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管理人の日記
「ミスタードリラー」は、ほんの僅かしか触ったことがない… |
マリオワンダーでは、W3を終えると、次は、W4〜6に、自由な順番で挑戦できるようだ。とはいえ、今回は初回プレイであるため、特別に先回りをする理由というのもなく、順路通り、W4の「ヒデリー砂漠」から攻略をしていく。
…さて、ここでは、「ドリルマリオ」という、新しいパワーアップが登場した。通常ステージ内で、ドリルキノコを取得することにより変身し、頭にドリルのような構造物を被る。そして、まずは上方への効果として、上からの攻撃をガードするとともに、頭がぶつかったところに攻撃判定を発生させ、敵や構造物を破壊する。日頃から何かと頭をぶつけまくっている私に、是非とも欲しい効果である。続いて、下方への効果として、ヒップドロップをする際に、ドリルを素早く尻に装着し、今度は下への攻撃を行える。通常の尻にも判定は存在するが、ドリルのほうが火力が高いということだ。
――さらに。これは上下両方への効果として、柔らかい地面へ潜り込むことができる。潜るだけでなく、そのままの移動も可能だが、縦側の壁になると移動できなくなるため、完全に自由とはいけない。ただし、敵側は、潜り込んだマリオたちへの攻撃手段を持たず、地中に居る間は、完全に無敵となるようだ。また、“天井と床で挟まれている高さ0の空間”であっても、地続きになっていれば、移動することが可能である。
さて。「壁に潜る」という性能だと、例えば、クラッシュ・バンディクー2の第4階層に登場するステージ(「山岳」らしい…)なんかも彷彿とさせるが、このドリルマリオで私が思い出したのは、「ロックマンX1」のヘッドパーツであった。
…やれ、同パーツを装着すると、ジャンプによって頭上の障害物を破壊できるが、ただそれだけである(敵への攻撃には使えない)。明確な出番は、アームパーツを取得する際くらいしか無い。頭上からの落下物による労災も防げるが、それが存在するのは、スティング・カメリーオのステージの洞窟のみである。ご存じの通り、この洞窟の揺れは、上層に居る中ボスのロボットによって起こされているという設定だ。その中ボスが、ボディパーツを守っている。そのため、手練れたプレイヤーであれば、まず上に向かってパーツ取得を行うため、ただでさえ少ないヘッドパーツの見せ場が、更に少なくなってしまうのだ。
――というわけで。X1のヘッドパーツは、露骨に残念な感じである。それが理由か、はたまたネタ被りを防ぐためか、次作からは「知能を強化する」という方針にシフトしたようであり、プレイヤーへの情報提供をしたり、はたまた、特殊武器を使いやすくしたり…という方向性になっている。
脱線をしてしまった。マリオワンダーに話を戻すと、「横方向への攻撃」であれば、通常マリオではカバーできないということもあって、需要が大きい。だが、「縦方向への攻撃」に関しては、頭突き・アイテム投げ・踏みつけ・ヒップドロップなど、多くの対応手段がある。そういうわけで、「ドリルマリオ」の能力については、仕掛けの解除のために使わされている感が強いものとなってしまう。まさに、令和のヘッドパーツである…。
ヘイストが強すぎると「初手ヘイスト」にワンパターン化しやすいのが難点(F内失) |
そして。W4の舞台は、広大な砂漠ということで、様々なステージやギミックが登場したのだが、印象に残ったのは、時間に関する仕掛けであった。
…まず、道中では、お馴染みのワンダーフラワーにて、「時間を遅くするギミック」に出会った。リアルタイムで進むアクションゲームとして、時間が遅くなるというのは、それだけゆっくりコマンド入力ができるということになり、難易度の低下に繋がる。ただし、それを見越して、敵の数などがマシマシにされており、極端にプレイが楽になるということは無かった。
――続いて。その少し後のステージでは、逆に「時間が速くなるギミック」が登場した。実際のプレイで言うと、敵の動作が速くなり、かつ、重力が大きくなるという感じである。いつものアクションを使うが、プレイ感覚は異なってくるため、まさに“ギミック”として100点満点という感じだ。ちなみに、加減速では、“アニメの倍速再生のような、声のピッチを元のままとする加工”は加えられておらず、あえて上がったり下がったりという演出になっていた。
さらに、W4で最後となる城では、なんと、遅くなるギミックと速くなるギミックが交互に現れるという、まさに時間感覚が歪んでいる展開が訪れた。ひょっとすると、最初からこれを前提とし、前置きに「加速」と「減速」を、それぞれ単体で出してきたのかもしれない。ネタを一気に使うと、あっという間に干からびてしまう。砂漠なので。だから、出し方も工夫しなければいけないということだ。
ちなみに。この、減速&加速のロックマンX要素というと、『X2』のクリスター・マイマインが使ってくる「クリスタルハンター」という武器である。通常ショットは、不凍液によって敵を凍結させるという性能だが、チャージ版は、時間の進行速度を遅らせるという、アイスビーム理論を持った攻撃になる。メトロイドシリーズの「アイスビーム」は、冷気で敵を凍らせている場合が多いが、作品によっては、「対象の時空間を停止させてエントロピーから切り離す(?)」というとんでもない手段で凍結させているらしい…。
――さて、チャージ版のクリスタルハンターについて、ボス戦で敵が使う際は、HP半減後の必殺技として位置付けられており、インチキくさいことに、何と敵側の速度は減速しない。それにより、基本技である体当たりが非常に厄介な攻撃となり、回避行動を先置きするようなゲームプレイが要求される。いっぽうで、プレイヤー側が使った際は、普通にエックスの速度も落ちる。よって、特に使い道が無い…と思いきや、例えばカウンターハンターステージ2の上昇リフトのような、難しい仕掛けに相対したとき、冷静にコントローラー操作を行えるというメリットがある。
とはいえ、それでも原作では、ここくらいしか出番が無かったのだが、後年の、PS4やスイッチといった現行機への移植版である「アニバーサリーコレクション」では、ゲーム内のアクション操作に対するトロフィーが存在し(スイッチ版では「ハンターメダル」というゲーム内機能)、その中の一つである「隠密行動:マグネ・ヒャクレッガーステージのサーチライトに一度も見つからずに進行しボスを倒した」を獲得するために、クリスタルハンターのスロー操作が使われたりするようだ。ゲーム本編に手を加えずとも、評価方式で遊び方を追加するとは…トロフィーってのも、なかなか面白いな!
(2025年1月13日)
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