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アニメの「倍速再生」を使い始めました… / やり込みinFF

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2024年12月2日(月)
アニメの「倍速再生」を使い始めました…


 
『1』のアニメ化のほうは、すごく楽しく視聴できたのですが…


 
「動画コンテンツの倍速再生」という手法がある。これは、主に、映画やアニメといった娯楽的な映像作品を、1.5倍ないし2.0倍といった、通常より高い速度で再生して楽しむという方式だ。どうも、「Z世代」と呼ばれる20代の若者たちを中心に普及している、と言われている。
 …さて、メリットは、もちろん、
同じ時間で多数の作品を見れるようになることだ。現代は、ご存じの通り、娯楽が山のように存在する。いっぽうで、とりわけフルタイム以上で働いている社会人にとって、「時間」というコストは、たいへん大きい。よって、掛けた時間に対する面白さ=タイパ(タイムパフォーマンス)という指標が、娯楽作品を評価する際のいち基準として語られることもある。一方で、映像作品というものは、当然、等速での視聴を前提としている。義務的に見るのではなく、あくまで娯楽なのだから、元々の速度で見るのが正しいという意見もある。
 ――そして、私については、これまで、「娯楽について効率を求める」という習慣が無かったため、倍速視聴はしてこなかった。しかし今回、初めて、「娯楽作品を倍速再生して視聴する」という方式を、明確な意図を持って、採用することにした。その理由は、
「つまらないと思ったが、とりあえず最後まで視聴したことにするため」である。

 では、その対象となった“とあるアニメ”…と言っても、この日記を少し振り返れば作品名が分かってしまうので、もう具体的に述べることにしよう。
アニメ「ダンガンロンパ3」の2作である【日記:2024/11/25】。同アニメでは、『1』のアニメ化とは違って、ゲーム版とは異なる物語となっている。「未来編」では新キャラクターたちの“人狼”的な殺人ゲームが、そして「絶望編」では珍しい『2』キャラたちの過去編が語られ、それらがザッピングしたストーリーが展開される。どちらの作品も、最初こそ興味津々だったが、残念ながら、真ん中を過ぎたあたりで、物語に対する関心を失ってしまった。ゲーム版『1』『2』『V3』の3作の、圧倒的な展開と比べると、どうにも魅力が足りない。全24話と、一般的な短期アニメの2倍の長さが存在することもあり、途中でダレてしまったのである。アニメを再生しながらも、携帯電話をポチポチ触ったり、はたまた次は何の作品を見ようかと考えている時点で、もう私は、“この作品に対して、冷めてしまったのだなあ”と感じるものだ。
 …しかしながら。一応は、真ん中まで視聴をしたため、
この後の物語がどうなるか、見届けてはおきたい。また、“興味を失った”といっても、不快すぎて視聴の継続が不可能だとか、明確な反抗の意思で視聴を打ち切るだとか、そこまで評価が低くなったわけではない。
 ――さて。私は、そういうアニメを「見たことにする」という際、これまでは「実況まとめ記事を閲覧する」「感想ブログを見る」といった手段を使うことが多かった。ただまあ、今回は、サブスク契約という方式で、原作を完全な形で視聴できる環境にある。よって今回は、
「倍速再生を使用する」という方式を採用してみることにしたのだ。

 そして。私が使ったのは、
1.5倍速である。dアニメストアでは、「0.5」「0.75」「1.00」「1.25」「1.5」「2.0」ハイスピを変更でき、音声ピッチも自動で調整されるため、登場人物が全員ドナ◯ドダックになる危険性は無い。あまり速くすると、映像を見る価値が全く無くなってしまうが、かといって、遅すぎると、時間短縮のメリットが少なく、作品の世界観を壊すだけになってしまう。その辺りを考慮し、×1.5という数値を採用したのだ。
 ――さて、1.5倍速で、ダンガンロンパ3のアニメを視聴してみると、確かに、
登場人物が異様に早口で喋り、早足で移動するのだが、内容が理解できないということはない。いっぽうで、危惧されている通り、作品の世界観は大きく壊れてしまう。時間は2/3だが、たぶん、娯楽としての質は、それ以上に下がっているだろう…。ただまあ、前述の通り、既に興味を失っているアニメであり、「作品としての面白さ」より、「時間を短縮できるメリット」が勝る。実際、今夜の食事(作り置きしたみそ汁+冷凍ポテト+カフェオレ)にて、2コ話を消費することができ、結末に大きく近付くことができた。

この作品も微妙だったし、やっぱりダンガンロンパは、『1』『2』『V3』だけなのかも…


 さて。
「倍速視聴なんて方法を使うくらいなら、いっそ見ることをやめれば良い」という主張もあるだろう。ごもっともである。
 …もちろん、私も、冒頭だけ見て
「こりゃ駄目だ」と思った作品は、即座に視聴をやめる。その対極として、毎週毎週楽しみにしているようなアニメ…例えば、今期であれば、「るろうに剣心」の新アニメ第2シリーズなんかは、等速再生をすることは当然だが、「@まずdアニメストアで作品自体をじっくり楽しみ」、その後に「Aニコニコ動画で、コメント付きの喧騒を味わう」という感じで、多様な楽しみ方をする。
 ――ということで。私にとって、「倍速再生」の対象となるのは、
微妙な評価となってしまう作品に限られる。「まあ、とりあえず最後まで見ておくか」くらいの作品が、倍速再生の対象となるのだ。もちろん、作品を純粋に楽しんでいないという指摘もあるだろうが、実況記事や感想ブログを閲覧して見た気になるよりはマシだろう。

 これは、ゲームで例えると、
「イージーモードでとりあえずラスボスまで倒す」という感じが近いと思われる。序盤でつまらないと感じたゲームは、すぐにプレイを中止して、存在を無かったことにし、何なら懲罰的意味を持って、中古市場に売却したりする。逆に、面白いと感じたゲームは、ストーリーはもちろん、高難易度のやり込み要素まで網羅し、アップデートやDLCを楽しみとするだろう。その「つまらない」「面白い」の、ちょうど中間くらいの評価となった作品、とりわけ、既に中盤あたりまで進めてしまったゲームについては、“イージーモードでも使って、とりあえず最後までクリアしておくか”という気持ちが出てくる。たぶん、途中でやめると、それまで費やした時間が無駄になってしまうという感情が働くのだろう…。
 …やれ、合理的に考えるならば、ゲームやアニメは、「つまらないと思った時点で、即座に中止する」というのが、時間の無駄を防ぐためには、正しいはずだ。ただまあ、あくまで娯楽作品だから、そこに色々な感情が作用してくるということで、何らかの緩和手段が有っても良いだろう。それがゲームならば「イージーモード」、そして動画作品なら「倍速再生」、ということなのかもしれない。少なくとも、私は、そういう利用法をしている。
 ――ただまあ、このことから分かるのは、
「◯◯のアニメは倍速再生で見た」と宣言するのは、「◯◯のゲームはつまらなかったからイージーで終わらせた」と似たような意味を持つということだ。だから、言い方と言う場面には、気を付けたほうが良いかな…。

(2024年12月2日)

登録タグ/ 漫画一般
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