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管理人の日記
たぶん作者の人も分かってないと思うよ |
さて。ステラーブレイドは、宇宙からなんとか無事に戻ってきたところである。ステラー(星の)ブレイド(剣)というだけあって、私は宇宙で最終決戦を行うのかと思ったが、もう少しだけ物語は続くようだ。地上に戻ってきたイヴたち御一行だが、物語が急展開を迎えており、自由な探索は行えない…こともないのだが、少なくとも、予告されていた通り、クエストの受注や進行はできないようである。
――やれ、私は、「ステラーブレイド」というゲームについて、各種レビューで高評価だと聞いていた。実際、ここまでのゲームプレイは、アクションもシナリオも、予想以上に楽しんでこれたし、山場であった軌道エレベーターでは、大きく物語が盛り上がったと思う。だが、このエンディングで、一気に全てが崩壊した。もちろん、ここまで楽しんできた記憶が消えるわけではないが…しかし、この終わり方によって、「ハードモード」や「トロフィーコンプリート」といったクリア後のプレイ意欲についても、下がってしまったと言わざるを得ない。
では、本作のシナリオについて、ネタバレに深く触れない程度に、軽く紹介していこう。主人公の「イヴ」たち空挺兵は、「マザースフィア」という存在に指示され、地球を「ネイティブ」という化け物から奪還するために送り込まれた。しかしながら、物語を進めていくうちに、「マザースフィアこそ黒幕なのでは?」「ネイティブを倒してしまって本当に良いのか?」という疑問が示唆され、その問題に答えを出せないまま、物語は最終局面を迎える。そして、敵拠点の最深部では、とある重要人物がうさんくさい姿で登場し、イヴに対し、「マザースフィアから離反し、ネイティブ側に付け」と提案する。
…そして、ここで、「手を取る」「手を取らない」という選択肢が表示される。私は、ここでこの選択肢が出るということを、かなり前から知っていた。何故なら、この選択肢によってエンディングが分岐し、それらを全て網羅することが、トロフィーの条件となるからだ。エンディングは3種類であり、「手を取る」を選んだ場合、更にリリーの好感度によって、@真ENDとAグッドENDに分岐し、「手を取らない」だとBバッドENDとなる、ということだ。
――ちなみに。本ゲームは完全オートセーブであり、任意のデーターを取っておくことはできない。よって、トロフィーコンプリートには3周が必要になる…と思いきや、例によってトロコン分野にはガチ勢の兄貴たちが多数存在し、「最終セーブデーターをPSplusにアップロードしておくことにより、2周で済ませる」という手段が確立されている。なお、そのキャンプでは、登場人物の発言でも「最後」と触れられるので、見過ごすことは無いだろう。
さて、私は、何も無いときはPSplusに加入していないため、その手法は使えない…と思いきや、そう言えば、先月、PSポータルのテストをするために、dアニメストアから貰った無料券でPSplusに入っていたことを思い出した(【日記:2024/12/25】)。この使い方は全く意図していなかったため、凄い偶然だ。そういうわけで、セーブデーターをアップロードし、初周で真ENDとバッドENDの2種類を回収していくことにした。
草 |
さて。真ENDの条件は、選択肢で「手を取る」を選ぶことだ。これはつまり、「(味方であったマザースフィアを裏切って、敵であったネイティブ側と)手を取る」ということである。これがハッピーエンドで良いのか?
…やれ、いくらマザースフィアに後ろ暗い点があったとはいえ、自分たちを生み出した、まさに母親のような存在である。それに、悪い噂が流れていたとして、敵方からの評価しか聞いていない。いっぽうで、ネイティブは、ずっと戦ってきた異形の化け物である。離反しろと告げてきた人物のうさんくささも異様だ。口先だけで協力しようと言われても、そりゃ納得いかんのうという感じであり、罠を疑うのが普通だ。
――ということで。もし、オートセーブなし&トロフィーに無関係であれば、私個人としては「手を取らない」を選ぶところであったが、今回はあくまでゲーム攻略の一環として、「手を取る」を選んでみた。
すると、どうか。超展開が始まって、まずイヴが坊主頭となった。女主人公にさせてはいけないヘアスタイルである。もっとも、物語の最終段階では、イヴが新しい存在へと進化を遂げる。よって、坊主頭というのも、文字通りお坊さんみたいで、それはそれで神々しい姿なのかもしれない…と思ったが、クマさん衣装の内部では髪型が省略されているらしく、それが新衣装で適用されただけのようだ。非常に真面目なシーンなのだが、申し訳ないが、坊主頭の女主人公というだけで笑ってしまう。バグったのか仕様なのか、たまに髪の毛が生えていることもある…。
――また、バトル面でのラスボスは、謎の戦闘ロボットが担当することになった。本作には、機械文明が存在し、機械と融合した生命体も多数出現するため、「機械兵器」が出てくること自体に違和感は無い。ただ、ネイティブという奇怪な魔物を散々推してきて、大ボスの「アルファネイティブ」や、始祖である「エルダーネイティブ」という名称も出してきたのに、そいつらではなく戦闘ロボットがラストを務めるというのは、果たしてどうなのか。やはり「手を取る」がバットENDなのでは?
そうして、戦闘面でのラスボスを倒して、外の世界に出ると、元の陣営から離反をしたということで、マザースフィアが電波発言を行いながら、大量のアンドロイド兵士をイヴの元に送り込む。ここではムービーだけでなく実際に戦闘となるが、あくまでイベント戦であって、体力ゲージは消えており、「これは…歌声…?」という感じのアップテンポなBGMが流れている。そして、戦いながら画面が暗転して、ゲームが終了だ。「これからもイヴは戦い続ける…!」的な演出なのだろう。
――そして、“最近のゲーム”に共通する難点として、22分30秒の長いスタッフロールが流れ出した。それも終えると、エピローグとして、拠点である「ザイオン」が復興した…というシーンが挿入された。ザイオンの住民とは、サブクエで多く関わることになり、準レギュラーといっても過言ではない。なお、このシーンは、この「真END」でしか流れないらしく、これを根拠に、手を取る&リリー好感度MAXが、ハッピーエンドとされているのだとか…。
何か最後にまたセカイ系の美少女が現れた… |
というわけで。今回は、初周でサブクエ攻略が条件となる真ENDを見たのだが(100%のコンプリートが必須というわけではない)、何と言うかまあ、消化不良な感じであった。ネイティブ側の黒幕が“意外な人物”であったことは、まあ正直、最終盤の時点で残された駒を考えると、あれしかないよなあ…という感じなのだが、その経緯が全く解説されないというのは、むしろ新鮮であった。「実は彼は2人居て、善の心と悪の心に分かれて活動していたのだ」みたいな珍説を生み出したほうが、まだしっくり来る気がする。主人公に協力した理由も、謎である。「ネイティブ同士は戦えないから、あえてイヴに、凶暴な旧来ネイティブの殲滅を託した」みたいな設定も、確か無かったと思う。
――また、うさんくさい見た目の黒幕に対して、「手を取る」で一方的に協力することで、ハッピーエンドになる…というのも、個人的にはしっくり来ない。ライトニングリターンズで例えるなら、「ライトニングがブーニベルゼと手を組み、新しい女神になって終了」という、まさにそんな感じだ。とはいえ、「手を取らない」で一方的に退治してしまうのも、それはそれで違う気がする。その間を取った、上手い解決策を、なんとか用意できなかったのだろうか…。こうしてみると、“実際のライトニングリターンズのエンディング”って、かなり上手にまとめていたのだなあと、今更になって思うものである。
そんな感じで。ステラーブレイドについては、ラストの展開が電波そのものであった。とにもかくにも説明不足であり、特に「マザースフィア」「エルダーネイティブ」という、争いの中心にいる2大勢力の長たちの行動理念については、察するしかない。まだFF13のエンディングのほうがしっかり解説されている。ネットの考察勢によると、どうも、この2名が、お互い合意の元、新人類を生み出すために、戦いを繰り返していたというマッチポンプ説まで存在するようだ。それだったら「手を取る」は完全にアウトである。
――ちなみに、ラストは、坊主頭のイヴが飛び去るとともに、「彼女たちの物語は続く。」というテキストが表示されて終了となる。これが、続編や大型DLCを示唆しているのかどうかは不明だが、個人的には、この電波感のあるシナリオの続編が見たいとは思わないため、続きがあるとしても、同一世界観で別キャラたちが活躍する物語か、または、完全に一新した新作か…という感じが良いと思う。ラストの展開は電波そのものだったが、それ以外はアクションもストーリーも良かったと思うので、同スタジオの新作も、評価次第で遊んでみたいな、とは思うものだ。
ところで。この先に行うことだが、とりあえずはセーブデーターを残しているということで、「手を取らない」を選んだほうのエンディングも見てみたい。こちらはこちらで、ネイティブ側を根絶やしにしてしまうという展開になるため、物語として問題があると思われる。とはいえ、こちらを見てみれば、それはそれでしっくりくるかもしれない。「2周目ハードモード」や「トロコン」に挑んでみるかは、それから決めてみようか…。
(2025年1月12日)
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