっぱり、後輩系の元気っ娘が好きだ…。
――次に。「ストーリー」についても、『レイジバースト』は、PSP/Vitaで発売した『2』の地続きのアップグレード版で、対応ハードはVita/PS4という、微妙極まる立ち位置なものの、大作RPG並みの見応えのある物語を披露してくれる。あくまでVitaが基準ということで、画質としてのグラフィックはそこそこなのだが、『レイジバースト』では、『2』を前提としたうえで、PSP→Vitaで進化したストーリーを見せてくれた。メインキャラたちの物語はもちろんとし、意外なところで印象に残っているのが、クジョウ博士のエピソードだ。尊敬、恋愛、好敵手…そういった感情がごちゃまぜになった中で、愛する人のために人類へ背き、そして永遠に消えていった。そういう姿は、高潔な主人公たちとは異なり、実に等身大の人間らしく、共感できるものなのだ。
最後に、「BGM」については、多いぞ〜! 「ゴッドイーター」シリーズの楽曲は、最近では、アニメ「鬼滅の刃」の作曲者として知られる「椎名豪」が担当している。架空言語や、壮大すぎる雰囲気などの特徴は、当時から折り紙付きだ。まずは、私がお勧めする定番楽曲として、『レイジバースト』のパッケージモンスター「クロムガウェイン」のテーマ曲:「賭したもの」(【YouTube】)、そしてラスボス戦BGMの「Repulsa」(【YouTube】)なんかは、もはやクリアから10年近くが経った今となっても、それぞれの戦闘シーンと合わせて、強く印象に残っている。
…さらに本日は、それ以外の楽曲についてのエピソードも書いてみよう。ラスボス撃破直後には、『ゴッドイーター2』&『レイジバースト』の、イベント演出の名シーンを再録したと思われる動画をバックに、スタッフロールが流れてきた。私は、そのあまりの手抜き具合に、「は???」と思ったものであった。だが、そこから、“クリア後”のシナリオを少し進めていくと、やがて、男性ボーカルの壮大な楽曲:「Tree of
Life」で、美しい2Dイラストを背景に、真のスタッフロールが始まったのである(【YouTube】)。この手の映像演出は、かの名作、「ファイナルファンタジー12」や「バイオハザード4」でも採用されていたが、まさかの1個目のエンディングを噛ませにするという仕掛けに、私は、「あぁ〜
😆♨🚮👣🐶👼💪💯❤❤‼‼‼‼」と、語彙力を失った限界オタクと化したものであった。
――さて。その他のお気に入り楽曲については、ダイジェスト気味の紹介にしたいと思う。無印GE2のタイトル画面曲である「光のアリア」(【YouTube】)は、体験版の時点で、ここから新しい物語が始まるのだなと実感させてくれた。実質的な“ロミオのテーマ”である「走馬灯」(【YouTube】)は、ゴッドイーター版の「エアリスのテーマ」であろう。レイジバーストで、もう1回だけ流れるのも良い。とあるボス戦で流れる「Alma
Matter」(【YouTube】)は、スローテンポから盛り上がっていくという、まさにゲームならではの楽曲である。追加パックの最初で耳にする「悪鬼の棲家」(【YouTube】)については、「アイドルマスター:シンデレラガールズ」楽曲である「未完成の歴史」(【YouTube】)に似すぎており、作曲者が同じということで、セルフパロティというくらいに感じる。レイジバーストのメインフレーズを、「ブン↓
ブン↓ ブン!↑ ブン!↑」と盛り上げてくれる「天使の出迎え」(【YouTube】)も良いし、0秒で「あっ、これ鬼滅の音楽を作った人だ」と分かる「蝶の誘い」(【YouTube】)なんかも良い。名曲神曲が多すぎる…。
とまあ、こんな感じで。「ゴッドイーター」は、確かに現環境においては、存在意義が無いタイトルかもしれない。しかし、かつてにおいては、まず間違いなく、一時代を築くに値するタイトルであったと言える。
…ちなみに。VitaタイトルのDL版は今でも購入可能なものの、既にセールでの値引きは終了している。また、「レイジバースト」のPS4版は、あくまでVita版のリマスターという感じであり、現在の環境でテレビ画面でプレイするのは、なかなか苦しいと言えるだろう。
――そういうわけで、狙いは、中古のパッケージだ。基準となるゲオオンラインで調べてみたところ、Vita版の「ゴッドイーター2:レイジバースト」は、198円という、衝撃的な価格で購入可能なようだ。この値段で買えるのであれば、まず100%間違いなく、額面以上の満足感を得られるだろう。当時から長い時間が経った今となっても、少し前までの「Vita時代」を振り返りたいという人は、やってみても悪くないかな…と思う。
(2024年5月20日) 4991 PV
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